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ぷーる、いち
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ローターは全て外され、抜かれた。まだ手足は震えるが、俺はようやくまともにデッキチェアを使えるようになった。
「ポチの分の水着持ってきてるけど、着る? プールあるし、泳いでもいいよ」
喉が痛いのは寝ている間も喘がされていたからか? 返事をしようとして咳き込んでいると雪兎は鮮やかな青色のソーダを持ってきてくれた。
「……何ですか、これ」
手渡されてすぐに飲んだし、飛行機でも似たような色のジュースを飲んだけれど、よくよく考えればこの鮮やかさと青色は気味が悪い。
「炭酸ナトリウムの……水」
「せめてソーダって言ってくれません? 飲んで大丈夫なのか不安になりますよ」
「ブルーハワイだよ」
「ヨーロッパなのに……」
半分程を飲み、グラスをチェア横の小さな机に置く。改めて景色を見てみれば、眼前のプールや奥の空と海など、青いものが多い。チェアも白と青だ。
「水着持ってこようか?」
「いえ……今泳いだら多分溺死しますし。ユキ様は泳がないんですか?」
「夜泳ぐよ。昼は無理、陽射しが……ね。家のは屋根あるからいいんだけど、ここのは屋外プールだし」
家に屋内プールがあったのか、半年以上住んでいるのに知らなかった。
「じゃあさ、観光行こうよ観光。お城いっぱいあるんだよ。ね、行こ?」
疲れさせた原因が何を言う。せめて普通に眠らせてくれたら出歩く程度は出来たのに。
まともに動かない手足では観光なんて出来ない。疲れたから無理と雪兎の手を払って目を閉じる。
「……お城は嫌い? じゃあ、保護区行く? 一般立ち入り禁止なんだけど、雪風がお金出してるから話付けてくれててさ、ワニとかいっぱい居るんだよ。鳥も居るよ? カラフルでおっきいの、いっぱい」
ワニに魅力は感じないし、別に鳥も好きではない。いつも通りの体調なら楽しめたかもしれないが、今は無理だ。
「少し休ませてくださいよ……」
身体を横に向け、雪兎に背を向ける。頬を膨らませた雪兎が顔の前に回り込んで似たが、分かりやすい狸寝入りをした。
「……分かった」
そう言って離れたから、ようやく分かってくれたかと安堵していた。だが、雪兎はチェアの上に乗って俺の左足を無理矢理曲げさせた。
「ちょっと……何するんですか」
「…………ね、松葉崩しって知ってる?」
「知りませんよ。料理かなんかですか?」
「……奥まで届くんだって。ポチ、そういうの好きでしょ?」
太腿を小さな手が這い回る。足が微かに跳ねて、甘い吐息を漏らした。ぐちゅっと音を立て、先程まで四つもローターを入れられていた穴に指が沈む。
「ひっ……ぅ、や、ユキ様……やめてください、俺ほんとに、もう無理なんですよ……」
「……足もうちょっと開いて」
ぐいぐいと押されて左足の太腿が横腹につく。身を捩る暇もなく、指が抜かれて代わりにもっと大きく熱いものが入ってきた。
「さっきまで色々入ってたもんね、流石にすんなり入るよ……でも、うん、キツイなぁ……」
「やっ、ぁ、やらぁっ……抜いて、ユキ様っ……無理ですって、ほんとに!」
「そんなに締め付けないでよ、力抜いてっ……ほら、ちゃんと入んないじゃん!」
ずぶっと中に割り入ってくる、まだ全部ではないようだが、それでも内臓への圧迫感と教え込まれた幸福感は玩具とは比べ物にならない。
「やだだとか無理だとかさぁっ! 嘘ついちゃって! こんなに締め付けてそんなだらしない顔して、嫌な訳ないよね……ほら、欲しいって言ってごらん」
雪兎は右腕で俺の足を支えていた。空いていた左手が俺の陰茎を摘み、揺さぶった。
このまま最後までやられたら、もう明日まで動けなくなるのに。コックリングを付けられたままでは俺は楽にはなれないのに。
それでも、俺は──
「…………ください」
「何? 聞こえない」
「思いっきり突いてくださいっ! 奥まで、ぐっちゃぐちゃにかき回してください! ユキ様のっ……ユキ様の全部ください!」
──雪兎の言う通り、ねだった。
「ポチの分の水着持ってきてるけど、着る? プールあるし、泳いでもいいよ」
喉が痛いのは寝ている間も喘がされていたからか? 返事をしようとして咳き込んでいると雪兎は鮮やかな青色のソーダを持ってきてくれた。
「……何ですか、これ」
手渡されてすぐに飲んだし、飛行機でも似たような色のジュースを飲んだけれど、よくよく考えればこの鮮やかさと青色は気味が悪い。
「炭酸ナトリウムの……水」
「せめてソーダって言ってくれません? 飲んで大丈夫なのか不安になりますよ」
「ブルーハワイだよ」
「ヨーロッパなのに……」
半分程を飲み、グラスをチェア横の小さな机に置く。改めて景色を見てみれば、眼前のプールや奥の空と海など、青いものが多い。チェアも白と青だ。
「水着持ってこようか?」
「いえ……今泳いだら多分溺死しますし。ユキ様は泳がないんですか?」
「夜泳ぐよ。昼は無理、陽射しが……ね。家のは屋根あるからいいんだけど、ここのは屋外プールだし」
家に屋内プールがあったのか、半年以上住んでいるのに知らなかった。
「じゃあさ、観光行こうよ観光。お城いっぱいあるんだよ。ね、行こ?」
疲れさせた原因が何を言う。せめて普通に眠らせてくれたら出歩く程度は出来たのに。
まともに動かない手足では観光なんて出来ない。疲れたから無理と雪兎の手を払って目を閉じる。
「……お城は嫌い? じゃあ、保護区行く? 一般立ち入り禁止なんだけど、雪風がお金出してるから話付けてくれててさ、ワニとかいっぱい居るんだよ。鳥も居るよ? カラフルでおっきいの、いっぱい」
ワニに魅力は感じないし、別に鳥も好きではない。いつも通りの体調なら楽しめたかもしれないが、今は無理だ。
「少し休ませてくださいよ……」
身体を横に向け、雪兎に背を向ける。頬を膨らませた雪兎が顔の前に回り込んで似たが、分かりやすい狸寝入りをした。
「……分かった」
そう言って離れたから、ようやく分かってくれたかと安堵していた。だが、雪兎はチェアの上に乗って俺の左足を無理矢理曲げさせた。
「ちょっと……何するんですか」
「…………ね、松葉崩しって知ってる?」
「知りませんよ。料理かなんかですか?」
「……奥まで届くんだって。ポチ、そういうの好きでしょ?」
太腿を小さな手が這い回る。足が微かに跳ねて、甘い吐息を漏らした。ぐちゅっと音を立て、先程まで四つもローターを入れられていた穴に指が沈む。
「ひっ……ぅ、や、ユキ様……やめてください、俺ほんとに、もう無理なんですよ……」
「……足もうちょっと開いて」
ぐいぐいと押されて左足の太腿が横腹につく。身を捩る暇もなく、指が抜かれて代わりにもっと大きく熱いものが入ってきた。
「さっきまで色々入ってたもんね、流石にすんなり入るよ……でも、うん、キツイなぁ……」
「やっ、ぁ、やらぁっ……抜いて、ユキ様っ……無理ですって、ほんとに!」
「そんなに締め付けないでよ、力抜いてっ……ほら、ちゃんと入んないじゃん!」
ずぶっと中に割り入ってくる、まだ全部ではないようだが、それでも内臓への圧迫感と教え込まれた幸福感は玩具とは比べ物にならない。
「やだだとか無理だとかさぁっ! 嘘ついちゃって! こんなに締め付けてそんなだらしない顔して、嫌な訳ないよね……ほら、欲しいって言ってごらん」
雪兎は右腕で俺の足を支えていた。空いていた左手が俺の陰茎を摘み、揺さぶった。
このまま最後までやられたら、もう明日まで動けなくなるのに。コックリングを付けられたままでは俺は楽にはなれないのに。
それでも、俺は──
「…………ください」
「何? 聞こえない」
「思いっきり突いてくださいっ! 奥まで、ぐっちゃぐちゃにかき回してください! ユキ様のっ……ユキ様の全部ください!」
──雪兎の言う通り、ねだった。
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