上 下
31 / 89
魔の森

26話

しおりを挟む


〔じゃあ、ご飯作ろっか。〕
「うん!お腹空いた。」
〔はいはい、ハンバーグにしたいんだけど、ハル、いい?〕
「う、うん…!頑張る!」
〔ふふっ、お願いね。〕

それからアキとハルは、いつもより沢山のハンバーグを作った。

「すごい、いっぱいある!」
〔いつも、なんだかんだ食べちゃうでしょ?だからいつもより沢山作って、明日の朝ごはんにしようかなーって思って。〕
「残るかなー?」
〔嘘でしょ!?これ、全部食べれる!?〕
「わかんないけど。」
〔食べれるなら食べても良いけど、体調悪くなるまで食べないでよ。〕
「分かったー。」
〔では、「いただきまーす」〕

いつもより沢山のハンバーグとサラダとコンソメスープは、ほぼ全て無くなった。

「ごちそうさまー。今日も美味しかったー。」
〔……、なら、よかったんだけど、〕
「ごめんね、アキちゃん、残しちゃった。」
〔あー、いや、うん、大丈夫。まさか、2個しか残らないとは思わなかった…。〕
「じゃあ、何個残ると思ってたの?」
〔うーん、5個か6個ぐらいかなーって思ってた。〕
「そっかー、食べちゃってごめん…?」
〔ううん、全然食べてよかったんだけど、ただビックリしただけ。体調は悪くない?大丈夫?〕
「うん。問題ない!」
〔なら、よかった。〕
「片付けたらさ、一緒にお風呂入ろー。」
〔へ?良いけど、いつも、一緒はヤダって言ってたじゃん。〕
「うん。でも、今日で此処に居るのも最後だからさ。魔の森でゆっくり、のんびりなんてあんまり出来ないでしょ?せっかくだから一緒に入ろうかなって。」
〔そうだね、結界張っててもあんまり気は抜けないかもね。〕
「でしょ。」
〔じゃあ、一緒に入ろうか。〕
「うん!」

《クリーン》でも綺麗になるが、前世、日本人だったためお風呂に入りたくなったアキは、フィスィに来た次の日にお風呂を作った。

ハルを迎え入れてからもお風呂に入っていた為、ハルが物珍しげに見ていたため一緒に入った。
それからハルもお風呂が好きになった。

ザブーン…

〔ふう…、久しぶりに一緒に入るねー。〕
「うん。ふぅ…、気持ちー。」

少しぬるめのお湯にして、ゆっくりおしゃべりしながら2時間ほどお風呂に入っていた。

〔さて、お風呂にも入ったし、明日に備えて少し早いけどもう寝よっか?〕
「うん。」
〔じゃあ、おやすみー。〕
「うん、おやすみ。」

ベットに入り、アキはハルに抱っこされながら眠りについた。

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

孤独なまま異世界転生したら過保護な兄ができた話

BL / 連載中 24h.ポイント:61,288pt お気に入り:2,002

異世界迷宮のスナイパー《転生弓士》アルファ版

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:35pt お気に入り:584

異世界を満喫します~愛し子は最強の幼女

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:149pt お気に入り:3,336

不死王はスローライフを希望します

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:30,327pt お気に入り:17,430

【短編集】ざまぁ

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:582pt お気に入り:760

【短編集】因果応報

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:454pt お気に入り:336

転生王子はダラけたい

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:10,969pt お気に入り:29,331

【短編集】婚約破棄【ざまぁ】

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:560pt お気に入り:811

お人好し底辺テイマーがSSSランク聖獣たちともふもふ無双する

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:269pt お気に入り:7,506

私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:404pt お気に入り:1,035

処理中です...