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66 驚きのスキル
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「ショータ、故郷はどうだった?」
「そうだな……遊ぶものも美味しいものも沢山あるんだけど、あちらには君たちがいないから淋しく感じるくらいだったよ」
「はは、そうか、ショータもだいぶんこちらの世界に馴染んだようだな」
──森の中、ホーホーと、日本のアパートにいたら、馴染のないフクロウの鳴く声がするけど、この家の中にいたら怖さは消える。
ジェラルドが淹れてくれた爽やかな香りのするハーブティーを飲んで、今夜はこの木の家に泊まらせてもらう。
お迎えしたばかりのドールをカバンから出して窓辺に置かせてもらった。
ドールの髪も梳かして、綺麗に揃えた。
そしてまた俺はソファを借りて寝る。
おやすみなさい。
* *
朝になって、ジェラルドが用意してくれたベーコンエッグとクロワッサンを食べた。
クロワッサンはジェラルドがカフェで働いてくれるのと魔法のカバン持ちなんで以前、預けていたものだったが、ちゃんとオーブンで軽く温めて出してくれた。
焦げないようにひっくり返して温めてくれと伝えていたのも覚えていてくれたようだ。
俺の方はカバンからオレンジとグレープフルーツジュースを出した。
エルフの手料理のベーコンエッグを美味しくいただく。
ご機嫌な朝食だ!
地球の星の数が多いホテルに泊まっても普通は食べられないからな。
* *
そしてジェラルドがまた川に卵を拾いに行くと言うのでついて行くことに。
一応ミレナにもそうブレスレットでそう連絡を入れたが、ちょうど何かしてて出れなかったみたいで留守電機能のメッセージを残して。
そう、実はあの魔法のブレスレットには留守電メッセージを吹き込む機能もつけておいたのだ。
ほら、お風呂の時とかトイレの時とか困るだろうし。
そんでアヒルの卵を拾い放題イベント再び!!
卵を籠と割れ防止の籾がらの隙間に詰めた。
ああ、卵を入れる容器も仕入れて来ればよかったかな? などと思っていたら、
「いた! もー! ショータったらなんで朝になったのにすぐに店に帰って来ないのよ!」
「ワフ!」
ミレナがラッキーを連れて川に来た。
彼女は大きなダチョウっぽいルルエに乗って来たようだ。あと二匹のルルエを引き連れている。
俺達の足も用意してくれたのか。
「すまん、だって卵取り放題なんだぜ?」
夏の川辺は爽やかだ。
森の中でもひらけた場所となっている。
木々の隙間から陽光が降り注ぎ、透明な水面を揺らしつつキラキラしている。
「マスター、お帰りなさい」
「ミラもいたな、ただいま! そしておはよう」
ミラがミレナの持つカバンからひょっこり頭を出して来たので、ミレナはカバンを石の上に降ろして、ミラが出やすくしてあげていた。
カバンから飛び出したミラは走ってきて俺の足にしがみついたと思ったら肩の上にまで登っていった。
登頂おめでとう!
こんなところで子供にパパ登りをされる父親の気分を味わえた。
「あ!」
ミレナが小さく叫んだ。
バシャンと水音がしたと思ったらラッキーが川に入った。
「冷やし犬……暑かったのか?」
犬かきでラッキーは川を泳いでいる。
楽しそうだ。
「あーあ、犬がびしょ濡れじゃないのよ」
「体を洗う手間が省けたと思えば……しかし夏って感じするなぁ」
「ねえ、二人はもう朝食は食べたの?」
「ああ、ベーコンエッグを」
「もー! こっちは何も食べずに駆けつけたのに」
ミレナも食べてから来ればいいのに。
とは、言えないな。
「ブリトー食べるか?」
「何それ」
「食べ物」
「その説明、雑なすぎない?」
確かに。
「ブリトーは、小麦粉で作られた薄く伸ばした皮ぽいのに肉、煮豆、米、チーズなどの具材をクレープやトルティーヤや春巻きのように包んだ料理だ」
「とりあえず食べてみるわ」
「ほら」
「ありがとう」
俺はミレナに魔法の言葉カバンから温かいままのブリトーを出してやった。
ミレナは大きな岩の上に座ってそれを食べた。
もぐもぐと。
「これもわりといけるわね……」
「ラッキー! お前にもご飯やるから川から上がれ!」
俺は魔法のカバンからラッキーが食べられる物を出した。
「ワフ!」
ラッキーは賢いので俺達から少し離れたとこに上がって体をブルブルさせて体の水を弾いた。
あれを至近距離で浴びるとわーっ!! ってなるからな。
「そら!」
それから俺の投げた犬用ジャーキーをお口でナイスキャッチ!
「ショータ飲み物」
「そこに水があるだろ」
ジェラルドがクールに川を指差した。
相変わらずミレナには塩対応だな。
「今、そこで犬が泳いでいたでしょ!」
「クウン……」
ラッキーが面目ない。みたいな顔をした。
「あーほら、ミレナ、オレンジジュースをやるから、ミルクの方がいいか?」
「オレンジ」
「はいはい」
いつもの賑やかな日常に戻ったような気がする。
川で卵を収穫してからミレナがつれてきてくれたルルエに乗って俺達の店へ行くことにした。
「ミレナ、このルルエはどこで借りて来たんだ?」
「渡されていた経費で買ったわ」
「そうか、馬を買う手間が省けたな」
「しかしいつの間に、小屋はどうするんだ?」
ジェラルドが最もな疑問を口にした。
「ショータやエルフがあっちにいない間に家の庭の隅に簡易小屋を建てたわ、暇だったから」
「え、自分で?」
「そうよ、バンブーを組んで、夏の森で沢山バンブーを仕入れて来たの。ギルドの依頼のついでで」
ミレナが竹で小屋を作ったってことか!?
「ミレナにそんなスキルあったのかよ! 撮影したかったなあ!」
「人がバンブーで家を作っていたのを見たことがあるけど、わりと簡単だったわ。資材も無料だったし」
富裕層の地域にある店と家に戻ってみたら、確かに大きな葉っぱの屋根の、竹で出来た風情ある小屋があった。
西洋風高級住宅地にこの小屋だけちょっと浮いてる気がしないでもないが、無料の材料で節約しつつ作ったんだよな?
そう考えるとえらい気がする。
適度に隙間もあって通気性もいいな。
「おお、ルルエも素直に木屋に入ったな」
「わりといいでしょ」
さあ褒めろ!とばかりに胸をはるミレナ。
「すごいすごい、頑張ったな」
夏休みの工作を上手に作った子供を褒めるように俺はミレナの頭を撫でてみた。
「えへん」
自分でえへんって言うやつは始めて見た。
面白い女だな。
「そうだな……遊ぶものも美味しいものも沢山あるんだけど、あちらには君たちがいないから淋しく感じるくらいだったよ」
「はは、そうか、ショータもだいぶんこちらの世界に馴染んだようだな」
──森の中、ホーホーと、日本のアパートにいたら、馴染のないフクロウの鳴く声がするけど、この家の中にいたら怖さは消える。
ジェラルドが淹れてくれた爽やかな香りのするハーブティーを飲んで、今夜はこの木の家に泊まらせてもらう。
お迎えしたばかりのドールをカバンから出して窓辺に置かせてもらった。
ドールの髪も梳かして、綺麗に揃えた。
そしてまた俺はソファを借りて寝る。
おやすみなさい。
* *
朝になって、ジェラルドが用意してくれたベーコンエッグとクロワッサンを食べた。
クロワッサンはジェラルドがカフェで働いてくれるのと魔法のカバン持ちなんで以前、預けていたものだったが、ちゃんとオーブンで軽く温めて出してくれた。
焦げないようにひっくり返して温めてくれと伝えていたのも覚えていてくれたようだ。
俺の方はカバンからオレンジとグレープフルーツジュースを出した。
エルフの手料理のベーコンエッグを美味しくいただく。
ご機嫌な朝食だ!
地球の星の数が多いホテルに泊まっても普通は食べられないからな。
* *
そしてジェラルドがまた川に卵を拾いに行くと言うのでついて行くことに。
一応ミレナにもそうブレスレットでそう連絡を入れたが、ちょうど何かしてて出れなかったみたいで留守電機能のメッセージを残して。
そう、実はあの魔法のブレスレットには留守電メッセージを吹き込む機能もつけておいたのだ。
ほら、お風呂の時とかトイレの時とか困るだろうし。
そんでアヒルの卵を拾い放題イベント再び!!
卵を籠と割れ防止の籾がらの隙間に詰めた。
ああ、卵を入れる容器も仕入れて来ればよかったかな? などと思っていたら、
「いた! もー! ショータったらなんで朝になったのにすぐに店に帰って来ないのよ!」
「ワフ!」
ミレナがラッキーを連れて川に来た。
彼女は大きなダチョウっぽいルルエに乗って来たようだ。あと二匹のルルエを引き連れている。
俺達の足も用意してくれたのか。
「すまん、だって卵取り放題なんだぜ?」
夏の川辺は爽やかだ。
森の中でもひらけた場所となっている。
木々の隙間から陽光が降り注ぎ、透明な水面を揺らしつつキラキラしている。
「マスター、お帰りなさい」
「ミラもいたな、ただいま! そしておはよう」
ミラがミレナの持つカバンからひょっこり頭を出して来たので、ミレナはカバンを石の上に降ろして、ミラが出やすくしてあげていた。
カバンから飛び出したミラは走ってきて俺の足にしがみついたと思ったら肩の上にまで登っていった。
登頂おめでとう!
こんなところで子供にパパ登りをされる父親の気分を味わえた。
「あ!」
ミレナが小さく叫んだ。
バシャンと水音がしたと思ったらラッキーが川に入った。
「冷やし犬……暑かったのか?」
犬かきでラッキーは川を泳いでいる。
楽しそうだ。
「あーあ、犬がびしょ濡れじゃないのよ」
「体を洗う手間が省けたと思えば……しかし夏って感じするなぁ」
「ねえ、二人はもう朝食は食べたの?」
「ああ、ベーコンエッグを」
「もー! こっちは何も食べずに駆けつけたのに」
ミレナも食べてから来ればいいのに。
とは、言えないな。
「ブリトー食べるか?」
「何それ」
「食べ物」
「その説明、雑なすぎない?」
確かに。
「ブリトーは、小麦粉で作られた薄く伸ばした皮ぽいのに肉、煮豆、米、チーズなどの具材をクレープやトルティーヤや春巻きのように包んだ料理だ」
「とりあえず食べてみるわ」
「ほら」
「ありがとう」
俺はミレナに魔法の言葉カバンから温かいままのブリトーを出してやった。
ミレナは大きな岩の上に座ってそれを食べた。
もぐもぐと。
「これもわりといけるわね……」
「ラッキー! お前にもご飯やるから川から上がれ!」
俺は魔法のカバンからラッキーが食べられる物を出した。
「ワフ!」
ラッキーは賢いので俺達から少し離れたとこに上がって体をブルブルさせて体の水を弾いた。
あれを至近距離で浴びるとわーっ!! ってなるからな。
「そら!」
それから俺の投げた犬用ジャーキーをお口でナイスキャッチ!
「ショータ飲み物」
「そこに水があるだろ」
ジェラルドがクールに川を指差した。
相変わらずミレナには塩対応だな。
「今、そこで犬が泳いでいたでしょ!」
「クウン……」
ラッキーが面目ない。みたいな顔をした。
「あーほら、ミレナ、オレンジジュースをやるから、ミルクの方がいいか?」
「オレンジ」
「はいはい」
いつもの賑やかな日常に戻ったような気がする。
川で卵を収穫してからミレナがつれてきてくれたルルエに乗って俺達の店へ行くことにした。
「ミレナ、このルルエはどこで借りて来たんだ?」
「渡されていた経費で買ったわ」
「そうか、馬を買う手間が省けたな」
「しかしいつの間に、小屋はどうするんだ?」
ジェラルドが最もな疑問を口にした。
「ショータやエルフがあっちにいない間に家の庭の隅に簡易小屋を建てたわ、暇だったから」
「え、自分で?」
「そうよ、バンブーを組んで、夏の森で沢山バンブーを仕入れて来たの。ギルドの依頼のついでで」
ミレナが竹で小屋を作ったってことか!?
「ミレナにそんなスキルあったのかよ! 撮影したかったなあ!」
「人がバンブーで家を作っていたのを見たことがあるけど、わりと簡単だったわ。資材も無料だったし」
富裕層の地域にある店と家に戻ってみたら、確かに大きな葉っぱの屋根の、竹で出来た風情ある小屋があった。
西洋風高級住宅地にこの小屋だけちょっと浮いてる気がしないでもないが、無料の材料で節約しつつ作ったんだよな?
そう考えるとえらい気がする。
適度に隙間もあって通気性もいいな。
「おお、ルルエも素直に木屋に入ったな」
「わりといいでしょ」
さあ褒めろ!とばかりに胸をはるミレナ。
「すごいすごい、頑張ったな」
夏休みの工作を上手に作った子供を褒めるように俺はミレナの頭を撫でてみた。
「えへん」
自分でえへんって言うやつは始めて見た。
面白い女だな。
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