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4[ミスト]
個人的な話 §2
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茶色い髪、銀灰色の目、整った顔、無駄なく鍛え上げられた体。姿絵が売られているだけあり、メガネ岩は超が付くイケメン騎士だった。
「あれって、どこかの王子様か何か?」と私は尋ねた。
「次期侯爵らしいよ!」イヴが興奮してぴょんぴょん跳ねている。
「あ、そういえばオーディンスって言ってたな」
「すごーい、大臣の息子じゃーん!」
「なんで大臣の息子で次期侯爵が、メガネ岩で特務師の訓練を受けているの?」
「わかんないけど、ファンになりそー。そのうちシンを抜かすんじゃないの? 超かっちょええ!」
大抵の騎士は大振りの空振りばかりで、私たちの動きにはついて来られず、すぐにスタミナ切れする。しかし、彼は息も切れておらず、教えた基本に忠実に手を出し続けていた。
「さっきちょっと教えただけなのに……」
ずいぶんと大物のお客さんが来たものだ。その日の訓練は、男子を中心に盛り上がっていた。
数週間もすると、イヴの予想が現実味を帯びてきた。メガネ岩にシンが負けそうになり、訓練所がどよめく。人が十年以上かけて身につけてきたものを、彼はわずか数週間でぶち抜いていこうとしていた。
「ダメだぁー! 本気出さないともう追いつかねぇー!」
シンがヘロヘロになってしがみついてきた。
「やめろ、汗だくでしがみつくな!」
「お前、あいつに何教えたんだよぉ」
「基礎だけですが、何か?」
「あんな顔してクソ強ぇ。聞いたら、戦場での実績が結構あるらしい」
彼がメガネをしていたのは最初だけだった。おそらく女避けの魔道具なのだろう。
「悲しいよな……俺は『女寄せ』の魔道具が欲しいってのにさ」
「青髪はモテないからね。それに、そんな汗だっくだくの男を好きになる女子はいないよ」
「一個ぐらい勝てるもんがないとやってらんねえよ。ちょっとお前、俺と手合わせしろ!」
「わかったから離れろ。ウザいしキモい」
「こっちにも特級特務師の矜持ってもんがある!」
「わかったから、離れろってば」
ギャーギャーうるさいシンの相手を終えて水分補給をしていると、今度はメガネ岩が近づいてきた。メガネを外しているせいで、無意識のうちにお星さまを飛ばしながら歩いている。
「強いのだな。シンといい勝負をしていた」
いけ好かない騎士口調だが、本物の騎士だから仕方がない。
私たちは当たり障りのない日常会話を交わした。
彼は今まで来た騎士のように「キミもコロシの仕事やってるのぉー?」などと、クソみたいな質問はしてこなかった。代わりに「この近くに美味いもの出す店ある?」とノンキなことを聞いてくる。メガネ岩に変身する以外は、めちゃくちゃ普通で常識的な男だ。
訓練所の裏に美味しいモツ料理を出す店があることを教えると「ありがとう」と言って、手帳にメモをしていた。
奴はなんでも手帳に書き留めるクセがある。しかも、平民相手にお礼を言う。おかしな上流貴族だ。
☟
メガネ男は訓練を休まなかった。
特務師の訓練に参加した騎士は、大抵すぐに訓練をサボりがちになり、いつの間にか来なくなる。過去には「箔は付けたいが訓練は面倒だ」なんて言った大バカ野郎もいた。
ところがメガネは、嫌味かよと思うくらい時間ぴったりに現れ、無機物なのかよと言いたくなるくらい黙々と訓練を積む。
終わると紺の騎士服か、どこで買ったんだよと聞かずにいられない格好いい私服に着替え、爽やかに星をまき散らしながら、高級白馬に乗って帰っていった。
誰かが「馬もナイフとフォークで飼い葉を食べていそうだよね」とつぶやいた。
最初に基礎を教えた縁で、顔を合わせるたびに雑談をするようになった。
訓練所内は、役付き以外は上下関係を持ち込まないという決まりがある。年齢や勤務年数、そして身分、そんなものは度外視だ。王都特務師団という組織は、黒いカールの方針で、極端な実力主義組織だった。
「次期侯爵とこんなふうに話していいのだろうか」と思いつつも、図々しくタメ口をぶちかましている私たちである。
ある日、訓練の帰りに気の合う仲間と食事に行く話になった。
シンがメガネに「一緒に行くぅ?」とふざけて誘ったところ、彼は「行くぅ」と答えた。
イヴがぶりっ子口調で「牛モツのお店でもいーいぃ?」と聞くと、同じ調子で「いーよぉ? モツだーいすきぃ」と返事を返してくる。大爆笑だった。
特務師なんてほとんどが平民だ。孤児も多く、世襲貴族である侯爵嫡男との身分格差はすさまじいものがある。それなのに、訓練所のすぐ裏にある庶民的な店に彼はいた。エール片手にモツを食べながら、普通に皆と会話を楽しんでいる。
会計を皆で割り勘にしようという時、さらりと女子の分をすべて支払ってくれた。
女性特務師の給料が安いことを知っているのか、それとも普段からそうなのか……いずれにせよ感動モノだ。その後も数回食事に行く機会があったが、いつも女子の分は彼が出してくれた。
そんなある日「ちょっと聞きたいことがあるから食事に行こう」と誘われた。お互いに制服だったため、騎士団の事務所近くにあるレストランへ行った。
ほかの客は紺の騎士服ばかり。そこに特務師の黒い制服が一人紛れても、まるで違和感がない。しかし、個室が予約されていた。
☟
何を聞かれるのかと思いきや、話題はとりとめのない日常会話だった。
メガネは美味しい庶民飯の店を探すのが趣味らしい。そう言うだけあって、その店の料理は美味しかった。
「特務師って、長期の任務はあるのか?」と聞かれた。
「あるけど、そういうのに就くと訓練に来なくなるから詳細はわからない」と、私は答えた。
「訓練をする時間がもらえないのだろうか?」
「いや、たぶん秘匿情報が多すぎて、知り合いに会いたくないんだよ。任期が明けるとフラッと戻ってくる」
「やってみたいと思うか? ぶりっ子イヴと音信不通になっても」
「機会があるならね。でも、私は音信不通にならなくても平気だと思う」
「なぜ?」と、彼はフォークを止めた。
私は少し考えた。どうも理由がフワッとしていて、うまい言葉が見つからない。
「別に、人に話したいと思うことがない……っていうか。会話をするのは好きだけど、これを話したいっていうのがない。私には個人的なこともないし、自分でもちょっと異常かなとは思ってるけど……」
「個人的なことが、ない?」
「私、王都の出身じゃないし、家族も親戚もいない。知り合いは全員特務師だから」
「しかし、保証人がいないと特務師団に入れないだろう。誰に頼んだ?」
「そういうのはカール殿下が全部手続きしてくれた。学校とか、何もかも全部」
メガネが目を丸くしてキョトンとした顔で、パチ・パチ・パチと瞬きをしている。
「まさか、カール王兄殿下のことを言っているのか?」
「あ、そうそう。私、戦争孤児で、殿下に拾われたんだよね」
住んでいた村だか町だかが襲われ、私以外は全員死に、そこで記憶が全部ぶっ飛んで、黒いカールに拾われた話をした。
「なかなか壮絶で稀有な経験をしているな……」と、彼は少し驚いたように言った。
「まあでも、特務師にはいろんな人がいるよ。殿下からは仲間に内緒にしとけと言われてるけど」
「確かに特務師相手には言わないほうがいいな。しかし、それこそが個人的な話だぞ」
「ん?」私は動かしていたナイフを止めた。
「お前が今した話こそが、個人的な話だ。異常ではない。お前は普通だ」
「ああ、言われてみればそうか……」
「単に仲間であっても秘匿情報は話さない、という分別があるだけだ。話したくてウズウズもしないから、音信不通になる必要もないのだろう」
今思うと、なぜメガネにこんな話をしたのかよくわからない。黒いカールの話は、付き合いの長いシンやイヴにも話したことがなかった。
「学校は王都立か?」と彼は聞いてきた。
「そう。大学にも行っとけって言われて。経済学科に通った」
「算術が得意なのか」
「答えが一個しかないから、楽だっただけ。クイズを解くみたいな」
「お前がわかってきた。なかなか面白い奴だな」
「それ、褒めてる?」
「ああ。優秀な特務師だと思う」
「ありがとう。そんなことを言われたのは初めてかも」
「できる奴を褒める習慣がないのは、組織として問題だな。師団長に指摘しておく」
「ははっ、それはどうも」
普通に楽しく食事をして帰ってから、ふと思った。
——聞きたいことって何だったのだろう、と。
メガネは誰に対しても気さくで威張らなかった。
訓練所の中で最も彼と親しくしているのはシンだ。シンもちょうどいい練習相手ができて、毎回楽しそうだった。
手合わせをする機会が多いせいか、二人を中心に男子の輪ができていることが多い。帰りに二人で連れ立ってモツの店に入っていくところを見かけたこともある。
そんな様子を見て、女子はほのぼのとしていた。
☟
しばらくして、私は隊長に呼ばれた。新しい任務だ。
「あれって、どこかの王子様か何か?」と私は尋ねた。
「次期侯爵らしいよ!」イヴが興奮してぴょんぴょん跳ねている。
「あ、そういえばオーディンスって言ってたな」
「すごーい、大臣の息子じゃーん!」
「なんで大臣の息子で次期侯爵が、メガネ岩で特務師の訓練を受けているの?」
「わかんないけど、ファンになりそー。そのうちシンを抜かすんじゃないの? 超かっちょええ!」
大抵の騎士は大振りの空振りばかりで、私たちの動きにはついて来られず、すぐにスタミナ切れする。しかし、彼は息も切れておらず、教えた基本に忠実に手を出し続けていた。
「さっきちょっと教えただけなのに……」
ずいぶんと大物のお客さんが来たものだ。その日の訓練は、男子を中心に盛り上がっていた。
数週間もすると、イヴの予想が現実味を帯びてきた。メガネ岩にシンが負けそうになり、訓練所がどよめく。人が十年以上かけて身につけてきたものを、彼はわずか数週間でぶち抜いていこうとしていた。
「ダメだぁー! 本気出さないともう追いつかねぇー!」
シンがヘロヘロになってしがみついてきた。
「やめろ、汗だくでしがみつくな!」
「お前、あいつに何教えたんだよぉ」
「基礎だけですが、何か?」
「あんな顔してクソ強ぇ。聞いたら、戦場での実績が結構あるらしい」
彼がメガネをしていたのは最初だけだった。おそらく女避けの魔道具なのだろう。
「悲しいよな……俺は『女寄せ』の魔道具が欲しいってのにさ」
「青髪はモテないからね。それに、そんな汗だっくだくの男を好きになる女子はいないよ」
「一個ぐらい勝てるもんがないとやってらんねえよ。ちょっとお前、俺と手合わせしろ!」
「わかったから離れろ。ウザいしキモい」
「こっちにも特級特務師の矜持ってもんがある!」
「わかったから、離れろってば」
ギャーギャーうるさいシンの相手を終えて水分補給をしていると、今度はメガネ岩が近づいてきた。メガネを外しているせいで、無意識のうちにお星さまを飛ばしながら歩いている。
「強いのだな。シンといい勝負をしていた」
いけ好かない騎士口調だが、本物の騎士だから仕方がない。
私たちは当たり障りのない日常会話を交わした。
彼は今まで来た騎士のように「キミもコロシの仕事やってるのぉー?」などと、クソみたいな質問はしてこなかった。代わりに「この近くに美味いもの出す店ある?」とノンキなことを聞いてくる。メガネ岩に変身する以外は、めちゃくちゃ普通で常識的な男だ。
訓練所の裏に美味しいモツ料理を出す店があることを教えると「ありがとう」と言って、手帳にメモをしていた。
奴はなんでも手帳に書き留めるクセがある。しかも、平民相手にお礼を言う。おかしな上流貴族だ。
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メガネ男は訓練を休まなかった。
特務師の訓練に参加した騎士は、大抵すぐに訓練をサボりがちになり、いつの間にか来なくなる。過去には「箔は付けたいが訓練は面倒だ」なんて言った大バカ野郎もいた。
ところがメガネは、嫌味かよと思うくらい時間ぴったりに現れ、無機物なのかよと言いたくなるくらい黙々と訓練を積む。
終わると紺の騎士服か、どこで買ったんだよと聞かずにいられない格好いい私服に着替え、爽やかに星をまき散らしながら、高級白馬に乗って帰っていった。
誰かが「馬もナイフとフォークで飼い葉を食べていそうだよね」とつぶやいた。
最初に基礎を教えた縁で、顔を合わせるたびに雑談をするようになった。
訓練所内は、役付き以外は上下関係を持ち込まないという決まりがある。年齢や勤務年数、そして身分、そんなものは度外視だ。王都特務師団という組織は、黒いカールの方針で、極端な実力主義組織だった。
「次期侯爵とこんなふうに話していいのだろうか」と思いつつも、図々しくタメ口をぶちかましている私たちである。
ある日、訓練の帰りに気の合う仲間と食事に行く話になった。
シンがメガネに「一緒に行くぅ?」とふざけて誘ったところ、彼は「行くぅ」と答えた。
イヴがぶりっ子口調で「牛モツのお店でもいーいぃ?」と聞くと、同じ調子で「いーよぉ? モツだーいすきぃ」と返事を返してくる。大爆笑だった。
特務師なんてほとんどが平民だ。孤児も多く、世襲貴族である侯爵嫡男との身分格差はすさまじいものがある。それなのに、訓練所のすぐ裏にある庶民的な店に彼はいた。エール片手にモツを食べながら、普通に皆と会話を楽しんでいる。
会計を皆で割り勘にしようという時、さらりと女子の分をすべて支払ってくれた。
女性特務師の給料が安いことを知っているのか、それとも普段からそうなのか……いずれにせよ感動モノだ。その後も数回食事に行く機会があったが、いつも女子の分は彼が出してくれた。
そんなある日「ちょっと聞きたいことがあるから食事に行こう」と誘われた。お互いに制服だったため、騎士団の事務所近くにあるレストランへ行った。
ほかの客は紺の騎士服ばかり。そこに特務師の黒い制服が一人紛れても、まるで違和感がない。しかし、個室が予約されていた。
☟
何を聞かれるのかと思いきや、話題はとりとめのない日常会話だった。
メガネは美味しい庶民飯の店を探すのが趣味らしい。そう言うだけあって、その店の料理は美味しかった。
「特務師って、長期の任務はあるのか?」と聞かれた。
「あるけど、そういうのに就くと訓練に来なくなるから詳細はわからない」と、私は答えた。
「訓練をする時間がもらえないのだろうか?」
「いや、たぶん秘匿情報が多すぎて、知り合いに会いたくないんだよ。任期が明けるとフラッと戻ってくる」
「やってみたいと思うか? ぶりっ子イヴと音信不通になっても」
「機会があるならね。でも、私は音信不通にならなくても平気だと思う」
「なぜ?」と、彼はフォークを止めた。
私は少し考えた。どうも理由がフワッとしていて、うまい言葉が見つからない。
「別に、人に話したいと思うことがない……っていうか。会話をするのは好きだけど、これを話したいっていうのがない。私には個人的なこともないし、自分でもちょっと異常かなとは思ってるけど……」
「個人的なことが、ない?」
「私、王都の出身じゃないし、家族も親戚もいない。知り合いは全員特務師だから」
「しかし、保証人がいないと特務師団に入れないだろう。誰に頼んだ?」
「そういうのはカール殿下が全部手続きしてくれた。学校とか、何もかも全部」
メガネが目を丸くしてキョトンとした顔で、パチ・パチ・パチと瞬きをしている。
「まさか、カール王兄殿下のことを言っているのか?」
「あ、そうそう。私、戦争孤児で、殿下に拾われたんだよね」
住んでいた村だか町だかが襲われ、私以外は全員死に、そこで記憶が全部ぶっ飛んで、黒いカールに拾われた話をした。
「なかなか壮絶で稀有な経験をしているな……」と、彼は少し驚いたように言った。
「まあでも、特務師にはいろんな人がいるよ。殿下からは仲間に内緒にしとけと言われてるけど」
「確かに特務師相手には言わないほうがいいな。しかし、それこそが個人的な話だぞ」
「ん?」私は動かしていたナイフを止めた。
「お前が今した話こそが、個人的な話だ。異常ではない。お前は普通だ」
「ああ、言われてみればそうか……」
「単に仲間であっても秘匿情報は話さない、という分別があるだけだ。話したくてウズウズもしないから、音信不通になる必要もないのだろう」
今思うと、なぜメガネにこんな話をしたのかよくわからない。黒いカールの話は、付き合いの長いシンやイヴにも話したことがなかった。
「学校は王都立か?」と彼は聞いてきた。
「そう。大学にも行っとけって言われて。経済学科に通った」
「算術が得意なのか」
「答えが一個しかないから、楽だっただけ。クイズを解くみたいな」
「お前がわかってきた。なかなか面白い奴だな」
「それ、褒めてる?」
「ああ。優秀な特務師だと思う」
「ありがとう。そんなことを言われたのは初めてかも」
「できる奴を褒める習慣がないのは、組織として問題だな。師団長に指摘しておく」
「ははっ、それはどうも」
普通に楽しく食事をして帰ってから、ふと思った。
——聞きたいことって何だったのだろう、と。
メガネは誰に対しても気さくで威張らなかった。
訓練所の中で最も彼と親しくしているのはシンだ。シンもちょうどいい練習相手ができて、毎回楽しそうだった。
手合わせをする機会が多いせいか、二人を中心に男子の輪ができていることが多い。帰りに二人で連れ立ってモツの店に入っていくところを見かけたこともある。
そんな様子を見て、女子はほのぼのとしていた。
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