9 / 30
辺境地にて3
しおりを挟む
翌日、私は早い時間に宿を出た。
あの後、泣く私を宥め、アレクが連れて来てくれたのは、馬を預けた宿屋だった。
実は、ローレインに来たらイザークの家に泊まるつもりでいたのだが、アレクはそれを見越して先に宿を取ってくれていたらしい。
「恋人同士であろうと、婚約者同士であろうと、婚姻前の二人が一つ屋根の下で生活するなんてありえない」
というのはアレクだけでなく、宿屋のご主人の言葉でもある。
確かに。改めて考えると、勢いだけ、思い付きだけの非常識な行動だ。
それを反省しつつ、ありがたくアレクの親切を受けた私は、泣きつかれた事もあって一晩ぐっすり眠った。それから、昨日行ったイザークの部屋に向かった。
イザークの本心を知った直後だけに、正直彼には会いたくない。けれど、今回の元凶として、本人に直接謝罪をしなければ、とも思ったし、それが叶わなくても謝罪の手紙を置いて行こうと思ったのだ。
重い足取りで、昨日の道を進み、あまり日当たりがいいとはいえない集合住宅の扉をたたく。
「はあい」
すぐに中から女性の声が聞こえ、少しして扉が開かれた。
そこにいたのは、昨日見た女性。
彼女は私を見て、一度「あっ」という顔になった後、控えめな微笑みを浮かべた。
「あなた……エルーシア様?」
「あ、はい、そうです」
昨日様子を伺っていた私はともかく、彼女は私と初対面なのに、何でわかったのか。
首を傾げる私に、彼女は小さく笑みを浮かべた。
「そう…。ごめんなさい。イザーク今日は早番だから、さっき家を出てしまって…」
幾分申し訳なさそうな声の彼女に、私は急いで首を横に振った。
「あ、いいです。その…これを渡していただけたらと思って」
「手紙?」
もし会えなかった時を考えて、昨日の内に書いて置いた手紙を彼女に渡す。
「折角来たのですが、その…恥ずかしい事にホームシックになってしまって。なので、もう帰るつもりなんです」
来ると言った者が、いつまでも来なかったら心配するかもしれない。だから、帰る前に挨拶だけをしに来たのだ。
そう言うと、彼女は複雑そうな顔で「そう……」と答えた後、少し身を引いた。
「良かったら、どうぞ。その……私も話しておきたいことがあるし」
そう言って彼女は、家の中へ招いてくれた。
断ろうか。一瞬そう思った。でも彼女の目が凄く真剣で。
彼女の話が何かはわからなかったが、聞かなければならない、そんな気になって私は招かれるまま彼らの部屋に足を踏み入れた。
「狭いけど、どうぞこちらに」
勧められるままダイニングの椅子に座り、周囲を見回す。
彼女は狭いと言ったが、本当に狭い。多分この家のすべての部屋を合わせても、私の寝室よりも狭いだろう。それでも、室内は気持ちよく整えられている。
暖かい色のカーテンやクッション。使い込まれた木製の家具。
棚の中に綺麗に収められた食器は、どれも同じものが二つずつ。中にはペアのカップもある。
あのシーンを見なくても、これだけでも理解できた。ここは二人で暮らしている家で、その一人は自分ではないのだと。
少ししんみりとした気分で辺りを見回していると、目の前に湯気の立つお茶が置かれた。
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
お礼を言って、どうしようかと一瞬躊躇するも、ここで飲まなかったら失礼にあたるかな?と考え一口口にする。
街で出回っている一般的な茶葉。苦みと渋みが濃く感じる。その瞬間、私と彼の身分の差を感じた。
結局、そう言う事なのだろう。
一緒になれる、一緒になろう。そう考えて私なりに、彼との生活の為に経験してきた。けれど、このお茶一つでわかるのだ。彼と私の間にある、絶対的な違いを。
彼にはそれがわかっていた。わかっていたから、最初から私は『上司の娘』でしかなく、幼いからという理由だけでなく、彼の恋愛対象にはなりえなかったのだろう。
この先も。多分。きっと。
そして、目の前に座る彼女のような人を選ぶのだ。
そう考えながら、改めて目の前の人を見る。
飾り気も化粧気もなく、後ろで一つに括られた赤茶の長い髪。柔らかい光を浮かべる緑の瞳。
スラリとした外見だけど、近くで見るとがっしりしている。丈夫で健康そうな人。良く日に焼けた、綺麗な顔立ちの頬にそばかすが浮かぶ。清潔で快活そうな女性。
改めて見た彼女は、賑やかで面白い彼の隣が似合う女性だった。
誰しもが納得するようなカップル。
彼に選ばれた彼女が眩しくて、少し俯き気味になりながら、口の端に苦笑を刻んでいると、同じように一口お茶を飲んだ彼女が、言いにくそうに口を開いた。
「あの…あのね?ホームシックで帰る、ってさっき言っていたけど、本当は違うんでしょう?」
「え?」
はっとして、女性を見ると、彼女はバツが悪そうな顔で、苦笑を浮かべる。
「えっと…、実は……わざとなの。昨日、わざとカギをかけずにいたの……。扉も……」
ごめんなさい、と小さく謝り彼女が頭を下げる。
ユーリカと名乗った彼女の話によると、彼女はイザークと同じ国軍の兵士だという。
出身地は違うけれど、同じ目的でこのローレインまでやってきたと。それ故、職業柄、自分の後ろを歩く私に気付いていたらしい。
「殺気もないし、たまたま同じ方向に向かう人かな、とも思ったんだけど……。あまりに行く方向が同じだから、不審者かと思って、こっそり確認したの。で、すぐ貴方だって気が付いたわ」
私だと気が付いた?
さっきの疑問に直面して、驚きで目を丸くした私に、彼女は頷いた。
「イザークから聞いていたの。珍しい純粋な金色の髪と、透き通るような青い瞳の子だって」
「!」
意外に思う人もいるようだが、この国では、ある程度の年齢になっても純粋な金髪を持っている人というのは多くはない。
小さな頃は純粋な金髪でも、成長途中で、茶色に変化したり、もっと暗い色になることがほとんどだ。
だから彼女の言う通り、私の髪の色は珍しいのかもしれない。
「それに、貴方が平民じゃないのはすぐにわかったわ。それらしい恰好をしていても、雰囲気や、仕草の一つをとっても、貴族…しかも平民とはあまり関係を持った事がない、上位貴族のものだもの」
自分では意識していなかったけれど、そうなのだろうか。
だとしたら、イザークから話を聞いていた分、彼女が私を警戒するのは当然だし、事情を知っているだけに、私を排除しようとしても無理はない。
「ごめんなさい。わざとなの。わざと彼との会話を聞かせたの」
謝る彼女に、慌てて私は自分の胸の前で両手を振って否定した。
「謝るのは私の方です。何も知らず、図々しく押しかけたりして。貴女の迷惑も、イザークの迷惑も考えなくて……。今も朝の忙しい時間に、こうして気を遣わせてしまって、ごめんなさい」
彼女が謝る事なんて一つもないのだ。
彼らの気持ちを想像しもせずに、自分の考えだけを押し付けて、呼ばれもしていないのに、のこのこ来てしまったのは私だ。
自分の考えだけで、長い間皆を振り回し、迷惑をかけてしまった。
「子供だったとはいえ、恥ずかしい事をしてしまったって、思っています。今更ですが……。本当にごめんなさい」
素直に頭を下げる。
許してもらえるかどうかは別として、今できる精一杯の誠意のつもりで。
彼女は戸惑った顔をして、それから苦笑を漏らした。
「あなた……本当にいい子なのね」
「え?」
「いえ、純粋だなぁって思って」
純粋?いえ、そうではない。
「無知なだけです。自分で何も知ろうともせずに」
知ろうとせずに、自分本位で突っ走ってしまったから、こうなってしまった。振られたのは悲しいが、最初から自分の勘違いから始まって、ストーカーのように付きまとった自分が悪いのだから、仕方がない。
「でも、分かった以上、お二人のお邪魔はしません。事情は父にも話しますが、きちんと自分が悪かった事を説明して、お二人にご迷惑をおかけすることもありませんので」
もし、彼らが上司の機嫌を損ねてしまったと心配するといけないと思い、その辺りはきちんと言っておく。
すると、彼女は困った顔で小首を傾げた。
「邪魔はしないかぁ。うーん……」
「?」
言い澱みながらも、彼女は眉尻を下げて私に軽く頭を下げた。
「ごめんね。私たち…私とイザークね、貴女が思っているような、そんな熱愛カップルってわけじゃないのよ」
あの後、泣く私を宥め、アレクが連れて来てくれたのは、馬を預けた宿屋だった。
実は、ローレインに来たらイザークの家に泊まるつもりでいたのだが、アレクはそれを見越して先に宿を取ってくれていたらしい。
「恋人同士であろうと、婚約者同士であろうと、婚姻前の二人が一つ屋根の下で生活するなんてありえない」
というのはアレクだけでなく、宿屋のご主人の言葉でもある。
確かに。改めて考えると、勢いだけ、思い付きだけの非常識な行動だ。
それを反省しつつ、ありがたくアレクの親切を受けた私は、泣きつかれた事もあって一晩ぐっすり眠った。それから、昨日行ったイザークの部屋に向かった。
イザークの本心を知った直後だけに、正直彼には会いたくない。けれど、今回の元凶として、本人に直接謝罪をしなければ、とも思ったし、それが叶わなくても謝罪の手紙を置いて行こうと思ったのだ。
重い足取りで、昨日の道を進み、あまり日当たりがいいとはいえない集合住宅の扉をたたく。
「はあい」
すぐに中から女性の声が聞こえ、少しして扉が開かれた。
そこにいたのは、昨日見た女性。
彼女は私を見て、一度「あっ」という顔になった後、控えめな微笑みを浮かべた。
「あなた……エルーシア様?」
「あ、はい、そうです」
昨日様子を伺っていた私はともかく、彼女は私と初対面なのに、何でわかったのか。
首を傾げる私に、彼女は小さく笑みを浮かべた。
「そう…。ごめんなさい。イザーク今日は早番だから、さっき家を出てしまって…」
幾分申し訳なさそうな声の彼女に、私は急いで首を横に振った。
「あ、いいです。その…これを渡していただけたらと思って」
「手紙?」
もし会えなかった時を考えて、昨日の内に書いて置いた手紙を彼女に渡す。
「折角来たのですが、その…恥ずかしい事にホームシックになってしまって。なので、もう帰るつもりなんです」
来ると言った者が、いつまでも来なかったら心配するかもしれない。だから、帰る前に挨拶だけをしに来たのだ。
そう言うと、彼女は複雑そうな顔で「そう……」と答えた後、少し身を引いた。
「良かったら、どうぞ。その……私も話しておきたいことがあるし」
そう言って彼女は、家の中へ招いてくれた。
断ろうか。一瞬そう思った。でも彼女の目が凄く真剣で。
彼女の話が何かはわからなかったが、聞かなければならない、そんな気になって私は招かれるまま彼らの部屋に足を踏み入れた。
「狭いけど、どうぞこちらに」
勧められるままダイニングの椅子に座り、周囲を見回す。
彼女は狭いと言ったが、本当に狭い。多分この家のすべての部屋を合わせても、私の寝室よりも狭いだろう。それでも、室内は気持ちよく整えられている。
暖かい色のカーテンやクッション。使い込まれた木製の家具。
棚の中に綺麗に収められた食器は、どれも同じものが二つずつ。中にはペアのカップもある。
あのシーンを見なくても、これだけでも理解できた。ここは二人で暮らしている家で、その一人は自分ではないのだと。
少ししんみりとした気分で辺りを見回していると、目の前に湯気の立つお茶が置かれた。
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
お礼を言って、どうしようかと一瞬躊躇するも、ここで飲まなかったら失礼にあたるかな?と考え一口口にする。
街で出回っている一般的な茶葉。苦みと渋みが濃く感じる。その瞬間、私と彼の身分の差を感じた。
結局、そう言う事なのだろう。
一緒になれる、一緒になろう。そう考えて私なりに、彼との生活の為に経験してきた。けれど、このお茶一つでわかるのだ。彼と私の間にある、絶対的な違いを。
彼にはそれがわかっていた。わかっていたから、最初から私は『上司の娘』でしかなく、幼いからという理由だけでなく、彼の恋愛対象にはなりえなかったのだろう。
この先も。多分。きっと。
そして、目の前に座る彼女のような人を選ぶのだ。
そう考えながら、改めて目の前の人を見る。
飾り気も化粧気もなく、後ろで一つに括られた赤茶の長い髪。柔らかい光を浮かべる緑の瞳。
スラリとした外見だけど、近くで見るとがっしりしている。丈夫で健康そうな人。良く日に焼けた、綺麗な顔立ちの頬にそばかすが浮かぶ。清潔で快活そうな女性。
改めて見た彼女は、賑やかで面白い彼の隣が似合う女性だった。
誰しもが納得するようなカップル。
彼に選ばれた彼女が眩しくて、少し俯き気味になりながら、口の端に苦笑を刻んでいると、同じように一口お茶を飲んだ彼女が、言いにくそうに口を開いた。
「あの…あのね?ホームシックで帰る、ってさっき言っていたけど、本当は違うんでしょう?」
「え?」
はっとして、女性を見ると、彼女はバツが悪そうな顔で、苦笑を浮かべる。
「えっと…、実は……わざとなの。昨日、わざとカギをかけずにいたの……。扉も……」
ごめんなさい、と小さく謝り彼女が頭を下げる。
ユーリカと名乗った彼女の話によると、彼女はイザークと同じ国軍の兵士だという。
出身地は違うけれど、同じ目的でこのローレインまでやってきたと。それ故、職業柄、自分の後ろを歩く私に気付いていたらしい。
「殺気もないし、たまたま同じ方向に向かう人かな、とも思ったんだけど……。あまりに行く方向が同じだから、不審者かと思って、こっそり確認したの。で、すぐ貴方だって気が付いたわ」
私だと気が付いた?
さっきの疑問に直面して、驚きで目を丸くした私に、彼女は頷いた。
「イザークから聞いていたの。珍しい純粋な金色の髪と、透き通るような青い瞳の子だって」
「!」
意外に思う人もいるようだが、この国では、ある程度の年齢になっても純粋な金髪を持っている人というのは多くはない。
小さな頃は純粋な金髪でも、成長途中で、茶色に変化したり、もっと暗い色になることがほとんどだ。
だから彼女の言う通り、私の髪の色は珍しいのかもしれない。
「それに、貴方が平民じゃないのはすぐにわかったわ。それらしい恰好をしていても、雰囲気や、仕草の一つをとっても、貴族…しかも平民とはあまり関係を持った事がない、上位貴族のものだもの」
自分では意識していなかったけれど、そうなのだろうか。
だとしたら、イザークから話を聞いていた分、彼女が私を警戒するのは当然だし、事情を知っているだけに、私を排除しようとしても無理はない。
「ごめんなさい。わざとなの。わざと彼との会話を聞かせたの」
謝る彼女に、慌てて私は自分の胸の前で両手を振って否定した。
「謝るのは私の方です。何も知らず、図々しく押しかけたりして。貴女の迷惑も、イザークの迷惑も考えなくて……。今も朝の忙しい時間に、こうして気を遣わせてしまって、ごめんなさい」
彼女が謝る事なんて一つもないのだ。
彼らの気持ちを想像しもせずに、自分の考えだけを押し付けて、呼ばれもしていないのに、のこのこ来てしまったのは私だ。
自分の考えだけで、長い間皆を振り回し、迷惑をかけてしまった。
「子供だったとはいえ、恥ずかしい事をしてしまったって、思っています。今更ですが……。本当にごめんなさい」
素直に頭を下げる。
許してもらえるかどうかは別として、今できる精一杯の誠意のつもりで。
彼女は戸惑った顔をして、それから苦笑を漏らした。
「あなた……本当にいい子なのね」
「え?」
「いえ、純粋だなぁって思って」
純粋?いえ、そうではない。
「無知なだけです。自分で何も知ろうともせずに」
知ろうとせずに、自分本位で突っ走ってしまったから、こうなってしまった。振られたのは悲しいが、最初から自分の勘違いから始まって、ストーカーのように付きまとった自分が悪いのだから、仕方がない。
「でも、分かった以上、お二人のお邪魔はしません。事情は父にも話しますが、きちんと自分が悪かった事を説明して、お二人にご迷惑をおかけすることもありませんので」
もし、彼らが上司の機嫌を損ねてしまったと心配するといけないと思い、その辺りはきちんと言っておく。
すると、彼女は困った顔で小首を傾げた。
「邪魔はしないかぁ。うーん……」
「?」
言い澱みながらも、彼女は眉尻を下げて私に軽く頭を下げた。
「ごめんね。私たち…私とイザークね、貴女が思っているような、そんな熱愛カップルってわけじゃないのよ」
87
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【完結】精霊姫は魔王陛下のかごの中~実家から独立して生きてこうと思ったら就職先の王子様にとろとろに甘やかされています~
吉武 止少
恋愛
ソフィアは小さい頃から孤独な生活を送ってきた。どれほど努力をしても妹ばかりが溺愛され、ないがしろにされる毎日。
ある日「修道院に入れ」と言われたソフィアはついに我慢の限界を迎え、実家を逃げ出す決意を固める。
幼い頃から精霊に愛されてきたソフィアは、祖母のような“精霊の御子”として監視下に置かれないよう身許を隠して王都へ向かう。
仕事を探す中で彼女が出会ったのは、卓越した剣技と鋭利な美貌によって『魔王』と恐れられる第二王子エルネストだった。
精霊に悪戯される体質のエルネストはそれが原因の不調に苦しんでいた。見かねたソフィアは自分がやったとバレないようこっそり精霊を追い払ってあげる。
ソフィアの正体に違和感を覚えたエルネストは監視の意味もかねて彼女に仕事を持ち掛ける。
侍女として雇われると思っていたのに、エルネストが意中の女性を射止めるための『練習相手』にされてしまう。
当て馬扱いかと思っていたが、恋人ごっこをしていくうちにお互いの距離がどんどん縮まっていってーー!?
本編は全42話。執筆を終えており、投稿予約も済ませています。完結保証。
+番外編があります。
11/17 HOTランキング女性向け第2位達成。
11/18~20 HOTランキング女性向け第1位達成。応援ありがとうございます。
【完結】以上をもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
【完結】初恋の人に嫁ぐお姫様は毎日が幸せです。
くまい
恋愛
王国の姫であるヴェロニカには忘れられない初恋の人がいた。その人は王族に使える騎士の団長で、幼少期に兄たちに剣術を教えていたのを目撃したヴェロニカはその姿に一目惚れをしてしまった。
だが一国の姫の結婚は、国の政治の道具として見知らぬ国の王子に嫁がされるのが当たり前だった。だからヴェロニカは好きな人の元に嫁ぐことは夢物語だと諦めていた。
そしてヴェロニカが成人を迎えた年、王妃である母にこの中から結婚相手を探しなさいと釣書を渡された。あぁ、ついにこの日が来たのだと覚悟を決めて相手を見定めていると、最後の釣書には初恋の人の名前が。
これは最後のチャンスかもしれない。ヴェロニカは息を大きく吸い込んで叫ぶ。
「私、ヴェロニカ・エッフェンベルガーはアーデルヘルム・シュタインベックに婚約を申し込みます!」
(小説家になろう、カクヨミでも掲載中)
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
公爵令嬢は嫁き遅れていらっしゃる
夏菜しの
恋愛
十七歳の時、生涯初めての恋をした。
燃え上がるような想いに胸を焦がされ、彼だけを見つめて、彼だけを追った。
しかし意中の相手は、別の女を選びわたしに振り向く事は無かった。
あれから六回目の夜会シーズンが始まろうとしている。
気になる男性も居ないまま、気づけば、崖っぷち。
コンコン。
今日もお父様がお見合い写真を手にやってくる。
さてと、どうしようかしら?
※姉妹作品の『攻略対象ですがルートに入ってきませんでした』の別の話になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる