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第2章 ジスタ武装王国【誕生】
第23話 ギャンブラー
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「さぁ皆仕事してー」
「はいー魂さがそ」
「時間はまってくれねー」
「見つけたけどあのドラゴンなんで邪魔するかなー」
「まぁがんばれガベ、判定管理は常時しよう」
俺と先程散ったリラメイド長とジーバ執事長と集合し。
俺は乗り手を失っているドラゴンを見つけた。
にんまりと笑うと、リラメイド長とジーバ執事長が真っ青になり。
「さぁ、冒険にいくぞ」
「わ、わたしも?」
「わたくし、ちょっとトイレに」
「2人共旅は道ずれ」
「いやあああああ」
「助けてくれえええええええ、この人頭おかしいいいい」
俺はドラゴンに乗った事が無い。
それでもドラゴン意思疎通して空に羽ばたく事が出来た。
それは恐らくオーディンの共鳴の効果もあったのかもしれないが。
空高く舞い上がり、始祖ドラゴンとそれに乗っている破壊王ナルデーラ、鑑定して分かったのだが、王者ラバーンの乗るドラゴンはグレイスフリアと言う。
どうやら王者ラバーンはご乱心になり帰還したがまた出てきたようだ。
それが空で白熱のバトルを繰り広げている。
雲が破裂し、空気が破裂し、宇宙がカスミ。
瞬く程太陽の光が輝き。
ナルデーラと王者ラバーンは空の上で命を懸けている。
隣の空では虹色のドラゴンに乗った闇医者ウィーバーがいる。
彼と戦うのは10翼の伝説のドラゴン達。
1体10で不利かと思うが、フレイクは7体に実体のある分身を作り出して戦っている。
ちゃんと7体の分身にはウィーバーが乗っているようになっている。
その時地上が見えた。20万の大群が押し寄せてくる。さすがの武蔵と小次郎ではスタミナ切れだろう。
どうすればいいか作戦通りにやってもらおう、今の俺は観察し分析するのが仕事だ。
魔王軍の方ではモンスターバトルが開始されている。
その中にヨシツネが乱入する形となっている。
俺はドラゴンの上で考える。どうやったら勝った後楽に事後処理できるか。
俺の脳裏ではすでに勝利は目前だった。
圧倒的に戦力差で負けているのに、それはなぜか。
「ギャンブラーとしての運さ、きっと今、あの時引いたトランプのカードを引いてるのだよ、そしてこれはギャンブラーとしてのイカサマの部類だろうね」
俺は小さな声で呟いた。
「俺達は王者ラバーンとその相棒グレイスフリアと破壊王ナルデーラと始祖・ドラゴンの戦いには介入しない」
「ならどうするんですか、ひやああああああ、落ちるうううう」
「ちゃんと掴まれジーバ執事長」
「ウィーバーの助太刀に行く」
「はい、でも」
「俺は空を飛んでみたかった」
「正確には落下ですよね、カイル様」
「ドラゴンがあれだけいれば、ドラゴンからドラゴンへとジャンプ出来るぞ」
「か、カイルあなた馬鹿になったのね、お医者様に見てもらいましょう」
「こ、この高さから落ちたら死ぬぞ」
「だから楽しいんじゃねーか人生はギャンブルだぜ」
「あ、ギャンブラーのカイルだ。今すぐって飛んでるし」
「俺はウィーバーを助ける、ジーバ後よろしく」
「ふざけないでくださいって、ドラゴン操縦した事ないですってえええええええ」
ドラゴンが暴走してさらなる高さに上り詰めていくジーバ達。
一方で空を飛んでいる(落下)している俺は近くにドラゴン乗りを発見、即座に鑑定する。
「水のトニーさん伝説なんだろうけど、すみませんねー失礼しまーす」
「ふごおおおお」
水のトニーは突然の不意打ちに象徴たる水色の兜を落とした。
「お前、何奴ううう」
「俺か? 俺はここの領主だよろしく」
「よろしくじゃねーぞ」
俺と水のトニーはドラゴンの上で戦闘を始める。
「ふ、お前は運が悪い、空の上での戦闘は我らが優勢」
「何言ってんだ? 下を見なければ地上と同じじゃねーか」
「お前頭おかしいのか」
「楽しい事があれば思う存分楽しむ、スリルがあれば思う存分楽しむ、だろ、それがギャンブラーって奴だ」
「スキル【ギャンブラー】を習得ってまじかい」
【お前恐ろしいな、自分の命をギャンブル感覚にする事でその危険度により力を増す、それがギャンブラーのスキルだよ】
「思えば始まりはそれだったのかもしれない、本当だったらそれを習得するのがノルマガチャより先だったのかもしれない、それでも……」
【それでも?】
神の声が問いかける。
「2つ手に入ったからいいさ」
【この欲張りめ】
「さっきから独り言がうるさい」
レイピアのような鋭い剣が飛来する。
高速で飛んでくるのだが。
それを全て避けてしまう俺。
「スローに見えねーんだよな、あれだよな強くなったらスローに見えるはずだろ、レベル300だからそれくらいはしても良いんじゃねーかって思うんだけど、こっちよけて当たって死んだらいいやって思うんだ。そしたら避けられる」
「はぁあああああ」
水のトニーが唖然と口を開き。
「じゃあ、一発どでかいパンチを」
「この距離のレイピアからパンチだと?」
ただのパンチ、右手にレイピアが刺さりながら肉を裂く。
「ぎやああああ」
と悲鳴を上げながらパンチが炸裂。
弾き飛ばされるように水のトニーは落下。
死は免れないはず。
「いてええええええ、ギャンブル負けた」
【このスキル考えてみたんだが、命をただ危険にさらして強くなってるだけの気が】
「た、確かに」
俺の拳から出血していたが気にせずドラゴンを足で操作しながら、辺りを見回す。共鳴を意識すると、ウィーバーの戦いが見えてきた。
虹色のドラゴン。
それは7体いる。
残り9体の12翼達と空の殺し合い。
闇医者の武器は普通の剣、それ以前に至る所に剣を装備している。
恐らくフレイクに装備させていたのだろう。
ウィーバーは剣をぶん投げる。
回転しながらなぜかブーメランのように戻ってくる。
「これは俺に呪われた剣だ」
「そのような剣があるとは」
風のカニーがいう。
「あまり人の話は聞かないほうがいい」
風のカニーの首が両断される。
別の所から剣がブーメランで命中した。
「俺の範囲に入ると死ぬ、それは覚えておけ」
残り8体の12翼達。
「我ら12翼は伝説となり」
「空中王ラバンシアの希望となり」
「敵を倒すものなり」
覚悟を決めたのか火のヒニーと土のツニーと鉛のナニーが3体揃って空高くより落下する。
3人のカラフルなドラゴン達は仲が良いのか意思疎通しているように見える。
俺はひやひやしながら見ながら。
ブーメランの剣を鱗で弾き飛ばし続ける3人の12翼。
「そうかー硬い鱗と移動速度で防御力を底上げ考えたね、ならこれならどう?」
ウィーバーが取り出したのは、巨大な剣そのもの、正確には巨大な魚を斬る包丁に似ている。
それを何十本もどこから出したと思える程出してブーメランする。
「と、とまらない」
「ああああああ」
「死にたくないいいいい」
ぐしゃりと嫌な音を立てて、3人と3体の体は巨剣によりばらばらにされた。
肉片が地上に落下していく。残り5体の12翼は空高く舞い上がった。
その時とてつもない重圧を感じた。それは重力そのもの、空に飛んでいるドラゴン達全てが地上に向かって落下を始める。
それは俺も同じで、空高く舞い上がったはずの5体の12翼も同じ、ウィーバーも同じでナルデーラとラバーンも同じ、一体何が起きたのか。
「はいー魂さがそ」
「時間はまってくれねー」
「見つけたけどあのドラゴンなんで邪魔するかなー」
「まぁがんばれガベ、判定管理は常時しよう」
俺と先程散ったリラメイド長とジーバ執事長と集合し。
俺は乗り手を失っているドラゴンを見つけた。
にんまりと笑うと、リラメイド長とジーバ執事長が真っ青になり。
「さぁ、冒険にいくぞ」
「わ、わたしも?」
「わたくし、ちょっとトイレに」
「2人共旅は道ずれ」
「いやあああああ」
「助けてくれえええええええ、この人頭おかしいいいい」
俺はドラゴンに乗った事が無い。
それでもドラゴン意思疎通して空に羽ばたく事が出来た。
それは恐らくオーディンの共鳴の効果もあったのかもしれないが。
空高く舞い上がり、始祖ドラゴンとそれに乗っている破壊王ナルデーラ、鑑定して分かったのだが、王者ラバーンの乗るドラゴンはグレイスフリアと言う。
どうやら王者ラバーンはご乱心になり帰還したがまた出てきたようだ。
それが空で白熱のバトルを繰り広げている。
雲が破裂し、空気が破裂し、宇宙がカスミ。
瞬く程太陽の光が輝き。
ナルデーラと王者ラバーンは空の上で命を懸けている。
隣の空では虹色のドラゴンに乗った闇医者ウィーバーがいる。
彼と戦うのは10翼の伝説のドラゴン達。
1体10で不利かと思うが、フレイクは7体に実体のある分身を作り出して戦っている。
ちゃんと7体の分身にはウィーバーが乗っているようになっている。
その時地上が見えた。20万の大群が押し寄せてくる。さすがの武蔵と小次郎ではスタミナ切れだろう。
どうすればいいか作戦通りにやってもらおう、今の俺は観察し分析するのが仕事だ。
魔王軍の方ではモンスターバトルが開始されている。
その中にヨシツネが乱入する形となっている。
俺はドラゴンの上で考える。どうやったら勝った後楽に事後処理できるか。
俺の脳裏ではすでに勝利は目前だった。
圧倒的に戦力差で負けているのに、それはなぜか。
「ギャンブラーとしての運さ、きっと今、あの時引いたトランプのカードを引いてるのだよ、そしてこれはギャンブラーとしてのイカサマの部類だろうね」
俺は小さな声で呟いた。
「俺達は王者ラバーンとその相棒グレイスフリアと破壊王ナルデーラと始祖・ドラゴンの戦いには介入しない」
「ならどうするんですか、ひやああああああ、落ちるうううう」
「ちゃんと掴まれジーバ執事長」
「ウィーバーの助太刀に行く」
「はい、でも」
「俺は空を飛んでみたかった」
「正確には落下ですよね、カイル様」
「ドラゴンがあれだけいれば、ドラゴンからドラゴンへとジャンプ出来るぞ」
「か、カイルあなた馬鹿になったのね、お医者様に見てもらいましょう」
「こ、この高さから落ちたら死ぬぞ」
「だから楽しいんじゃねーか人生はギャンブルだぜ」
「あ、ギャンブラーのカイルだ。今すぐって飛んでるし」
「俺はウィーバーを助ける、ジーバ後よろしく」
「ふざけないでくださいって、ドラゴン操縦した事ないですってえええええええ」
ドラゴンが暴走してさらなる高さに上り詰めていくジーバ達。
一方で空を飛んでいる(落下)している俺は近くにドラゴン乗りを発見、即座に鑑定する。
「水のトニーさん伝説なんだろうけど、すみませんねー失礼しまーす」
「ふごおおおお」
水のトニーは突然の不意打ちに象徴たる水色の兜を落とした。
「お前、何奴ううう」
「俺か? 俺はここの領主だよろしく」
「よろしくじゃねーぞ」
俺と水のトニーはドラゴンの上で戦闘を始める。
「ふ、お前は運が悪い、空の上での戦闘は我らが優勢」
「何言ってんだ? 下を見なければ地上と同じじゃねーか」
「お前頭おかしいのか」
「楽しい事があれば思う存分楽しむ、スリルがあれば思う存分楽しむ、だろ、それがギャンブラーって奴だ」
「スキル【ギャンブラー】を習得ってまじかい」
【お前恐ろしいな、自分の命をギャンブル感覚にする事でその危険度により力を増す、それがギャンブラーのスキルだよ】
「思えば始まりはそれだったのかもしれない、本当だったらそれを習得するのがノルマガチャより先だったのかもしれない、それでも……」
【それでも?】
神の声が問いかける。
「2つ手に入ったからいいさ」
【この欲張りめ】
「さっきから独り言がうるさい」
レイピアのような鋭い剣が飛来する。
高速で飛んでくるのだが。
それを全て避けてしまう俺。
「スローに見えねーんだよな、あれだよな強くなったらスローに見えるはずだろ、レベル300だからそれくらいはしても良いんじゃねーかって思うんだけど、こっちよけて当たって死んだらいいやって思うんだ。そしたら避けられる」
「はぁあああああ」
水のトニーが唖然と口を開き。
「じゃあ、一発どでかいパンチを」
「この距離のレイピアからパンチだと?」
ただのパンチ、右手にレイピアが刺さりながら肉を裂く。
「ぎやああああ」
と悲鳴を上げながらパンチが炸裂。
弾き飛ばされるように水のトニーは落下。
死は免れないはず。
「いてええええええ、ギャンブル負けた」
【このスキル考えてみたんだが、命をただ危険にさらして強くなってるだけの気が】
「た、確かに」
俺の拳から出血していたが気にせずドラゴンを足で操作しながら、辺りを見回す。共鳴を意識すると、ウィーバーの戦いが見えてきた。
虹色のドラゴン。
それは7体いる。
残り9体の12翼達と空の殺し合い。
闇医者の武器は普通の剣、それ以前に至る所に剣を装備している。
恐らくフレイクに装備させていたのだろう。
ウィーバーは剣をぶん投げる。
回転しながらなぜかブーメランのように戻ってくる。
「これは俺に呪われた剣だ」
「そのような剣があるとは」
風のカニーがいう。
「あまり人の話は聞かないほうがいい」
風のカニーの首が両断される。
別の所から剣がブーメランで命中した。
「俺の範囲に入ると死ぬ、それは覚えておけ」
残り8体の12翼達。
「我ら12翼は伝説となり」
「空中王ラバンシアの希望となり」
「敵を倒すものなり」
覚悟を決めたのか火のヒニーと土のツニーと鉛のナニーが3体揃って空高くより落下する。
3人のカラフルなドラゴン達は仲が良いのか意思疎通しているように見える。
俺はひやひやしながら見ながら。
ブーメランの剣を鱗で弾き飛ばし続ける3人の12翼。
「そうかー硬い鱗と移動速度で防御力を底上げ考えたね、ならこれならどう?」
ウィーバーが取り出したのは、巨大な剣そのもの、正確には巨大な魚を斬る包丁に似ている。
それを何十本もどこから出したと思える程出してブーメランする。
「と、とまらない」
「ああああああ」
「死にたくないいいいい」
ぐしゃりと嫌な音を立てて、3人と3体の体は巨剣によりばらばらにされた。
肉片が地上に落下していく。残り5体の12翼は空高く舞い上がった。
その時とてつもない重圧を感じた。それは重力そのもの、空に飛んでいるドラゴン達全てが地上に向かって落下を始める。
それは俺も同じで、空高く舞い上がったはずの5体の12翼も同じ、ウィーバーも同じでナルデーラとラバーンも同じ、一体何が起きたのか。
応援ありがとうございます!
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