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奇跡を買う代償は
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心臓の鼓動はとっくに止まっていて、体温なんてない。俺が保存していた首とは違い、生き物らしさは欠片もない。
もう手遅れだと、アルマは生き返らないのだと、本能で悟った。
「嫌っ、いや……嫌っ、いやぁああああああっ!」
それでも認めたくなくて叫び続けた。ひっつかない首を支えて、抱き着いて、泣き続けた。
「起きてっ、起きてぇ……けほっ、アルマ……」
「…………サク、落ち着け、ゆっくり息をしろ」
ネメスィに声をかけられても無視していた、いや、聞こえていなかった。頭を撫でられても少しも温かい気持ちになれなかったし、背をさすられても呼吸は不規則になるばかりだった。
息ができなくなって、呼吸の仕方を教えて欲しくてアルマと唇を重ねても、彼は呼吸をしていない。冷たい唇は俺に何も返してくれない。
「……ね、ねめ、しぃ……」
「ネメスィだ。サク、ようやく聞く気になったか? オーガの復活は……無理そうか? なら俺と来い」
少し前に想像していた未来だ。アルマのことを忘れて再びネメスィ達の仲間として生きる。勇者パーティでの冒険をRPGのように楽しむ……最初のクエストはシャルの救出だな。
「嫌、だ……ごめん、嫌だ……俺、俺は……アルマと一緒にいたい」
「……復活は出来なさそうなんだろう?」
支えていなければ落ちてしまう首を支え、ネズミなどに齧られ虫が棲む身体を吐き気を抑えて愛撫する。
「そのオーガが生きているなら俺はお前の意思を尊重し、お前達が平穏に暮らせる世界にしてみせる、勇者らしくな。だが、サク、それは死体だ」
俺の腕を掴んだネメスィの手は簡単に振り払えた。
「サク……それはお前が愛したオーガじゃない、お前が愛したオーガと同じ形なだけの肉の塊だ」
アルマの首が落ちてしまうのも構わずアルマの膝から降り、ネメスィの服を掴んで彼の腹を殴った。何度も何度も、全く聞かない拳をぽこぽこぶつけた。
「……アルマはっ! アルマはアルマだ! 死んでてもアルマだ! 愛したんじゃない、愛してるんだ! ずっと……ずっと、死んだって、ずっと愛してる!」
「サク……」
「……アルマのこと肉塊だなんて言う奴と一緒に行きたくない。ここまで連れてきてくれてありがとう、礼は……別に出来ない。ごめん。ありがとう、ばいばい」
アルマの膝の上に戻り、首を乗せて支える。唇を触れさせると柔らかく、温かく、動かないだけで生きていると思わせてくれた。身体の方もなんだか温かい。
「サク、お前はとても弱い。夜が来れば他の魔物に襲われる。犯すとは限らない、食われるかもしれないんだ」
「……そう。じゃ、アルマと一緒になれるな」
「お前が死んだらカタラは……カタラはどうなる、カタラはお前を本気で愛しているんだ。絶対に裏切らないし、きっと幸せにしてくれるぞ? なぁ、サク……頼む、カタラの気持ちに応えてやってくれ」
どうしてそこでカタラを勧めるんだ。自分を勧めればいいじゃないか。どっちにしろ、俺はもう……
「ごめん、でも……もう嫌だ」
「…………………………分かった」
「ぁ……そうだ、弟……俺の弟な、王都で捕まってて酷いことされてるんだ、弟は確かに色々やったけど、あんな目に遭うような罪じゃないと思う。だから助けてやってくれ」
弟は俺が居なくなっても大丈夫だろうか? 大丈夫じゃないだろうな。でも、ネメスィに任せればきっと大丈夫、立ち直らせてくれる。
「…………約束しよう」
「うん……ネメスィ、人間にも魔物にも、平等に優しい勇者になってくれよ」
「……努力する」
ネメスィはそう言いながら剣を抜き、剣先を俺の首に添えた。
「………………殺してくれるのか?」
ネメスィは何も言わず、剣を振り上げる。アルマの体温を感じながら目を閉じてネメスィの優しい一太刀を待っていたが、いつまで待っても振ってこない。目を開ければネメスィの剣は俺の頭の上にあった、ネメスィの剣は俺を狙ってはいなかった。俺の背後に立った赤い服を着た女を狙い、片手で止められていた。緑ばかりの森には似合わない、目の前に居るのにコラ画像のような、赤い服の美女……いや、女神。
『おやおや、バレたのか。流石は最強の戦神のコピー品だ』
「な、何そのスタンドみたいな出方……」
『あはははっ! 当たらずとも遠からずかなぁ、キミから顕現したのは間違いないし……ふふ、でもボク、ラッシュは苦手だなー?』
前世の漫画知識からのボケにも対応してきた……本当になんなんだこの女神。
「なんだ貴様、透けて……幽霊か何かか?」
透けて? 俺には女神はネメスィと変わらない実体に見えるけれど。
『ま、デミちゃんは今いいや。それよりサッ君、困るよ。転生したなら生と性に貪欲になってくれなきゃ、レッツラリビドーだよサッ君』
「ふっ……ふざけんなよ腐れ女神っ! お前がアルマを生き返らせるって言ったから! だから俺は!」
『……キミさぁ! すぐ死にたい死にたい殺せ殺せって言うよね! 魔神王にそっくり……! いや、アレの方が酷かったか……あぁもうそれはいいや、少しは自分の役割に責任持ってくれるかなぁ! 大っ嫌いだよキミみたいな無責任なヤツ!』
「は……!? な、何逆ギレしてんだよ……」
『そのオーガ生き返らせるの無理ってボク言った!? 言ってないよね、キミが勝手に思い込んだだけだよねぇ!』
まさかまだ生き返らせられるのか? いや、でも、もう目を背けたくなるような有様だぞ? 時間切れがすぐだったから保存状態が良くなければ無理だと思っていた。
「生き返るのか? アルマ……だ、だってお前、明日か明後日に時間切れって。だったらもうアルマ……あれじゃ無理だって」
『時間切れ……?』
女神は「そんなこと言ったっけ」と首を傾げた。
「は……!? アレでまかせかよ! ふざけんなっ……なら、ならシャルの方優先しなきゃいけなかったんじゃないか、ふざけんなよクソ女神!」
『はぁ!? 何なの……それが人に物を頼む態度かなぁ! ねぇ……ボクはいいんだよ? オーガ生き返らせなくたって! ちょっとSAN値直葬アタックかましてキミをボクの完璧な操り人形にしてやってもいいんだよ?』
近付けられた整った女の顔は何故か一瞬真っ黒に塗り潰されて見えた。髪の影になっただけだろうか。
『でもそれじゃ面白くない! 一発で狂わせて何が楽しいんだか。生かさず、殺さず、足掻く様を眺めながら少しずつ狂わせる……! それこそボクが求める愉悦! な訳だけど、ま、今回は遊んでばっかじゃダメだからね、キミにはちゃんと働いてもらいたい』
怒鳴りたい。でも、何故か恐怖を感じてしまう。これは女神が神であるからこその本能的なものだろうか。
「…………ご、ごめん……なさい。あの、アルマを……生き返らせてください」
前世でブラック企業の社畜だった俺にとって土下座は苦痛を覚えるものではない。足が膝上までしかないから土下座には見えないかもしれないが、やってやった。
『……ふんっ! 何でもアリ野郎のっぺらぼうと罵られたこと数知れず! このボクが出来ないことなんてあっていいはずがないよね! さぁボクに祈りなよサッ君、疑念も悪意も何も抱かず、愚かに盲にボクを信仰しろ! そうすれば生き返らせて、あ、げ、る』
訳の分からない女神に疑いを抱いてしまう。だが、疑念を持ってはアルマは生き返らない。俺は必死にアルマのことを考えて女神への疑念を心の端に追いやった。
もう手遅れだと、アルマは生き返らないのだと、本能で悟った。
「嫌っ、いや……嫌っ、いやぁああああああっ!」
それでも認めたくなくて叫び続けた。ひっつかない首を支えて、抱き着いて、泣き続けた。
「起きてっ、起きてぇ……けほっ、アルマ……」
「…………サク、落ち着け、ゆっくり息をしろ」
ネメスィに声をかけられても無視していた、いや、聞こえていなかった。頭を撫でられても少しも温かい気持ちになれなかったし、背をさすられても呼吸は不規則になるばかりだった。
息ができなくなって、呼吸の仕方を教えて欲しくてアルマと唇を重ねても、彼は呼吸をしていない。冷たい唇は俺に何も返してくれない。
「……ね、ねめ、しぃ……」
「ネメスィだ。サク、ようやく聞く気になったか? オーガの復活は……無理そうか? なら俺と来い」
少し前に想像していた未来だ。アルマのことを忘れて再びネメスィ達の仲間として生きる。勇者パーティでの冒険をRPGのように楽しむ……最初のクエストはシャルの救出だな。
「嫌、だ……ごめん、嫌だ……俺、俺は……アルマと一緒にいたい」
「……復活は出来なさそうなんだろう?」
支えていなければ落ちてしまう首を支え、ネズミなどに齧られ虫が棲む身体を吐き気を抑えて愛撫する。
「そのオーガが生きているなら俺はお前の意思を尊重し、お前達が平穏に暮らせる世界にしてみせる、勇者らしくな。だが、サク、それは死体だ」
俺の腕を掴んだネメスィの手は簡単に振り払えた。
「サク……それはお前が愛したオーガじゃない、お前が愛したオーガと同じ形なだけの肉の塊だ」
アルマの首が落ちてしまうのも構わずアルマの膝から降り、ネメスィの服を掴んで彼の腹を殴った。何度も何度も、全く聞かない拳をぽこぽこぶつけた。
「……アルマはっ! アルマはアルマだ! 死んでてもアルマだ! 愛したんじゃない、愛してるんだ! ずっと……ずっと、死んだって、ずっと愛してる!」
「サク……」
「……アルマのこと肉塊だなんて言う奴と一緒に行きたくない。ここまで連れてきてくれてありがとう、礼は……別に出来ない。ごめん。ありがとう、ばいばい」
アルマの膝の上に戻り、首を乗せて支える。唇を触れさせると柔らかく、温かく、動かないだけで生きていると思わせてくれた。身体の方もなんだか温かい。
「サク、お前はとても弱い。夜が来れば他の魔物に襲われる。犯すとは限らない、食われるかもしれないんだ」
「……そう。じゃ、アルマと一緒になれるな」
「お前が死んだらカタラは……カタラはどうなる、カタラはお前を本気で愛しているんだ。絶対に裏切らないし、きっと幸せにしてくれるぞ? なぁ、サク……頼む、カタラの気持ちに応えてやってくれ」
どうしてそこでカタラを勧めるんだ。自分を勧めればいいじゃないか。どっちにしろ、俺はもう……
「ごめん、でも……もう嫌だ」
「…………………………分かった」
「ぁ……そうだ、弟……俺の弟な、王都で捕まってて酷いことされてるんだ、弟は確かに色々やったけど、あんな目に遭うような罪じゃないと思う。だから助けてやってくれ」
弟は俺が居なくなっても大丈夫だろうか? 大丈夫じゃないだろうな。でも、ネメスィに任せればきっと大丈夫、立ち直らせてくれる。
「…………約束しよう」
「うん……ネメスィ、人間にも魔物にも、平等に優しい勇者になってくれよ」
「……努力する」
ネメスィはそう言いながら剣を抜き、剣先を俺の首に添えた。
「………………殺してくれるのか?」
ネメスィは何も言わず、剣を振り上げる。アルマの体温を感じながら目を閉じてネメスィの優しい一太刀を待っていたが、いつまで待っても振ってこない。目を開ければネメスィの剣は俺の頭の上にあった、ネメスィの剣は俺を狙ってはいなかった。俺の背後に立った赤い服を着た女を狙い、片手で止められていた。緑ばかりの森には似合わない、目の前に居るのにコラ画像のような、赤い服の美女……いや、女神。
『おやおや、バレたのか。流石は最強の戦神のコピー品だ』
「な、何そのスタンドみたいな出方……」
『あはははっ! 当たらずとも遠からずかなぁ、キミから顕現したのは間違いないし……ふふ、でもボク、ラッシュは苦手だなー?』
前世の漫画知識からのボケにも対応してきた……本当になんなんだこの女神。
「なんだ貴様、透けて……幽霊か何かか?」
透けて? 俺には女神はネメスィと変わらない実体に見えるけれど。
『ま、デミちゃんは今いいや。それよりサッ君、困るよ。転生したなら生と性に貪欲になってくれなきゃ、レッツラリビドーだよサッ君』
「ふっ……ふざけんなよ腐れ女神っ! お前がアルマを生き返らせるって言ったから! だから俺は!」
『……キミさぁ! すぐ死にたい死にたい殺せ殺せって言うよね! 魔神王にそっくり……! いや、アレの方が酷かったか……あぁもうそれはいいや、少しは自分の役割に責任持ってくれるかなぁ! 大っ嫌いだよキミみたいな無責任なヤツ!』
「は……!? な、何逆ギレしてんだよ……」
『そのオーガ生き返らせるの無理ってボク言った!? 言ってないよね、キミが勝手に思い込んだだけだよねぇ!』
まさかまだ生き返らせられるのか? いや、でも、もう目を背けたくなるような有様だぞ? 時間切れがすぐだったから保存状態が良くなければ無理だと思っていた。
「生き返るのか? アルマ……だ、だってお前、明日か明後日に時間切れって。だったらもうアルマ……あれじゃ無理だって」
『時間切れ……?』
女神は「そんなこと言ったっけ」と首を傾げた。
「は……!? アレでまかせかよ! ふざけんなっ……なら、ならシャルの方優先しなきゃいけなかったんじゃないか、ふざけんなよクソ女神!」
『はぁ!? 何なの……それが人に物を頼む態度かなぁ! ねぇ……ボクはいいんだよ? オーガ生き返らせなくたって! ちょっとSAN値直葬アタックかましてキミをボクの完璧な操り人形にしてやってもいいんだよ?』
近付けられた整った女の顔は何故か一瞬真っ黒に塗り潰されて見えた。髪の影になっただけだろうか。
『でもそれじゃ面白くない! 一発で狂わせて何が楽しいんだか。生かさず、殺さず、足掻く様を眺めながら少しずつ狂わせる……! それこそボクが求める愉悦! な訳だけど、ま、今回は遊んでばっかじゃダメだからね、キミにはちゃんと働いてもらいたい』
怒鳴りたい。でも、何故か恐怖を感じてしまう。これは女神が神であるからこその本能的なものだろうか。
「…………ご、ごめん……なさい。あの、アルマを……生き返らせてください」
前世でブラック企業の社畜だった俺にとって土下座は苦痛を覚えるものではない。足が膝上までしかないから土下座には見えないかもしれないが、やってやった。
『……ふんっ! 何でもアリ野郎のっぺらぼうと罵られたこと数知れず! このボクが出来ないことなんてあっていいはずがないよね! さぁボクに祈りなよサッ君、疑念も悪意も何も抱かず、愚かに盲にボクを信仰しろ! そうすれば生き返らせて、あ、げ、る』
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