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5[リア]
特別なお茶 §1
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婚約発表の日が迫っていた。
アレンさんがヘルグリン病から回復したのと同時に、わたしたちはダンス漬けの日々に戻っていた。
練習が熱を帯びるほど、わたしは魔法を使いたくてウズウズ、モジモジ。
魔力がほとんど回復しない残念体質だと知らされたときは「もう魔法なんか使うもんか」とスネてしまったけれど……ごめんなさい、やっぱり使いたい。
ダンス中、ヴィルさんとわたしの距離はとても近い。婚約者なので普段からボディータッチも多めだ。汗をかいている状態だと申し訳ないし、彼が気にしなかったとしてもわたしは気になる。【浄化】を使いたいのだ。
アレンさんはきれい好きで気遣いをしてくれる護衛なので、彼が一緒だと何かするたびに【浄化】をかけてくれる。
ちょっと踊ると【浄化】 何か食べる前に【浄化】 食べ終わっても【浄化】
同じく護衛のフィデルさんは、アレンさんほどではないけれど、やはりこまめに【浄化】をかけてくれる。
彼らがいないときにダンスの練習をすると、途端にわたしは汗だく神薙になってしまう。
午前の練習が終わると、大急ぎでバスルームに駆け込んだ。
汗を流して着替えてお化粧して、それからお昼ご飯だ。午後の練習のあとも同じプロセスを繰り返すことになるので、これが毎日だとさすがに忙しくてくたびれてしまう。
アレンさんが病み上がりに一週間の山ごもり訓練に行ったため、わたしの衛生面にまで不便が生じているのだ。
だからと言って、ヴィルさんに【浄化】をお願いするのもなんだか恥ずかしい。
それとは別に「お掃除がしたい」という思いもある。
しかし、神薙様はお掃除をやらせてもらえない。バケツやデッキブラシを持って歩くと、やや潔癖気味なアレンさんの心をえぐってしまうのだ。
彼自身が掃除道具を持つ分には平気なのに、わたしが持っていると生理的にダメらしい。
「バッチイものに触ってはいけません!」と、真っ青な顔で怒るのだ。
一応、話し合いは試みた。
「わたし自身から出た汚れなのだから、自分で掃除するのは当たり前でしょう?」と言ったら、彼は「あなたに汚れなんかない」と答えた。
「いやいや、人は皆バッチイものを出して生きているでしょ?」
「あなたの体からバッチイものなど出ない!」
どうもその界隈の話になると、彼の考えは極端だ。
「推しはトイレになんか行かない」とか「推しの吐く息に二酸化炭素は含まれていない」とか、ちょっと危ないアイドルオタクのように、ゼロ廃棄物&ゼロ炭素思想になってしまうのだ。
雑巾で窓を拭くのもダメだったので、もう仕方がない。道具を使ったお掃除はあきらめざるを得なかった。
【浄化】は、アレンさんの心の平穏を保ちながら、わたしの掃除願望をかなえられる唯一の手段でもある。
「あーあ、魔力さえあればなあ」と、一日一度はため息をついていた。
ヴィルさんはわたしの悩みの本質まではわかっていないものの、魔法を使いたがっていることは理解してくれているようだ。
彼は仕事帰りに『魔素茶』なるものを買ってきてくれた。ユミール先生から教えてもらったらしい。
夕食後のサロンで、彼は人さし指を立て、熱心に説明をしてくれた。
「これは魔素の含有量が多く、人体への吸収率が高い特別な薬草で作られたお茶らしい。薬師のシンドリが友人のために作っているものなのだが、もしこれが飲めるのであれば、リアの分も作ってくれるそうだ。お試し用として分けてくれた」
「見た目は普通の茶葉のようですね。香りも、紅茶っぽいです」
「うむ。鍋で煮出して作ると書いてある。リアの場合、一度にたくさん飲むより、一日に何度も飲むほうが効果的だと言っていた」
「早速頂いてみましょう」
薬草を極めたシンドリ先生が言うのだから間違いない。
添付されていたレシピどおりに作ってもらったところ、赤茶色のお茶が完成した。
色はルイボスティー、名前はマテ茶に似ている。マテ茶が「飲むサラダ」ならば、こちらの魔素茶は「飲む魔力」だろう。さあ、来い来い。わたしの魔力、戻ってこぉーい。
熱々をフーフーして、ゆっくりと味わうように口に含んだ。
「んんっ……? ん、ぐっ!」
強烈な苦みが口に広がり、思わず顔をしかめた。すぐに味わう余裕もなくなり、大急ぎで飲み込む。
苦い余韻に身構えていると、不思議なことにスッと消えてしまった。
「どんな味だ?」と、ヴィルさんはわたしをのぞき込んだ。
「美味しくないにしてもちょっと拍子抜けと言いますか……」
中国の苦丁茶のようなものだろうか。ゴーヤもそうだけれど、苦いとマズイは必ずしもイコールではつながらない。慣れてしまうと美味しく感じる苦味もあるので、少し飲んだくらいではわからない。
もう一口、次はしっかり集中して味わってみた。
あっ、やっぱりものすごく苦いっ!
でも、考えてみればジャスミンティーも最初は苦手で飲めなかっ……
「う、グッ?」
ごッ……フ……ッ!
「リア! 大丈夫かッ!」
「リア様ッ?」「ひいぃッ!」
二口目を飲み込む手前で、わたしの体に異変が起きた。
ヴィルさんが目を見開き、侍女が立ち上がる。お茶を作って持ってきてくれたメイドは、真っ青になってヘナヘナと腰を抜かした。
とっさに口元を押さえたけれど、指の間から、赤い魔素茶がポタポタと滴り、ドレスを赤く染めていた。
「ヴィルさん、悲しいお知らせです……」
涙目で口の周りとドレスにこぼしたお茶を拭った。
「この見た目で、そんなにまでマズいのか?」
彼はカップの中をのぞき込み、匂いを嗅いだ。
「別に変なニオイではないな。ずいぶん赤いとは思うが、普通の茶の香りがする。【鑑定】で確認をしてみたが異常もない。ただの薬草茶だ」
シンドリ先生の名前を聞いたときから少し嫌な予感はしていた。先生のお薬は苦いことで有名なのだ。
「ヴィルさん、これは罰ゲームの味です……」
普通なのは見た目だけ。いつぞや飲んだ『しばふペースト』が美味しく感じるレベルだ。
「せっかくいれてもらったし、俺も飲んでみるか」
彼は「どれどれ」と言うと、カップに口をつけた。
「ンンォッ! んん……?」
やはり彼も首をかしげている。そしてゴクリと飲み込んだ。
「ただならぬ苦み。まっずい」
「でしょう?」
「しかし、すぐに消えた。意外と俺は平気かもしれないな」
「そうですか?」
彼は機嫌よく二口目を含んだ。その所作には王族らしい優雅さがある。
しかし、すぐに「ングッ!」とうめき声を上げた。普段の彼ならあり得ないけれど、ガシャンと音を立ててカップをソーサーの上に戻している。
そして次の瞬間、わたしの隣で世界一イケている噴水と化し、ブフォーッと大量のお茶を口から噴出させた。
さすが王族だ。粗相をするときも派手な演出を忘れない。シンガポールにいる有名なライオンの噴水も、彼を二度見して悔しがるだろう。
「オォエッ。ウェッ!」
可哀想に(ちょっとだけ面白いけれど)
どなたか、彼の顔にモザイクをかけてあげてください。
アレンさんがヘルグリン病から回復したのと同時に、わたしたちはダンス漬けの日々に戻っていた。
練習が熱を帯びるほど、わたしは魔法を使いたくてウズウズ、モジモジ。
魔力がほとんど回復しない残念体質だと知らされたときは「もう魔法なんか使うもんか」とスネてしまったけれど……ごめんなさい、やっぱり使いたい。
ダンス中、ヴィルさんとわたしの距離はとても近い。婚約者なので普段からボディータッチも多めだ。汗をかいている状態だと申し訳ないし、彼が気にしなかったとしてもわたしは気になる。【浄化】を使いたいのだ。
アレンさんはきれい好きで気遣いをしてくれる護衛なので、彼が一緒だと何かするたびに【浄化】をかけてくれる。
ちょっと踊ると【浄化】 何か食べる前に【浄化】 食べ終わっても【浄化】
同じく護衛のフィデルさんは、アレンさんほどではないけれど、やはりこまめに【浄化】をかけてくれる。
彼らがいないときにダンスの練習をすると、途端にわたしは汗だく神薙になってしまう。
午前の練習が終わると、大急ぎでバスルームに駆け込んだ。
汗を流して着替えてお化粧して、それからお昼ご飯だ。午後の練習のあとも同じプロセスを繰り返すことになるので、これが毎日だとさすがに忙しくてくたびれてしまう。
アレンさんが病み上がりに一週間の山ごもり訓練に行ったため、わたしの衛生面にまで不便が生じているのだ。
だからと言って、ヴィルさんに【浄化】をお願いするのもなんだか恥ずかしい。
それとは別に「お掃除がしたい」という思いもある。
しかし、神薙様はお掃除をやらせてもらえない。バケツやデッキブラシを持って歩くと、やや潔癖気味なアレンさんの心をえぐってしまうのだ。
彼自身が掃除道具を持つ分には平気なのに、わたしが持っていると生理的にダメらしい。
「バッチイものに触ってはいけません!」と、真っ青な顔で怒るのだ。
一応、話し合いは試みた。
「わたし自身から出た汚れなのだから、自分で掃除するのは当たり前でしょう?」と言ったら、彼は「あなたに汚れなんかない」と答えた。
「いやいや、人は皆バッチイものを出して生きているでしょ?」
「あなたの体からバッチイものなど出ない!」
どうもその界隈の話になると、彼の考えは極端だ。
「推しはトイレになんか行かない」とか「推しの吐く息に二酸化炭素は含まれていない」とか、ちょっと危ないアイドルオタクのように、ゼロ廃棄物&ゼロ炭素思想になってしまうのだ。
雑巾で窓を拭くのもダメだったので、もう仕方がない。道具を使ったお掃除はあきらめざるを得なかった。
【浄化】は、アレンさんの心の平穏を保ちながら、わたしの掃除願望をかなえられる唯一の手段でもある。
「あーあ、魔力さえあればなあ」と、一日一度はため息をついていた。
ヴィルさんはわたしの悩みの本質まではわかっていないものの、魔法を使いたがっていることは理解してくれているようだ。
彼は仕事帰りに『魔素茶』なるものを買ってきてくれた。ユミール先生から教えてもらったらしい。
夕食後のサロンで、彼は人さし指を立て、熱心に説明をしてくれた。
「これは魔素の含有量が多く、人体への吸収率が高い特別な薬草で作られたお茶らしい。薬師のシンドリが友人のために作っているものなのだが、もしこれが飲めるのであれば、リアの分も作ってくれるそうだ。お試し用として分けてくれた」
「見た目は普通の茶葉のようですね。香りも、紅茶っぽいです」
「うむ。鍋で煮出して作ると書いてある。リアの場合、一度にたくさん飲むより、一日に何度も飲むほうが効果的だと言っていた」
「早速頂いてみましょう」
薬草を極めたシンドリ先生が言うのだから間違いない。
添付されていたレシピどおりに作ってもらったところ、赤茶色のお茶が完成した。
色はルイボスティー、名前はマテ茶に似ている。マテ茶が「飲むサラダ」ならば、こちらの魔素茶は「飲む魔力」だろう。さあ、来い来い。わたしの魔力、戻ってこぉーい。
熱々をフーフーして、ゆっくりと味わうように口に含んだ。
「んんっ……? ん、ぐっ!」
強烈な苦みが口に広がり、思わず顔をしかめた。すぐに味わう余裕もなくなり、大急ぎで飲み込む。
苦い余韻に身構えていると、不思議なことにスッと消えてしまった。
「どんな味だ?」と、ヴィルさんはわたしをのぞき込んだ。
「美味しくないにしてもちょっと拍子抜けと言いますか……」
中国の苦丁茶のようなものだろうか。ゴーヤもそうだけれど、苦いとマズイは必ずしもイコールではつながらない。慣れてしまうと美味しく感じる苦味もあるので、少し飲んだくらいではわからない。
もう一口、次はしっかり集中して味わってみた。
あっ、やっぱりものすごく苦いっ!
でも、考えてみればジャスミンティーも最初は苦手で飲めなかっ……
「う、グッ?」
ごッ……フ……ッ!
「リア! 大丈夫かッ!」
「リア様ッ?」「ひいぃッ!」
二口目を飲み込む手前で、わたしの体に異変が起きた。
ヴィルさんが目を見開き、侍女が立ち上がる。お茶を作って持ってきてくれたメイドは、真っ青になってヘナヘナと腰を抜かした。
とっさに口元を押さえたけれど、指の間から、赤い魔素茶がポタポタと滴り、ドレスを赤く染めていた。
「ヴィルさん、悲しいお知らせです……」
涙目で口の周りとドレスにこぼしたお茶を拭った。
「この見た目で、そんなにまでマズいのか?」
彼はカップの中をのぞき込み、匂いを嗅いだ。
「別に変なニオイではないな。ずいぶん赤いとは思うが、普通の茶の香りがする。【鑑定】で確認をしてみたが異常もない。ただの薬草茶だ」
シンドリ先生の名前を聞いたときから少し嫌な予感はしていた。先生のお薬は苦いことで有名なのだ。
「ヴィルさん、これは罰ゲームの味です……」
普通なのは見た目だけ。いつぞや飲んだ『しばふペースト』が美味しく感じるレベルだ。
「せっかくいれてもらったし、俺も飲んでみるか」
彼は「どれどれ」と言うと、カップに口をつけた。
「ンンォッ! んん……?」
やはり彼も首をかしげている。そしてゴクリと飲み込んだ。
「ただならぬ苦み。まっずい」
「でしょう?」
「しかし、すぐに消えた。意外と俺は平気かもしれないな」
「そうですか?」
彼は機嫌よく二口目を含んだ。その所作には王族らしい優雅さがある。
しかし、すぐに「ングッ!」とうめき声を上げた。普段の彼ならあり得ないけれど、ガシャンと音を立ててカップをソーサーの上に戻している。
そして次の瞬間、わたしの隣で世界一イケている噴水と化し、ブフォーッと大量のお茶を口から噴出させた。
さすが王族だ。粗相をするときも派手な演出を忘れない。シンガポールにいる有名なライオンの噴水も、彼を二度見して悔しがるだろう。
「オォエッ。ウェッ!」
可哀想に(ちょっとだけ面白いけれど)
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