魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで

ひーにゃん

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第二章

78『調合と採取とセトの火魔法』

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 “ 薬果すもも ”とも呼ばれるプルーンは滋味豊かな、特別な果実だ。
 薬の材料としても使われるこの果実は、生では多少酸味があるが、乾燥させると気にならなくなる。
 アンナリーナは魔獣の森で野生のものを大量に採取していたし、モロッタイヤ村で栽培されていたものも購入出来た。
 今回は双方半分ずつの割合でジャムを作ったのだが、思ったよりも上手く出来た。
 煮込んでいる間に、地味な色合いだった果肉が赤く変わっていく様は目にも鮮やかで楽しめた。
 たっぷりの砂糖と、色止めのためのちょっぴりのレモン汁。
 マリアのための食材がまた1つ出来上がった。
 アンナリーナはマリアを薬漬けにするわけではなく、なるべく自然に食材として摂取して欲しいと思っている。
 自分とはまた違うタイプの虚弱さだが、医食同源……身体に良い食材というものが身の回りにもあるのだ。
 自分のためにひと瓶だけ取り置いて、あとはマリアに渡す品々を入れたバスケットに詰めた。

「今日の分はそれで終わりですか?
 主人様」

「あとはいつもの日課、私とセトのステータス確認とギフト取得だね。
 そのあとは今夜もお風呂に入って、明日からは調合、調薬三昧かな」

 あまり、代わり映えしないね、とアンナリーナが言う。


「セト、スキルを供与しようと思うんだけど何がいい?
 やっぱり最初は攻撃魔法?」

「アルジ、デキレバ【火魔法】ヲ」

「やはり最初は【火魔法】?」


「【体力値供与】【魔力値供与】【スキル供与・火魔法】
 そして【鑑定】」

 セト(ブラックリザード変異種、雄)
 体力値 130000
 魔力値 15000
 取得スキル
 火魔法(火球、エクスプロージョン、ファイアアロー、ファイアストーム、ボルケーノ、インフェルノ)

「アルジ、アリガトウ……
 コノワタシガ魔法ヲ、ソレモ火魔法ダナンテ」

「ここを出て、次の国に向かう間に練習してみようね。
 体力値も、魔力値も申し分ないね。
 また、進化しちゃうかな?」

「【体力値倍増】」

「ギフト【付与魔法】
 そして、ステータスオープン」


 アンナリーナ 14才
 職業 薬師、錬金術師、賢者の弟子
 
 体力値 409600
 魔力値 34843571020255/34843571040256)
(ステータス鑑定に1使用、付与魔法に20000使用)

 ギフト(スキル) ギフト(贈り物)
  [一日に一度、望むスキルとそれによって起きる事象を供与する]
 調薬
 鑑定
 魔力倍増・継続 (12日間継続)
 錬金術(調合、乾燥、粉砕、分離、抽出、時間促進)
 探索(探求、探究)
 水魔法(ウォーター、水球、ウォーターカッター)
 生活魔法(ライト、洗浄クリーン、修理リペア、ファイア、料理、血抜き、発酵)
 隠形(透明化、気配掩蔽、気配察知、危機察知、索敵)
 飛行(空中浮遊、空中停止)
 加温(沸騰)
 治癒(体力回復、魔力回復、解毒、麻痺解除、状態異常回復、石化解除)
 風魔法(ウインド、エアカッター、エアスラッシュ、ウインドアロー、トルネード、サファケイト)
 冷凍(凍結乾燥粉砕フリーズドライ)
 時間魔法(時間短縮、時間停止、成長促進、熟成)
 体力値倍増・継続(12日間継続)
 撹拌
 圧縮
 結界
 異空間収納(インベントリ、時間経過無し、収納無限、インデックス)
 凝血
 遠見
 夜目
 解析スキャン
 魔法陣
 マップ
 裁縫
 編み物
 刺繍
 ボビンレース
 検索
 隠蔽(偽造)
 従魔術ティム
 体力値供与
 細工
 再構築
 無詠唱
 悪意察知
 魔力値供与
 空間魔法(転移)
 異世界買物
 位置特定
 異空間魔法(空間接続、空間増設)
 宣誓魔法
 火魔法(火球、エクスプロージョン、ファイアアロー、ファイアストーム、ボルケーノ、インフェルノ]
 氷魔法(氷球、アイスアロー、アイススピア、フリーズストーム、アブソリュートゼロ、ダイヤモンドダスト)
 スキル供与
 ガラス工芸
 付与魔法(異空間付与、各種強化付与、各種弱体化付与、その他別途記載)

「主人様、付与魔法を取得されたという事は、アイテムボックスを作られるおつもりで?」

「マリアさんの薬箱とか必要でしょ?」

 フランクに食べ物専用のアイテムボックスを作ってあげるつもり、とは白状しない。


 翌日、アンナリーナはひたすらポーションを作り続けた。
 ツリーハウスにこもり、レシピを固定している下級Cポーションと中級Aポーションを量産し、テントを通じてフランクに渡し納品する。

「白草石がそろそろヤバいんだけど、何とかならない?」

「ゲルトさんに聞いてくるよ。
 返事は早い方がいいか?」

「うん、セトに声掛けてくれたら出てくるから、お願い」

 最悪、自分で取りに行かなければならない……だがそれも、身体が鈍っている今なら案外良いかもしれない。
 アンナリーナは【探索】を発動させて白草石に固定し、範囲を段々と広げていった。

「あれ? 何だろう、この森……結構石が点在している?」

「原材料の鳥……アケアケカモハの群生地だったのではありませんか?」

「ああ~ 凄いよ……採取本能が疼く~」

「主人様、強ランクな魔獣がいます。
 主人様のお好きな殺戮熊もいるようですが」

 アンナリーナがすっくと立ち上がった。
 すぐに一番防御力の高いチュニックとレギンスに着替え、ブーツと腰帯を身につけた。
 背中側に鉈を差し、ローブを羽織るとツリーハウスから出ていく。
 誰の目にも留まらないように森に入ると【飛行】する。

「ナビ、今日は白草石と殺戮熊をメインに目につくものすべて採取するよ。
 私は白草石に特化してるので、あとのはよろしく」

「わかりました主人様。お任せ下さい」


「大漁、大漁」

 たっぷりの戦利品にアンナリーナの頬が緩む。思いがけず殺戮熊を3頭も手に入れることが出来てホクホク顔だ。
 他に、先日のクリムゾンバイパーほどではないが上ランクの蛇の魔獣プラチナムアダーを捕まえる事が出来たのは僥倖だった。

 最初の目的だった白草石も100個単位で手に入った。
 魔力値ポーションの中級以上で使う貴重な薬草も群生しているところを見つけ、いく本かは根ごと採取してきた。
 これがツリーハウスの薬草畑で栽培出来たら良いのだが。

 この後、黙って出掛けた事を、フランクにこっ酷く叱られたのだが全然堪えていないアンナリーナだった。

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