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幼少期編
婚姻の背景
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《アレクサンドル国王視点》
アレクの婚約者が決まった。
それ以降、アレクは日々の修行の中で何やらぶつぶつ言いながら時折気持ちの悪い笑みをしていたためボルトからよく拳骨を食らっているらしい。
困ったものだ。
一方、私は執務室でため息をついていた。
「ふう、このまま上手く話が進めば良いのだが・・・・・・」
今回の婚約は政治が絡んでいたため、私は国王ではなく父としては素直に喜べなかった。
その原因はアレクが3歳の頃、
アレクの誕生日に催されるお披露目のパーティーの時だった。
本来ならもっと早く催しても良いのだが、ある事情がありお披露目の延期にした。
貴族たちはお披露目の延期について不思議に思いながらもそれでも臣下として素直に喜んだ。
しかし、ようやくお披露目の開催となった当日、赤子であるアレクの顔を見て多くの貴族たちは驚いた。
それはあまりにも私に似ていなかったからである。また王妃の顔とも違うアレクの顔立ちに貴族は戸惑っていた。
もちろん真っ先に王妃の不貞を疑われた。
貴族たちは変な勘ぐりと憶測を隠そうともせず態度にあらわしていた。
嫌でも聞こえるようなヒソヒソ話をする貴族たちに対し、私は王として毅然とした態度でもって妻の不貞を否定した。
私が妻と息子を守らなくては。
そして本来秘匿すべき秘術の内容と血族の証明はなされていることをその場で発表したのだ。
しかし、それでも疑っている者はいた。そうした者たちは足繁く私のもとに通い、次なる縁談話を進めてくるのであった。
王妃は王妃で、やはり自分は王妃にふさわしくないと言い出す始末。仕方ないので、私は妻を宥めるため王妃に熱い口づけをして抱擁する。
そして涙ぐむ王妃の姿に絆されてしまい、王妃を抱えてそのまま寝所へ・・・・・・。
ふふ、弱った王妃も可愛らしいものだ。
そうした日々を繰り返すうちにいつの間にか第二子と第三子が生まれた。
私は妻を愛していたため他の側妃を拒否した。それを多くの貴族たちは面白くないと今度は第二王子との婚姻の座を狙い始めたのだ。
もはや第一王子であるアレクはいつか廃嫡されると貴族たちに見捨てられていたのだ。
困ったものだ。
子供たちの成長とともに第二王子であるイスタルは私たち両親に似て容姿端麗のためか、貴族たちには益々人気となった。
アレクは出生が疑われ、婚姻の話を持ってくる貴族がまったくいなかったため、私は慌てて第二王子とのバランスを取るようにアレクとの婚姻話を進めたのだ。
しかし困ったことにアレクの婚姻話を受け入れてくれる貴族は無かった。貴族の娘たちがアレクの姿絵を見たときにすぐにアレクの容姿を嫌がったそうだ。
王族たるもの美しくあれ。
貴族たちからは王族に対して予想以上に容姿の美醜へのこだわりを持っていたようだ。
さすがに私も困ってしまった。
もちろんアレクは日々鍛錬に明け暮れておりそのような話を知らない。今は大事な時なのだ。私はアレクが修行に専念できるようにと周囲の者たちには緘口令を強いた。
アレクには絶対にこの件は知らせないようにした。王国の国立学園に入学するまでに婚約者を決める慣習もアレクには教えないことにした。そしてアレクの婚約者が決まるまでは黙秘することにした。
とにかくアレクの婚活には苦労した。
どうしたものかと頭を抱える時もあった。いっそ王命で無理矢理貴族の娘と婚約を決めることも考えたがそれでアレクが喜ぶとも思えない。
むしろ無理矢理結婚させられたとあれば貴族たちの王族に対する信は離れるかもしれん。無理矢理婚約させられた令嬢がアレクを心から愛してくれるはずもあるまい。
ここでアレクの婚約者探しは難航した。
これに関して一番心配したのはもちろん王妃だ。
またもや、私は王妃を繰り返し宥めた。しばらくしたら第四子が誕生するかもしれない。
こうして難航した婚約者探しだが、とある日に何故か辺境伯から便が届いた。
内容は辺境伯の孫娘との婚姻の申し込みである。
王族との遠戚ではあるが、まさか辺境伯からの申し出に王は驚いた。
よくよく文を読んでみるとどうやらアレクの剣の師ボルトと王立魔法師ガルシアからの推薦があったからだそうだ。
ボルトが傭兵の時、辺境伯の下でいくつかの戦に関わっており、またガルシアとも先の大戦以来の長い付き合いなのだそうだ。
二人とも辺境伯とは昔からの知り合いらしく、二人はアレクの魔法と剣術の技量を誉めていたらしい。
辺境伯はたまたま2人と再会した時、アレクの話を聞いたそうだ。そしてアレクに興味を持ってくれたらしく、この縁談に前向きなったそうだ。
また、なぜか辺境伯の孫娘もアレクに興味を持っていたらしく、アレクの姿絵を見てもその気持ちは変わらなかったそうだ。
これには私と王妃も驚いた。
すぐに返事を書き、次には辺境伯の側近が挨拶に訪れた。
これで両家とも前向きに話を進めることとなった。
♢
《婚約者アイリーン視点》
辺境伯であるガスタル・サラトムの孫娘アイリーンは自室にて独り考えていた。
「ようやく王子であられるアレク様との婚約の話がまとまりましたわ」
お祖父様が気に入られた方とも聞きましたし、若くして魔法と剣術に秀でていらっしゃるとのこと。
しかも私の側使いであるメリアが昨年、王都近くにある森を馬車で通っていた時に魔獣に襲われたところをたまたま鍛錬の最中であったアレク様に助けられたと聞きました。
メリアがアレク様にお礼を伝えると謙虚に気にするなと言われ、道中の護衛と遭遇した魔獣を全て退治してくださったとのこと。
私はその話を聞いてなんて謙虚で強き方なのかしらと思わず彼に惹かれてしまいました。
でもお父様はあまり婚約の話に乗り気ではなくて、アレク様の姿絵を持って、容姿は大したことがない。やめておけと言われました。
でも私は反論しましたわ。
私は大事なのは中身であり、確かな実力と王族らしからぬ謙虚な姿勢が良いので受けたいと思いますとお答えしました。
お祖父様も領主としてこの婚約の件に同意してくださり、ようやくこの婚約が決まりました。
「アレク様、もうすぐお会いできます」
アイリーンは窓から見える星を見ながら、未だ会ったこともない未来の夫に想いを馳せていた。
アレクの婚約者が決まった。
それ以降、アレクは日々の修行の中で何やらぶつぶつ言いながら時折気持ちの悪い笑みをしていたためボルトからよく拳骨を食らっているらしい。
困ったものだ。
一方、私は執務室でため息をついていた。
「ふう、このまま上手く話が進めば良いのだが・・・・・・」
今回の婚約は政治が絡んでいたため、私は国王ではなく父としては素直に喜べなかった。
その原因はアレクが3歳の頃、
アレクの誕生日に催されるお披露目のパーティーの時だった。
本来ならもっと早く催しても良いのだが、ある事情がありお披露目の延期にした。
貴族たちはお披露目の延期について不思議に思いながらもそれでも臣下として素直に喜んだ。
しかし、ようやくお披露目の開催となった当日、赤子であるアレクの顔を見て多くの貴族たちは驚いた。
それはあまりにも私に似ていなかったからである。また王妃の顔とも違うアレクの顔立ちに貴族は戸惑っていた。
もちろん真っ先に王妃の不貞を疑われた。
貴族たちは変な勘ぐりと憶測を隠そうともせず態度にあらわしていた。
嫌でも聞こえるようなヒソヒソ話をする貴族たちに対し、私は王として毅然とした態度でもって妻の不貞を否定した。
私が妻と息子を守らなくては。
そして本来秘匿すべき秘術の内容と血族の証明はなされていることをその場で発表したのだ。
しかし、それでも疑っている者はいた。そうした者たちは足繁く私のもとに通い、次なる縁談話を進めてくるのであった。
王妃は王妃で、やはり自分は王妃にふさわしくないと言い出す始末。仕方ないので、私は妻を宥めるため王妃に熱い口づけをして抱擁する。
そして涙ぐむ王妃の姿に絆されてしまい、王妃を抱えてそのまま寝所へ・・・・・・。
ふふ、弱った王妃も可愛らしいものだ。
そうした日々を繰り返すうちにいつの間にか第二子と第三子が生まれた。
私は妻を愛していたため他の側妃を拒否した。それを多くの貴族たちは面白くないと今度は第二王子との婚姻の座を狙い始めたのだ。
もはや第一王子であるアレクはいつか廃嫡されると貴族たちに見捨てられていたのだ。
困ったものだ。
子供たちの成長とともに第二王子であるイスタルは私たち両親に似て容姿端麗のためか、貴族たちには益々人気となった。
アレクは出生が疑われ、婚姻の話を持ってくる貴族がまったくいなかったため、私は慌てて第二王子とのバランスを取るようにアレクとの婚姻話を進めたのだ。
しかし困ったことにアレクの婚姻話を受け入れてくれる貴族は無かった。貴族の娘たちがアレクの姿絵を見たときにすぐにアレクの容姿を嫌がったそうだ。
王族たるもの美しくあれ。
貴族たちからは王族に対して予想以上に容姿の美醜へのこだわりを持っていたようだ。
さすがに私も困ってしまった。
もちろんアレクは日々鍛錬に明け暮れておりそのような話を知らない。今は大事な時なのだ。私はアレクが修行に専念できるようにと周囲の者たちには緘口令を強いた。
アレクには絶対にこの件は知らせないようにした。王国の国立学園に入学するまでに婚約者を決める慣習もアレクには教えないことにした。そしてアレクの婚約者が決まるまでは黙秘することにした。
とにかくアレクの婚活には苦労した。
どうしたものかと頭を抱える時もあった。いっそ王命で無理矢理貴族の娘と婚約を決めることも考えたがそれでアレクが喜ぶとも思えない。
むしろ無理矢理結婚させられたとあれば貴族たちの王族に対する信は離れるかもしれん。無理矢理婚約させられた令嬢がアレクを心から愛してくれるはずもあるまい。
ここでアレクの婚約者探しは難航した。
これに関して一番心配したのはもちろん王妃だ。
またもや、私は王妃を繰り返し宥めた。しばらくしたら第四子が誕生するかもしれない。
こうして難航した婚約者探しだが、とある日に何故か辺境伯から便が届いた。
内容は辺境伯の孫娘との婚姻の申し込みである。
王族との遠戚ではあるが、まさか辺境伯からの申し出に王は驚いた。
よくよく文を読んでみるとどうやらアレクの剣の師ボルトと王立魔法師ガルシアからの推薦があったからだそうだ。
ボルトが傭兵の時、辺境伯の下でいくつかの戦に関わっており、またガルシアとも先の大戦以来の長い付き合いなのだそうだ。
二人とも辺境伯とは昔からの知り合いらしく、二人はアレクの魔法と剣術の技量を誉めていたらしい。
辺境伯はたまたま2人と再会した時、アレクの話を聞いたそうだ。そしてアレクに興味を持ってくれたらしく、この縁談に前向きなったそうだ。
また、なぜか辺境伯の孫娘もアレクに興味を持っていたらしく、アレクの姿絵を見てもその気持ちは変わらなかったそうだ。
これには私と王妃も驚いた。
すぐに返事を書き、次には辺境伯の側近が挨拶に訪れた。
これで両家とも前向きに話を進めることとなった。
♢
《婚約者アイリーン視点》
辺境伯であるガスタル・サラトムの孫娘アイリーンは自室にて独り考えていた。
「ようやく王子であられるアレク様との婚約の話がまとまりましたわ」
お祖父様が気に入られた方とも聞きましたし、若くして魔法と剣術に秀でていらっしゃるとのこと。
しかも私の側使いであるメリアが昨年、王都近くにある森を馬車で通っていた時に魔獣に襲われたところをたまたま鍛錬の最中であったアレク様に助けられたと聞きました。
メリアがアレク様にお礼を伝えると謙虚に気にするなと言われ、道中の護衛と遭遇した魔獣を全て退治してくださったとのこと。
私はその話を聞いてなんて謙虚で強き方なのかしらと思わず彼に惹かれてしまいました。
でもお父様はあまり婚約の話に乗り気ではなくて、アレク様の姿絵を持って、容姿は大したことがない。やめておけと言われました。
でも私は反論しましたわ。
私は大事なのは中身であり、確かな実力と王族らしからぬ謙虚な姿勢が良いので受けたいと思いますとお答えしました。
お祖父様も領主としてこの婚約の件に同意してくださり、ようやくこの婚約が決まりました。
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アイリーンは窓から見える星を見ながら、未だ会ったこともない未来の夫に想いを馳せていた。
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