メスお兄さんとセックスしないと出られない部屋に閉じ込められた結果×××[再公開]

空廻ロジカ

文字の大きさ
4 / 18

§ メスお兄さんと、セックスしないと出られない部屋【3】

しおりを挟む
「すみません、覚えてなくて」

 謝るるり花に鷹揚に頷くと、あまねは説明を始めた。

「ぼくが十五歳の時だから、きみは七歳か八歳かな。ぼくの家にきみが泊まりに来たんだよ」
「そういえば、たっくんの家に――からたちさんのお家にお邪魔したことがあったような……」
「うん。ぼくはよく覚えてる。印象的な出会いだったから」
「そう、なんですか……」

 るり花はからたちに泊まりに行ったことさえ、今の今まで忘れていたのに。

「きみにとってもぼくは印象的だった筈なんだけどね。……まあ、覚えてないほうがいいよねぇ」
「え?」

 あまねは苦笑いに載せて語った。いったいどういうことだろう。るり花は続きを促すが、彼はそれ以上を話す気はないようだった。

「……じゃあ、しよっか」
「え? 何を?」
「だから、セックスでしょ」
「……!!」

 るり花がさらに後じさると、あまねは肩をすくめてため息をついた。

「もしかして、たっちゃんに悪いから?」
「どうしてそこでたっくんが出てくるんですか!?」

 あまねは意外そうに目を見開き、言った。

「たっちゃんのこと、好きなんでしょ?」
「ちっ違います!」
「そうだったんだ。たっちゃんは、きみがすぐくんを好きだと思ってるみたいだけど」

 すぐくんというのはたつるの次兄・すぐるのことか。

「どっちも違います!」
「そうなんだ」

 あまねは安堵したように息を吐き出した。

「良かった。さすがのぼくも、弟の恋人と寝るのはどうかと思わないでもないし、ね」
「いやだから、なんで寝……っ、るの、前提なんですかッ!」
「だって、出られないと困るし。……ああそうだ」

 あまねが一歩、るり花に向かって踏み出す。

「るり花さん、ぼくたちが初対面同然だから嫌なんだよね。じゃあ、恋人同士だったら?」
「え……そ、そりゃ、考えなくもないですけど……」

 るり花たちを閉じ込めた『犯人』に監視されてるのだと思うと怖じ気づくが、他に手段がないのであれば仕方がない。ふたりが恋人同士であったのなら、るり花だって行為を承諾せざるを得なかっただろう。

「じゃあ簡単だ。るり花さん、ぼくと恋人同士になってくれませんか」
「えええ!?」

 目を白黒させるるり花にあまねはさらに近づき、手を差し伸べた。

「大丈夫だから……怖がらないで。きっと、気持ちよくしてあげられるよ」
「……っ」

 ぶんぶんと首を振るるり花に、あまねは哀しげに微笑み、言った。

「どうしても、嫌?」

 るり花が頷くと、あまねは差し出した手を引っ込めた。

「……そっか。仕方がないね」

 気落ちしたように呟き、そして彼は辺りを見渡して椅子を見つけ、そこへ腰を下ろした。

「……あの」
「ん?」
「ごめんなさい……。本当にそれしか手段がないって、私もわかるんです。でも……もう少し、考えさせてください」

 るり花はなんだか彼をとても落胆させてしまった気がして、謝った。
 あまねは、この部屋から出る手段としてだけでなく、るり花と行為をしたがっている――そういう風に、感じられたのだ。

「そうだね。うーん、締め切り、大丈夫かな」
「締め切りって?」
「ああ、うん。ぼく、シナリオの仕事をしてるんだよね」
「シナリオ?」
「うん、ライターなんだ。締め切りは明後日で、まだ時間はあるんだけど……その前にしなきゃならないこともあるし」

 息を吐き出しながら、あまねは語った。その後彼は口をつぐみ、密室に沈黙が落ちる。
 だがしばらくして、あまねが口を開いた。

「るり花さんが、したくなるようにしちゃおっかな」
「……え?」
「きみが、ぼくとセックスしたくなるようにしてあげる」
「そんなこと、できるわけ……きゃっ」

 あまねがおもむろにトップスを脱ぎ始めたので、るり花は悲鳴をあげる。だがあまねは気にせずに左手を抜き、右手も抜き……Tシャツをすっかり脱ぎ去ってしまった。

 ――仄明かりに、なめらかな白い素肌が曝される。いっさい脂肪の載らない薄い胸板が、ぷっくりと膨らむ桃色の果実で飾り付けられ、そのさまは扇情的でさえあった。

「な、何してるんですか……」

 るり花はとっさに目を閉じたが、あまねの最小限の筋肉に覆われたすんなりとした肢体は、すでに瞼の裏に灼き付いてしまっていた。
 とても年上の男性だとは思えないほどにあまねの半裸は美しく、そして色っぽかったのだ。

「きみに、発情してもらおうと思って」
「そっ……、し、しませんって」
「……ふふ、どうかな……」

 あまねの声音が艶を帯びてきて、るり花はさらに固く目を閉じた。

(見えないから関係ない、関係ないったら……っ)

「ん……」

 だがあまねが甘い吐息を漏らし始め、るり花の耳を犯してゆく。そして。

「……ん、は……っ、あァ……っ」

 あまねは明確に喘ぎ始めた。室内の温度がぐっと上がったように感じられ、るり花は頬を上気させる。

「気持ち……いいよ、るり花、さん……っ。きみも、一緒に……」

(何してるの、何してるの、何してるの――ッ!!!!)

「るり花さんは、オナニーってする……? ぼく、かなり小さい頃からオナニーしてて……。気持ちいいこと、大好きなんだよね」
「……!!」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる

まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」 父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。 清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。 なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。 学校では誰もが憧れる高嶺の花。 家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。 しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。 「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」 秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。 彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。 「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」 これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。 完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。 『著者より』 もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。 https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

処理中です...