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普通の話
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そういうことでね
なぜだろう
あんまり心ひらかない
誰に対しても
担当さんには伝えるけど
伝えると相談とオシャベリは
違うもの
オシャベリはホントに
何年もしていない
そんなこと思いつつ
戯れに頼れる男性をイメージ
してみる恋愛の
恋愛未満のシミュレーション
女性でもいいけど
やはり何かと男性がいいでしょう
タカハシさん(仮名
3つほど年上の
妻とは死別 子どもはいなくて
いまは一人で
九州大学卒弁護士さん
そんなに忙しくはなくて
きっかけはわたしの絵の
著作権の相談を
うちの事務所からさせてもらった
という縁の
タカハシさんも絵は好きで
わたしの絵もかなり好みで
っていうながれで
タカハシさんの
奥さんは病気で亡くなってて
もうそれも早くって
二人つきあって間もなく
結婚したんだけど
三年後に奥さんが亡くなった
まだ三十代だったし
タカハシさんには
何度も再婚の話が持ちかけられた
けど、
ずっと一人でいたって
仕事もそれはあるし
弁護士ってセレブなパーティーとか
あってそんなのには
行くけど
女性と付き合うとかもなくて
ホントに一人だって
芸術は好きで
美術ももちろん好きで
美術の著作権の仕事は多かった
現代美術の
それもアカデミックなのより
カウンターカルチャー的な
のが好きで
バンクシーとかね
わたしの絵
アウトサイダーアート
という括りも
好きだって
仕事関係や相談などを理由に
タカハシさんから
ゴハンには何回か誘われたけど
ずっと断ってきた
担当さんがいなければね
タカハシさんは
見た目も優しく
穏やかな人だけど
何より
わたしがあんまり
人と食べたり飲んだりは
得意じゃなくて
でも
仕事以外のときも
ずっと誘われるから
断りきれなくなって
じゃあ
仕方なく昼ゴハン
キッチンカーで買う
バーガーとポテトの
公園
それがはじめて
並んで座るからこわくなくて
黙って池を見ながら
歩く人
子どもたち
走る人
を見てた
タカハシさんも黙って
バーガーを食べてる
カジュアルとはいえスーツの
いい年の男性が
こんな適当な服着た
女とバーガーを
食べてるなんて
変な光景だろうな
なんて思って
そのあと
クルマでどこか行かないか
みたいにも誘われたけど
やっぱり
いつもみたいに
具合い悪くなりそうで
そう言って
断る
LINEをしようといわれ
まあそれはいいかなと思った
それからぽつぽつ
LINEを交わした
タカハシさんの
優しい言葉づかいにも
少しずつ慣れた
二回目も昼ゴハン
お店に予約されてた
窓際の席
普通のゴハンだけど
丁寧に作られてるのは分かる
わたしの身体の調子も良くて
その日は
ドライブの誘いにものった
初めて乗る
タカハシさんのクルマ
大きくて静かな
クルマはタカハシさんに似合う
国道を真っすぐ行って
コンビニでトイレとジュース
真っすぐ引き返した
マンションまで送ってもらって
ゴハンとドライブとジュースの
お礼を言って別れる
わたしが
ひどく臆病なことは
自分でも分かってる
人と関わらないのも
良くないと分かる
でもどうすればいいの?
三十分くらい前に
わたしがした
LINEに既読がついている
これで、どうすればいいかとか
担当さんにきくのも変だしな
夜のゴハン
お酒
とかなれば
そののちは二人きり
距離は縮まり
一緒に寝たりするのかな
そんな急に
そんなの眠れないでしょう
不眠はメンタルに良くなくて
いやそんなんじゃないけど
たぶんわたしは逃げるし
わたしのメンタルが弱いことも
タカハシさんに承知の
関係だけど
いくら慣れるとしても
一緒にいるとわたしは
どこか疲れる
そんな関係は止めておく方が
いいんです
仕事以外の話もする
担当さんが気楽でいい
ここで言うと
担当さんという
慣れた相手は男性なのです
それでなぜ気楽かというと
よくある話
彼はゲイなのです
男性のパートナーもいるし
仕事は丁寧
見た目からは到底
ゲイには見えない
髪も短めだし
ピアスもタトゥーもなし
パートナーという人に
会ったことはないけど
県庁に勤める公務員らしい
だからわたしが嫌なのは
タカハシさんがわたしを
女としてみてるのか
というか見てるんですけどね
それがなんか負担になるの
わたしはレズビアンではないけど
性的なことがとても
苦手
なのです
ちょっと触られても
びくってなる
昔は
昔々
わたしにはセフレがいた
くらいのものなのです
信じられないくらい昔のこと
だから
好かれても嫌われるくらいなら
初めからどうでもいい関係
の方が楽で
担当さんみたいなのが楽
恋愛ってよく
分からないけどわたしは
学生の頃から
意外ともてて
付きまとわれたりして
困っていたよ
でもマジで好きな人もいて
付き合ったけどわたしが
相手を好きすぎて
存在が重くなりすぎたのかな
嫌われて多分だけど
別れちゃった
傷ついたから
臆病になってしまった
ジャスミンティーは
泣きそうな味
好きだった人が好きだった香り
だからもう
スプライトしか
飲まないことにしてる
タカハシさんは
CCレモンとか飲んでて
ちょっと笑えた
あの初ドライブ
突き当りのコンビニで買った
ジュースのこと
ゴハンを一緒に食べると
相性がわかると思う
同じリズムで食べたいし
話はいいタイミングでしたい
夜のゴハンはホテルの最上階
もちろんホテルには泊まらない
ただの
品の良いゴハン
お酒も飲む
迷ったけどね
具合い悪くなりそう
と思ったけど
ワインだし
おさかなの料理
そんなにボリュームはなく
さらっと食べれる
最後に小さいケーキ
まで全部食べきって
なんか良かったな
タカハシさんも飲んだから
タクシーでわたしをマンションまで
送る
そしてタカハシさんは
わたしの部屋には
寄ってはいかない
一人部屋に帰って
シャワー浴びて
ゆるい服着て動物の出る
動画を何となく眺める
これでいいといえば
いいんだけどね
仕事ではまたお世話になる
でもプライベートでは
LINEなんて子どもでもするよな
ときどきはわたしからもするけど
主にタカハシさんからで
なんて
これは
いくらなんでも
ふられますね
よほどわたしを
好きならわかんないけど
これだけのことをして
心をゆるさなければな
わたしは一生独身なのでしょう
わたしから好きになる
男性が
これから
いるかどうか
そうね
ありえなさそう
あんまり人に懷かない
ただ怖いんです
人のこと特に男性年上の人
普通の話なら
結ばれるんじゃないかな
普通じゃないから
なのかな
いい歳をして
ひとりなのです
そういうことです
なぜだろう
あんまり心ひらかない
誰に対しても
担当さんには伝えるけど
伝えると相談とオシャベリは
違うもの
オシャベリはホントに
何年もしていない
そんなこと思いつつ
戯れに頼れる男性をイメージ
してみる恋愛の
恋愛未満のシミュレーション
女性でもいいけど
やはり何かと男性がいいでしょう
タカハシさん(仮名
3つほど年上の
妻とは死別 子どもはいなくて
いまは一人で
九州大学卒弁護士さん
そんなに忙しくはなくて
きっかけはわたしの絵の
著作権の相談を
うちの事務所からさせてもらった
という縁の
タカハシさんも絵は好きで
わたしの絵もかなり好みで
っていうながれで
タカハシさんの
奥さんは病気で亡くなってて
もうそれも早くって
二人つきあって間もなく
結婚したんだけど
三年後に奥さんが亡くなった
まだ三十代だったし
タカハシさんには
何度も再婚の話が持ちかけられた
けど、
ずっと一人でいたって
仕事もそれはあるし
弁護士ってセレブなパーティーとか
あってそんなのには
行くけど
女性と付き合うとかもなくて
ホントに一人だって
芸術は好きで
美術ももちろん好きで
美術の著作権の仕事は多かった
現代美術の
それもアカデミックなのより
カウンターカルチャー的な
のが好きで
バンクシーとかね
わたしの絵
アウトサイダーアート
という括りも
好きだって
仕事関係や相談などを理由に
タカハシさんから
ゴハンには何回か誘われたけど
ずっと断ってきた
担当さんがいなければね
タカハシさんは
見た目も優しく
穏やかな人だけど
何より
わたしがあんまり
人と食べたり飲んだりは
得意じゃなくて
でも
仕事以外のときも
ずっと誘われるから
断りきれなくなって
じゃあ
仕方なく昼ゴハン
キッチンカーで買う
バーガーとポテトの
公園
それがはじめて
並んで座るからこわくなくて
黙って池を見ながら
歩く人
子どもたち
走る人
を見てた
タカハシさんも黙って
バーガーを食べてる
カジュアルとはいえスーツの
いい年の男性が
こんな適当な服着た
女とバーガーを
食べてるなんて
変な光景だろうな
なんて思って
そのあと
クルマでどこか行かないか
みたいにも誘われたけど
やっぱり
いつもみたいに
具合い悪くなりそうで
そう言って
断る
LINEをしようといわれ
まあそれはいいかなと思った
それからぽつぽつ
LINEを交わした
タカハシさんの
優しい言葉づかいにも
少しずつ慣れた
二回目も昼ゴハン
お店に予約されてた
窓際の席
普通のゴハンだけど
丁寧に作られてるのは分かる
わたしの身体の調子も良くて
その日は
ドライブの誘いにものった
初めて乗る
タカハシさんのクルマ
大きくて静かな
クルマはタカハシさんに似合う
国道を真っすぐ行って
コンビニでトイレとジュース
真っすぐ引き返した
マンションまで送ってもらって
ゴハンとドライブとジュースの
お礼を言って別れる
わたしが
ひどく臆病なことは
自分でも分かってる
人と関わらないのも
良くないと分かる
でもどうすればいいの?
三十分くらい前に
わたしがした
LINEに既読がついている
これで、どうすればいいかとか
担当さんにきくのも変だしな
夜のゴハン
お酒
とかなれば
そののちは二人きり
距離は縮まり
一緒に寝たりするのかな
そんな急に
そんなの眠れないでしょう
不眠はメンタルに良くなくて
いやそんなんじゃないけど
たぶんわたしは逃げるし
わたしのメンタルが弱いことも
タカハシさんに承知の
関係だけど
いくら慣れるとしても
一緒にいるとわたしは
どこか疲れる
そんな関係は止めておく方が
いいんです
仕事以外の話もする
担当さんが気楽でいい
ここで言うと
担当さんという
慣れた相手は男性なのです
それでなぜ気楽かというと
よくある話
彼はゲイなのです
男性のパートナーもいるし
仕事は丁寧
見た目からは到底
ゲイには見えない
髪も短めだし
ピアスもタトゥーもなし
パートナーという人に
会ったことはないけど
県庁に勤める公務員らしい
だからわたしが嫌なのは
タカハシさんがわたしを
女としてみてるのか
というか見てるんですけどね
それがなんか負担になるの
わたしはレズビアンではないけど
性的なことがとても
苦手
なのです
ちょっと触られても
びくってなる
昔は
昔々
わたしにはセフレがいた
くらいのものなのです
信じられないくらい昔のこと
だから
好かれても嫌われるくらいなら
初めからどうでもいい関係
の方が楽で
担当さんみたいなのが楽
恋愛ってよく
分からないけどわたしは
学生の頃から
意外ともてて
付きまとわれたりして
困っていたよ
でもマジで好きな人もいて
付き合ったけどわたしが
相手を好きすぎて
存在が重くなりすぎたのかな
嫌われて多分だけど
別れちゃった
傷ついたから
臆病になってしまった
ジャスミンティーは
泣きそうな味
好きだった人が好きだった香り
だからもう
スプライトしか
飲まないことにしてる
タカハシさんは
CCレモンとか飲んでて
ちょっと笑えた
あの初ドライブ
突き当りのコンビニで買った
ジュースのこと
ゴハンを一緒に食べると
相性がわかると思う
同じリズムで食べたいし
話はいいタイミングでしたい
夜のゴハンはホテルの最上階
もちろんホテルには泊まらない
ただの
品の良いゴハン
お酒も飲む
迷ったけどね
具合い悪くなりそう
と思ったけど
ワインだし
おさかなの料理
そんなにボリュームはなく
さらっと食べれる
最後に小さいケーキ
まで全部食べきって
なんか良かったな
タカハシさんも飲んだから
タクシーでわたしをマンションまで
送る
そしてタカハシさんは
わたしの部屋には
寄ってはいかない
一人部屋に帰って
シャワー浴びて
ゆるい服着て動物の出る
動画を何となく眺める
これでいいといえば
いいんだけどね
仕事ではまたお世話になる
でもプライベートでは
LINEなんて子どもでもするよな
ときどきはわたしからもするけど
主にタカハシさんからで
なんて
これは
いくらなんでも
ふられますね
よほどわたしを
好きならわかんないけど
これだけのことをして
心をゆるさなければな
わたしは一生独身なのでしょう
わたしから好きになる
男性が
これから
いるかどうか
そうね
ありえなさそう
あんまり人に懷かない
ただ怖いんです
人のこと特に男性年上の人
普通の話なら
結ばれるんじゃないかな
普通じゃないから
なのかな
いい歳をして
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