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第22話 ガチャ召喚される強者達①
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俺は玉座に座りながらクエスト完了一覧を見ていた。
【「バブル王国壊滅」で1000枚のコインを支給します。「兵士殺害しまくり」で500枚のコインを支給します。「賢者マダムの力により大陸壊滅」により2000枚のコインを支給します。「英雄を配下が大勢殺害」により500枚のコインを支給します。「勇者と賢者を仲間」により1000枚のコインを支給します。「バブル王追放」により1000枚のコインを支給します。「世界の真実に近づいた」により1000枚のコインを支給します。「死亡者ゼロ」により2000枚のコインを支給します。「ユートピカ救出」により3000枚のコインを支給します。「一瞬神化」により1000枚のコインを支給します】
合計で1万3千コインとなり、少し手が震え始めていた。
「よ、よし、ガチャを回すぞ」
眼の前に出現したガチャ。
それを眩しい存在のように見ている執事長ダンディ。
ふるふると手が震えながら。
「今回はスペシャルガチャを集中的にやるぞ、あ、そうだ。シークレットガチャがあったな」
スキルのシークレットガチャを発動させると、スペシャルガチャの隣にそれが出現した。
スペシャルガチャを回すと。
1個のカプセルが出てきた。
【★999神速のルームクラフ】
説明欄には【神のように早く、神のようにあらゆる戦闘技術をマスター】
と書かれている。
取り合えずカプセルを開くと、中から一人の老人が胡坐を組みながら空中を浮遊していた。
「お主がクシー王か、ふんがふんが、懐かしい血の臭いがするなぁ」
「あなたが神速のルームクラフですね?」
「そうじゃ、この世が終わる時に暴れるルームクラフじゃ」
「ルームさんはあらゆる戦闘技術をマスターしていると、書かれてありましたが」
「そうじゃ、わしは大抵戦争がある場所に現れるとされている、戦乱の匂いを感じるぞ」
「お願いがあります。俺を鍛えてください、俺は確かに武器とかスキルとかで強くなりました。それでも戦闘技術はからっきしなのです」
「わしはいつもその役割じゃのう、よかろう、今からという訳にはいかんじゃろ?」
「はい、ガチャを回すので」
「よかろうよかろう、そこの優男の隣に立っとるわい」
「執事長ダンディでございます」
「はむはむ、ダンディとな」
神速のルームクラフは頭を縛りあげていた。
だがほぼ剥げていると言っても過言ではない。
「よーし」
スペシャルガチャは1回、回すのに30コインが必要とされている。
433回ほど回して、19枚コインが余る計算になる。元々9枚のコインが余っていた。
【★300修行世界】×1
【★100食品鉱石製作所】×1
【★50冒険者ギルド】×1
【★30集合住宅地】×2
【★30多種多様な家】×100
【★30立派なトイレ】×50
【★200神々の神殿】×1
【★500ノアの箱舟】×1
【★600マテリアルシールド】×1
【★100スキル:ダッフルバード】×1
【★100スキル:カラクデリ】×1
【★300ガデリー博士】×1
【★300マッドン博士】×1
【★1000世界研究所】×1
【★50本製作所】×1
【★100宝石商店】×2
【★80完璧すぎる城壁】×20
【★80完璧すぎる櫓】×10
【★80完璧すぎる自動矢】×20
【★200水の精霊ウンディーネ】×1
【★200風の精霊シルフ】×1
【★200火の精霊サラマンダー】×1
【★200地の精霊ノーム】×1
残り213回。
心に祈りを込めて俺はガチャをさらに回す。
【★30上質な畑】×100
【★30数えきれない家畜】×50
この時点で俺の手は震え続けている。
前にもスライム地獄の沼にはまった事がある。
現在ガチャを続け、連打で上質な畑と数えきれない家畜がヒットしている。
それでも必要な事は必要なのだが、少し期待はずれ。
俺は期待を込めてさらにガチャを回す。
残り63回。
このガチャに俺達の運命がかかっている!
【★400モンスター将軍ハバタタリ】×1
【★300交易路の道3国セット】×1
【★500救世主ロイフル】×1
【★400ゴーストイーター】×1
【★400神狩レウス】×1
【★900全知全能】×1
【★1000神ゼウス】×1
【★1000ドラゴンスレイヤーゴッツ】×1
【★1100伝説の勇者ロブ】×1
【★1100伝説の魔王ラブ】×1
【★500修行スーツ】×3
【★30適当なお店】×50
ようやく全てのスペシャルガチャが終了した。
色々と訳の分からない物が出ている。
ちょっとアイテムボックスの中をのぞいて整理整頓しつつ。
==========
城
牢屋
図書館
魔法研究所
新【世界研究所】
【第1地区】
鍛冶屋
紙製造所
港工場
新【食品鉱石製作所】
新【本製作所】
新【宝石商店】
新【適当なお店】×50
【第2地区】
麦畑
トマト畑
畑×3
質の良い畑×50
コロポックルの大群
種製造所
モンスター牧場
動物牧場
馬×3頭
家畜セット
ゴミ肥料設備
新【上質な畑】×100
新【数えきれない家畜】×50
【第3地区】
温泉
【第4地区】
住宅地
高級住宅街×100
新【集合住宅地】×2
新【多種多様な家】×100
ランダム住民セット×30人
住民×500人
【第5地区】
最先端病院
闘技場
新【冒険者ギルド】
新【神々の神殿】
【城外】
墓地
水のダンジョン
火のダンジョン
自動迎撃ゴーレム×35(現在破壊されている)
頑丈な見張り塔×6(現在破壊されている)
徘徊する偽神×10(現在倒されている)
最高位のゴーレム×40(現在破壊されている)
新【完璧すぎる城壁】×20
新【完璧すぎる櫓】×10
新【完璧すぎる自動矢】×20
【城壁の上】
投石器×10(現在破壊されている)
自動矢発射機×20(現在破壊されている)
【近くの山】
鉱石採集場
自動採掘機
【近くの森】
自動伐採機
【至る所】
トイレ
高級トイレ×50個
新【立派なトイレ】×50
水道設備水道管自動設置
冷凍施設×5
========
【修行世界】【ノアの箱舟】【マテリアルシールド】【スキル:ダッフルバード】【スキル:カラクデリ】【カデリー博士】【マッドン博士】【火水地風の精霊達】
【モンスター将軍ハバタタリ】【交易路の道3国セット】【救世主ロイフル】
【ゴーストイーター】【神レウス】【全知全能】【神ゼウス】【ドラゴンスレイヤーゴッツ】【伝説の勇者ロブ】【伝説の魔王ラブ】【修行スーツが3個】
俺はアイテムボックスを整理しながら、今回得たガチャでの最高にレアなものを集めて見た。
施設系のはアイテムボックス整理が終わったその時にベランダから設置していった。
それぞれの地区に建物が出現してくれたはずだ。
前みたいない温泉地帯を移動させようとして全裸の仲間達から怒られるという事故は起きなかった。
「問題はこれだな、修行世界はルーム師匠との修行に使えそうだとして」
「ノアの箱舟って何だろうか、何か神話の昔話で聞いた事があるんだが」
「マテリアルシールドの説明書っと、これか」
俺は独り言を紡ぎながら、説明書を見た。
「なるほど、発動させるとその大陸すべてを敵から守ってくれるのか、基本的に素通りは出来るそうだが、危険な物は止めてくれると、これは発動しておこう」
ベランダからマテリアルシールドを発動させた。
ぴかっと薄い光を発して、この大陸を守ってくれるだろう。
「スキルのダッフルバードとカラクデリはなんだろうか、説明でも分かりづらいな」
【それはこのガチャ丸が説明してあげましょう、ダッフルバードは鳥のように連撃攻撃を発動させる事です。少しの浮遊期間があります。カラクデリはカウンターです。その領域に入ったものを徹底的に攻撃する。いわば居合斬りの最強バージョンです】
「ガチャ丸助かったよ」
【いかようにでもご利用ください】
「スキルは習得っと」
とりあえず俺は2つのスキルのカプセルを開いて習得に成功した。
すぐに使用したいが、今は他のカプセルを空ける必要がある。
「カデリー博士とマッドン博士っと」
眼の前に出現した2人の博士。
1人は青年であり、1人は淑女だった。
青年は左目にモノクルのような眼鏡をつけている。
さらに髪の毛がぐしゃぐしゃしている。
女性のほうは頭になぜかコック棒を被っている。
髪の毛は綺麗に7:3に整えられている。
「これはこれはクシー王ではござらぬか、あなたの小説を見させていただきました」
「なんと尊敬してやまないあなたがここにいるなんて、わたくし感激ですのよ」
「まぁ落ち着け、2人は何が出来るんだ。説明書だと研究としか書かれてないが」
「なんたることか、このカデリー博士ともあろうものがそのような情報ではたりませぬ、というかマッドン博士よ久しいのう」
「まぁカデリー博士ですこと、この前の学会はひどいったらありゃしなかったは」
「何を言うか、この世界が星の数ほど異世界があるという最高のくだりではないか」
「でもカデリー博士の論文は証明されましたは」
「だろう、ここは異世界だ!」
「そしてわたくし達がいた所も異世界だ!」
「熱くなってる所も申し訳ないが……」
「これは失礼した。僕はあらゆる研究が得意だ。一番の得意は異世界についてだ」
「それはわたくしもですわ」
「なら異世界にある日本という所は探せるか」
「おお、なるほど、日本ですか、探してみましょう、研究所はあるかな?」
俺はごくりと生唾を飲み込んで。
「図書館と魔法研究所とさっき手に入った世界研究所があるが」
「おお、おおおお、おおおおおお、伝説と名高い世界研究所があるとは、この僕は脱毛ですぞ」
「それでは毛が抜けてしまうぞカデリー」
「あ、それは失礼した。ではそこに向かいます。いえいえ、案内はいりません、本能でわかりますので、こっちだぞマッドン博士」
「では王よ」
マッドン博士がコック棒を揺らしながら立ち去った。
「凄い方達ですね」
執事長が笑いを堪えている。
隣では立ちながら眠っているルームがいた。
次は精霊達を召喚する。
体が燃え盛る蜥蜴のサラマンダー。
体を水の渦でまとわすウィンディーネ。
風をばちばち言わせているシルフ。
地面にがっしりと立つ小人ノーム。
出現した彼らは勝手に煙のようにどこかへと消えて行った。
きっと彼等のやり方があるのだろう。
精霊と話す事が出来るのかと期待していたが、まだ無理のようだ。
その時だ。
設置してある水のダンジョンと火のダンジョンが光、巨大な光のタワーとなり雲を突き破った。
「あとで調べてみるとしよう、恐らくサラマンダーとウンディーネが関係してそうだ」
次は【交易路の3国セット】だが3つの国と交易路を繋ぐならいいかもしれない、これは後で使用するがエルフ国と交易路を組めるかもしれない。色々とかもしれないという可能性だがやってみる価値はあるだろう。
次のカプセル【救世主ロイフル】これもルームや他の配下達同様英雄なのだろう。
眼の前に出現した男性。
いや少年だ。
彼は額に八角の文様を光らせていた。
衣服は旅人が来てそうな布の軽装備だった。
瞳はエメラルドグリーンで、腰には1本の剣が装備されているが。それが普通の剣ではない事くらいすぐに分かった。
「ここは?」
「ほう、ロイフル殿下も呼ばれましたか」
「これは、ジョド村長! じゃなくてルーム師匠ではないですか」
「はは、昔は村長をしていたな」
「やはりこれはクシー王の世界ですね」
「そうじゃ、あまたある星の世界の1つの話だ」
「俺はここに役割があるから呼ばれたんですね」
「そうじゃろうな、さて、ここではお主は王ではない、王は目の前のクシーじゃ」
「失礼しました。クシー王よ俺に何なりとご命令ください」
その佇まいと冷静な眼差し。
体のそぶりが違和感なく、洗練されている。
まさに王という王に相応しい男。
「主従はあまり気にしていない。俺と一緒にこの世界を救ってもらいたい」
「それはもちろんでございます」
「その喋り方もやめてくれ、ルームが言うには君は王だったのだろう、王同士楽にしようではないか」
「それもそうですね、ではこれからはクシーと呼びます」
「そうしてくれ」
「ちょっとこの国の現状を見て回りたいので離れてもいいでしょうか」
「ぜひそうしてくれ」
するとロイフルが城下町の方角へと消えて行った。
「次はこいつっと」
眼の前に出現したのはゴーストイーター。
彼の見た目は青年のそれだった。
ただし違うとしたら口の所に巨大な闇が覆っていた口が見えない事。
全身が黒で統一され黒のマントを着用している。
右手と左手には黒い闇がまとわれている。
「腹が減った」
それが最初の一言だった。
ゴーストイーターの説明書を見ている。
そして彼が何を食いたいか理解している。
そう彼は、ゴーストつまり幽霊を食らうのだ。
「ああ、腹が減ったあああああああ」
闇が広がる。
俺はまっすぐに彼の瞳を見ていた。
闇に染まっていた。
【「バブル王国壊滅」で1000枚のコインを支給します。「兵士殺害しまくり」で500枚のコインを支給します。「賢者マダムの力により大陸壊滅」により2000枚のコインを支給します。「英雄を配下が大勢殺害」により500枚のコインを支給します。「勇者と賢者を仲間」により1000枚のコインを支給します。「バブル王追放」により1000枚のコインを支給します。「世界の真実に近づいた」により1000枚のコインを支給します。「死亡者ゼロ」により2000枚のコインを支給します。「ユートピカ救出」により3000枚のコインを支給します。「一瞬神化」により1000枚のコインを支給します】
合計で1万3千コインとなり、少し手が震え始めていた。
「よ、よし、ガチャを回すぞ」
眼の前に出現したガチャ。
それを眩しい存在のように見ている執事長ダンディ。
ふるふると手が震えながら。
「今回はスペシャルガチャを集中的にやるぞ、あ、そうだ。シークレットガチャがあったな」
スキルのシークレットガチャを発動させると、スペシャルガチャの隣にそれが出現した。
スペシャルガチャを回すと。
1個のカプセルが出てきた。
【★999神速のルームクラフ】
説明欄には【神のように早く、神のようにあらゆる戦闘技術をマスター】
と書かれている。
取り合えずカプセルを開くと、中から一人の老人が胡坐を組みながら空中を浮遊していた。
「お主がクシー王か、ふんがふんが、懐かしい血の臭いがするなぁ」
「あなたが神速のルームクラフですね?」
「そうじゃ、この世が終わる時に暴れるルームクラフじゃ」
「ルームさんはあらゆる戦闘技術をマスターしていると、書かれてありましたが」
「そうじゃ、わしは大抵戦争がある場所に現れるとされている、戦乱の匂いを感じるぞ」
「お願いがあります。俺を鍛えてください、俺は確かに武器とかスキルとかで強くなりました。それでも戦闘技術はからっきしなのです」
「わしはいつもその役割じゃのう、よかろう、今からという訳にはいかんじゃろ?」
「はい、ガチャを回すので」
「よかろうよかろう、そこの優男の隣に立っとるわい」
「執事長ダンディでございます」
「はむはむ、ダンディとな」
神速のルームクラフは頭を縛りあげていた。
だがほぼ剥げていると言っても過言ではない。
「よーし」
スペシャルガチャは1回、回すのに30コインが必要とされている。
433回ほど回して、19枚コインが余る計算になる。元々9枚のコインが余っていた。
【★300修行世界】×1
【★100食品鉱石製作所】×1
【★50冒険者ギルド】×1
【★30集合住宅地】×2
【★30多種多様な家】×100
【★30立派なトイレ】×50
【★200神々の神殿】×1
【★500ノアの箱舟】×1
【★600マテリアルシールド】×1
【★100スキル:ダッフルバード】×1
【★100スキル:カラクデリ】×1
【★300ガデリー博士】×1
【★300マッドン博士】×1
【★1000世界研究所】×1
【★50本製作所】×1
【★100宝石商店】×2
【★80完璧すぎる城壁】×20
【★80完璧すぎる櫓】×10
【★80完璧すぎる自動矢】×20
【★200水の精霊ウンディーネ】×1
【★200風の精霊シルフ】×1
【★200火の精霊サラマンダー】×1
【★200地の精霊ノーム】×1
残り213回。
心に祈りを込めて俺はガチャをさらに回す。
【★30上質な畑】×100
【★30数えきれない家畜】×50
この時点で俺の手は震え続けている。
前にもスライム地獄の沼にはまった事がある。
現在ガチャを続け、連打で上質な畑と数えきれない家畜がヒットしている。
それでも必要な事は必要なのだが、少し期待はずれ。
俺は期待を込めてさらにガチャを回す。
残り63回。
このガチャに俺達の運命がかかっている!
【★400モンスター将軍ハバタタリ】×1
【★300交易路の道3国セット】×1
【★500救世主ロイフル】×1
【★400ゴーストイーター】×1
【★400神狩レウス】×1
【★900全知全能】×1
【★1000神ゼウス】×1
【★1000ドラゴンスレイヤーゴッツ】×1
【★1100伝説の勇者ロブ】×1
【★1100伝説の魔王ラブ】×1
【★500修行スーツ】×3
【★30適当なお店】×50
ようやく全てのスペシャルガチャが終了した。
色々と訳の分からない物が出ている。
ちょっとアイテムボックスの中をのぞいて整理整頓しつつ。
==========
城
牢屋
図書館
魔法研究所
新【世界研究所】
【第1地区】
鍛冶屋
紙製造所
港工場
新【食品鉱石製作所】
新【本製作所】
新【宝石商店】
新【適当なお店】×50
【第2地区】
麦畑
トマト畑
畑×3
質の良い畑×50
コロポックルの大群
種製造所
モンスター牧場
動物牧場
馬×3頭
家畜セット
ゴミ肥料設備
新【上質な畑】×100
新【数えきれない家畜】×50
【第3地区】
温泉
【第4地区】
住宅地
高級住宅街×100
新【集合住宅地】×2
新【多種多様な家】×100
ランダム住民セット×30人
住民×500人
【第5地区】
最先端病院
闘技場
新【冒険者ギルド】
新【神々の神殿】
【城外】
墓地
水のダンジョン
火のダンジョン
自動迎撃ゴーレム×35(現在破壊されている)
頑丈な見張り塔×6(現在破壊されている)
徘徊する偽神×10(現在倒されている)
最高位のゴーレム×40(現在破壊されている)
新【完璧すぎる城壁】×20
新【完璧すぎる櫓】×10
新【完璧すぎる自動矢】×20
【城壁の上】
投石器×10(現在破壊されている)
自動矢発射機×20(現在破壊されている)
【近くの山】
鉱石採集場
自動採掘機
【近くの森】
自動伐採機
【至る所】
トイレ
高級トイレ×50個
新【立派なトイレ】×50
水道設備水道管自動設置
冷凍施設×5
========
【修行世界】【ノアの箱舟】【マテリアルシールド】【スキル:ダッフルバード】【スキル:カラクデリ】【カデリー博士】【マッドン博士】【火水地風の精霊達】
【モンスター将軍ハバタタリ】【交易路の道3国セット】【救世主ロイフル】
【ゴーストイーター】【神レウス】【全知全能】【神ゼウス】【ドラゴンスレイヤーゴッツ】【伝説の勇者ロブ】【伝説の魔王ラブ】【修行スーツが3個】
俺はアイテムボックスを整理しながら、今回得たガチャでの最高にレアなものを集めて見た。
施設系のはアイテムボックス整理が終わったその時にベランダから設置していった。
それぞれの地区に建物が出現してくれたはずだ。
前みたいない温泉地帯を移動させようとして全裸の仲間達から怒られるという事故は起きなかった。
「問題はこれだな、修行世界はルーム師匠との修行に使えそうだとして」
「ノアの箱舟って何だろうか、何か神話の昔話で聞いた事があるんだが」
「マテリアルシールドの説明書っと、これか」
俺は独り言を紡ぎながら、説明書を見た。
「なるほど、発動させるとその大陸すべてを敵から守ってくれるのか、基本的に素通りは出来るそうだが、危険な物は止めてくれると、これは発動しておこう」
ベランダからマテリアルシールドを発動させた。
ぴかっと薄い光を発して、この大陸を守ってくれるだろう。
「スキルのダッフルバードとカラクデリはなんだろうか、説明でも分かりづらいな」
【それはこのガチャ丸が説明してあげましょう、ダッフルバードは鳥のように連撃攻撃を発動させる事です。少しの浮遊期間があります。カラクデリはカウンターです。その領域に入ったものを徹底的に攻撃する。いわば居合斬りの最強バージョンです】
「ガチャ丸助かったよ」
【いかようにでもご利用ください】
「スキルは習得っと」
とりあえず俺は2つのスキルのカプセルを開いて習得に成功した。
すぐに使用したいが、今は他のカプセルを空ける必要がある。
「カデリー博士とマッドン博士っと」
眼の前に出現した2人の博士。
1人は青年であり、1人は淑女だった。
青年は左目にモノクルのような眼鏡をつけている。
さらに髪の毛がぐしゃぐしゃしている。
女性のほうは頭になぜかコック棒を被っている。
髪の毛は綺麗に7:3に整えられている。
「これはこれはクシー王ではござらぬか、あなたの小説を見させていただきました」
「なんと尊敬してやまないあなたがここにいるなんて、わたくし感激ですのよ」
「まぁ落ち着け、2人は何が出来るんだ。説明書だと研究としか書かれてないが」
「なんたることか、このカデリー博士ともあろうものがそのような情報ではたりませぬ、というかマッドン博士よ久しいのう」
「まぁカデリー博士ですこと、この前の学会はひどいったらありゃしなかったは」
「何を言うか、この世界が星の数ほど異世界があるという最高のくだりではないか」
「でもカデリー博士の論文は証明されましたは」
「だろう、ここは異世界だ!」
「そしてわたくし達がいた所も異世界だ!」
「熱くなってる所も申し訳ないが……」
「これは失礼した。僕はあらゆる研究が得意だ。一番の得意は異世界についてだ」
「それはわたくしもですわ」
「なら異世界にある日本という所は探せるか」
「おお、なるほど、日本ですか、探してみましょう、研究所はあるかな?」
俺はごくりと生唾を飲み込んで。
「図書館と魔法研究所とさっき手に入った世界研究所があるが」
「おお、おおおお、おおおおおお、伝説と名高い世界研究所があるとは、この僕は脱毛ですぞ」
「それでは毛が抜けてしまうぞカデリー」
「あ、それは失礼した。ではそこに向かいます。いえいえ、案内はいりません、本能でわかりますので、こっちだぞマッドン博士」
「では王よ」
マッドン博士がコック棒を揺らしながら立ち去った。
「凄い方達ですね」
執事長が笑いを堪えている。
隣では立ちながら眠っているルームがいた。
次は精霊達を召喚する。
体が燃え盛る蜥蜴のサラマンダー。
体を水の渦でまとわすウィンディーネ。
風をばちばち言わせているシルフ。
地面にがっしりと立つ小人ノーム。
出現した彼らは勝手に煙のようにどこかへと消えて行った。
きっと彼等のやり方があるのだろう。
精霊と話す事が出来るのかと期待していたが、まだ無理のようだ。
その時だ。
設置してある水のダンジョンと火のダンジョンが光、巨大な光のタワーとなり雲を突き破った。
「あとで調べてみるとしよう、恐らくサラマンダーとウンディーネが関係してそうだ」
次は【交易路の3国セット】だが3つの国と交易路を繋ぐならいいかもしれない、これは後で使用するがエルフ国と交易路を組めるかもしれない。色々とかもしれないという可能性だがやってみる価値はあるだろう。
次のカプセル【救世主ロイフル】これもルームや他の配下達同様英雄なのだろう。
眼の前に出現した男性。
いや少年だ。
彼は額に八角の文様を光らせていた。
衣服は旅人が来てそうな布の軽装備だった。
瞳はエメラルドグリーンで、腰には1本の剣が装備されているが。それが普通の剣ではない事くらいすぐに分かった。
「ここは?」
「ほう、ロイフル殿下も呼ばれましたか」
「これは、ジョド村長! じゃなくてルーム師匠ではないですか」
「はは、昔は村長をしていたな」
「やはりこれはクシー王の世界ですね」
「そうじゃ、あまたある星の世界の1つの話だ」
「俺はここに役割があるから呼ばれたんですね」
「そうじゃろうな、さて、ここではお主は王ではない、王は目の前のクシーじゃ」
「失礼しました。クシー王よ俺に何なりとご命令ください」
その佇まいと冷静な眼差し。
体のそぶりが違和感なく、洗練されている。
まさに王という王に相応しい男。
「主従はあまり気にしていない。俺と一緒にこの世界を救ってもらいたい」
「それはもちろんでございます」
「その喋り方もやめてくれ、ルームが言うには君は王だったのだろう、王同士楽にしようではないか」
「それもそうですね、ではこれからはクシーと呼びます」
「そうしてくれ」
「ちょっとこの国の現状を見て回りたいので離れてもいいでしょうか」
「ぜひそうしてくれ」
するとロイフルが城下町の方角へと消えて行った。
「次はこいつっと」
眼の前に出現したのはゴーストイーター。
彼の見た目は青年のそれだった。
ただし違うとしたら口の所に巨大な闇が覆っていた口が見えない事。
全身が黒で統一され黒のマントを着用している。
右手と左手には黒い闇がまとわれている。
「腹が減った」
それが最初の一言だった。
ゴーストイーターの説明書を見ている。
そして彼が何を食いたいか理解している。
そう彼は、ゴーストつまり幽霊を食らうのだ。
「ああ、腹が減ったあああああああ」
闇が広がる。
俺はまっすぐに彼の瞳を見ていた。
闇に染まっていた。
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