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9.魔女と呼ばれる女は(オリヴァー視点)
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「くそっ! あの狸親父!!」
ガン、と壁に拳を打ち付ければ、ジンと痛みが走る。
このロズイエ王国の第二王子に生まれてから、この国のために生きなければならないことはわかっていた。
しかし、この国は兄が継ぐし、俺は兄をサポートするために、色々な国に留学しながら視察という名の勉強をして回った。
そしてオスタシス王国で、彼女に出会った。
初めて恋をした。そして初めて結婚したいと思える人だった。
その頃、世界を飛び回っていた俺は、『第二』王子は自由なんじゃないかと錯覚していた。だから、父である国王陛下に彼女との結婚を申し入れた。
幸いにも彼女は、この国が重視するハーブの調合に明るく、喉から手が出るほど欲しい人材。父も認めると思った。
しかし、彼女が『他国の平民』であるという理由だけで、あっさりと却下された。食い下がった俺に、父は俺がロズイエに大きな功績をもたらせば考えよう、と言った。
それから俺は死物狂いで働いた。
サンブカに薔薇の効能を教えてもらった俺は、この国の加工技術を活かし、石鹸や化粧水に活かすことに成功した。
その商品はロズイエ王国内のみならず、隣国のオスタシスでも流行し、他国でも注目を浴びている。
今後、増々発展していくことだろう。
自国の銘産を活かし、国内に大きな利益をもたらしたのだ。これで父も何も言えまい。
そう思った矢先、俺の結婚が突如として決まった。
オスタシスで『魔女』と呼ばれる女。
伯爵家の娘らしいが、あちらの第二王子の不興を買ったとか。
いくら伯爵家の娘で喉から手が欲しいほどの人材だからと言って、『魔女』だぞ。
その能力も怪しいものだ。
その点、サンブカは素晴らしいハーブティーを調合してみせた。
効能が確かながらも、人の好みに合わせて調合をいじり、味まで変えてみせたのだ。
サンブカ以上の人材はいないだろうというのに。平民という理由だけで排除するなんて。
そこまで考えて、自分も『魔女』と呼ばれるだけで何も知らない結婚相手のことに思慮がいった。
「これでは俺も父と一緒だな……」
はあー、と自分が嫌になりため息をつくと、部屋のドアがノックされた。
この部屋は監視されていて、軟禁状態だ。
明日の結婚式で俺が逃げないようにするためだろう。
ふうー、とまた溜息をついた俺が手を上げて合図をすると、入口の見張り兵が扉を開けた。
「失礼いたします」
「ロズか……」
入ってきたのは、ロジャーだった。
小さい頃から俺に付いてくれている、信頼できる男だ。
そんな彼の愛称を借りて、オスタシス王国では身分を隠し、『ロズ』として商人の真似事をしていた。
「殿下、お相手のエルダー様は、面白い方ですね」
そう言って笑いながらも、ロズは俺に手紙を差し出した。
ロズが他人を褒めるなんて、珍しい。
ロズは冷静沈着で、誰かに興味を持ったり、ましてや心を傾けることなんて少ない。そのロズが。
渡された手紙を開くと、驚くことが書かれていた。
「なっ?」
驚いてロズの方を見れば、彼は無言で頷いた。
「オスタシスから売られるように嫁いで来たのに、随分と前向きな方です」
「待て、何だって?」
「ああ、殿下はご存知ありませんでしたね」
ロズの言葉に驚いて問出せば、ロズはしれっと真実を告げた。
「大金を払ってまでオスタシスから呼び寄せただと?」
ロズから告げられた真実に愕然とする。
「だからこそ、本来ならば殿下が幸せにして差し上げなければならなかったのです」
ロズの言葉に、耳が痛い。
しかし、こいつがこんな厳しいことを言うなんて。
よっぽど俺の結婚相手を気に入ったらしい。
「しかし、エルダー様は殿下の幸せを願っておられました。自身も市井に下りて働きたいとまで」
「仮にもご令嬢だろう……」
ロズから聞かされる彼女の話は、『魔女』と呼ばれるには程遠い印象だ。
「オスタシスの第二王子から婚約破棄をされたと聞いております。今度は離縁を覚悟されている。お可哀そうに」
ロズがこちらを見ながらチクリと言った。
それを言われてしまっては、何も言えない。
「それと、気になることがあります」
「何だ?」
これ以上チクチクと何か言われるのかと身構えれば、ロズは不可解だと言うばかりに話した。
「エルダー様の持ち物が、トランク一つだけだったのです」
「支度金は……」
「もちろんお渡し済です」
確かに不可解だった。
「それと……出立の時、オスタシスの第二王子とそのお相手がお見送りにいらしていましたが、随分とエルダー様を貶めていらっしゃいました」
「確か、第二王子は聖女と婚約したんだったな」
「はい。それがエルダー様の義妹であると」
俺はロズと向かい合って目を合わせると、ため息をついた。
「随分と不遇な環境だったようだ……しかし」
「あなたは愛する人を諦めきれないと?」
続きを言おうとして、ロズから遮られてしまった。
「ああ……。エルダー嬢を愛してやれないのは申し訳ないと思う。その代わり、望む未来が叶うように尽力しよう」
「良い方が来たと思ったんですけどねえ。王妃様もお喜びでしたし……」
「母上が……」
母上はこの国の聖女だ。
誰よりもハーブティーの重要性を説いている。
だからこそ、父を突破すれば、母はサンブカを気に入ると確信していた。
「先にエルダー嬢を気に入ってしまったか…」
「私はあなたの幸せを願っておりますが、どうかエルダー嬢にもご配慮くださいませ」
ため息を付くと、ロズは頭を下げて、結婚相手のことを願った。
「そんなに気に入ったのか、お前が」
そう言うと、ロズは静かに微笑んだ。
「もし、離縁出来たなら、お前が幸せにしてやれば……」
「今はあなたのご結婚相手です」
ロズは一瞬目を見開いて、その瞳の奥を揺らしたが、きっぱりと俺に告げた。
「すまない。今言うことでは無かったな」
ロズは静かに頷いた。
俺は、サンブカしか愛せない。エルダー嬢には本当に申し訳ないが、彼女の幸せのために出来ることをしよう。もしロズと彼女が望むなら、二人が一緒になれるよう手回ししても良い。
……サンブカは無事にロズイエに着いただろうか。
ガン、と壁に拳を打ち付ければ、ジンと痛みが走る。
このロズイエ王国の第二王子に生まれてから、この国のために生きなければならないことはわかっていた。
しかし、この国は兄が継ぐし、俺は兄をサポートするために、色々な国に留学しながら視察という名の勉強をして回った。
そしてオスタシス王国で、彼女に出会った。
初めて恋をした。そして初めて結婚したいと思える人だった。
その頃、世界を飛び回っていた俺は、『第二』王子は自由なんじゃないかと錯覚していた。だから、父である国王陛下に彼女との結婚を申し入れた。
幸いにも彼女は、この国が重視するハーブの調合に明るく、喉から手が出るほど欲しい人材。父も認めると思った。
しかし、彼女が『他国の平民』であるという理由だけで、あっさりと却下された。食い下がった俺に、父は俺がロズイエに大きな功績をもたらせば考えよう、と言った。
それから俺は死物狂いで働いた。
サンブカに薔薇の効能を教えてもらった俺は、この国の加工技術を活かし、石鹸や化粧水に活かすことに成功した。
その商品はロズイエ王国内のみならず、隣国のオスタシスでも流行し、他国でも注目を浴びている。
今後、増々発展していくことだろう。
自国の銘産を活かし、国内に大きな利益をもたらしたのだ。これで父も何も言えまい。
そう思った矢先、俺の結婚が突如として決まった。
オスタシスで『魔女』と呼ばれる女。
伯爵家の娘らしいが、あちらの第二王子の不興を買ったとか。
いくら伯爵家の娘で喉から手が欲しいほどの人材だからと言って、『魔女』だぞ。
その能力も怪しいものだ。
その点、サンブカは素晴らしいハーブティーを調合してみせた。
効能が確かながらも、人の好みに合わせて調合をいじり、味まで変えてみせたのだ。
サンブカ以上の人材はいないだろうというのに。平民という理由だけで排除するなんて。
そこまで考えて、自分も『魔女』と呼ばれるだけで何も知らない結婚相手のことに思慮がいった。
「これでは俺も父と一緒だな……」
はあー、と自分が嫌になりため息をつくと、部屋のドアがノックされた。
この部屋は監視されていて、軟禁状態だ。
明日の結婚式で俺が逃げないようにするためだろう。
ふうー、とまた溜息をついた俺が手を上げて合図をすると、入口の見張り兵が扉を開けた。
「失礼いたします」
「ロズか……」
入ってきたのは、ロジャーだった。
小さい頃から俺に付いてくれている、信頼できる男だ。
そんな彼の愛称を借りて、オスタシス王国では身分を隠し、『ロズ』として商人の真似事をしていた。
「殿下、お相手のエルダー様は、面白い方ですね」
そう言って笑いながらも、ロズは俺に手紙を差し出した。
ロズが他人を褒めるなんて、珍しい。
ロズは冷静沈着で、誰かに興味を持ったり、ましてや心を傾けることなんて少ない。そのロズが。
渡された手紙を開くと、驚くことが書かれていた。
「なっ?」
驚いてロズの方を見れば、彼は無言で頷いた。
「オスタシスから売られるように嫁いで来たのに、随分と前向きな方です」
「待て、何だって?」
「ああ、殿下はご存知ありませんでしたね」
ロズの言葉に驚いて問出せば、ロズはしれっと真実を告げた。
「大金を払ってまでオスタシスから呼び寄せただと?」
ロズから告げられた真実に愕然とする。
「だからこそ、本来ならば殿下が幸せにして差し上げなければならなかったのです」
ロズの言葉に、耳が痛い。
しかし、こいつがこんな厳しいことを言うなんて。
よっぽど俺の結婚相手を気に入ったらしい。
「しかし、エルダー様は殿下の幸せを願っておられました。自身も市井に下りて働きたいとまで」
「仮にもご令嬢だろう……」
ロズから聞かされる彼女の話は、『魔女』と呼ばれるには程遠い印象だ。
「オスタシスの第二王子から婚約破棄をされたと聞いております。今度は離縁を覚悟されている。お可哀そうに」
ロズがこちらを見ながらチクリと言った。
それを言われてしまっては、何も言えない。
「それと、気になることがあります」
「何だ?」
これ以上チクチクと何か言われるのかと身構えれば、ロズは不可解だと言うばかりに話した。
「エルダー様の持ち物が、トランク一つだけだったのです」
「支度金は……」
「もちろんお渡し済です」
確かに不可解だった。
「それと……出立の時、オスタシスの第二王子とそのお相手がお見送りにいらしていましたが、随分とエルダー様を貶めていらっしゃいました」
「確か、第二王子は聖女と婚約したんだったな」
「はい。それがエルダー様の義妹であると」
俺はロズと向かい合って目を合わせると、ため息をついた。
「随分と不遇な環境だったようだ……しかし」
「あなたは愛する人を諦めきれないと?」
続きを言おうとして、ロズから遮られてしまった。
「ああ……。エルダー嬢を愛してやれないのは申し訳ないと思う。その代わり、望む未来が叶うように尽力しよう」
「良い方が来たと思ったんですけどねえ。王妃様もお喜びでしたし……」
「母上が……」
母上はこの国の聖女だ。
誰よりもハーブティーの重要性を説いている。
だからこそ、父を突破すれば、母はサンブカを気に入ると確信していた。
「先にエルダー嬢を気に入ってしまったか…」
「私はあなたの幸せを願っておりますが、どうかエルダー嬢にもご配慮くださいませ」
ため息を付くと、ロズは頭を下げて、結婚相手のことを願った。
「そんなに気に入ったのか、お前が」
そう言うと、ロズは静かに微笑んだ。
「もし、離縁出来たなら、お前が幸せにしてやれば……」
「今はあなたのご結婚相手です」
ロズは一瞬目を見開いて、その瞳の奥を揺らしたが、きっぱりと俺に告げた。
「すまない。今言うことでは無かったな」
ロズは静かに頷いた。
俺は、サンブカしか愛せない。エルダー嬢には本当に申し訳ないが、彼女の幸せのために出来ることをしよう。もしロズと彼女が望むなら、二人が一緒になれるよう手回ししても良い。
……サンブカは無事にロズイエに着いただろうか。
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