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夏休み
がまんがまん、さん
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乳首と陰茎に痒みを伴う媚薬を塗られ、その効果に踊らされて乳首と陰茎を掻き毟った俺は、搔くなとの雪兎の命令に従うために手枷をねだった。
「ありがとうございますっ、これで安心ですっ……ぁ、あぁ……痒い……痒いぃっ」
後ろ手に銀色の手錠をかけられた俺は雪兎に感謝している最中も痒みに苛まれた。太腿を擦り合わせたり、仰け反った身体でベッドを転げ回ったりした。
「……っん、んん……ぅ、あぁあっ! ぁ、はぁあんっ……! これ、いいっ、これ最高っ!」
腰の後ろで手を拘束されていようとも、うつ伏せになって猫が伸びをするような姿勢を取り、胸をベッドに擦り付けることはできる。エプロン裏のザラザラ感が痒みの解消に最適だ、痒みを取っているだけなのに快感で声が漏れた。
「こら、ポチ。搔いちゃダメって言ったのにそれがOKだと本当に思ってるの?」
「……っ、ご、ごめんなさい」
「お仕置きが必要だね。仰向けになって」
エプロンを剥ぎ取られた俺は全裸で仰向けになり、足首とベッドの足側の柵を枷で繋がれた。首輪の紐は頭側の柵に短く繋がれ、身体を起こすどころか横にすることも叶わない。
「手は後ろ、足は開いたまま……首輪と手錠と足枷二つ、最低限の道具で身動きを取れなくなった感想は?」
「流石ユキ様……拘束の天才です」
「嬉しくない褒め言葉だねぇ」
そう言いながらも雪兎は口元をゆるゆるにしている。
俺の言葉は決して誇張などではない。手を腰に回して拘束しているから肘が邪魔で寝返りには通常以上の労力がかかるのに、首輪の紐は短く繋がれているから上体を少しくねらせるのですら厳しい。足は当然動かない、膝を曲げれば首が絞まる。
ギチギチと拘束されている訳ではないのに、手足も背骨も曲げられない。それを試す行為にすら首が絞まる苦しさが伴う。素晴らしい。
「拘束の教室開けますよぉ……ぁあっ、苦しい……喉、痛い……ぁあっ、痒い、痒いのに全然っ、手も足も……ぁああっ、最高、最高ですっ、この無力感っ!」
人間の身体は痒みには案外と反射的に反応する。何度試しても学習せず、陰茎と乳首を搔こうと手錠をガチャガチャと鳴らしてしまうし、身体をくねらせて首を絞める。
「俺はっ、俺は……何にも出来ませんっ! 何にも……あぁあぁっ、興奮するぅっ! 痒い場所を搔くことすら出来ないっ、この無能な犬にお慈悲をっ、ユキ様ぁっ……!」
「何言ってるの。お仕置きだって言ったろ? その痒み放置は僕の踏み台を汚したお仕置きで、搔いちゃ意味ないから搔けないよう拘束しただけ。搔いたお仕置きは今から別にあるんだよ」
説明しながら雪兎が手に取ったのは黒い鞭。幾本もの紐で叩かれるバラ鞭とは違い振る部分──つまり紐状の部分は一本しかなく、その部分も異様に長い。RPGなどのゲームで見られる武器としての鞭はこんな見た目をしている。
「今まで君には乗馬用のムチやバラ鞭ばっかり使ってたよね。これからは一本ムチやケインも使っていくよ」
「それ、は……更に痛い、ということでしょうか」
「ヘラヘラしちゃって、本当に痛いの好きだねぇ君は。鞭には今言ったもの以外にも色々あるけど……ま、この四種だけ覚えてればいいよ」
否定されなかった、つまりあの長い鞭は今までよりも俺に痛みを与えてくれるのだ。
「……ちょうどいい機会だ。試し振りと一緒に鞭の威力と差を見せてあげる」
そう言うと雪兎はいそいそと他の鞭を出し、何故か机の上に空き缶を並べた。
「ありがとうございますっ、これで安心ですっ……ぁ、あぁ……痒い……痒いぃっ」
後ろ手に銀色の手錠をかけられた俺は雪兎に感謝している最中も痒みに苛まれた。太腿を擦り合わせたり、仰け反った身体でベッドを転げ回ったりした。
「……っん、んん……ぅ、あぁあっ! ぁ、はぁあんっ……! これ、いいっ、これ最高っ!」
腰の後ろで手を拘束されていようとも、うつ伏せになって猫が伸びをするような姿勢を取り、胸をベッドに擦り付けることはできる。エプロン裏のザラザラ感が痒みの解消に最適だ、痒みを取っているだけなのに快感で声が漏れた。
「こら、ポチ。搔いちゃダメって言ったのにそれがOKだと本当に思ってるの?」
「……っ、ご、ごめんなさい」
「お仕置きが必要だね。仰向けになって」
エプロンを剥ぎ取られた俺は全裸で仰向けになり、足首とベッドの足側の柵を枷で繋がれた。首輪の紐は頭側の柵に短く繋がれ、身体を起こすどころか横にすることも叶わない。
「手は後ろ、足は開いたまま……首輪と手錠と足枷二つ、最低限の道具で身動きを取れなくなった感想は?」
「流石ユキ様……拘束の天才です」
「嬉しくない褒め言葉だねぇ」
そう言いながらも雪兎は口元をゆるゆるにしている。
俺の言葉は決して誇張などではない。手を腰に回して拘束しているから肘が邪魔で寝返りには通常以上の労力がかかるのに、首輪の紐は短く繋がれているから上体を少しくねらせるのですら厳しい。足は当然動かない、膝を曲げれば首が絞まる。
ギチギチと拘束されている訳ではないのに、手足も背骨も曲げられない。それを試す行為にすら首が絞まる苦しさが伴う。素晴らしい。
「拘束の教室開けますよぉ……ぁあっ、苦しい……喉、痛い……ぁあっ、痒い、痒いのに全然っ、手も足も……ぁああっ、最高、最高ですっ、この無力感っ!」
人間の身体は痒みには案外と反射的に反応する。何度試しても学習せず、陰茎と乳首を搔こうと手錠をガチャガチャと鳴らしてしまうし、身体をくねらせて首を絞める。
「俺はっ、俺は……何にも出来ませんっ! 何にも……あぁあぁっ、興奮するぅっ! 痒い場所を搔くことすら出来ないっ、この無能な犬にお慈悲をっ、ユキ様ぁっ……!」
「何言ってるの。お仕置きだって言ったろ? その痒み放置は僕の踏み台を汚したお仕置きで、搔いちゃ意味ないから搔けないよう拘束しただけ。搔いたお仕置きは今から別にあるんだよ」
説明しながら雪兎が手に取ったのは黒い鞭。幾本もの紐で叩かれるバラ鞭とは違い振る部分──つまり紐状の部分は一本しかなく、その部分も異様に長い。RPGなどのゲームで見られる武器としての鞭はこんな見た目をしている。
「今まで君には乗馬用のムチやバラ鞭ばっかり使ってたよね。これからは一本ムチやケインも使っていくよ」
「それ、は……更に痛い、ということでしょうか」
「ヘラヘラしちゃって、本当に痛いの好きだねぇ君は。鞭には今言ったもの以外にも色々あるけど……ま、この四種だけ覚えてればいいよ」
否定されなかった、つまりあの長い鞭は今までよりも俺に痛みを与えてくれるのだ。
「……ちょうどいい機会だ。試し振りと一緒に鞭の威力と差を見せてあげる」
そう言うと雪兎はいそいそと他の鞭を出し、何故か机の上に空き缶を並べた。
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