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茶々、流血事件
しおりを挟む茶々がうちに慣れ、しばらくしたある日。
いつものように一人大運動会を開催中、100M走でもしているのかと思うほど猛ダッシュをしていた。
それを横目で見つつお風呂に入ろうと準備をしていた私。
なんらいつもの日常と変わらないはずだったのだ。
お風呂から出るまでは。
お風呂から出た私。驚愕。さっきまで走り回っていたこと以外、ものが倒れていたり、散らかしていたりしていたわけでもないのに床や引き戸に血痕が割と広範囲についていたのだ。
長風呂をしていたわけでもない。大きな音がしたわけでもない。たった20分ぐらいの間で何があった!?と思う私は悪くないはずだ。
原因は、爪が割れて血が出ていただけだった。見たところ直ぐに止血していたし、傷も深くない。アルコール消毒で清潔にし、状態を確認。ひとまず安心した。
これを機に、一苦労な爪切りをなんとしても、もう少し短いスパンですることを決意した。2度とないように。
だがしかし、リアルで刑事ドラマによく出てくる血痕現場を家の中で見るとは思わなかったと、しばらく動悸がとまらなかった。
(でも、床は分かるけど、どうやって引き戸まで血をまき散らしたんだろう・・・)
それは未だに迷宮入りである。
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