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あいな

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~君との出会い~

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私の名前は斎藤向日葵。
中学2年生。天パの髪の毛が特徴だ。
私にはどーしても苦手なものが1つある。
それは男子だ。
小学生の頃に天パで男子にからかわれて
バカでうるさい男子が大嫌いになった。
今日は席替えの日。
誰のとなりになるか緊張する...
席替えはいつもくじ引きで決める。
まさに席替えは運との勝負!
結果は.....
スポーツ万能。成績も顔も完璧の学級委員の
五十嵐直人と隣だった。
明るい性格と皆に優しい為、
男女共に大人気だった。
でも、私は男子が超苦手。
親友の伊藤なみちゃんとも離れたし、
これからどうなることやら....
~次の日~
「向日葵おはよう!」
さらさらのストレートの髪を揺らし
とびきりの笑顔でなみちゃんが近づいてきた。
「あ!なみちゃん、おはよう」
私も笑顔で返す。
「なみちゃんはいいなぁ!髪の毛さらさらで」
「そんなことないよ!向日葵のクルッとした
髪の毛も可愛いよ。」
なみちゃんが私の髪の毛に触れる。
「ありがとう」
チクッと心が痛んだけどなるべく笑顔でそう言った。私はずっとストレートでさらさらの髪の毛に憧れている事をなみちゃんは知らない。
「斎藤さんおはよう‼」
隣の席の五十嵐直人が笑顔で話しかけてきた。
「お、お、お、おはよう」
クスッ
「斎藤さん動揺し過ぎだよ笑」
さすが顔がイケメンの五十嵐直人。
笑った顔も素敵だな。
これなら女子が騒ぐのもわかるかもね。
「向日葵の男子嫌いまだ治ってないんだね笑」
なみちゃんがさっきの会話を聞いてたのか
爆笑している。
「だからってそんなに笑わなくても良いじゃない!」
「ごめんごめん、あまりの動揺に笑っちゃってさ。でも、直人良いやつだよね。」
「そう?顔がイケメンのやつは大抵クズだって。」
そう。私の経験上、顔がいい人は大抵、裏で陰口を言っている性格が悪いやつなのだ。
「向日葵、その考え方もうやめなよ?いつまでも過去の事を引きずっててもしょうがないじゃない。」
「そうだけどさ...」
まみちゃんが言っていることもその通りだ。
過去を引きずっててもしょうがない。
だけど、いざ男子を目の前にすると怖くなって声が震えてしまうし、目も見れない。
キーンコーンカーンコーン
「あ!予鈴だ!向日葵!戻ろう。」
「うん。」
~1時間目~
あ!国語の教科書忘れた。どうしよう....
皆の前じゃ言いづらいよ....
「ん?どうした?もしかして教科書ないの?」
「うん....」
私がうつむいてると
「ん.....」
五十嵐くんが教科書を渡してくれた。
「え?」
「せんせー!俺、教科書忘れました」
「しょうがない、隣の人に見せてもらいなさない。」
「はーい。」
ざわざわ
「え?直人が忘れ物とか珍しい!」
「俺だって忘れ物くらいするっつーの!笑」
教室内が笑いで包まれた。
「五十嵐くんどうして?...」
「俺さ、困ってる人見過ごすことできないんだよね!だから気にしないで!」
「ありがとう...」
「そんなことくらい全然いーって!」
ドキッ。
何だろう?突然胸が騒がしくなった。
こんなこと初めて。
~放課後~
「じゃあね👋向日葵ちゃん」
五十嵐くんが名前で呼んできた。
「っ......名前.....」
「あ~、この方が呼びやすいと思ってさ。
向日葵ちゃんも名前で呼んで良いよ?」
「な、直人くん....?」
恥ずかしさで声が震えてしまった。
「うん!向日葵ちゃんバイバイ👋」
「えと....な、直人くん....バイバイ」
もう恥ずかしすぎて埋もれていたい気分だった。まさか男子を名前で呼ぶ日が来るなんて...何だろう?
1時間目から止まらないこのドキドキは....
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