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第3話 ギルドマスターぶっ倒します
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場所は冒険者ギルド。
時間帯は朝の時間。
大勢の冒険者が受付嬢を介してクエストを受けてギルシャクス王国から旅立つ。
冒険者によってはダンジョンへと挑戦する人がいる。
その受付嬢の所に現在僕は立っている。
「え、えーとラフティ君? 君今年で18歳ね、冒険したいのはわかるけど、わかるでしょ? あなたランク外でレベルも1なのよ? まぁレベルはモンスター倒さないとあがらないから仕方ないけど、それでもね、冒険は無理なの、雑用ならあるけどやる?」
「いえ、僕はギルドマスターをぶっ倒します」
その場が静まり返った。
大勢の冒険者達が頭でもくるったのかと僕の事を凝視していた。
中にはくすりくすりと笑うものもいた。
「おいおい、お前バカだろ、ギルドマスターは俺様にだって倒せねーぜ」
そうちゃちゃを入れてきたのは僕の事をいつもけなし、バカにする奴等の中でもひときわひどい人だ。
「ルロド、君に話をしているんじゃないんだ」
ルロドは長髪をかきわけて、細身で筋肉質な体をこちらに向けて。
「おいラフティ殺すぞ」
「殺せないだろ法律があるから」
「いいかお前が国の外に出たらそこは無法地帯だわかってんだろうな」
「今の僕は国の外にも出られませんが?」
「おいおい、ラフティ、お前そんなに生意気だったか? この俺様がふるぼっこにしてやるぜ」
「僕は格下には興味がない、ギルドマスターをぶっ倒すんだ」
「へぇ、そうかい、ギルドマスターにぼこられるのを見てやるよ、おい、受付嬢、こいつバカだからギルドマスターにぼこられればいいんだぜ」
「勝手に決めないでください、ギルドマスターは」
受付嬢が怒鳴り声をあげようとしたら。
「いいだろう、このジェイクドがラフティに相手をしてやるぞ」
ジェイクドギルドマスターが奥の部屋から出てきた。
どうやら大声があそこまで響いていたようだ。
「ラフティ、何か考えがあるようだがお前の体術と体力、そしてスキルでは俺に勝てんぞ」
「なら他の力を使えばいいんですよ」
「ほう、それを見せて見ろ」
そうして、僕とギルドマスターは屋上にある決闘場にて戦いをする事になった。
====冒険者ギルド(決闘場)====
冒険者ギルドの決闘場はどの程度強くなったかを競いあう場所だった。
時にはギルドマスターとバトルをする場所にもなる。
大勢の観客がこちらを見ている。
ほとんどの冒険者は僕がぼこぼこにされて終わると期待している。
僕は木剣を決闘場から借りて手一杯に持っていた。
一方でジェイクドギルドマスターは1本の大きな剣を握っていた。
「1つ尋ねたい、その10本全部使うのか?」
ジェイクドギルドマスターが尋ねると。
「そうですギルドマスター」
「そうか、何か考えがあるのだろう、だがお前は始まった瞬間地に落ちるぞ」
「はい、だから地から飛び上がりましょう」
観客の冒険者はげらげら笑っていた。
「あいつ頭がおかしくなったぞ」
「どこに10本の木剣を使う冒険者がいるんだよ」
「地から飛び上るって空でも飛ぶのか」
「ぎゃははははは」
「では始めよう」
ジェイクドギルドマスターが合図をした瞬間。
眼の前からジェイクドギルドマスターが消滅した。
そして僕は遥か空に浮かび上っていた。
その場の冒険者達が口をあけて唖然と開き。
ルロドにいたっては腰を抜かしている。
その場が沈黙になり、僕がいた場所にはジェイクドギルドマスターの大きな木剣が振るわれていた。
僕は遥かな空から10本の木剣をサイコキネシスで操作する。
もはや操作の技術は達人クラス。
剣術なんて知らない。
でも戦い方の本をどれくらい読んだと思うだろう。
冒険者ギルドにある数えきれない本、その殆どが戦闘技術。
【理解】というスキルは全てを理解させる。
動かす技術が無ければうごかせない、剣を振るには身体能力も必要。
だがサイコキネシスには身体能力は必要ない、ただイメージとただ想像力で暴れさせるだけ。
もはやその剣撃は高速。
10本の空中を颯爽と動く木剣。
1本1本にほぼソードマスターかと思われるほどの力量。
「うおおおおお」
ジェイクドギルドマスターは吹き飛び壁にぶつかる。
彼の体の輪郭をそって10本の木剣が突き立つ。
冒険者達は唖然とし、興味本位でかけつけた受付嬢はきゃーきゃー騒いでる。
僕はゆっくりと地上に降り立つ。
「すみません、やりすぎました」
ジェイクドギルドマスターの輪郭をそって突き刺さっている木剣を抜く。
彼は何が起きたのか理解できない顔をしているが、一直線に僕の瞳を見ていた。
そしてにかりと笑った。
「俺は鑑定スキルがある、ラフティのレベルは1だスキルは【理解】だけだ。てことは空を飛ぶ事も木剣を10本操作したのもお前の力なわけで、うむ、なんでスキルないんだ? 隠蔽スキル使ってるか?」
「いえ、これはスキルではなくて超能力なんです」
「ほー超能力か聞いた事がない」
「師匠の話だと万物のなんたららしいです、スキルは魔力がなんたららしいです」
「ふむ、訳がわからん、つまりこの世界にはない力って事か?」
「それに近いのだと思います」
「ほーこれは一大事だ。今まですまないとてもつらかっただろう、ラフティ、おめでとうランク外の冒険者などと言わせない、今日からEランクの冒険者だ。そこから這い上がれラフティ」
「はいジェイクドギルドマスター」
この日、この世界で人々は超能力の力を見た。
だがそれが超能力だという言葉を知ったのはジェイクドギルドマスターだけだった。
他の人々からしたら、おもに鑑定スキルがある人たちからしたら意味不明であり。
噂が広がっていく。
【悪魔のラフティ】と。
時間帯は朝の時間。
大勢の冒険者が受付嬢を介してクエストを受けてギルシャクス王国から旅立つ。
冒険者によってはダンジョンへと挑戦する人がいる。
その受付嬢の所に現在僕は立っている。
「え、えーとラフティ君? 君今年で18歳ね、冒険したいのはわかるけど、わかるでしょ? あなたランク外でレベルも1なのよ? まぁレベルはモンスター倒さないとあがらないから仕方ないけど、それでもね、冒険は無理なの、雑用ならあるけどやる?」
「いえ、僕はギルドマスターをぶっ倒します」
その場が静まり返った。
大勢の冒険者達が頭でもくるったのかと僕の事を凝視していた。
中にはくすりくすりと笑うものもいた。
「おいおい、お前バカだろ、ギルドマスターは俺様にだって倒せねーぜ」
そうちゃちゃを入れてきたのは僕の事をいつもけなし、バカにする奴等の中でもひときわひどい人だ。
「ルロド、君に話をしているんじゃないんだ」
ルロドは長髪をかきわけて、細身で筋肉質な体をこちらに向けて。
「おいラフティ殺すぞ」
「殺せないだろ法律があるから」
「いいかお前が国の外に出たらそこは無法地帯だわかってんだろうな」
「今の僕は国の外にも出られませんが?」
「おいおい、ラフティ、お前そんなに生意気だったか? この俺様がふるぼっこにしてやるぜ」
「僕は格下には興味がない、ギルドマスターをぶっ倒すんだ」
「へぇ、そうかい、ギルドマスターにぼこられるのを見てやるよ、おい、受付嬢、こいつバカだからギルドマスターにぼこられればいいんだぜ」
「勝手に決めないでください、ギルドマスターは」
受付嬢が怒鳴り声をあげようとしたら。
「いいだろう、このジェイクドがラフティに相手をしてやるぞ」
ジェイクドギルドマスターが奥の部屋から出てきた。
どうやら大声があそこまで響いていたようだ。
「ラフティ、何か考えがあるようだがお前の体術と体力、そしてスキルでは俺に勝てんぞ」
「なら他の力を使えばいいんですよ」
「ほう、それを見せて見ろ」
そうして、僕とギルドマスターは屋上にある決闘場にて戦いをする事になった。
====冒険者ギルド(決闘場)====
冒険者ギルドの決闘場はどの程度強くなったかを競いあう場所だった。
時にはギルドマスターとバトルをする場所にもなる。
大勢の観客がこちらを見ている。
ほとんどの冒険者は僕がぼこぼこにされて終わると期待している。
僕は木剣を決闘場から借りて手一杯に持っていた。
一方でジェイクドギルドマスターは1本の大きな剣を握っていた。
「1つ尋ねたい、その10本全部使うのか?」
ジェイクドギルドマスターが尋ねると。
「そうですギルドマスター」
「そうか、何か考えがあるのだろう、だがお前は始まった瞬間地に落ちるぞ」
「はい、だから地から飛び上がりましょう」
観客の冒険者はげらげら笑っていた。
「あいつ頭がおかしくなったぞ」
「どこに10本の木剣を使う冒険者がいるんだよ」
「地から飛び上るって空でも飛ぶのか」
「ぎゃははははは」
「では始めよう」
ジェイクドギルドマスターが合図をした瞬間。
眼の前からジェイクドギルドマスターが消滅した。
そして僕は遥か空に浮かび上っていた。
その場の冒険者達が口をあけて唖然と開き。
ルロドにいたっては腰を抜かしている。
その場が沈黙になり、僕がいた場所にはジェイクドギルドマスターの大きな木剣が振るわれていた。
僕は遥かな空から10本の木剣をサイコキネシスで操作する。
もはや操作の技術は達人クラス。
剣術なんて知らない。
でも戦い方の本をどれくらい読んだと思うだろう。
冒険者ギルドにある数えきれない本、その殆どが戦闘技術。
【理解】というスキルは全てを理解させる。
動かす技術が無ければうごかせない、剣を振るには身体能力も必要。
だがサイコキネシスには身体能力は必要ない、ただイメージとただ想像力で暴れさせるだけ。
もはやその剣撃は高速。
10本の空中を颯爽と動く木剣。
1本1本にほぼソードマスターかと思われるほどの力量。
「うおおおおお」
ジェイクドギルドマスターは吹き飛び壁にぶつかる。
彼の体の輪郭をそって10本の木剣が突き立つ。
冒険者達は唖然とし、興味本位でかけつけた受付嬢はきゃーきゃー騒いでる。
僕はゆっくりと地上に降り立つ。
「すみません、やりすぎました」
ジェイクドギルドマスターの輪郭をそって突き刺さっている木剣を抜く。
彼は何が起きたのか理解できない顔をしているが、一直線に僕の瞳を見ていた。
そしてにかりと笑った。
「俺は鑑定スキルがある、ラフティのレベルは1だスキルは【理解】だけだ。てことは空を飛ぶ事も木剣を10本操作したのもお前の力なわけで、うむ、なんでスキルないんだ? 隠蔽スキル使ってるか?」
「いえ、これはスキルではなくて超能力なんです」
「ほー超能力か聞いた事がない」
「師匠の話だと万物のなんたららしいです、スキルは魔力がなんたららしいです」
「ふむ、訳がわからん、つまりこの世界にはない力って事か?」
「それに近いのだと思います」
「ほーこれは一大事だ。今まですまないとてもつらかっただろう、ラフティ、おめでとうランク外の冒険者などと言わせない、今日からEランクの冒険者だ。そこから這い上がれラフティ」
「はいジェイクドギルドマスター」
この日、この世界で人々は超能力の力を見た。
だがそれが超能力だという言葉を知ったのはジェイクドギルドマスターだけだった。
他の人々からしたら、おもに鑑定スキルがある人たちからしたら意味不明であり。
噂が広がっていく。
【悪魔のラフティ】と。
応援ありがとうございます!
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