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5[リア]
謀反の疑い
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「貴様の娘がしたことは王家に対する不敬であり、謀反と何ら変わらない!」
ヴィルさんはナントカ伯を指差して言った。
「我々に謀反の意志など微塵もございません! ましてや娘の縁談が白紙になるようなことでもないと認識しております。娘に悪意はございません!」
破談になったことがよほど不満なのだろう。
しかし、他人を突き飛ばして、うわさを流布し、大声で悪口を言って大騒ぎしておきながら、それでも「悪意はない」と言えてしまう心臓はすごい……。
「愚かでかわいげのない女と婚姻を結びたがる者はいない。破談は当然だろう。見ているだけで吐きそうになる」
「私の娘を侮辱なさるのですか!」
「『夫候補』だの『淫乱』だのと言って侮辱したのは貴公らであろう!」
「それは娘が勝手に……!」
「都合よく言い逃れをしようとしても無駄だ」
「誤解があるはずです!」
「すでに調べ上げてある。誤解など一つもないうえ、証人も大勢いる。あとは牢に入れて裁くだけだ!」
「それだけはお許しください……!」
ここまでのやり取りから察するに、おそらく彼らは「神薙に謝罪する場」を設けてもらったのだろう。自発的に頼んだのか、陛下から謝罪しろと言われて来たのかはわからない。とにかく謝ればよかったはずだ。
ところが事前にやるべきことをやらず、テキトーな状態で当日を迎えてしまった。
るべき人が謝らないので、許してもらうどころか、父親への断罪タイムになってしまっている。
「禿げ上がった頭をペコペコ下げて侯爵家に顔を売っていたようだが、今回の件で縁談を持ちかける物好きはいなくなるだろう。我々としても、こんな女が侯爵夫人になるようでは困る」
「ですから、おわびを……」
「娘はわびていない!」
「か、代わりに私めが!」
「意味がない。貴公は今それどころではないだろう。王にその忠誠心を疑われているのだからな」
わたし思うに、少し休憩時間をもらって娘にお説教をし、もう一度最初から仕切り直すという手もあるのではなかろうか。
お父さんはお家のために、もう少し別のところをがんばったほうがいい気がする。このままでは本当に謀反人として扱われてしまう。
「神薙はもう貴公と話す気がない。言葉を遮ったことで、ここで許される機会を自ら手放した。神の遣いの言葉を遮るなど言語道断! 周りの誰が許そうと、貴様ら親子は私が許さない!」
ヴィルさんは烈火のごとく怒っていた。
舞踏会の日、わざわざ別室で話して彼をなだめたのが無駄になったような気分だ。また「コロスコロス」と言い出すのではないかとハラハラする。
「ひっ……ひぐっ、……うえっ、ぐ……うええ~~~」
令嬢が声を上げて泣き始めた。
その子どものような泣きっぷりに、わたしはまたもやポカンと口を開けた。
本人にとっては失恋(?)なのかも知れない。ただ、部屋を出るまで我慢したほうが賢明だった。
周りから「うんざり」な雰囲気が漂っている。書記官が顔を上げ、ノールックで速記をしながら、お隣の人と顔を見合わせていた。
アレンさんはメガネの位置を直しながらため息をついた。
彼女はある意味とても素直な人だ。
父親の言うことを信じ、母親が薦める服を着て、おそらくイエスしか言わない人間に囲まれて生きている。
一人でも本気で彼女のことを考え、𠮟ってくれる人がいたなら、また違う人生があったのかも知れない。
父親は王の前でペコペコ。母親の真似をしていたら吐きそうだとまで言われてしまった。これからこの人はどうなってしまうのだろう。
普通にしていたら綺麗なご令嬢なのに、なんだか哀れでならない。
父親はボーッと立っていた。醜態をさらす娘のことも放ったらかしだった。
「やれやれ、話にならんな」
陛下は舌打ちしてパッパと手を払った。
「エルデン、お前の一族は許可するまで王宮に上がるな」
「え……?」
王宮へ来ることは、貴族にとって『出社』に近い意味合いがある。
普段はリモートワークや支店勤務で、たまに行く本社が王宮。そんな感じだ。
日本の会社の入り口にセキュリティーゲートがあるように、王宮も身分証を提示しないと入れない。陛下の住まいでもあるので、誰でも入れてもらえるわけではなかった。
「来るな」は、出勤停止処分と同じだ。一時的な謹慎で済めばよいけれども、クビになる可能性は否定できない。平民に落とすかどうかも含めて検討しますよ、という意味だった。
「い、今、なんと?」
目を皿のようにして聞き返すエルデン伯(やっと名前がわかりました)
陛下はそれを無視してヴィルさんと話していた。
「エルデン領の一部を管理しろと言ったらできるか?」
「はい、問題ありません。ここから近いですしね」
領地の召し上げだ……。
貴族が持っている土地は、もともと陛下のもの。
領主とは、王に忠誠を誓い、土地と民の管理を任されている者だ。その権利は王の役に立ったことによる「褒賞」によって与えられる。領地で得られる利益から、王に貴族税(所得税のようなもの)を払い、その残りはすべて自分の収入にできる。
王との信頼関係にヒビが入れば、陛下は領地を取り上げる。
「エルデン領を南北に分割することを検討する。数か月様子を見てやろう。その間に子女の再教育をしろ。結果が振るわない場合、王都に近い南側をランドルフ領とする」
エルデン伯は飛び上がった。
「お、お待ちください! それでは我が領は三割ほどになってしまいます!」
「黙れ! 誰が意見をしてよいと言った。娘が死罪を免れたばかりか貴様にも猶予があるのは、ここにいる神薙の慈悲によるものだ。私の『娘』に感謝しろ!」
「こやつの息子は騎士だったな」と、陛下は尋ねた。
ヴィルさんはうなずくと、第八騎士団に長男、第九騎士団に三男がいると答えた。
「騎士科卒か?」
「ええ」
「怪しいものだな」
「卒業時の成績は平均ギリギリとのことです」
「二人に適性試験と入団試験を再受験させよ」
「承知しました」
親が怪しければ息子も怪しまれる。
騎士団の入団時に受けなければならない試験を再び受けさせ、適正と能力を判断するようだ。
試験の正答率が九割を下回った場合は除名。適性が低くても除名だと陛下は言った。
試験の公平性と公正性を保つため、立ち合いは第三騎士団の幹部にする。
参考として、各騎士団から同学年の騎士団員を二名ずつ選び、同時に受験させると言う。
「陛下! 跡取りだけはどうか、どうかご勘弁を!」
エルデン伯はドタバタと足音を立てて陛下に近づこうとした。
「止まれ!」
近衛騎士団員が制止し、後ろ手に拘束して床に膝をつかせる。
「息子の合格を確信できぬのか」と、陛下は尋ねた。
「そういう、わけでは……」
「騎士として真面目に勤めている者が、今さら試験に受からないということは有り得んことだ」
「それは、そう……なのでしょうが」
「入団試験で何か不正でもやらかしたのか?」
「そ、そのような、ことは……」
「『真実の宝珠』の前で誓えるか?」
「私は陛下に忠誠を誓う忠実な下僕でございますっ!」
「答えになっていない。ヴィル、二人の息子の試験官を担当した者を探して尋問せよ。『真実の宝珠』を使え」
「わかりました」
サッと謝って終わりにしておけばよかったのに、状況がどんどん悪くなっている……。
「陛下! わたくしの忠誠心をお疑いなのですか!」
「子を育てる能のない者に世襲できる広大な土地を持たせ、まともではない可能性のある息子を懐に置く王は愚かだと思わぬか?」
「息子は無関係にございます!」
「このバカ娘の兄である時点で十分に関係がある。ここで文句を言う暇があるのなら、信頼を得るための努力をせよ!」
令嬢がずっと泣きじゃくっていたため、陛下は「やかましいッ!」と一喝して部屋から追い出した。
「あ、明日の、領主会議は……」
エルデン伯はおずおずと言った。
「お前など必要ない」
「しかし、明日は議長の当番であり……」
「そんなものは甥が寝転がって居眠りしながらでもできる。お前は出来の悪い子どもと向き合い、領地管理に励め」
取り巻きの二家族に対しても、世襲ができない男爵への降格を検討することが言い渡された。
令嬢が起こした騒ぎはもはや単なるきっかけでしかなく、当主が陛下から忠誠心を問われる事態になっていた。
ヴィルさんは言いたいことが言えたのか、少しスッキリした顔をしている。
わたしは「どうしてこんなことになってしまったのだろう」と考えていた。
しかし、今わたしが何か言ったところで、彼らを取り巻く状況は変わらない。すでにそういう段階は過ぎてしまっていた。
ヴィルさんはナントカ伯を指差して言った。
「我々に謀反の意志など微塵もございません! ましてや娘の縁談が白紙になるようなことでもないと認識しております。娘に悪意はございません!」
破談になったことがよほど不満なのだろう。
しかし、他人を突き飛ばして、うわさを流布し、大声で悪口を言って大騒ぎしておきながら、それでも「悪意はない」と言えてしまう心臓はすごい……。
「愚かでかわいげのない女と婚姻を結びたがる者はいない。破談は当然だろう。見ているだけで吐きそうになる」
「私の娘を侮辱なさるのですか!」
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「それだけはお許しください……!」
ここまでのやり取りから察するに、おそらく彼らは「神薙に謝罪する場」を設けてもらったのだろう。自発的に頼んだのか、陛下から謝罪しろと言われて来たのかはわからない。とにかく謝ればよかったはずだ。
ところが事前にやるべきことをやらず、テキトーな状態で当日を迎えてしまった。
るべき人が謝らないので、許してもらうどころか、父親への断罪タイムになってしまっている。
「禿げ上がった頭をペコペコ下げて侯爵家に顔を売っていたようだが、今回の件で縁談を持ちかける物好きはいなくなるだろう。我々としても、こんな女が侯爵夫人になるようでは困る」
「ですから、おわびを……」
「娘はわびていない!」
「か、代わりに私めが!」
「意味がない。貴公は今それどころではないだろう。王にその忠誠心を疑われているのだからな」
わたし思うに、少し休憩時間をもらって娘にお説教をし、もう一度最初から仕切り直すという手もあるのではなかろうか。
お父さんはお家のために、もう少し別のところをがんばったほうがいい気がする。このままでは本当に謀反人として扱われてしまう。
「神薙はもう貴公と話す気がない。言葉を遮ったことで、ここで許される機会を自ら手放した。神の遣いの言葉を遮るなど言語道断! 周りの誰が許そうと、貴様ら親子は私が許さない!」
ヴィルさんは烈火のごとく怒っていた。
舞踏会の日、わざわざ別室で話して彼をなだめたのが無駄になったような気分だ。また「コロスコロス」と言い出すのではないかとハラハラする。
「ひっ……ひぐっ、……うえっ、ぐ……うええ~~~」
令嬢が声を上げて泣き始めた。
その子どものような泣きっぷりに、わたしはまたもやポカンと口を開けた。
本人にとっては失恋(?)なのかも知れない。ただ、部屋を出るまで我慢したほうが賢明だった。
周りから「うんざり」な雰囲気が漂っている。書記官が顔を上げ、ノールックで速記をしながら、お隣の人と顔を見合わせていた。
アレンさんはメガネの位置を直しながらため息をついた。
彼女はある意味とても素直な人だ。
父親の言うことを信じ、母親が薦める服を着て、おそらくイエスしか言わない人間に囲まれて生きている。
一人でも本気で彼女のことを考え、𠮟ってくれる人がいたなら、また違う人生があったのかも知れない。
父親は王の前でペコペコ。母親の真似をしていたら吐きそうだとまで言われてしまった。これからこの人はどうなってしまうのだろう。
普通にしていたら綺麗なご令嬢なのに、なんだか哀れでならない。
父親はボーッと立っていた。醜態をさらす娘のことも放ったらかしだった。
「やれやれ、話にならんな」
陛下は舌打ちしてパッパと手を払った。
「エルデン、お前の一族は許可するまで王宮に上がるな」
「え……?」
王宮へ来ることは、貴族にとって『出社』に近い意味合いがある。
普段はリモートワークや支店勤務で、たまに行く本社が王宮。そんな感じだ。
日本の会社の入り口にセキュリティーゲートがあるように、王宮も身分証を提示しないと入れない。陛下の住まいでもあるので、誰でも入れてもらえるわけではなかった。
「来るな」は、出勤停止処分と同じだ。一時的な謹慎で済めばよいけれども、クビになる可能性は否定できない。平民に落とすかどうかも含めて検討しますよ、という意味だった。
「い、今、なんと?」
目を皿のようにして聞き返すエルデン伯(やっと名前がわかりました)
陛下はそれを無視してヴィルさんと話していた。
「エルデン領の一部を管理しろと言ったらできるか?」
「はい、問題ありません。ここから近いですしね」
領地の召し上げだ……。
貴族が持っている土地は、もともと陛下のもの。
領主とは、王に忠誠を誓い、土地と民の管理を任されている者だ。その権利は王の役に立ったことによる「褒賞」によって与えられる。領地で得られる利益から、王に貴族税(所得税のようなもの)を払い、その残りはすべて自分の収入にできる。
王との信頼関係にヒビが入れば、陛下は領地を取り上げる。
「エルデン領を南北に分割することを検討する。数か月様子を見てやろう。その間に子女の再教育をしろ。結果が振るわない場合、王都に近い南側をランドルフ領とする」
エルデン伯は飛び上がった。
「お、お待ちください! それでは我が領は三割ほどになってしまいます!」
「黙れ! 誰が意見をしてよいと言った。娘が死罪を免れたばかりか貴様にも猶予があるのは、ここにいる神薙の慈悲によるものだ。私の『娘』に感謝しろ!」
「こやつの息子は騎士だったな」と、陛下は尋ねた。
ヴィルさんはうなずくと、第八騎士団に長男、第九騎士団に三男がいると答えた。
「騎士科卒か?」
「ええ」
「怪しいものだな」
「卒業時の成績は平均ギリギリとのことです」
「二人に適性試験と入団試験を再受験させよ」
「承知しました」
親が怪しければ息子も怪しまれる。
騎士団の入団時に受けなければならない試験を再び受けさせ、適正と能力を判断するようだ。
試験の正答率が九割を下回った場合は除名。適性が低くても除名だと陛下は言った。
試験の公平性と公正性を保つため、立ち合いは第三騎士団の幹部にする。
参考として、各騎士団から同学年の騎士団員を二名ずつ選び、同時に受験させると言う。
「陛下! 跡取りだけはどうか、どうかご勘弁を!」
エルデン伯はドタバタと足音を立てて陛下に近づこうとした。
「止まれ!」
近衛騎士団員が制止し、後ろ手に拘束して床に膝をつかせる。
「息子の合格を確信できぬのか」と、陛下は尋ねた。
「そういう、わけでは……」
「騎士として真面目に勤めている者が、今さら試験に受からないということは有り得んことだ」
「それは、そう……なのでしょうが」
「入団試験で何か不正でもやらかしたのか?」
「そ、そのような、ことは……」
「『真実の宝珠』の前で誓えるか?」
「私は陛下に忠誠を誓う忠実な下僕でございますっ!」
「答えになっていない。ヴィル、二人の息子の試験官を担当した者を探して尋問せよ。『真実の宝珠』を使え」
「わかりました」
サッと謝って終わりにしておけばよかったのに、状況がどんどん悪くなっている……。
「陛下! わたくしの忠誠心をお疑いなのですか!」
「子を育てる能のない者に世襲できる広大な土地を持たせ、まともではない可能性のある息子を懐に置く王は愚かだと思わぬか?」
「息子は無関係にございます!」
「このバカ娘の兄である時点で十分に関係がある。ここで文句を言う暇があるのなら、信頼を得るための努力をせよ!」
令嬢がずっと泣きじゃくっていたため、陛下は「やかましいッ!」と一喝して部屋から追い出した。
「あ、明日の、領主会議は……」
エルデン伯はおずおずと言った。
「お前など必要ない」
「しかし、明日は議長の当番であり……」
「そんなものは甥が寝転がって居眠りしながらでもできる。お前は出来の悪い子どもと向き合い、領地管理に励め」
取り巻きの二家族に対しても、世襲ができない男爵への降格を検討することが言い渡された。
令嬢が起こした騒ぎはもはや単なるきっかけでしかなく、当主が陛下から忠誠心を問われる事態になっていた。
ヴィルさんは言いたいことが言えたのか、少しスッキリした顔をしている。
わたしは「どうしてこんなことになってしまったのだろう」と考えていた。
しかし、今わたしが何か言ったところで、彼らを取り巻く状況は変わらない。すでにそういう段階は過ぎてしまっていた。
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