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冒険の旅

旅立ちの前に

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 マカンヌさんはあっという間に訓練を終えてしまった、ので、電脳には元から有線リンクについての詳細が入って居るので、判ってるとは思って居たけど念の為有線リンクの方法を教えて見たら、理解してなかった・・・・・何度か私の言葉で説明して何とか理解して貰えたらしい。
 なんせね、これまでにあの営みの声に何人が被害にあってるか分かったものでは無いのである。
 安眠妨害も大概にして欲しい物だ。
 有線で繋いだリンクで電脳セックスしてくれれば、外に音漏れする事も無いと思うのでお勧めして置いた。
 仮想空間でエッチすると自由度高くて何でもありで良いと思うよ、って言ったらノリノリだった・・・
 これでもう、安眠妨害はしないだろう・・・と思う。
 良い事を聞いたと言わんばかりに小走りにカイエンさんの元へと行ったと思ったら、すぐさま二人でそそくさと出て行ったので、又お祝いとか言ってエッチする気満々なのだろう。
 電脳セックスにしてくれよ、頼むからさ・・・
 ちなみに今、カレイラちゃんは呆れ気味で一人スイーツパーティーしてる。
 さて、私は既にこの街でやれる事はほぼやったので、次は何処に行こうかな・・・っと。
 この際だから王都とやらに行って見よう、この世界の首都的な都市を見て回るのも一つの楽しみ方だ。
 でもその前にっと、今日はこの後、クリスとザインを呼んであるので、私の為に仕事をすると言い切ったマカンヌさんに初仕事としてお化粧講座を開いていただく予定なのだ。
 今はエッチしてても良いさ。
 電脳が有る限り、マスター権限で割り込んでお化粧講座開く時間だからはよう来いと伝えて途中でやめさせてやるのだ。
 意地悪だなんて言わないでね、先に予定を伝えてあるのに喜び勇んでカイエンと寝室へ消えて行った彼女が悪いのだ。
 ちなみにクリスとザインにお化粧講座開くからと言ったら、このジャイアントクルーザーでやって欲しいと言われた、何故かって快適だからに決まってるよね、だってもうすっかり夏、大分気温も上がって来てるからね、エアコン完備のジャイアントクルーザーが一番快適だもんな。
 そんでね、何か知らんけど受講者増えてやんの。
 女性冒険者が皆参加したいらしいので、食堂室位の大部屋でやる事に成りそうだ。
 っつっても女性冒険者って20人居ない位の筈だから大学の講義みたいになる事は無いだろうね。
 で、だ、そろそろその生徒ちゃん達がチラホラと集まって来たようです。
 女性冒険者の方々はほぼ全員戦争には不参加だったので、未だ顔認証の登録がされて居ない。
 入れる為には顔認証の登録をしなきゃいけないのだ。
 外部スピーカーの音量を弱に絞って、入る為の手続きをして貰う事にした。
「皆さん、お集まりいただいて大変申し訳ないのですが、この艦にはそのままでは入れません、顔認証システムに登録をしますので、一列に並んで、順番に、赤く光って居る所を目視して下さい。
 尚、仮面や兜を被って居て素顔が確認不可能な方は、素顔を確認できるようにして下さい。
 この手続きは一人2秒程度で終わる単純な物で、危険は有りませんので、順番を抜かす等の迷惑行為をされないよう、お並びに成ってお待ちください。」
 デパートアナウンスみたいなアナウンスだけど伝わったよね?
 カメラで見て居ると、一人2秒なら長時間待つ必要が無いと悟ったらしく、何の諍いも無く速やかに列が構成された。
 うん、この位すんなりと並んでくれたら問題無く終わりそうだね。
 じゃあ登録を始めよう。
「一列に並んで頂けたようなので、これより登録を始めます。
 尚、登録が終わると、その方は赤い光が青に変わりますので、先のゲートまでお進み頂けば、ゲートは問題無く開きます。ゲートが開いたからと言って認証の済んで居ない方が飛び込もうとされますと、命を落としかねない事態になりますのでご注意ください。」
 すっごく淡々と、かつ良く聞きゃぁムッチャクチャこえぇこと言ってるんだけどそこはご愛敬でw
 で、登録モードにして自動で登録を始めさせると、さらっと終了。
 既に登録が終わって居るザイン、クリス、オーブの三人が殿で入って来た。
 艦内アナウンスに切り替え、食堂を集合場所として誘導。
 さてっと、私はマカンヌをカイエンから引きはがして連れて来なければいかん。
「クリスちゃん、集まった子らのお相手お願い、私はマカンヌを呼んで来る。」
「あ、じゃあ私が呼んでこようか。」
「あ、いや、電脳ネットワークを使って呼ぶから「それやって見たかったの、私がやる。」っておーい・・・」
 あーあ、割り込みしちゃったか、やべぇぞ、こりゃ。
「ザイン、後宜しく、クリスも引き戻してくる。」
「ん、判った、任せて。」
 大急ぎで大分するが、流石にクリスも最新電脳だけあって既にマカンヌとカイエンの電脳世界にブレイクインしてしまって居た。
 あらら~、思った以上に激しいエッチしてるわ、こりゃぁクリス完全にフリーズしてそうだな、クリスは何処よ?
 辺りを見回すが、なかなか見当たらない。
 まさかとは思うけど、あまりのショックに精神体が霧散しちゃって無いだろうな・・・
 いや、居た!
 大分衝撃を受けたらしく、精神体が委縮してしまい、ちぃ~っちゃくなって居た。
 急いでクリスの精神体を保護し、クリスの本体へ強制帰還させた。
 やれやれ、だから私が行こうとしてたのに、まぁ電脳の機能使って見たいのは解るけどさぁ・・・
 有線で構成した電脳世界の内部に無線で割り込むとフィードバックがデカいから、多感な少女にはあの光景はきついって、流石に。
 私ですらこの二人の激しい営みにはドン引きしてるっつーのに・・・
 さて、クリスはザインに任せて、こいつら引きはがすかな。
「マカンヌさんやー、生徒集まってるぞ~、お盛んな所済まんけどリンク切って戻って来てくれ~。」
「あんっ、もうちょっと待ってぇ~ン。」
「後でしろ後で、ほら、開発者権限で強制終了すんぞ。」
「いやぁぁぁ~~~ん、もうちょっとなのにぃ~ン。」
 いちいちエロいんだよあんた、マジで。
 強制終了させて、マカンヌを叩き起こした私は、マカンヌの義体をリモートで動かしてジャックをひき抜き、アクセスを終わったのだった。
 ってか、普段はいくら開発者権限だろうとこんな強制執行しないんだけどね、いつまでもヤってるでしょ、あの人ら。
 一晩とか余裕でヤり続けるじゃんか、そんなのに付き合ってたら生徒帰っちゃうってw
 そもそも今日の予定は決まってたんだから嬉しいからってすぐにエッチしに行くなっつーの、全くもう。
 かなり高ぶって居てイき損ねたマカンヌは、何だかいつもより一層クネクネしながら集合場所の食堂へとやって来た。
 不用意に背後からつついたりしたらビクッて跳ねそうだな、おもろっ。
 やらないけどな、妙な反応されてどっか破壊されても困るし。
 クリスはと言うと、完全に赤面して何だか終始もじもじして居たのだった。
 こっちもこっちである意味ヤバそう・・・はぁ~。
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 で、化粧品は私が全て提供して、欲しい人には販売も、と思ってたんだけど、一人残らず従来の化粧品に満足して居なかったらしく、全員が買って帰った・・・この世界の水準ってやっぱ異様に低いわ~。
 ってかあの雑貨屋に売ってた化粧品は、アレはアレでどう考えても私と同じ世界から来た人物が立ち上げた会社だと思うんだけどなぁ・・・
 それは今は置いといて、クリスに関しては完全にあてられちゃってて、メイク実習の様子を見周りにマカンヌが来るとビクッて跳ねた後終始モジモジ・・・で、授業には全くなって居なかった。
 何も身に付かなかっただろうな、あの様子だと。
 しゃぁねぇから私の化粧に関する知識を、後でDLさせる事にしたのだった。
 あの人数でコスメ一式欲しがられたら、流石に商業ギルドに私製造の化粧品一式を登録して卸す羽目に成ってしまったのは言うまでも無い。
 こうして新コスメブランド、エリークシールが誕生したのだった。
 ああそうだよ、確かに私もこのネーミングはやらかしたなと思ったよ、うっさいなぁもう。
 誰がうっさいかって、そりゃぁ自分の中の自嘲したい自分だよ。
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