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第5話 ゴブリンキング3兄弟って聞いてないです!?
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体がゴブリン100体の元に落下していく。
ぎりぎりの所でランダムジョブが発動。
【武闘家ジョブになりました。15分後に解除されます】
「よっしゃあああ、当たりを引いたぜーって言ってる場合じゃねー」
ゴブリンの大軍の中に体が落下する。
奴等は武器を片手に、俺をめった打ちにしようとするが、体が自動反射で動く。
「これか【スキル:自動回避】と【スキル:ヒット&アウェイ】すげーぞ、自動で回避して攻撃を繰り出すヒット&アウェイ、さらに【スキル:武術知識】なんてもんもあるぞ」
俺は今、現在進行形で武術の達人になっている。
四方をゴブリンに囲まれようと、体が自動で回避してくれる。
さらにヒット&アウェイの要領でゴブリンに拳を繰り出す。
頭の中に武術知識があるので、次から次へと拳の繰り出し方、蹴りの仕方が頭に情報の渦として流れてくる。
ゴブリンが次から次へと顔面、体、両手両足を殴られ吹き飛ばされていく。
他のゴブリン達が巻き込まれて死体の山となっていく。
「す、すごいです。止まりません、体がほぼ自動のように動いているようです。超能力のようにゴブリンを持ち上げたかと思えば、次は武闘家のように体を動かす。ランダムジョブって凄いんですねぇ、ごくごく」
「って、そこ地面に座ってお茶飲んでんじゃねーよ」
「いいじゃないですか、殆どあなたの一人劇場じゃないですか、ほら、ゴブリンいますよー」
ゴブリン達の攻撃を自動回避しつつ、拳を何度も何度でも炸裂させる。
体が面白いように動いて、凄く楽しくなる。
いつしか100体のゴブリンが全滅すると。眼の前に10体のゴブリンジェネラルがやってきた。
奴等は全身に鎧を身に着けており、両手には巨大な大剣が握りしめられていた。
奴らはのしりのしりと動いていたかと思うと、突然猛スピードで走ってこちらに向かってきた。
「へへ、拳でなんとかしてやるぜ」
最高の拳をゴブリンジェネラルの心臓の所に打ち出した。
しかし頑丈すぎる鎧でびくともしなかった。
右手が逆に赤くなり激痛がじーんと響いた。
「いってええええ、さすがに拳が強くなる訳じゃないよな」
ふぅとため息をついて、後ろに下がりつつ、ゴブリンジェネラルと追いかけっこをする。
簡単に逃げる事に成功しつつも。
「あの人また逃げてますよ、本当に何がしたいのでしょうか」
後ろではテルシアが生意気そうにお茶を飲みながらこちらを観戦している。
俺はランダムジョブの更新を待ちつつも、15分が経過して武闘家ジョブが解除された。
ランダムジョブを発動させ、次になったジョブは。
【賢者ジョブになりました。15分後に解除されます】
現在、俺の心は爆発しそうになるほど、驚きに包まれていた。
「すご、まさかの賢者ジョブかよ、賢者はそう簡単にはなれないジョブだぜ、さーてと【スキル:無限魔力】【スキル:初級中級上級魔法】【スキル:魔法バリア】」
現在、俺の体内では無限魔力がひしめいている。
初級中級上級魔法の全てを使用出来る。頭の中にその情報が流れている。
魔法バリアなんてのも発動出来る。
試しに魔法バリアを発動させてみると、俺を包み込むように白い膜のようなバリアが出現した。
ゴブリンジェネラルがこちらにようやく近づく事が出来た。
俺に向かって、上段斬りの要領で大剣を振り落とす。
バリアがその行く手を塞ぐ。
ガキンと硬い物に当たったような音を響かせながら、大剣が弾かれる。
魔法バリアはびくともせず、じんわりと波のような振動が広がったような感じだ。
どうやら魔法バリアはある一定のダメージを超えると崩壊するらしい。
そのメーターはバリアの表面を見ると映し出す事が出来る。
100/99となっており、現在の攻撃は1ダメージにしかならなかった。
とんでもない魔法バリアだと思い感動していると、ゴブリンジェネラルが次から次へと大剣を振り回しながらこちらに近づいてくる。
試しに初級魔法のファイアーを炸裂させてみる事に。
賢者ジョブになった事で魔法関係のステータスは跳ね上がった。
ファイアーは巨大な竜巻のようになりゴブリンジェネラルを10体一撃で葬り去る事になった。
「す、すげえええ」
「つ、ついにカルクさんはおかしくなってしまったようです。とんでもない魔法を使いました。エスパーで武闘家で賢者って完璧ですか!? 凄すぎて笑えますです」
後ろのテルシアの呟きを無視しながら、眼の前からやってくる殺気の籠った3体。
体の大きさは普通のゴブリンよりも遥かに大きく。
ゴブリンジェネラルよりもはるかに大きい。
そいつ等こそがゴブリンキングであり、がっしりと鎧に包まれている。
「まじか、ゴブリンキングで3兄弟って聞いてねーぞ」
最低限の予想、それはゴブリンキングが2体であるという事。
しかし予想を遥かに超えてゴブリンキングは3体であった。
1体のゴブリンキングは巨大な斧を握りしめ、1体のゴブリンキングは巨大な剣を握りしめ、1体のゴブリンキングは巨大な槍を握りしめている。
鑑定した結果、なぜか、ゴブリンキング達はそれぞれのジョブについていた。
モンスターがジョブについているなんて初めて聞いた。
ソードマスター、アックスマスター、ランスマスター。
3体のゴブリンキングは計り知れない化け物であった。
3体はこちらをじっくりと見る。
次の瞬間、3体は同時に動いた。
それも一切の無駄のない動きで、素早くだった。
「中級魔法おおおおおお」
ファイアーソードを発動させていた。
右手と左手から炎がほとばしり、1本の剣となる。
後はそれを叩き落すだけ。
風が焼かれ、空気が焼かれ地面が焼かれる。
アックスマスターのゴブリンキングが斧でそれをガードすると、右と左からソードマスターとランスマスターのゴブリンキングが飛来する。
魔法を解除させるも大剣と槍を魔法バリアに食らう。
魔法バリアが発動していたが、あっという間にメーターは0になり、魔法バリアが破壊される。
衝撃となり後ろに吹き飛ばされる。
地面を転がり、体に傷をつくり、ゆっくりと立ち上がる。
体が癒される。それはテルシアのヒールだった。
「無茶は厳禁です。ヒールしますよ、おふざけはここまでです。ここからはうちとカルクさんの共同戦線です!」
「ああ、もちろん助かるよ」
テルシアは背中の斧は使わず、スタッフでヒールに専念するようだ。
俺は賢者として上級魔法を発動させようと構える。
その時3体のゴブリンキングが動き出した。
ぎりぎりの所でランダムジョブが発動。
【武闘家ジョブになりました。15分後に解除されます】
「よっしゃあああ、当たりを引いたぜーって言ってる場合じゃねー」
ゴブリンの大軍の中に体が落下する。
奴等は武器を片手に、俺をめった打ちにしようとするが、体が自動反射で動く。
「これか【スキル:自動回避】と【スキル:ヒット&アウェイ】すげーぞ、自動で回避して攻撃を繰り出すヒット&アウェイ、さらに【スキル:武術知識】なんてもんもあるぞ」
俺は今、現在進行形で武術の達人になっている。
四方をゴブリンに囲まれようと、体が自動で回避してくれる。
さらにヒット&アウェイの要領でゴブリンに拳を繰り出す。
頭の中に武術知識があるので、次から次へと拳の繰り出し方、蹴りの仕方が頭に情報の渦として流れてくる。
ゴブリンが次から次へと顔面、体、両手両足を殴られ吹き飛ばされていく。
他のゴブリン達が巻き込まれて死体の山となっていく。
「す、すごいです。止まりません、体がほぼ自動のように動いているようです。超能力のようにゴブリンを持ち上げたかと思えば、次は武闘家のように体を動かす。ランダムジョブって凄いんですねぇ、ごくごく」
「って、そこ地面に座ってお茶飲んでんじゃねーよ」
「いいじゃないですか、殆どあなたの一人劇場じゃないですか、ほら、ゴブリンいますよー」
ゴブリン達の攻撃を自動回避しつつ、拳を何度も何度でも炸裂させる。
体が面白いように動いて、凄く楽しくなる。
いつしか100体のゴブリンが全滅すると。眼の前に10体のゴブリンジェネラルがやってきた。
奴等は全身に鎧を身に着けており、両手には巨大な大剣が握りしめられていた。
奴らはのしりのしりと動いていたかと思うと、突然猛スピードで走ってこちらに向かってきた。
「へへ、拳でなんとかしてやるぜ」
最高の拳をゴブリンジェネラルの心臓の所に打ち出した。
しかし頑丈すぎる鎧でびくともしなかった。
右手が逆に赤くなり激痛がじーんと響いた。
「いってええええ、さすがに拳が強くなる訳じゃないよな」
ふぅとため息をついて、後ろに下がりつつ、ゴブリンジェネラルと追いかけっこをする。
簡単に逃げる事に成功しつつも。
「あの人また逃げてますよ、本当に何がしたいのでしょうか」
後ろではテルシアが生意気そうにお茶を飲みながらこちらを観戦している。
俺はランダムジョブの更新を待ちつつも、15分が経過して武闘家ジョブが解除された。
ランダムジョブを発動させ、次になったジョブは。
【賢者ジョブになりました。15分後に解除されます】
現在、俺の心は爆発しそうになるほど、驚きに包まれていた。
「すご、まさかの賢者ジョブかよ、賢者はそう簡単にはなれないジョブだぜ、さーてと【スキル:無限魔力】【スキル:初級中級上級魔法】【スキル:魔法バリア】」
現在、俺の体内では無限魔力がひしめいている。
初級中級上級魔法の全てを使用出来る。頭の中にその情報が流れている。
魔法バリアなんてのも発動出来る。
試しに魔法バリアを発動させてみると、俺を包み込むように白い膜のようなバリアが出現した。
ゴブリンジェネラルがこちらにようやく近づく事が出来た。
俺に向かって、上段斬りの要領で大剣を振り落とす。
バリアがその行く手を塞ぐ。
ガキンと硬い物に当たったような音を響かせながら、大剣が弾かれる。
魔法バリアはびくともせず、じんわりと波のような振動が広がったような感じだ。
どうやら魔法バリアはある一定のダメージを超えると崩壊するらしい。
そのメーターはバリアの表面を見ると映し出す事が出来る。
100/99となっており、現在の攻撃は1ダメージにしかならなかった。
とんでもない魔法バリアだと思い感動していると、ゴブリンジェネラルが次から次へと大剣を振り回しながらこちらに近づいてくる。
試しに初級魔法のファイアーを炸裂させてみる事に。
賢者ジョブになった事で魔法関係のステータスは跳ね上がった。
ファイアーは巨大な竜巻のようになりゴブリンジェネラルを10体一撃で葬り去る事になった。
「す、すげえええ」
「つ、ついにカルクさんはおかしくなってしまったようです。とんでもない魔法を使いました。エスパーで武闘家で賢者って完璧ですか!? 凄すぎて笑えますです」
後ろのテルシアの呟きを無視しながら、眼の前からやってくる殺気の籠った3体。
体の大きさは普通のゴブリンよりも遥かに大きく。
ゴブリンジェネラルよりもはるかに大きい。
そいつ等こそがゴブリンキングであり、がっしりと鎧に包まれている。
「まじか、ゴブリンキングで3兄弟って聞いてねーぞ」
最低限の予想、それはゴブリンキングが2体であるという事。
しかし予想を遥かに超えてゴブリンキングは3体であった。
1体のゴブリンキングは巨大な斧を握りしめ、1体のゴブリンキングは巨大な剣を握りしめ、1体のゴブリンキングは巨大な槍を握りしめている。
鑑定した結果、なぜか、ゴブリンキング達はそれぞれのジョブについていた。
モンスターがジョブについているなんて初めて聞いた。
ソードマスター、アックスマスター、ランスマスター。
3体のゴブリンキングは計り知れない化け物であった。
3体はこちらをじっくりと見る。
次の瞬間、3体は同時に動いた。
それも一切の無駄のない動きで、素早くだった。
「中級魔法おおおおおお」
ファイアーソードを発動させていた。
右手と左手から炎がほとばしり、1本の剣となる。
後はそれを叩き落すだけ。
風が焼かれ、空気が焼かれ地面が焼かれる。
アックスマスターのゴブリンキングが斧でそれをガードすると、右と左からソードマスターとランスマスターのゴブリンキングが飛来する。
魔法を解除させるも大剣と槍を魔法バリアに食らう。
魔法バリアが発動していたが、あっという間にメーターは0になり、魔法バリアが破壊される。
衝撃となり後ろに吹き飛ばされる。
地面を転がり、体に傷をつくり、ゆっくりと立ち上がる。
体が癒される。それはテルシアのヒールだった。
「無茶は厳禁です。ヒールしますよ、おふざけはここまでです。ここからはうちとカルクさんの共同戦線です!」
「ああ、もちろん助かるよ」
テルシアは背中の斧は使わず、スタッフでヒールに専念するようだ。
俺は賢者として上級魔法を発動させようと構える。
その時3体のゴブリンキングが動き出した。
応援ありがとうございます!
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