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9.明後日のデートの準備をします
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エマと一緒に明後日のデートコースについて考え中。
「エマ、カルロス様は私の行きたいところでいいって仰られたけど本当にいいのかしら?退屈にならないかしら?」
「お嬢様といて退屈なんてことは人間であればありえません。馬の前にニンジン、蛇の前にカエルでございます。」
「エマの例えは難しすぎてさっぱり分からないわ。それでは食べられてしまうんじゃなくって?私は退屈かどうか聞いたのよ?」
「失礼しました。大丈夫でございますよ。お嬢様はカルロス様に難しくて分からない話をされたら退屈ですか?」
「いいえ、ちっとも退屈ではないわ。お話しされているカルロス様を見ているだけで幸せよ。」
「カルロス様も同じでございます。」
「そ、そうなの?エマ、ありがとう。では、遠慮なく行きたいところに行くことにするわ。まずはエマといつも行く雑貨屋さんでしょ。次はエマと行くアクセサリー屋さん、それからクレアと行ったカフェでしょ、それからエマと行った図書館でしょ、それから言ったことはないけど大きな噴水があるっていう公園。全部いけるかしら?」
「一日では無理でしょうね。でも、全部お伝えして少しずつ行けばいいのですよ。」
「そうね、楽しみが増えるものね。それから、私も何かプレゼントしたいのだけど、お菓子作りは自信がないし、何かないかしら?」
「お嬢様は刺繍が得意ではございませんか。」
「そうだわ、刺繍なら自信があるわ。エマに小さい頃から教えてもらったし、お父様を待ちながら沢山やったものね。」
「そうですよ。お嬢様の刺繍は売り物レベルでございます。実際にバザーでは飛ぶように売れていると聞きますしね。」
「それは知らなかったわ。では、ビハンド伯爵家の家紋とカルロス様のお名前をハンカチに刺繍するわ。エマいまから手芸屋さんに行けるかしら?」
「もちろんですよ。そう言われると思いましてすでに馬車の用意もしてありますし、旦那さまにもお伝えしてあります。」
「えっ、本当にエマは優秀な侍女ね。私はエマのことを誇りに思うわ。」
「うっ、お嬢様、エマは幸せ者です。」
「エマ感動し過ぎよ、泣かないで…。」
「失礼しました。でも、お嬢様、行くのは午後からですよ。すでにお昼の時間ですからね。」
「もうそんな時間だったのね。分かったわ、食べてから行きましょうね。楽しみだわ。」
それから私はお父様がいない時は一人の食事が淋しいので、基本、エマに頼んで一緒に食べてもらっているから今日もエマと一緒に食べたわ。今日のお料理はあっさりとした魚介のスープに、キノコとベーコンが沢山入ったホワイトソースのパスタだったわ。美味しかったわね。エマは約束通り食べ終わると、馬車を呼んでくれて、護衛の方も二名もついてくれたわ。手芸屋さんは顔なじみのおばあさんがやっているお店だから楽しみだわ。
馬車で十分位のところにある手芸屋さんに到着して、中に入るといつものおばあさんがうとうとしながら椅子に座っていたわ。
「おばあさん、また見ていっていいですか?」
「ああ、お嬢ちゃん久しぶりだね。ますます綺麗になったね。ゆっくり見ていくといいよ。」
「ありがとうございます。」
おばあさんは私が公爵家の娘だとは知らないの。護衛の方も外までだしね。服装も平民の方の物に似せているからゆっくりできるのよね。でもこのお店はお母様が好きだったお店で、物もいいからずっと通っているわ。そんなことを思っていると、扉が開いて、おばあさんを若くしたようなおばさんが入ってきたわ。
「あら、いらっしゃいませ。おかあさん、店番変わろうか?」
「大丈夫だよ。このお嬢ちゃんは小さい頃から来てくれているお得意さんなんだよ。」
「そうでしたか、ゆっくり見ていってくださいね。」
「ありがとうございます。」
お言葉に甘えてじっくり選ばせてもらいましょう。うーんと、カルロス様のお家の家紋はライオンよね。カルロス様の色と言えば髪色の赤と瞳の紫よね。
「うーん、紫の糸でライオンを型取って、お名前を赤で刺繡したらどうかしら?ハンカチの色は何色がいいかしらね?」
「そうですね、お嬢様の瞳の色はどうですか?」
「アクアマリン?ちょっと恥ずかしいけど、良いかもしれないわね。そうするわ。素敵なハンカチになりそうだわ。」
「それでは、この糸とこの糸。あとはこちらの生地ですね。お嬢様、それでは急いで帰って作りましょか。」
「ええ、おばあさん今日は急いでいるから帰りますけど、元気でいてくださいね。」
「ああ、ありがとう。また顔をみせておくれ。」
「はい、必ず。」
私は急いで馬車のあるところまで歩いて行ったのだけど、そこにもう一台なぜか馬車があって、降りてきたのはイザベラだったわ。
「イザベラも手芸屋さん?。」
「失礼ね、私が来たらおかしいの?…急いでるんだったわ。」
「私も急いでいるんだったわ。イザベラまたね。」
「ええ、また…。」
なんだか、いつもの勢いがなかった気がしたけど、まぁいいわ。今日は時間がないから絡まれなくて良かったわ。
「エマ、カルロス様は私の行きたいところでいいって仰られたけど本当にいいのかしら?退屈にならないかしら?」
「お嬢様といて退屈なんてことは人間であればありえません。馬の前にニンジン、蛇の前にカエルでございます。」
「エマの例えは難しすぎてさっぱり分からないわ。それでは食べられてしまうんじゃなくって?私は退屈かどうか聞いたのよ?」
「失礼しました。大丈夫でございますよ。お嬢様はカルロス様に難しくて分からない話をされたら退屈ですか?」
「いいえ、ちっとも退屈ではないわ。お話しされているカルロス様を見ているだけで幸せよ。」
「カルロス様も同じでございます。」
「そ、そうなの?エマ、ありがとう。では、遠慮なく行きたいところに行くことにするわ。まずはエマといつも行く雑貨屋さんでしょ。次はエマと行くアクセサリー屋さん、それからクレアと行ったカフェでしょ、それからエマと行った図書館でしょ、それから言ったことはないけど大きな噴水があるっていう公園。全部いけるかしら?」
「一日では無理でしょうね。でも、全部お伝えして少しずつ行けばいいのですよ。」
「そうね、楽しみが増えるものね。それから、私も何かプレゼントしたいのだけど、お菓子作りは自信がないし、何かないかしら?」
「お嬢様は刺繍が得意ではございませんか。」
「そうだわ、刺繍なら自信があるわ。エマに小さい頃から教えてもらったし、お父様を待ちながら沢山やったものね。」
「そうですよ。お嬢様の刺繍は売り物レベルでございます。実際にバザーでは飛ぶように売れていると聞きますしね。」
「それは知らなかったわ。では、ビハンド伯爵家の家紋とカルロス様のお名前をハンカチに刺繍するわ。エマいまから手芸屋さんに行けるかしら?」
「もちろんですよ。そう言われると思いましてすでに馬車の用意もしてありますし、旦那さまにもお伝えしてあります。」
「えっ、本当にエマは優秀な侍女ね。私はエマのことを誇りに思うわ。」
「うっ、お嬢様、エマは幸せ者です。」
「エマ感動し過ぎよ、泣かないで…。」
「失礼しました。でも、お嬢様、行くのは午後からですよ。すでにお昼の時間ですからね。」
「もうそんな時間だったのね。分かったわ、食べてから行きましょうね。楽しみだわ。」
それから私はお父様がいない時は一人の食事が淋しいので、基本、エマに頼んで一緒に食べてもらっているから今日もエマと一緒に食べたわ。今日のお料理はあっさりとした魚介のスープに、キノコとベーコンが沢山入ったホワイトソースのパスタだったわ。美味しかったわね。エマは約束通り食べ終わると、馬車を呼んでくれて、護衛の方も二名もついてくれたわ。手芸屋さんは顔なじみのおばあさんがやっているお店だから楽しみだわ。
馬車で十分位のところにある手芸屋さんに到着して、中に入るといつものおばあさんがうとうとしながら椅子に座っていたわ。
「おばあさん、また見ていっていいですか?」
「ああ、お嬢ちゃん久しぶりだね。ますます綺麗になったね。ゆっくり見ていくといいよ。」
「ありがとうございます。」
おばあさんは私が公爵家の娘だとは知らないの。護衛の方も外までだしね。服装も平民の方の物に似せているからゆっくりできるのよね。でもこのお店はお母様が好きだったお店で、物もいいからずっと通っているわ。そんなことを思っていると、扉が開いて、おばあさんを若くしたようなおばさんが入ってきたわ。
「あら、いらっしゃいませ。おかあさん、店番変わろうか?」
「大丈夫だよ。このお嬢ちゃんは小さい頃から来てくれているお得意さんなんだよ。」
「そうでしたか、ゆっくり見ていってくださいね。」
「ありがとうございます。」
お言葉に甘えてじっくり選ばせてもらいましょう。うーんと、カルロス様のお家の家紋はライオンよね。カルロス様の色と言えば髪色の赤と瞳の紫よね。
「うーん、紫の糸でライオンを型取って、お名前を赤で刺繡したらどうかしら?ハンカチの色は何色がいいかしらね?」
「そうですね、お嬢様の瞳の色はどうですか?」
「アクアマリン?ちょっと恥ずかしいけど、良いかもしれないわね。そうするわ。素敵なハンカチになりそうだわ。」
「それでは、この糸とこの糸。あとはこちらの生地ですね。お嬢様、それでは急いで帰って作りましょか。」
「ええ、おばあさん今日は急いでいるから帰りますけど、元気でいてくださいね。」
「ああ、ありがとう。また顔をみせておくれ。」
「はい、必ず。」
私は急いで馬車のあるところまで歩いて行ったのだけど、そこにもう一台なぜか馬車があって、降りてきたのはイザベラだったわ。
「イザベラも手芸屋さん?。」
「失礼ね、私が来たらおかしいの?…急いでるんだったわ。」
「私も急いでいるんだったわ。イザベラまたね。」
「ええ、また…。」
なんだか、いつもの勢いがなかった気がしたけど、まぁいいわ。今日は時間がないから絡まれなくて良かったわ。
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