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教育実習一週目
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車を家の門前につけ、2人でダンボールに詰めた食料を運び込む。ダンボール4つ分だ。結構重い。ユウの後について2往復した後、ユウが玄関の鍵穴に鍵を差し込んでドアを開いた。
「あれ? 帰ってきたんだ。リョウは?」
「ここまで来たが、やはり会社に戻ると行ってしまった。」
目の前にはトモがいた。僕が持っていた1番重いダンボールを受け取ってくれた。
「あっ、ありがとうございます。お帰りなさい。それ重いですよ?」
「大丈夫。」
トモは僕がやっと持ち上げた、お茶のペットボトルを6本入れたダンボールを軽々と持ち上げた。ウソだろ? 他にも麺つゆや牛乳なんかも入っているんだ。軽く15キロ以上はあるのに!
「へぇ、トモはいいの?」
「……ああ。」
肉や魚を入れたダンボールを運び入れたユウが声をかけると、一瞬だけ2人で目を見合わせた後、トモが呟いた。トモはそのままキッチンへ向かう。その後ろ姿を眺めていたユウがこちらを振り返った。
「じゃあ、車を置いてくるかな? 後はよろしくね。」
「はい、任せてください!」
玄関先にあるダンボールはあと2つ。軽いものばかりだから大丈夫だ。ユウが出て行った後、トモと一緒にキッチンまで運び入れた。
「俺は冷蔵庫の方をやる。カズは収納庫にまずお茶を持って行ってくれ。」
「収納庫?」
「そこに扉があるだろ?」
驚いた。キッチンからリビングに回り込む間の壁に収納庫の扉があった。僕の胸ぐらいの高さしかないけど、ちゃんと茶色の扉がそこに何かがあると主張していた。2年間も住んでいたのに、一度も開けたことがなかった。
「うわっ、結構広い!」
ちょうど階段下になっているのか、天井は低いけれど、中は思ったより広かった。元々食料品の収納をするために作られたのだろうか。作り付けの棚があって、そこにはもうカレーのルーや調味料の詰め替え品など、キチンと並べて置いてあった。
餃子を焼く時に使ったホットプレートや土鍋なんかもある。ちゃんと箱に入って一番下の棚に入れられていた。重い飲み物は下の方だろう。僕は6本のお茶をその隣に並べた。僕の好みを優先してもらってカフェインレスのお茶がほとんど。
「この箱の中も頼む。適当でいいから。」
扉から顔を出したトモからダンボールを1つ受け取り、棚に並べた。切り干し大根は一番上。ジャガイモやニンジンは……籠がある。玉ねぎ、ジャガイモ、ニンジンの籠にそれぞれ仕分けをして入れておいた。
『この収納庫を管理してるのは当然トモだよな?』
この5日間で劇的に綺麗になったシェアハウス。玄関や脱衣所なんかもそうだけど、リビングもいつも綺麗に片付いている。そしてこの収納庫。僕ももう少し片付ける努力をした方がいいかな?
『今日はまず自分の部屋を掃除するところから始めるか。』
まだ11時だ。部屋の掃除をしてから気持ち良くなったところで教材研究をしよう。僕はこれからの予定を心に決めて、収納庫からキッチンへと戻った。
「あれ? 帰ってきたんだ。リョウは?」
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「あっ、ありがとうございます。お帰りなさい。それ重いですよ?」
「大丈夫。」
トモは僕がやっと持ち上げた、お茶のペットボトルを6本入れたダンボールを軽々と持ち上げた。ウソだろ? 他にも麺つゆや牛乳なんかも入っているんだ。軽く15キロ以上はあるのに!
「へぇ、トモはいいの?」
「……ああ。」
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「じゃあ、車を置いてくるかな? 後はよろしくね。」
「はい、任せてください!」
玄関先にあるダンボールはあと2つ。軽いものばかりだから大丈夫だ。ユウが出て行った後、トモと一緒にキッチンまで運び入れた。
「俺は冷蔵庫の方をやる。カズは収納庫にまずお茶を持って行ってくれ。」
「収納庫?」
「そこに扉があるだろ?」
驚いた。キッチンからリビングに回り込む間の壁に収納庫の扉があった。僕の胸ぐらいの高さしかないけど、ちゃんと茶色の扉がそこに何かがあると主張していた。2年間も住んでいたのに、一度も開けたことがなかった。
「うわっ、結構広い!」
ちょうど階段下になっているのか、天井は低いけれど、中は思ったより広かった。元々食料品の収納をするために作られたのだろうか。作り付けの棚があって、そこにはもうカレーのルーや調味料の詰め替え品など、キチンと並べて置いてあった。
餃子を焼く時に使ったホットプレートや土鍋なんかもある。ちゃんと箱に入って一番下の棚に入れられていた。重い飲み物は下の方だろう。僕は6本のお茶をその隣に並べた。僕の好みを優先してもらってカフェインレスのお茶がほとんど。
「この箱の中も頼む。適当でいいから。」
扉から顔を出したトモからダンボールを1つ受け取り、棚に並べた。切り干し大根は一番上。ジャガイモやニンジンは……籠がある。玉ねぎ、ジャガイモ、ニンジンの籠にそれぞれ仕分けをして入れておいた。
『この収納庫を管理してるのは当然トモだよな?』
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