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第7章 空に知れない雪
しおりを挟む淡い紅の花びらが空に知れない雪となって降り注ぐ。
桜祭りからほんの数日しかたっていないのに桜は散り始めている。
「もう散っちゃうなんてもったいないですね」
(風に乗る花びらも綺麗なんだけど問題があるのよね……)
竹ぼうきを玉砂利の上を撫でるように動かす。
先ほど掃いた後ろにはもう薄紅の絨毯が。
(さっき、綺麗にしたはずよね!?)
気分は賽の河原である。何かの苦行のようだ。
「なかなか綺麗になりませんね……」
竹ぼうきを持つ手を休めて、夏樹を伺うと恐らく同じ考えであろう夏樹が同じように手を休めて苦笑する。
「一年に一度だから価値があるんだろうけどね。また来年だね。桜が散ったら次は田植えに向けての神事があるから忙しくなるしね」
「桜が散ったばかりなのにもう田植えですか?」
「うちは稲荷神社だからね。ちゃんと稲が育つようにって大事な神事があるんだよ」
(神社さんって結構忙しいのね)
桜を見上げてため息。
――さまざまの こと思ひ出す 桜かな
とは松尾芭蕉の句であるが、思い出したくないこともある。
昨夜の事、だ。
(――多分、見られたよね)
お酒のせいと誤魔化したが次はないかもしれない。
忘れているのか言い出せないのか夏樹はいつもと変わらぬ様子で何も言わない。
(言われないことがこんなに気になるなんて!)
正体がバレるのはさすがにマズい。
ちまちまと無言で桜の花びらをかき集め、紅葉は居心地の悪さに逃げ出す方を選んだ。
「ゴミ、片付けてきますね」
チリトリと竹ほうきを手に笑顔で夏樹の元を離れた。境内を突っ切るように足早に社務所に向かう。
「――――!?」
が、たどり着く前に二の腕をつかまれ物陰に引きずり込まれた。
(誰っ!?)
ほとんど抱き寄せる勢いで物陰に引き込んだのは――千秋だ。
「毎度毎度、何すんのよ!」
「お前に言わなきゃならんことがあったのを思い出した」
いつもの嫌味な口調ではない。
「大変だ親父さんが動けないらしい」
「は?」
「紅葉の事を心配し過ぎて病気になったんじゃないか?」
言っている意味が分からない。曲がりなりにもキツネの元締めである。そうそう簡単に病気になるわけがない。ということは。
「……どーせ仮病よ、仮病。油揚げの食べ過ぎでお腹を壊したの? それともやけ酒の飲みすぎ?」
「……飲み過ぎはお前だろう? 酒臭い」
しかめっ面で紅葉の手を離す。指摘されて両手で口元を覆って距離を取る。
(だから夏樹さんが話しかけてこなかったのかも!?)
ふいと顔をそむけた紅葉を見て千秋は文句ではなく溜息を落とした。
驚いた紅葉と目が合うとばつが悪そうに鼻を鳴らす。
「――あれをお前の旦那にするつもりか? 人間だぞ?」
「あんたより数万倍はまし」
小ばかにされたような気がして思いっきり舌を突き出してやる。
「……うまくいくとは思えん」
「そんなの分からないじゃない!」
「上手くいったためしがないから言ってるんだ。人間と結婚したキツネは幸せになった試しがない。不幸になるだけだ」
「それは時代が違うでしょ?」
「違うからなおさらだ。親父さんは紅葉が可愛いから心配してんだ」
「――どうして相手があんたなのよ」
「俺がイケメンだからだ」
(……それを自分で言う男だったね)
にんまり笑う姿に思わずこぶしを握って攻撃するのを踏みとどまった。
「小さいころから知ってるがこんなグズを嫁にしようとする奇特なヤツなどいない。仕方ないから俺様が名乗りを上げたってわけだ」
「――ただの腐れ縁、って言わない?」
じっとり斜めに見上げてやると千秋は困ったようにこめかみをかいた。
「どうせ腐れてるなら誰かが最後まで面倒見なきゃならんだろう?」
「はぁぁ? 人を納豆みたいに言わないでくれる?」
「――――可愛いげがない」
千秋が心底、嫌そうに呟いた。だから嫁の貰い手がないんだろうが、と嫌味を付け加えることを忘れない。
「とにかく一度、家に戻れ。せめて親父さんと話をした方がいい。ああ見えて妖狐だ。祟りを起こしかねん」
ぶわりと強い風が木立を薙いだ。思わず手で顔を覆って目を瞑る。
次に目を開けた時にはその姿は綺麗さっぱり消えていた。
(千秋のやつ……どういう意味よ?)
(あいつのことが頭から離れないってどういう事よ!?)
細く開いた窓からぼんやりと月を眺めた。
紅葉がいるのは一人でじっくり考えられる場所。そして独り言をつぶやいても怪しまれない場所――風呂である。
沸騰しそうな頭の片隅で家に帰れと言う千秋の言葉を反芻していた。
「どうせ仮病でしょ」
顎までお湯につかって呟く。
ぽたりと蛇口から雫が滴る音がやけに大きく響いた。
(……もしかして)
ちょっとだけ冷静になった気がした。
(――父は齢千年を超える化け狐。人間ほど脆くはないが、どこかしらガタがきている可能性もある。娘が家出するなんてショックだっただろうし……)
今まで散々甘やかされてきた覚えはある。悪い方向へ父の事を考え出すと止まらない。
(様子を見てきた方がいいのかな……)
――戻るか戻らないか。
――この場所を出たら戻ってこれなくなるのではないか。
すぐには結論が出ない答えを求めて思案する。
(どうしよう……)
ぐるぐるめぐる思案に少しのぼせた感はあるが、しっかり温まった。
桜が散って新芽がほころび始めた庭。季節が巡っているのを感じる。
窓を開け放った縁側で月明かりに照らし出されるようにして座る人影があった。夏樹だ。
(ここを出たら、会えなくなるかもしれないのよね)
足元の床が鳴って夏樹が振り返る。跳ね上がった鼓動を笑顔の裏に隠す。
「どうしたんです?」
夏樹の手元に視線を落とすと丸いお盆がある。そこには青い冷酒の徳利と酒杯。
「――月が綺麗なので、月見酒でもどうですか? 紅葉さんも好きでしょう?」
酒杯を示して紅葉を振り返る。酒好きをすっかり覚えられてしまったらしい。
紺碧の空に浮かぶ月。
「いいですけど、どうしたんですか?」
とはいえ、あまりにタイミングが良すぎる。まるで待ち構えていたようだ。
立ち話も何なので、紅葉もちょこんと隣に並ぶように座る。
「ちょっとね」
曖昧に笑う夏樹に相伴することにした。大好きなお酒の香りに頬が緩む。
(湯上りに最高よね!)
勧められ……杯を重ねて、調子に乗り過ぎた。
「何か隠してますよね??」
赤くなった頬を両手で包んでじっとり目を眇めて夏樹に問うた。
「いえ、紅葉さんの方こそ、ぼんやりしてたでしょう? 悩み事でもあるんじゃないかって」
酔いが回ったせいか並んで座る二人の距離がいつもより距離が近い。
「悩み事はいーっぱいありますよ」
どさくさに紛れて夏樹の胸に寄りかかって目を閉じた。
頬を撫でる風は少しひやりとして気持ちがいい。寄りかかった薄いシャツ越しの人肌が心地よい。
ややあって躊躇いがちに夏樹の手が肩に触れた。
「大好きなものや大事なものがいっぱいあり過ぎて困ってるんです」
朝から頑張って境内の掃除をするために早起きした。酔いもあって瞼が重たい。
「それはうらやましい悩みですね」
「でも、このままじゃいけないんです。ちゃんと話し合いもしないと……」
耳元で夏樹の声を聞きながらふわふわと意識が落ちた。
朝。
雀やヒヨドリの声で目を覚ました。
本当に、鳥の声で目が覚めた。ただし、爽やかとは程遠いものだ。
囀る鳥の声さえ脳天に突き刺さる凶器に思える。
「――――!」
(やらかした!)
枕に肘をついて上半身を支えた。頭が脈打つようにずくずくと鈍く痛む。
――溜息をついてもう一度、枕に突っ伏した。
(頭が、痛いです!)
目を瞑って思案するが、どうやって部屋に戻ったのか記憶がない。
夏樹と飲んでいた。――つまり。
(――酔いつぶれた!)
そして記憶が確かなら、これは、二日酔いと言われる症状だ。
(キ、キツネが、妖狐が……酒に呑まれるとは!?)
情けなくて乾いた笑いしかない。
なかなか起き出して来ない紅葉を心配したのか控えめな声が響いた。それすら頭に響く。控えめに襖が開いて顔を覗かせたのは夏樹だ。
「……大丈夫?」
亀のように丸まったまま、薄眼を開けて相手を伺った。手に持ったミネラルウォーターのボトルを掲げて子供っぽく笑う。
そのまま、固まった。幾度か瞬きを繰り返す。
意味が分からない。
(……ヤバい恰好してる!?)
寝巻代わりの浴衣はちゃんと着ている。帯だって大丈夫だ。
「――――?」
枕から頭を上げて夏樹を伺い、そのままこてりと首を傾げた。
「頭……?」
夏樹の呟きに慌てて頭の上に手をやる。
手のひらに髪の毛とは違う柔らかな毛の感触。そのまま頭を抱えるように体を小さく丸めた。
(いや、いまさら隠しても遅い)
二日酔いなどどこかっへ吹っ飛んだ。ついでに気分が悪いのも頭が痛いのもどこかへ飛んで行った。
(まずい)
何を言われるか分からず体を強張らせる。
(バレた?)
紅葉の口元に歪んだ笑みが浮かぶ。
「――もしかして二日酔いですか」
恐る恐る顔を上げると困ったような顔で小首をかしげる夏樹と目が合う。
上目づかいで、恐々と、訊ねる。
「あたし、変じゃないですか?」
「二日酔いだってことを除けばいつも通りですけど? 昨日は無理に誘ってしまったかなって」
問われて夏樹は申し訳なさそうに――どこかズレた――笑顔を向けてくる。
そうじゃないだろう!? と言いかけて言葉を飲み込んだ。
「昨日はずっと何か考え事してたでしょう? 悩み事でもあるのかなって……相談する前に紅葉さんが酔っ払っちゃって役に立たなかったみたいですけど」
「へ?」
まさか、である。
「何か、変なモノ、見ませんでしたか?」
「……特には?」
小首をかしげる。
(本当はどこまで気づいているのだろう? というかどこまでバラしたの、自分!?)
「お父さんが心配だって言ってたから……やっぱりお家の事が気になるのかなって」
「気にはなりますけど……」
(もう、ここに戻ってこれないよね)
泣きそうな顔で夏樹を見あげた。
「母さんも紅葉さんの事を気に入ってるみたいだから帰るって言いだしにくかったんだよね。色々手伝ってもらったりして助かったし」
「いえ、それは楽しかったです。お酒もおいしかったですし」
着せ替え人形はさすがに参ったが、それは置いておく。
「何があったかは分からないけど一度ちゃんと帰って話し合いしたほうがいいよ。紅葉さんも大人だから自分で決めるってのは分かるけれど家族のことが心配ならちゃんとしなきゃ」
(勢いだけで飛び出してきてしまったので……全くその通りです)
「それでもここに来たかったら来てもいいし。……でも、母さんは紅葉さんをお嫁さん候補と見てるけど……」
「嫁さん候補ですか?」
勝手に迷惑だよねと夏樹が笑う。
(いいえ、それを望んで自分が転がり込んだんです!)
「うちの父は身体だけは丈夫で滅多なことでは成仏しません」
「家族が急にいなくなったら心配するものでしょ?」
少しばかり怖い顔になって夏樹が問うてくる。
(心配は、してる)
「帰っても喧嘩になるだけです。その……行き先が無かったら戻って来てもいいですか?」
「来てもらう分には構わないけど、でもね家出は困るよ。ちゃんと家族に行先をはっきりするんだったら、その時はうちでアルバイトしてもらおうかな」
「ちゃんと、話し合いしなきゃいけませんよね」
「はい。僕ならいつでもここにいます」
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