『ルームメイトの服を着てナニしているのを見られちゃいました。』他、見られちゃった短編集

雨月 良夜

文字の大きさ
32 / 61
『幽霊だけど、姿を見られちゃいました。(ついでに触られてます。)』

部屋にいる幽霊が可愛いんだが。(章親side)

しおりを挟む



章親side

 

俺は一ノ瀬章親。
いたって普通の大学生だ。
 
幽霊や妖が視える以外は、いたって普通な大学生。


今俺は、大学近くのアパートの内見に来ている。

このアパートには、数週間後に引っ越す予定だ。
何でも、前の住民を一ヶ月も経たずに追い出した、幽霊がいるという噂だった。

 
住民は、別のアパートに引っ越しをした。
不動産会社の人は、霊媒師に依頼してお祓いを済ませたと言っていた。

 
俺は部屋の玄関に入って早々に、はあっとため息を着いた。

 

いや、全然祓えてねえじゃねえか。

部屋に入ってすぐに、霊の気配を感じる。
部屋の中には姿が見えないから、何処かに隠れているな。

 

一通り部屋の中を見て、ベランダについて説明がされていたときだ。

ふと、外から視線を感じた。
視線はベランダの方からだ。

振り返ったり、ジーッと見てしまうと逃げられる可能性がある。

 
相手に気が付かれないように、チラッと様子を盗み見た。

ベランダの窓枠にちょこんと両手をのせて、ひょっこりと頭を出して、こちらを見ている少年の顔が見えた。



目はくりっと大きくて、少し毛先にクセのある黒髪。

頭のてっぺんでは、柔らかそうな髪が一束フヨフヨとしている。
いわゆるアホ毛が立っていて、ちょっとかわいい。


大人しそうな見た目をしている、若い男だった。年頃は俺と同じくらいか、少し年下くらいかな。

 
少年は恐る恐るというように、俺と不動産会社が話をしている様子を見ていた。

 
今のところ、何かをするような素振りはない。


ベランダに近づくと、ハッとしたように姿を隠してしまった。
窓をガラリと開けてベランダに出た。


まあ、何処にでもある人一人が寝そべられそうな広さのベランダだ。

 
先ほど見た少年は、隅っこの方でベランダの手すりに座って、俺の方を見ていた。
俺は視えていないふりをしながら、少年の全体像を盗み見た。

 
俺よりも背が低そう。服装はVネックの長袖にジーンズ。
線が細くて華奢な体格だ。

 
顔も整っていて、可愛らしい感じの容姿。
色白で、印象的なのはやはり大きな目だろう。口は小さくて、臼桃色でぷっくりしている。


その辺にいる女の子よりも、はるかに可愛らしい美少年が、そこにいた。



(うわー。幽霊だけど、可愛いな。)

こんなことを心のなかで呟いていると、その少年がポツリと言った。


「うわ、イケメンだ。」

男の割に少し声が高くて、驚いた顔はほんの少し幼い。
美少年の幽霊に褒められても、何とも複雑な思いがする。

 

契約書にサインしたとき、俺の隣に美少年の幽霊が、フヨフヨと浮いて近づいてきた。


「あれ、家賃がめちゃくちゃ安くなってる。」


お前のせいだっつの。


まあ、今は大人しくしていても、暮らしてみると悪さをする可能性もある。
俺はアパートを契約して様子を見ることにした。

 

一緒に暮らして数週間、全く悪さをする気配がない。
むしろ、俺の生活を何気なくサポートしてくれている。
部屋はいつも綺麗でホコリがないし、洗い物もほんの少し少なくなっている。


朝は忘れ物が無いように、そっとカバンに持ち物をしまってくれるし。

 

なんじゃこりゃ。
こんな幽霊、初めてすぎて対応に困る。

 

今朝は、アルバイトと大学の課題で辟易して、寝坊しそうになったときだ。


「起きて!遅刻しちゃいます!!」

 
耳もとで聞こえる声は、男にしては少し高めで、可愛い。
目をうっすらと開けて見ていると、美少年が眉を寄せて困り顔をしている。


肩をゆさゆさとゆすって、俺を起こそうと必死だ。
その必死な様子がなんか可愛くて、二度寝した振りをした。

まあ、授業はなんとかなんだろ。補習で。

 
そしたら、眠気も相まって本当に二度寝してしまったらしい。

身体をぐいっと強く押されて、思いっきりベッドから床に落とされた。痛てえ。

 
仕方なく起きて、鏡の前で身支度をしていたら、美少年の幽霊が後ろにフヨフヨと近づいてきた。

俺の後頭部に指先を伸ばして、髪をちょんちょん触られる。


「ここ、寝ぐせついてるよー。」と教えてくれているが、俺の髪で遊んでいるのが可愛い。

 
俺は試しに、「おー。」と返事をしてみた。

ぱちくりと大きな目を瞬かせて、首を傾けている。なんだその仕草、可愛すぎか。

 
今日、部屋に帰ったら美少年の幽霊に、姿が最初から視えていたことを話してみよう。


名前くらい聞きたい。
可能なら、触ってみたい。
もっと声を聞いて、色々な話をしてみたい。

 


部屋に帰って夕食を取っていると、いつものように美少年の幽霊が左隣にちょこんと座った。


独り言を話した幽霊に、返事をする。

大きな目を溢れんばかりに見開いて、固まってしまった。


幽霊は、相良咲弥と名乗った。
自分のことはあまり覚えていないらしい。

俺が咲弥の姿を見れていると言ったときは、心底驚いていた。

そして、試しに咲弥に触ってみたら、思いっきり触れて自分でも驚いた。

 
多分、夏休みに実家のじいちゃんに貰った、お守りの腕輪のせいだと思う。
腕輪は、悪さをする幽霊は強制的に浄化するが、害のない幽霊に対しては何も起こらない。


じいちゃんのくれるお守りは、いつもどこか不思議な力があるから、そのせいだろうな。

 

触ったら咲弥はもっと驚いて、お祓いを俺に勧めてきた。


いや、お前が勧めてどうすんだ。


左頬を撫でると猫みたいに手にすり寄ってきて、可愛かった。

 

それ以降、俺と咲弥の同居生活が始まった。


咲弥は姿がバレたから吹っ切れたのか、家事全般をしてくれるようになった。
お皿を洗ってくれたり、俺の前でも掃除機をかけたり。

 
……これ、普通の人は、皿とスポンジが宙に浮いてるように見えるんだよな。

掃除機も勝手に動きまわってるように見えていると思うと、すごいシュールだ。

 

くるくる動きまわる咲弥が可愛くて、つい目で追ってしまう。


少し寂しがり屋で、のんびりとした性格も可愛い。
容姿なんて、実は俺の好みのタイプど真ん中だった。


一緒に暮らしていくうちに、幽霊とは分かっていたけど惚れてしまった。

 

自分の感情に気がついてからは、咲弥にスキンシップと称して触りまくった。

咲弥は、いまいち恋愛とかに疎いようで、俺が『可愛い』って言っても『もう揶揄わないでよ!』と怒ってくる。

割と本気でそう思っているのに…。

 

「いってらっしゃい。」と「いってきます。」の頬へのキスもせがんだ。
実家での習慣だと言えば、渋々了承してくれた。

当然、うちの実家にそんな外国風な習慣なんてない。
咲弥は最初こそ戸惑っていたものの、何回かして慣れた。チョロい。

 
部屋に帰ると咲弥が待っていてくれるのが、すごく嬉しかった。

 

いつころからか、咲弥に抱き着いて寝るようになった。


咲弥は、『いつの間にか幽霊になっていた。』と言っていた。
咲弥がある日突然、いなくなってしまうことだってありえる。


俺の寝ている間に咲弥が消えてしまうのではないかと思うと怖かった。

 
大人しく俺に抱きしめられてるし、「抱き枕にしないで。」と言ってくるけど、あんまり抵抗してこない。

 
俺の体温が、咲弥に移ればいいのに。


そう思いながら、毎晩一緒に寝ていた。

 

最初のうちは、一緒に寝ても手を出さないようにしていたんだ。
でも、好きなやつが大人しく俺の腕の中にいるなんて、拷問に近い。

 
寝相の悪い振りをして、お腹周りを擦ったり、後ろから抱きしめて、首筋に痕を少しだけ残すくらいに留めていた。

 

その日は、とうとう我慢できなくて、咲弥の胸を触り出した。
俺の指が咲弥の乳首を掠めたときに、肩がビクッと跳ね反応した。


幽霊でも、触られると気持ちいいのか…?


咲弥の反応がもっと見たくて、左右の小さな突起を指で押しつぶして捏ねた。

 
「……んっ、……ふっ、んン!」

 
突起を捏ねる度に咲弥の身体が跳ねて、抑えきれていない声に興奮した。
きゅっと左の突起を摘まんでやると、いっそう声が零れて。


咲弥も感じていると思うと、もう、止められなかった。


「んあっ!!」

俺はゆっくりと咲弥のモノに手を伸ばして、服の上から上下に擦った。
胸への愛撫で反応していたそれは、少しの刺激でもどんどん膨らんでいく。


服の上から擦り上げる度に、咲弥の身体が、ビクつくのが可愛くて仕方ない。

もっと咲弥の肌を感じたくて、服の裾から中に手を入れた。


少しひんやりとした肌は滑らかで、小さな突起は触ってほしそうにぷっくりと腫れていた。

ぷっくりとした突起を、中指と人差し指で挟んで、人差し指で先端を刺激する。

 
本人は必死に声を我慢しているようだけど、甘い声が絶えずに漏れている。
その、抑えきれなくて漏れ出てしまった声が、俺を余計に興奮させた。

 
俺の愛撫で快感に悶えて、身体を震わせる咲弥が愛おしい。

 
咲弥の首にそっと顔を近づけて、首筋にチュッと所有痕をつける。
いつも痕が薄くなってくると、必ず重ねて消えない様にしている。


咲弥に気が付かれないように、首の後ろにつけていた。
何か痕を残しておかないと、咲弥を簡単を失いそうで、落ち着かなかった。

 

胸と股間への刺激を繰り返していると、本当に小さな震える声で、咲弥が呟いた。

 

「……もっ、…直接、さわっ…てぇ…よぉ……。」

 

そうだよな。
こんな中途半端な刺激じゃあ、辛いよな。



こんなに、快感に震えた声でお願いをされたら、たまらない。

 

俺はクスっと思わず笑みが零れてしまった。

まだ、俺が寝ていると思っているようだけど、そろそろ狸寝入りもやめようか。

 

 

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

寝てる間に××されてる!?

しづ未
BL
どこでも寝てしまう男子高校生が寝てる間に色々な被害に遭う話です。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

処理中です...