[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep.4.

ep4. 「暴かれた世界」 ハニーバターとメイド達

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神社に着くと小泉の甥のシンジが掃き掃除をする姿が見えた。

「なあ、小泉って今日どうしてる?」

俺が質問するとシンジは苦々しそうな表情を浮かべて答えた。

「鏡花姉さんなら留守だ。って言うか、何の用だ?」

どうやらコイツは俺のことを良く思ってないらしい。まあ別にいいけど。

空腹の俺は仕方なく他の場所へ移動することにした。

俺の後輩の概史にはフーミンという兄が居て、ちょっとしたバーを経営している。

少し時間は早いがそのバーに行ってみることにした。

流石に何か食い物ぐらいあるだろう。

「やあ、ガックン。何か用かい?」

店の前で不意に背後から声を掛けられる。

佑ニーサンだった。

佑ニーサンはフーミンの友人でたまにバーの店番なんかもやってる。

親のいない俺の保護者代わりの役を買って出てくれている面もある。

俺にとっては恩人的な存在だ。

腹減ってんだけど食いモンも金もねぇからなんか食わしてくんね?と俺が言うと佑ニーサンは満面の笑みで答えた。

「ん~。ちょうどいいねぇ。これから一緒に外食にでも行かない~?」

間延びした独特の喋り方でたまにイライラするが、今日ばかりは地獄に仏に思えた。

概史も途中で合流し、俺たちは市内にあるというカフェに向かった。 

ガッツリした定食系とかラーメン系かと思っていたので意外だった。

車から降り、少し歩いた所にその店はあった。

駅付近のビルの一階にある店舗。

店の看板には『まじかる♡メイドぴゅあ』と書かれている。

なんだここは、と俺が戸惑うのを尻目に佑ニーサンは意気揚々と店のドアを開ける。

『おかえりなさいませ♡ご主人さま♡』

店内にアニメっぽい声が一斉に響く。

丈の短いコスチュームを着たメイドたちが俺たちに愛想のいい視線を向けてくる。

なんだここは。メイド???え?コスプレ?ウエイトレス??

メイドとウエイトレスってどう違うんだよ?同じだろ?

「あ、3名です」

佑ニーサンは出迎えたメイドに上機嫌で人数を伝える。

(おい、なんだよここは?)

(さあ?メイドカフェですよね?マジでウケるw)

(メイドカフェ??)

(一人で来ると彼女さんに怒られるから、俺らの引率ってテイにして来たって訳じゃないスか?)

俺と概史は小声で会話するが、テンション爆上がりの佑ニーサンはメイドの女の子の物色に夢中なようだった。

正直俺はメイドとかウエイトレスとかどうでもよかった。

爺さん婆さんでもいいんだよ、食い物屋の店員なんて。一刻も早く何か早く食いたかった。

オムライスだのケーキだのでもいいからとにかく大量に注文して空腹を満たしたかった。

席に案内され、着席早々に俺はオーダーすることにした。

どうせ佑ニーサンの奢りだし、メニューの品物全部をオーダーする勢いでもよかった。

来たのは初めてでこんな店の作法とか知らんし、席に呼び出しボタンも無いのでとりあえず俺は手を挙げてメイドを呼んだ。

「すいませーん!注文お願いしまーす!」

「お呼びですか♡ご主人様♡」

他の店員とは違う、丈の長めのコスチュームのメイドがオーダーを取りに来る。

「えーと、じゃあなんかオムライス的なやつ3つぐらいとコーラとケーキセットと…あとなんか腹に溜まりそうなオススメって無いですか?」

とにかくカロリーを摂取したかった俺はメニューを眺めながらオーダーを伝える。

このハニーバタートーストとやらも追加するか、と思った俺は異変に気付く。

俺の正面に座った概史が口をポカンと開けて俺を見ている。

オススメメニューが思い浮かばなかったのか、オーダーが聞き取れなかったのかメイド店員は何も言わず黙ったまま固まっている。

「すいません、やっぱオムライス2つとハニーバタートーストとコーラとケーキセットで……」

もう一度注文し直そうとした俺の耳に聞き覚えのある声が飛び込んでくる。

「……おい佐藤、お前なんでここに……」

俺は顔を上げて店員を見た。




そこにはメイド服を着て猫耳を付けた小泉が立っていた。
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