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[リア]
負け惜しみ
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『神薙の家』改め『聖女の家』のリフォームが無事完了した。
わたしたちがナルヴィルへ行っている間に慣らし期間が始まり、子どもたちは順調に引っ越しの日を迎えている。
大事な過渡期を一緒に過ごせなかったことは少し心残りだったけれども、わたしの都合で予定を遅らせることはしたくなかった。彼らの居場所を作るためにがんばってきたのだし、ムツゴロウの二人に任せておけば大丈夫だということもわかっている。
『聖女の家』は王都の公的施設として、第三騎士団が昼夜を問わず警備をしてくれていた。運営スタッフ選びも慎重だったし、安心して暮らせるはずだ。
順次、学校の入学手続きも始まっている。施設は巡航速度に乗りつつあり、わたしたちが先頭に立ってぐいぐい引っ張るフェーズは既に終わっていた。
最近少し元気がなかったのは、この前向きな別れも一因になっている。初めからわかっていたことだけれど、家族のように暮らしていた子どもたちと別れるのは寂しかった。
そう思っているのはわたしだけではない。
引っ越しの日、このプロジェクトに関わった慈善家は、子どもを見送るため『聖女の家』に大集結していた。
悲しい(喜ばしい?)かな、子どもたちは一様にはしゃいでいた。慣らし期間を設けた甲斐があり、新生活にもすっかり慣れている。
笑顔で大喜びしている子どもたちと、別れが寂しくて涙するオトナたちが対照的だった。そうなるのは薄々わかっていたし、予想どおりの展開ではある。
未来と希望にしか目を向けないからこそ彼らは子どもなのであって、これは正しい反応だ。こちらを見て「離れたくない」なんてメソメソしているほうがよほど心配になる。
「大人はほんの一握りの美しい過去を、まるで永遠のもののように大切にしがちな生き物ですわ」
わたしは誰にともなく言った。
「この別れが辛いということは、自分がきちんと成長して大人になれている証拠なのです。それが自覚できて良かったですわ」
ひとりでブツブツ言ってうなずく。
「すごい負け惜しみですわ」と、隣から涙声のツッコミが入った。
イレーネさんがしゃくり上げてエグエグと号泣している。実の弟のようにかわいがっていたユアンが振り返りもしなかったため、そのショックが別れの寂しさに上乗せされて泣いているのだ。
しかし、慈善家の皆さんは、今後も施設の運営に関わってくださることになっている。だから彼女はしょっちゅうユアンに会えるし、ユアンも彼女を実姉のように慕っているから何の心配も要らない。ちょっと感情が高ぶってしまっただけだろう。
「イレーネさん、わたしも泣いていいかしら」
「ダメです。雨が降りますわ」
「一人で泣いてスッキリしちゃって」
「おわびと言ってはなんですが、甘いものでも食べに行きませんこと?」
「超コッテリ濃厚なケーキが食べたいわ」
「さすがリア様、そう来なくては! もう甘いものでも食べないとやっていられませんわっ」
傷のなめ合いに出かけようとしていると、テオの声がした。
「リア姉ちゃん! 稽古の日に行くね!」と手を振っている。その隣でユアンもニコニコしながらイレーネさんに手を振っていた。
「ユアァンン~」と、イレーネさんは再び号泣。今度はうれし泣きだろう。
テオの騎士科入学に向けた教育は、一部が第三騎士団に引き継がれた。個別指導は今までどおり受けることになっているので、アレンさんの非番の日に戻ってきて教わるらしい。だからテオにだけは定期的に会える。
アレンさんに教わっていれば、必ずすてきな騎士様になれるはずだ。
子どもたちの人生に幸あれ。
わたしはずっと見守ります。
号泣するイレーネさんと一緒に、ハンカチふりふり『聖女の家』をあとにした。
「イレーネさん、来週もここに来る予定あるけど、忘れているでしょう?」と言うと、彼女はピタリと泣き止んで「え、マジ?」と言った(笑)
☟
一週間続く『聖女復活祭』のちょうど真ん中にあたる日で、臨時の祝日だった。
商人街は聖女様復活大セールが開催されていることもあって大にぎわい。馬車がひどい渋滞を起こしている。
「随分と混んでいますねぇ……」
カーテンの隙間から外をのぞき見ると、歩道から馬車道にまで人があふれだしていた。
四つ角に鮮やかな黄緑色のスーツに身を包んだ笑顔の道化師が立ち、色とりどりの風船を売っている。その近くにはセール時期になると決まって現れる鼓笛楽団が陣取り、お祝いムード満載の曲を奏でていた。
聖女様復活に、世の中がひっくり返ったような大騒ぎだ。
そこらじゅうで音楽隊や鼓笛隊が演奏していて、その近くでは必ず人が踊っている。知らない者同士でもお構いなしに肩を組んで歌を歌っていた。
王宮前広場には、聖女様へのメッセージを書き込める記名所が東西南北に一か所ずつ設けられており、お祝いに訪れた人々が行列を作っていた。
「聖女様大復活のお祭りですもの」と言うと、イレーネさんはスンッと鼻を鳴らした。
先を走る馬車が縁石に乗り上げて横転する事故があり、渋滞が長引いている。予期せぬ待ち時間に、彼女は涙でぐちゃぐちゃになったお化粧をばっちり直していた。
「まさかここに変装してケーキを食べに行こうとしている聖女様がいらっしゃるとは、誰も思わないでしょうね」
「商家のお嬢さんのふりをしてね」
「お会いした瞬間、まるで誰だかわかりませんでしたわ。オーラを消し飛ばしすぎ」
「イレーネさんが選んでくれたドレスとお帽子が良い仕事をしている気がするの」
「そうでしょう、そうでしょう。変装は貴族のたしなみですもの」
おしゃべりをしている間に馬車は渋滞を抜け、商人街の外れにある目当てのお店に着いていた。
「あら、珍しく馬車が一台も停まっていないわ」
「そうでしょう? 今日は皆さん商人街と王宮近くへ繰り出しているはずですわ。わたくしもこう見えて一応考えているのですよ?」
馬車から降り、通い慣れた『ウォルトの喫茶室』のドアを開ける。ノブに掛かっているカウベルが、カランコロンと音を立ててわたしたちの入店を告げた。
「あっ! 聖女様!」と、店主の息子が出てきた。
いきなり身バレかーー?! と冷や汗が出たけれども、店内にはお客さんが一人もいなかった。
「よくこんな日に来ようと思いましたね。渋滞、すごかったでしょう?」と、彼は笑った。
「ええ。もう商人街は大混雑で……」
「今日は王宮広場でお菓子が配られるんですよ」
「あ、だからあちらのほうに人が集中しているのですねぇ」
「うちは今日こんな感じですから、のんびりしてください」と言うと、彼は席に案内してくれた。
神薙様御用達の看板を上げている店はどこも大にぎわいで、前日はこの店も大変な混雑だったらしい。
どっしりとした店主が奥から出てきてペコリと頭を下げた。こちらも会釈を返すと、彼は黙々と器具を温めはじめ、珈琲をいれる準備に取りかかる。
いつもと同じ無駄のない動き、立ち昇る湯気、器具同士が軽く当たる音。いつもどおり、魔道具が一つもない店内を、いつもと同じ珈琲の香りが満たしていた。
町にあふれる非日常の中、変わらないのはこの店だけのような錯覚がする。
わたしはホウ……と吐息をついた。
わたしたちがナルヴィルへ行っている間に慣らし期間が始まり、子どもたちは順調に引っ越しの日を迎えている。
大事な過渡期を一緒に過ごせなかったことは少し心残りだったけれども、わたしの都合で予定を遅らせることはしたくなかった。彼らの居場所を作るためにがんばってきたのだし、ムツゴロウの二人に任せておけば大丈夫だということもわかっている。
『聖女の家』は王都の公的施設として、第三騎士団が昼夜を問わず警備をしてくれていた。運営スタッフ選びも慎重だったし、安心して暮らせるはずだ。
順次、学校の入学手続きも始まっている。施設は巡航速度に乗りつつあり、わたしたちが先頭に立ってぐいぐい引っ張るフェーズは既に終わっていた。
最近少し元気がなかったのは、この前向きな別れも一因になっている。初めからわかっていたことだけれど、家族のように暮らしていた子どもたちと別れるのは寂しかった。
そう思っているのはわたしだけではない。
引っ越しの日、このプロジェクトに関わった慈善家は、子どもを見送るため『聖女の家』に大集結していた。
悲しい(喜ばしい?)かな、子どもたちは一様にはしゃいでいた。慣らし期間を設けた甲斐があり、新生活にもすっかり慣れている。
笑顔で大喜びしている子どもたちと、別れが寂しくて涙するオトナたちが対照的だった。そうなるのは薄々わかっていたし、予想どおりの展開ではある。
未来と希望にしか目を向けないからこそ彼らは子どもなのであって、これは正しい反応だ。こちらを見て「離れたくない」なんてメソメソしているほうがよほど心配になる。
「大人はほんの一握りの美しい過去を、まるで永遠のもののように大切にしがちな生き物ですわ」
わたしは誰にともなく言った。
「この別れが辛いということは、自分がきちんと成長して大人になれている証拠なのです。それが自覚できて良かったですわ」
ひとりでブツブツ言ってうなずく。
「すごい負け惜しみですわ」と、隣から涙声のツッコミが入った。
イレーネさんがしゃくり上げてエグエグと号泣している。実の弟のようにかわいがっていたユアンが振り返りもしなかったため、そのショックが別れの寂しさに上乗せされて泣いているのだ。
しかし、慈善家の皆さんは、今後も施設の運営に関わってくださることになっている。だから彼女はしょっちゅうユアンに会えるし、ユアンも彼女を実姉のように慕っているから何の心配も要らない。ちょっと感情が高ぶってしまっただけだろう。
「イレーネさん、わたしも泣いていいかしら」
「ダメです。雨が降りますわ」
「一人で泣いてスッキリしちゃって」
「おわびと言ってはなんですが、甘いものでも食べに行きませんこと?」
「超コッテリ濃厚なケーキが食べたいわ」
「さすがリア様、そう来なくては! もう甘いものでも食べないとやっていられませんわっ」
傷のなめ合いに出かけようとしていると、テオの声がした。
「リア姉ちゃん! 稽古の日に行くね!」と手を振っている。その隣でユアンもニコニコしながらイレーネさんに手を振っていた。
「ユアァンン~」と、イレーネさんは再び号泣。今度はうれし泣きだろう。
テオの騎士科入学に向けた教育は、一部が第三騎士団に引き継がれた。個別指導は今までどおり受けることになっているので、アレンさんの非番の日に戻ってきて教わるらしい。だからテオにだけは定期的に会える。
アレンさんに教わっていれば、必ずすてきな騎士様になれるはずだ。
子どもたちの人生に幸あれ。
わたしはずっと見守ります。
号泣するイレーネさんと一緒に、ハンカチふりふり『聖女の家』をあとにした。
「イレーネさん、来週もここに来る予定あるけど、忘れているでしょう?」と言うと、彼女はピタリと泣き止んで「え、マジ?」と言った(笑)
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一週間続く『聖女復活祭』のちょうど真ん中にあたる日で、臨時の祝日だった。
商人街は聖女様復活大セールが開催されていることもあって大にぎわい。馬車がひどい渋滞を起こしている。
「随分と混んでいますねぇ……」
カーテンの隙間から外をのぞき見ると、歩道から馬車道にまで人があふれだしていた。
四つ角に鮮やかな黄緑色のスーツに身を包んだ笑顔の道化師が立ち、色とりどりの風船を売っている。その近くにはセール時期になると決まって現れる鼓笛楽団が陣取り、お祝いムード満載の曲を奏でていた。
聖女様復活に、世の中がひっくり返ったような大騒ぎだ。
そこらじゅうで音楽隊や鼓笛隊が演奏していて、その近くでは必ず人が踊っている。知らない者同士でもお構いなしに肩を組んで歌を歌っていた。
王宮前広場には、聖女様へのメッセージを書き込める記名所が東西南北に一か所ずつ設けられており、お祝いに訪れた人々が行列を作っていた。
「聖女様大復活のお祭りですもの」と言うと、イレーネさんはスンッと鼻を鳴らした。
先を走る馬車が縁石に乗り上げて横転する事故があり、渋滞が長引いている。予期せぬ待ち時間に、彼女は涙でぐちゃぐちゃになったお化粧をばっちり直していた。
「まさかここに変装してケーキを食べに行こうとしている聖女様がいらっしゃるとは、誰も思わないでしょうね」
「商家のお嬢さんのふりをしてね」
「お会いした瞬間、まるで誰だかわかりませんでしたわ。オーラを消し飛ばしすぎ」
「イレーネさんが選んでくれたドレスとお帽子が良い仕事をしている気がするの」
「そうでしょう、そうでしょう。変装は貴族のたしなみですもの」
おしゃべりをしている間に馬車は渋滞を抜け、商人街の外れにある目当てのお店に着いていた。
「あら、珍しく馬車が一台も停まっていないわ」
「そうでしょう? 今日は皆さん商人街と王宮近くへ繰り出しているはずですわ。わたくしもこう見えて一応考えているのですよ?」
馬車から降り、通い慣れた『ウォルトの喫茶室』のドアを開ける。ノブに掛かっているカウベルが、カランコロンと音を立ててわたしたちの入店を告げた。
「あっ! 聖女様!」と、店主の息子が出てきた。
いきなり身バレかーー?! と冷や汗が出たけれども、店内にはお客さんが一人もいなかった。
「よくこんな日に来ようと思いましたね。渋滞、すごかったでしょう?」と、彼は笑った。
「ええ。もう商人街は大混雑で……」
「今日は王宮広場でお菓子が配られるんですよ」
「あ、だからあちらのほうに人が集中しているのですねぇ」
「うちは今日こんな感じですから、のんびりしてください」と言うと、彼は席に案内してくれた。
神薙様御用達の看板を上げている店はどこも大にぎわいで、前日はこの店も大変な混雑だったらしい。
どっしりとした店主が奥から出てきてペコリと頭を下げた。こちらも会釈を返すと、彼は黙々と器具を温めはじめ、珈琲をいれる準備に取りかかる。
いつもと同じ無駄のない動き、立ち昇る湯気、器具同士が軽く当たる音。いつもどおり、魔道具が一つもない店内を、いつもと同じ珈琲の香りが満たしていた。
町にあふれる非日常の中、変わらないのはこの店だけのような錯覚がする。
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