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2[リア]
熱血経営塾
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お見合いの日程が決まるまでの間、わたしはセッセと街へ出かけてはお店を見て回り、疲れたら『ウォルトの喫茶室』へ行って珈琲とチーズケーキを楽しんだ。
ヴィルさんもそうそう暇ではないので、イケ仏様たちと一緒に出かける日が多かった。
ほかの騎士や宮殿スタッフも、わたしが庶民街で見つけた喫茶店に興味があるのか、荷物持ちなどを口実に同行したがる人が多かった。
公平を期すためにイケ仏様がクジを作り、同行メンバーを選抜するくじ引き大会が定番となっている。なんだかんだで、希望者が一巡するくらいは出かけたと思う。
ある日、久々にヴィルさんが一緒のお出かけとなった。
そして、いつもどおり色々とお店を見てから喫茶店に行き、注文を伝える。
すると、ウェイターがモジモジとした様子で言った。
「あの、常連さんから、聞かれたんですけど……」
常連さんというのは、いつ来てもいるオジサン達のことだ。彼らはいつも新聞を読んだりボーっとしたり、のんびりと過ごしているのだけど、たまたまその日は誰もいなかった。
「もしかして、そのぉー……神薙様、では?」
ヒュっとノドが鳴った。
おおっとぉー?!
その常連さんは一体何を根拠に、わたしを神薙だと思ったのだろう。
世の中には、わたし個人を特定できるような情報は一切出ていない。例の経済誌の取材に答えていた「王宮関係者さん」も、さすがにそれは喋らないはず。なぜなら結構重い罪になるからだ。
「違う。余計な詮索はするな」
ヴィルさんが、恐ろしい顔でウェイターを睨みつけた。
お隣のテーブルでは、イケ仏様が音もなく椅子を引き、いつでも取り押さえにかかれる態勢を取っている。
見るからに気の弱そうな彼はたじろぎ、後ずさりをした。
そこでわたしはピンと来た。
またヴィルさんが先にバレていて、芋づる式にわたしがバレているのではないか、と。
とにかく彼は変装が不得意というか、変装してもキラキラのピカピカがまるで隠せないのだ。
「ヴィルさん、そんなに怖い顔で脅さなくても」
あなたのせいでバレていますよ、きっと(笑)
「しかし……」
店主もウェイターも素朴な感じの人達で、どう見てもベラベラと周りに言いふらすタイプには見えないのだ。
「言いふらそうというわけではないのですよね?」と確認したところ、ウェイターは曇りなき眼で「もちろんです!」と答えた。
聞けば、彼は店主の息子さんらしい。
当初はケーキ職人を目指していたことや、店を継ぎたい気持ちはあるものの、父である店主が店を畳もうとしていることなどを話してくれた。
なんとなく分かってはいたけれど、お店の経営状況はあまり良くないらしい。
職人気質な店主と常連で成り立つこの店は、「客に媚びない」という表現がしっくりくる。
彼らはケーキに合う珈琲を淹れるのではなく、珈琲に合うチーズケーキを作る。そのレシピは長年変わっておらず、創業者が考えたときのままらしい。
このアンティークでノスタルジックな雰囲気も、店主の頑固さの表れだと皆は言う。
世にはもっと手間のかからない新しい照明器具などが出回っており、買い替えずに手入れをして使い続けるには、それ相応の頑固さが必要だという。そうでなければ、魔道具が一つもない店というのは実現できないものらしい。
「今からこういう店を作りたいと思っても、絶対に作れない」と、イケ仏様も絶賛している。
ダンディーに至っては店に置いてあるオイルランプを気に入り、アンティークショップや古物市などを探し回ってようやく似たものを買っていた。
「良いお店なのに、今の代で終わりなんて勿体ないですね。やり方は今のままで、単純にお客さんだけが増えたらいいのに」
「店主次第だが、例の用紙を渡して帰るか。まさにリアが考えた施策におあつらえ向きだぞ?」
ヴィルさんは左胸をぽんぽんと叩いた。
そこには、王宮が刷って持ってきてくれたばかりの書類が入っている。
カウンターの向こうにいた店主は、息子さんからわたしが神薙だと聞いたのか、こちらを見て驚いた顔をしていた。
帰り際、ヴィルさんは内ポケットから書類を取り出し、彼に渡した。
「店主、これは強制ではない。説明を読み、興味があれば申請すると良い」
それは、商人が「神薙御用達」の看板をつけるための申請書と、その説明が書いてある書類だった。
わたしは王都経済を刺激する施策をいくつか陛下に提案しており、「神薙御用達」はそのアイディアの一つだった。
なんということはない王家御用達の神薙バージョンをやりましょうというだけの話だけど、単純な分、最も早く始められて低コストだった。
名前だけでなく本当の御用達にしたいと考えていたので、それもあって、セッセと街へ繰り出していたのだ。
ただ、わたしが一方的に気に入ったからといって、勝手に御用達だと言うわけにはいかない。
お店が申請をし、それを受理した王宮がわたしにお伺いを立てる。わたしが合意すれば、王宮は健全な商売をしているか審査をする。審査に通れば、晴れて神薙御用達の看板を付け、パッケージや広告などで宣伝しても良いことになっていた。
貴族街に限らず、市場など庶民の行動範囲まで広くやることが決まっている。
なにせ新神薙は、庶民の経済に強い興味を持っていると、自称「王宮関係者」さんが言っていましたからね(笑)
『ウォルトの喫茶室』は庶民街と言われる場所にあるけれど、本当の庶民(労働層の人達)にとっては少々高めの価格設定だった。その証拠に、毎日来ている常連のオジサン達は小奇麗な恰好をした人達だ。
ただ、「今日はちょっと良い所に行こう」と言って、たまに足を運ぶ場所としてなら、庶民であっても来られる値段だと思う。
味に関しては、貴族どころか王族様も夢中。
何かきっかけがあれば客数が増えて、カップやお皿を磨いてばかりの時間が減るかも知れない。
「この書類は今朝届いたばかりだ。まだ誰も申請を出していない。すぐに手続きすれば、確実に第一号店だ。相当話題になるだろう」
書類を見た店主は目を見開いた。
「これを、うちにですか?」
「いいか、油をかけて木を燃やすのと同じだ。この書類は油と同じだと思え。最初は爆発したように激しく燃え上がる。時間の経過とともに少しずつ火は落ち着き、客足は減っていく。しかし、味やこの店の雰囲気に惚れ込んで通う常連は、今より確実に増える」
店主と息子さんは頷いた。
バズった店にありがちな失敗パターンの話などもしていたせいか、光り輝くヴィルさんが経営コンサルタントのようになってしまった。
わたしは「書類を渡すときに、ちょっと注意してあげたほうがいいかもね」くらいのことしか言っていないのだけれども……。
「大きな売り上げに驚くだろう。しかし、それに気を良くして欲をかくと失敗する。何かに投資をしようと思うなら、まずは修繕が最優先だ。得た名声をいかに長く継続させるかを優先的に考えるのだ。いい顔をして近づいてくる輩が増える。ほぼ確実に詐欺だから耳を貸すな。商売は堅実さと謙虚さが重要だ。それさえ忘れなければ、これを機に経営状況を改善できる」
熱血ヴィル塾の経営指南に、店主親子は頷き合っていた。
わたしは末永く美味しい珈琲が飲めることを期待しつつ、いつもどおり「また来ます」と言って、お店を後にした。
ヴィルさんもそうそう暇ではないので、イケ仏様たちと一緒に出かける日が多かった。
ほかの騎士や宮殿スタッフも、わたしが庶民街で見つけた喫茶店に興味があるのか、荷物持ちなどを口実に同行したがる人が多かった。
公平を期すためにイケ仏様がクジを作り、同行メンバーを選抜するくじ引き大会が定番となっている。なんだかんだで、希望者が一巡するくらいは出かけたと思う。
ある日、久々にヴィルさんが一緒のお出かけとなった。
そして、いつもどおり色々とお店を見てから喫茶店に行き、注文を伝える。
すると、ウェイターがモジモジとした様子で言った。
「あの、常連さんから、聞かれたんですけど……」
常連さんというのは、いつ来てもいるオジサン達のことだ。彼らはいつも新聞を読んだりボーっとしたり、のんびりと過ごしているのだけど、たまたまその日は誰もいなかった。
「もしかして、そのぉー……神薙様、では?」
ヒュっとノドが鳴った。
おおっとぉー?!
その常連さんは一体何を根拠に、わたしを神薙だと思ったのだろう。
世の中には、わたし個人を特定できるような情報は一切出ていない。例の経済誌の取材に答えていた「王宮関係者さん」も、さすがにそれは喋らないはず。なぜなら結構重い罪になるからだ。
「違う。余計な詮索はするな」
ヴィルさんが、恐ろしい顔でウェイターを睨みつけた。
お隣のテーブルでは、イケ仏様が音もなく椅子を引き、いつでも取り押さえにかかれる態勢を取っている。
見るからに気の弱そうな彼はたじろぎ、後ずさりをした。
そこでわたしはピンと来た。
またヴィルさんが先にバレていて、芋づる式にわたしがバレているのではないか、と。
とにかく彼は変装が不得意というか、変装してもキラキラのピカピカがまるで隠せないのだ。
「ヴィルさん、そんなに怖い顔で脅さなくても」
あなたのせいでバレていますよ、きっと(笑)
「しかし……」
店主もウェイターも素朴な感じの人達で、どう見てもベラベラと周りに言いふらすタイプには見えないのだ。
「言いふらそうというわけではないのですよね?」と確認したところ、ウェイターは曇りなき眼で「もちろんです!」と答えた。
聞けば、彼は店主の息子さんらしい。
当初はケーキ職人を目指していたことや、店を継ぎたい気持ちはあるものの、父である店主が店を畳もうとしていることなどを話してくれた。
なんとなく分かってはいたけれど、お店の経営状況はあまり良くないらしい。
職人気質な店主と常連で成り立つこの店は、「客に媚びない」という表現がしっくりくる。
彼らはケーキに合う珈琲を淹れるのではなく、珈琲に合うチーズケーキを作る。そのレシピは長年変わっておらず、創業者が考えたときのままらしい。
このアンティークでノスタルジックな雰囲気も、店主の頑固さの表れだと皆は言う。
世にはもっと手間のかからない新しい照明器具などが出回っており、買い替えずに手入れをして使い続けるには、それ相応の頑固さが必要だという。そうでなければ、魔道具が一つもない店というのは実現できないものらしい。
「今からこういう店を作りたいと思っても、絶対に作れない」と、イケ仏様も絶賛している。
ダンディーに至っては店に置いてあるオイルランプを気に入り、アンティークショップや古物市などを探し回ってようやく似たものを買っていた。
「良いお店なのに、今の代で終わりなんて勿体ないですね。やり方は今のままで、単純にお客さんだけが増えたらいいのに」
「店主次第だが、例の用紙を渡して帰るか。まさにリアが考えた施策におあつらえ向きだぞ?」
ヴィルさんは左胸をぽんぽんと叩いた。
そこには、王宮が刷って持ってきてくれたばかりの書類が入っている。
カウンターの向こうにいた店主は、息子さんからわたしが神薙だと聞いたのか、こちらを見て驚いた顔をしていた。
帰り際、ヴィルさんは内ポケットから書類を取り出し、彼に渡した。
「店主、これは強制ではない。説明を読み、興味があれば申請すると良い」
それは、商人が「神薙御用達」の看板をつけるための申請書と、その説明が書いてある書類だった。
わたしは王都経済を刺激する施策をいくつか陛下に提案しており、「神薙御用達」はそのアイディアの一つだった。
なんということはない王家御用達の神薙バージョンをやりましょうというだけの話だけど、単純な分、最も早く始められて低コストだった。
名前だけでなく本当の御用達にしたいと考えていたので、それもあって、セッセと街へ繰り出していたのだ。
ただ、わたしが一方的に気に入ったからといって、勝手に御用達だと言うわけにはいかない。
お店が申請をし、それを受理した王宮がわたしにお伺いを立てる。わたしが合意すれば、王宮は健全な商売をしているか審査をする。審査に通れば、晴れて神薙御用達の看板を付け、パッケージや広告などで宣伝しても良いことになっていた。
貴族街に限らず、市場など庶民の行動範囲まで広くやることが決まっている。
なにせ新神薙は、庶民の経済に強い興味を持っていると、自称「王宮関係者」さんが言っていましたからね(笑)
『ウォルトの喫茶室』は庶民街と言われる場所にあるけれど、本当の庶民(労働層の人達)にとっては少々高めの価格設定だった。その証拠に、毎日来ている常連のオジサン達は小奇麗な恰好をした人達だ。
ただ、「今日はちょっと良い所に行こう」と言って、たまに足を運ぶ場所としてなら、庶民であっても来られる値段だと思う。
味に関しては、貴族どころか王族様も夢中。
何かきっかけがあれば客数が増えて、カップやお皿を磨いてばかりの時間が減るかも知れない。
「この書類は今朝届いたばかりだ。まだ誰も申請を出していない。すぐに手続きすれば、確実に第一号店だ。相当話題になるだろう」
書類を見た店主は目を見開いた。
「これを、うちにですか?」
「いいか、油をかけて木を燃やすのと同じだ。この書類は油と同じだと思え。最初は爆発したように激しく燃え上がる。時間の経過とともに少しずつ火は落ち着き、客足は減っていく。しかし、味やこの店の雰囲気に惚れ込んで通う常連は、今より確実に増える」
店主と息子さんは頷いた。
バズった店にありがちな失敗パターンの話などもしていたせいか、光り輝くヴィルさんが経営コンサルタントのようになってしまった。
わたしは「書類を渡すときに、ちょっと注意してあげたほうがいいかもね」くらいのことしか言っていないのだけれども……。
「大きな売り上げに驚くだろう。しかし、それに気を良くして欲をかくと失敗する。何かに投資をしようと思うなら、まずは修繕が最優先だ。得た名声をいかに長く継続させるかを優先的に考えるのだ。いい顔をして近づいてくる輩が増える。ほぼ確実に詐欺だから耳を貸すな。商売は堅実さと謙虚さが重要だ。それさえ忘れなければ、これを機に経営状況を改善できる」
熱血ヴィル塾の経営指南に、店主親子は頷き合っていた。
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