俺の名前は今日からポチです

ムーン

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ごれんらく

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雪兎が学校へ行って三十分、未だにローターの振動はやってこない。いつ来るかいつ来るかと期待して、常に太いディルドで満たされている腸内に意識をやってしまい、興奮が冷めない。ベッドの上で一人息を荒らげ、身体の熱を高めている。

雪兎の帰りは遅いのだから今から興奮していては身が持たない。気分転換にゲームでもしようと携帯端末に手を伸ばし、昨晩に通知が来ていたことに気付く。その通知はメッセージアプリのもので、相手は祖父だった。

「…………どうしよ」

一晩未読スルーなんて、祖父はきっと怒っているだろう。呼び出しに五分以内に応じたのに怒るような奴だ、本当にワニの餌にされるかもしれない。
まぁとりあえず内容を見よう。

「何これ……あぁ、連絡先か」

数字の羅列に英数字の羅列、一瞬何か分からなかったが、落ち着いて考えれば電話番号とメールアドレスだと分かった。知能が下がっている気がするのは興奮のせいだろう。

「ぁー……奥さんかな……」

昨日、叔父の連絡先を祖父に聞いていたんだった。それで「妻のものなら──」と送られてきたと言う訳だ。

「「ありがとうございます」っと」

お礼のメッセージを送り、送られてきた電話番号とメールアドレスを「叔父妻」という名で登録する。暇だし早速何か送ってみよう。

「……とりあえず「はじめまして」かな」

朝から電話をかけては失礼かと、とりあえずメールを送る。続けて「雪風の息子の雪也です」と身分を明かしておく。数十分後、返信が来た。

「「雪也君、お久しぶりです」久しぶり……? 会ったことないよな……えーと、どうしよう……名前でも聞くか。「なんて呼べばいいですか」っと」

返信はだいたい三秒後だった。「涼斗でいいですよ」か……あれ? 男の名前? 俺は叔父妻に返信せずに祖父に電話をかけた。

『…………死ね』

俺の着信で起きたらしい。

「おはようございますお義祖父様、ちょっと聞きたいんですけど雪凪の妻って……男の、あの人のことだったんですか?」

『ぁあ? ぁー……うん、ウェディングドレス着てたからな、そう扱った方がいいかと思って、嫁とか妻とか呼んでるけど、少なくとも肉体的には男だな』

意外と気遣いのできる人なんだな……まぁ、雪風の前は彼が社長だったのだ、柔軟な対応ができて当然とも言える。俺にもその柔らかさを向けて欲しいものだ。

「……言っておいてくださいよ、不倫か何かかとぬか喜びしたじゃないですか」

『…………それ以外に用はないのか?』

「え? ええ、特に……は、ぁっ……! ないっ、です……すいません」

こんな時にローターの振動が始まるなんて、俺はつくづく運が悪い。しかもこれは「強」だろう、声を抑えられない。

『……おい? どうした、何かあったか。今人をやる、少し待ってろ』

「ぁ、いえっ……お気遣いなく、その……大人の玩具を、つけられて、てっ……」

『……………………死ね!』

携帯端末を投げた音がしたような……やはり祖父はツンデレだったということが判明した、俺の勝手な分類ではBタイプだ。
電話が切れて数秒後、また電話がかかってきた。雪兎の名前が表示されていることに驚きつつ、出た。

『ポチ……? なんで通話中だったの?』

「ごめんっ、なさい……お義祖父様と、話して、てっ……ぁ、あっ……んぅ……」

『おじいちゃんと何話してたの?』

「……今度っ、また……雪兎と遊びに行きたいって……」

咄嗟の嘘にしては優秀だ、自画自賛しておこう。

『そ、そっか……ねぇ、ポチ、床に座って、ちょっと腰揺らしてみて』

「は、はい…………ゃ、あっ……! ひっ、ひぃっ……やばいっ、これダメっ、これっ……!」

ベルトで固定されているとはいえそのベルトもたるみはする。床に座って腰を揺らせばそれが解消され、ディルドが奥へと押し込まれ、奥まで犯される悦びと共にローターが前立腺を抉る深さも変わり、快感が格段に上がる。

『ふふ……うん、次の授業も頑張ろうって気がしてきたよ。え? 何……ぁ、お兄ちゃん、うん、お兄ちゃん居るよ? あはは……見逃してよー』

やはり学校から電話をかけてきていたようだ、クラスメイトか何かに見つかり、短く談笑していた。

『…………なんで階段裏見に来るんだよ……ぁ、ごめんね、ポチ、具体的にどう気持ちいいか言ってみて』

「は、いっ……座ることで、ディルド押し込まれてぇっ……腰揺らしたら、奥ゴツゴツってしてぇっ、きもひ、くてぇっ……ロ、ローターが……イイとこ、きてっ……もぉ、イきそぉっ……ですっ」

『ふぅん? じゃ、イってみて』

ぶっきらぼうな声に腰を激しく揺らして尻を床に叩きつけ、下着越しに亀頭を摘んでぐりぐりと弄った。

「ぁ、あ、あっ……イくっ、イっちゃうっ、イくぅううっ!」

『……ふふ、部屋で一人でオモチャでイっちゃったんだ、変態さんだね』

「は、ぁあっ……止まんないっ、ユキ様っ、ローター止まんないっ、ディルド抜けないぃっ! 助けてっ、やだっ、これ、またっ……イっ、ちゃ、たぁ……あっ、あぁ……!」

一度絶頂を迎えると身体が敏感になるのにローターの振動は変わらず、ディルドの位置も変わらない。それでは絶頂を迎える度にイきやすい身体になってしまい、俺は雪兎の休み時間が終わってローターの振動が止まるまで、電話片手に一人で喘ぎ続けた。
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