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夏休み
ゆうかい? ご
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誘拐犯に陰茎や陰嚢を鞭で叩かれた俺は半勃ちまで萎えてしまい、雪兎に叩かれた時は射精していただろうと誘拐犯に詰められてしまった。
『痛めつけられて悦ぶ犬だろう?』
「ユキ様に、が抜けてんだよクソ野郎」
自分と雪兎がどう違うかも理解していないなんて、なんて愚かな奴だ。
「痛けりゃイイなんて変態じゃねぇよ俺は。ユキ様に全てを支配されて、ユキ様から与えられる全てが悦びなんであって、痛みだけが好きなわけじゃない。ユキ様も優しく撫でてくれることは多いんだ、分かったかクソ野郎」
『……ふ、ふふ、ふふふっ』
「あ? 何笑ってんだよド変態。そもそもてめぇの鞭は下手くそなんだよ。べチベチ叩きやがって芸がねぇ、んなもん萎えるに決まってんだろ」
ぴと、と亀頭に鞭が押し当てられる。
『痛みが好きなんじゃなくて、ユキ様が好きなんだな?』
「あぁ、俺はユキ様のものだ。だからてめぇが触れていいものじゃねぇんだよ俺の体は」
『……叩き方を工夫すれば感じるんだな?』
俺の話を聞いていなかったのか? 聞いていたとしたらどう解釈したんだ? 雪兎じゃなきゃダメだと言ったんだ、確かに叩き方にもダメ出しはしたがそこはメインじゃない。
「お前……人の話聞かなっ、ぁあんっ!?」
『手首のスナップきかせてみた。どう?』
「ど、うって……」
雪兎の叩き方だった。さっきまでの誘拐犯は稚拙にただ鞭を振り回していただけだったのに、今のは雪兎の洗練された鞭振りだ。
『太腿の方が分かりやすいか。何発か行くから、上達してるか教えてくれよ』
「ま、待て……やめっ、ゃあぁんっ! ぁひんっ!? ひぃんっ! なんれっ、んにゃあぁんっ! ぃやああっ!?」
左右の太腿の裏にランダムに振り下ろされた鞭は皮膚よりも奥に痛みを響かせる。鞭が入ってくる角度も、傷にならない絶妙な力加減も、何もかも雪兎にそっくりだ。目隠しのせいで相手が見えないから余計に雪兎を連想する。
『勃ってきた? 鞭が手に馴染んできたよ、そろそろ射精させられるかな』
「な、んでっ……? なんで、今の……ユキ様の、鞭……」
覗き見していた程度で完コピなんて出来るのか? 力加減なんてどうやって真似したんだ? この誘拐犯、ただの変態じゃない。若神子の邸宅から俺を誘拐した時点で只者ではなかったが、想像の遥か上をいく超人だ。
『さ、ラストスパート……』
「ゃ……いやだ、やめてくれ、頼むやめてくれっ! いやだっ、いや……あぁあんっ! ぁひぃんっ! やらっ、ユキ様、ゆきしゃまぁあっ!」
何度も何度も叩かれてズキズキと痛む陰茎から勢いなく精液が漏れた。雪兎と同じ叩き方をしてきたせいで雪兎を思い出してしまい、今俺を叩いているのは雪兎だと認識をすり替えてしまい、痛みを快感と捉えてしまった。
『射精、したな』
俺はなんて無礼なことをしてしまったのだろう。こんな変態と、敬愛すべき雪兎を重ねてしまうなんて。
「……っ、な、さい……ごめん、なさい……ごめんなさいゆきさま……ごめ……さ……」
『…………泣いてるの?』
分厚い革手袋に包まれた指が目隠しの隙間から染み出した涙を拭う。
「やめてください……もう、やめてくださいっ……ユキ様のものなんだ、俺は、ユキ様の……だからもうっ、やめて……お願い、やめて、耐えられない、やめて……」
『大の男がぐずって、情けなくないの? そんな声聞いたら……犯したくてたまらなくなる』
「ひっ……!? ゃ、やめてください……お願いしますっ、それだけはやめてくださいっ! お願いします、お願いしますっ!」
足音が頭の傍から離れていく。ギシ……とベッドが軋み、腰の下の方にマットレスが沈む感覚があった。
「お、お願い……やめて、それ以外ならなんでもするから犯さないでお願いっ! やだっ、やだぁっ! あっ、んっ、んぅゔっ……ぃ、やぁあっ……!」
挿入されたままの前立腺マッサージ器具の持ち手を掴まれ、ぐちゅぐちゅと音を立ててナカを掻き回される。
「ぁ、ひっ……! ひんんっ! んっ、んっ、く、ぅっ、ゃあ、やらぁっ……あっ、ぁあっ……!」
気持ちに反して快楽が膨れ上がっていく、下腹に重たく痺れるような快感が溜まっていく。
「ひゔんっ!? んゔっ……とんとんすんのやらぁあっ! やめてっ、それ以上らめぇっ! やめっ、やぁあっ、やらぁあっ! もぉいやぁっ! ゆきさまっ、ゆきしゃまぁっ、たすけっ……!」
前立腺ばかりを執拗に責められ続け、快楽の堰がとうとう切れた。拘束された身体を仰け反らせ、射精のない絶頂を迎え、俺は自己嫌悪で消えたくなった。
『痛めつけられて悦ぶ犬だろう?』
「ユキ様に、が抜けてんだよクソ野郎」
自分と雪兎がどう違うかも理解していないなんて、なんて愚かな奴だ。
「痛けりゃイイなんて変態じゃねぇよ俺は。ユキ様に全てを支配されて、ユキ様から与えられる全てが悦びなんであって、痛みだけが好きなわけじゃない。ユキ様も優しく撫でてくれることは多いんだ、分かったかクソ野郎」
『……ふ、ふふ、ふふふっ』
「あ? 何笑ってんだよド変態。そもそもてめぇの鞭は下手くそなんだよ。べチベチ叩きやがって芸がねぇ、んなもん萎えるに決まってんだろ」
ぴと、と亀頭に鞭が押し当てられる。
『痛みが好きなんじゃなくて、ユキ様が好きなんだな?』
「あぁ、俺はユキ様のものだ。だからてめぇが触れていいものじゃねぇんだよ俺の体は」
『……叩き方を工夫すれば感じるんだな?』
俺の話を聞いていなかったのか? 聞いていたとしたらどう解釈したんだ? 雪兎じゃなきゃダメだと言ったんだ、確かに叩き方にもダメ出しはしたがそこはメインじゃない。
「お前……人の話聞かなっ、ぁあんっ!?」
『手首のスナップきかせてみた。どう?』
「ど、うって……」
雪兎の叩き方だった。さっきまでの誘拐犯は稚拙にただ鞭を振り回していただけだったのに、今のは雪兎の洗練された鞭振りだ。
『太腿の方が分かりやすいか。何発か行くから、上達してるか教えてくれよ』
「ま、待て……やめっ、ゃあぁんっ! ぁひんっ!? ひぃんっ! なんれっ、んにゃあぁんっ! ぃやああっ!?」
左右の太腿の裏にランダムに振り下ろされた鞭は皮膚よりも奥に痛みを響かせる。鞭が入ってくる角度も、傷にならない絶妙な力加減も、何もかも雪兎にそっくりだ。目隠しのせいで相手が見えないから余計に雪兎を連想する。
『勃ってきた? 鞭が手に馴染んできたよ、そろそろ射精させられるかな』
「な、んでっ……? なんで、今の……ユキ様の、鞭……」
覗き見していた程度で完コピなんて出来るのか? 力加減なんてどうやって真似したんだ? この誘拐犯、ただの変態じゃない。若神子の邸宅から俺を誘拐した時点で只者ではなかったが、想像の遥か上をいく超人だ。
『さ、ラストスパート……』
「ゃ……いやだ、やめてくれ、頼むやめてくれっ! いやだっ、いや……あぁあんっ! ぁひぃんっ! やらっ、ユキ様、ゆきしゃまぁあっ!」
何度も何度も叩かれてズキズキと痛む陰茎から勢いなく精液が漏れた。雪兎と同じ叩き方をしてきたせいで雪兎を思い出してしまい、今俺を叩いているのは雪兎だと認識をすり替えてしまい、痛みを快感と捉えてしまった。
『射精、したな』
俺はなんて無礼なことをしてしまったのだろう。こんな変態と、敬愛すべき雪兎を重ねてしまうなんて。
「……っ、な、さい……ごめん、なさい……ごめんなさいゆきさま……ごめ……さ……」
『…………泣いてるの?』
分厚い革手袋に包まれた指が目隠しの隙間から染み出した涙を拭う。
「やめてください……もう、やめてくださいっ……ユキ様のものなんだ、俺は、ユキ様の……だからもうっ、やめて……お願い、やめて、耐えられない、やめて……」
『大の男がぐずって、情けなくないの? そんな声聞いたら……犯したくてたまらなくなる』
「ひっ……!? ゃ、やめてください……お願いしますっ、それだけはやめてくださいっ! お願いします、お願いしますっ!」
足音が頭の傍から離れていく。ギシ……とベッドが軋み、腰の下の方にマットレスが沈む感覚があった。
「お、お願い……やめて、それ以外ならなんでもするから犯さないでお願いっ! やだっ、やだぁっ! あっ、んっ、んぅゔっ……ぃ、やぁあっ……!」
挿入されたままの前立腺マッサージ器具の持ち手を掴まれ、ぐちゅぐちゅと音を立ててナカを掻き回される。
「ぁ、ひっ……! ひんんっ! んっ、んっ、く、ぅっ、ゃあ、やらぁっ……あっ、ぁあっ……!」
気持ちに反して快楽が膨れ上がっていく、下腹に重たく痺れるような快感が溜まっていく。
「ひゔんっ!? んゔっ……とんとんすんのやらぁあっ! やめてっ、それ以上らめぇっ! やめっ、やぁあっ、やらぁあっ! もぉいやぁっ! ゆきさまっ、ゆきしゃまぁっ、たすけっ……!」
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