俺の名前は今日からポチです

ムーン

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ぺっとせいかつ、じゅうさん

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長く激しいキスは俺を酸欠に陥らせて、快楽で蕩けた脳に霧をかけた。キスの多幸感からなのか、酸欠の苦しさからなのか、はたまた酸欠の快感からなのか、勝手にバイブを締め付けて勝手に快楽に溺れていく。凹凸も電流もより深く感じるようになって、途切れない絶頂がより深いものになっていく。

「ん、ぅ、んぅうっ……ぅ、ん? ふっ……ふぁあんっ、んんぅうぁあっ!」

ツマミを回したところは見えなかったけれど、確実に電気刺激が強くなった。俺の感度が上がっている訳ではない……と思う。

「ふー……疲れた。あれ、ポチ? 大丈夫? え、ちょっと……」

意思とは関係なく身体が跳ねて、その跳ねた刺激でまた跳ねて、それが繰り返されているのを他人事のように理解する。雪兎の声が遠くなって、ぼやけてはいたが見えてはいた視界が暗くなって──自分が気絶していくことをその寸前まで認識していた。


ただ目を閉じて開けただけ、体感はそうだった。けれど実際にはもっと過ぎているはずだ。自分にかけられている俺のものであろう精液の乾き具合を見て、ぼうっと予想する。

「ポチ、起きた? びっくりしたよもう、あと5分起きなかったら人呼ぼうかと思ってた」

「ゆ、き……しゃまぁ……」

雪兎は手鏡を持ってきて俺に自分の顔を見させた。快楽に蕩けきっただらしない顔は白濁液がかけられた跡があり、俺でなければ扇情的だった。

「やばい連中に喧嘩売った半端な不良高校生、集団でまわされる……って感じ?」

「まわされるって……ゆき、さま…………そんな言葉、ゆひ、ゆ……ぃ、ゆき、様が、使っちゃ……ダメ、でしょ」

「この後アジトに連れてかれて薬漬けコースかな?」

妙に詳しい。やはりこの家はヤ……なんでもない。

「オモチャは全部外したし、犬セットもとりあえず全部外してるから、お風呂入ろって言いたいところなんだけど、キツそう?」

下半身は全く動かない、足の指一本すら曲げられない。上半身は首を回す程度は可能だ、腕は難しい

「……ここ、物欲しそうに開いたままだよ?」

「ひぁっ!? ぁ、ふ、ぅう……」

尻肉を押しのけて細い指が肉壁を戯れになぞって奥に進んでいく。指を根元まで入れると曲げ伸ばしして俺の反応を笑い、水音を鳴らしたかと思えば抜いて、俺の目の前に指を持ってきた。

「ポチが出したの、可愛いかと思ってちょっと流し込んでみたんだよね。狙い通り零れてきて可愛かったよ? でも後処理大変になったね、お風呂でもまた指入れて洗わなきゃ」

白い指は白濁したものを絡めていて酷く扇情的だった。俺のものでなかったら、どちらも雪兎のものだったなら、躊躇いなくしゃぶっていただろう。

「僕一人じゃお風呂まで運べないし、やっぱり誰か呼ぶよ、いい? 白いの目立つ肌してるのに精液まみれで幸せそうな顔してるとこ、何人かに見られていい?」

「ぃ、やぁ……いや、です……ユキ様、おねがい……」

「そう? それじゃ、自力でお風呂場まで行けたら誰も呼ばないよ」

ここ一番の本気を見せるべき時が来た、来たが、身体が動かない。肘を伸ばしたり指を曲げたりは出来ても身体を引き摺るということは出来ない。
俺は自分で行くと力の入らない身体で喚きながら、見覚えのある使用人数人で風呂場に連れて行かれたのだった。
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