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幼少期編
舞踏会の後に②
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「はあ、どうしてこうなったのかなあ」
アレクはいま父王の執務室にて書類仕事を任されていた。手元には自分が壊したシャンデリアと壁の修復費用に関する書類が積まれている。
アレクが自分で壊したものだからか、書類に記載されている修繕費の金額の桁に驚き目を丸くしていた。
それも当然だろう。
アレクは前世、子供の頃に読んだというある本のことを思い出した。
それは3分しか戦えない有名なヒーローと敵対する怪獣が戦った際に壊れた建物や橋など諸々、半壊した建造物など含めた被害総額の想定金額を記した本の事だ。
子供心に巨額な損害金額を見て驚いた記憶がいま甦ってきたようだ。
一回戦っただけで町が半壊するほどの規模だ。それだけ被害総額も巨額である。
自分はそこまでいかないが書類に記された金額などは到底自分の小遣いなどで支払える金額などではないことはわかる。
アレクは己の罪の深さに猛省し、もう二度と建物を壊さないと心の中で誓うのであった。
しばらくして、
「アレク、頼んでおいた仕事は済んだか?」
父であるアレクサンドル国王と王妃マグダがアレクの部屋に入ってきた。
「父上!母上も」
「アレク、心配しましたよ」
王妃マグダも涙を流してアレクを抱きしめてくれた。
「アイリーン嬢の頭上にシャンデリアが落ちてきたときは心臓が止まるかとおもいました。よくぞあの子を守ってくれましたね」
「はい、とにかく必死でした。ただ、この書類に記された金額を見る限り、父上にはかなり迷惑をおかけしてしまいましだが」
「うむ、しかしそれを軽率な行動とは言わぬ。アイリーン嬢の命を守ったのだ。必要経費、だと思うしか、あるまい」
「父上」
「好きな女を守るためにしたことであろう。私がそなたの立場であっても同じことをしたと思う。どうしてそなたを責められようか」
「そうですわね。アレクの勇敢な行動は他の貴族子女にも感動を与えていました。アレクの身は心配ではありましたけど、こうして無事な姿を見る事ができて本当に良かったと思います」
母のマグダも涙を流している。そして近くにいたセバスも同じようにハンカチで涙を拭いていた。
「母上」
王妃マグダはもう一度アレクを抱きしめた。
アレクにとって久しぶりの母の抱擁は嬉しくもあり、少し恥ずかしくもあった。
「そうだ、いまアイリーン嬢がアレクに会いたいと王城に来ておるぞ」
「え?アイリーンですか?」
「うむ」
王はニヤリとして小声でセバスに話しかけた。セバスはすぐに部屋を出て来客を呼び寄さに行った。
すると、
「おお!アレク王子!お会いできて光栄ですぞ!!」
「あ!あなたは、ガ、ガスタル殿?」
「おお!覚えておりましたか。この度は我が孫アイリーンを助けてくださり誠に有難うございます」
ガスタルは臣下の礼をとり、アレクの前に跪く。
「よくぞアイリーンを助けてくださいました」
ガスタルは本当に嬉しそうだ。
「ア、アイリーンは無事なの?」
アレクはオドオドとしながらガスタルに聞いた。
「はい、お陰様で」
「はぁ、本当に、良かった」
アイリーンの無事を知り安堵するアレクを見てガスタルもアレクへの印象を良くした。そしてガスタルの背後から可愛らしい影が現れる。
「アレク様!!」
「アイリーン!!」
アイリーンはアレクに駆け寄るとそっと彼の袖を掴んだ。
「ああ、アレク様!お会いしたかったですわ!」
「うん、僕もだよ。まあ昨日一昨日も会ったけどね」
「毎日お会いできるなんて、わたくし嬉しくて嬉しくて」
アイリーンはお得意の上目遣いアンドうるうると眼を涙でうるわせるコンボ技を披露した。
「アイリーン♡」
無防備のアレクはさっそくアイリーンに魅了されたようだ。
普段から猫を被るアイリーンだが、以前とは違い今はアレクに恋心を抱いているため本気度が違っている。得意技にも磨きがかかっているようだ。
「さて、私たちはこれから用事があるのでな。アレクはアイリーン嬢と話したいこともあるであろう。書類仕事は後にしてしばらく休んでいなさい」
「はい、ありがとうございます」
こうしてアレクサンドル国王と王妃マグダはガスタル辺境伯と共に別室へと移動していった。
「それではアレク様、お茶の時間としましょう」
セバスは気を利かせてくれて部屋にティーセットを持ってきてくれた。
アレクの好きなクッキーと紅茶である。
別の話になるが、この国での食事は割と美味しい。他の異世界モノならば、主人公が地球の食文化を異世界に広めていくという話が多いが、そもそも前世で料理をしたことのない調理経験ゼロのアレクは全くもって食事の提案が出来ず今のところ貢献度ゼロ。
また異世界にしては食文化は発展しており地球に近い料理もあれば、この世界ならではの料理もあった。
ということで、アレクの異世界チートはこの世界での鍛錬のみであった。
話は戻る。
アレクがアイリーンと共にお茶を愉しんでいた頃、突然妹のマリアがやってきた。
「お兄さま~!」
マリアは夜会での出来事を知らないため、とりあえずアレクに会いに来ただけだった。
アレクもマリアも普段は忙しいので今回空いた時間をマリアと会えるようにと母であるマグダが気を利かせてくれたようだ。
「お兄さま、夜会はどうでしたの?」
「楽しかったよ」
「アイリーンさまは?」
「わたくしも楽しかったですわ」
「アイリーンがとっても綺麗でビックリしたよ。それでダンスに誘うのに苦労してね。本当にアイリーンがあんまりにも綺麗すぎてさ。随分と緊張しちゃった」
「そうなのですね。アレク様にそう言っていただけるなんて、わたくし嬉しいですわ」
「アイリーン」
「アレク様」
アイリーンは優しく天使の笑顔を見せる。
「ア、アイリーン」
「お兄さま、お顔が真っ赤ですわ。どうなさったのですか?」
「え!?そ、それは、アイリーンとマリアが可愛い過ぎてさ、酷く緊張しちゃってるんだ」
「そうなんだ。お兄さまも大変なのですね」
「うん、ま、まあね」
「まあ、あのような巨大なシャンデリアを吹き飛ばしてしまわれたアレク様が、わたくしに緊張だなんて、ずいぶんと可愛らしいことを仰いますわ」
「いやいや、僕にとってはアイリーンは女神だからね。また君とちゃんと踊れるようにダンスの練習をしないとね」
「ウフフ♡アレク様ったら、嬉しいですわ。本当にお優しい方ね」
「マリアもダンスの稽古してますわ。お兄さま、マリアとも踊ってくださいな!」
「ああ、マリアとも踊ろうか。そうだね。今のうちに一緒に練習しようか」
「はい!」
そしてアレクは立ち上がりマリアとダンスの練習をする。
「アレク様、次は私と踊ってくださいな」
「うん」
「お兄さま、次はマリアと踊ってください」
「うん」
それぞれが踊り交わす室内にて、窓から陽の光が差し込むとアレクとマリアに陽の光が当たり金色の髪が反射して殊更美しく輝いてみえる。
(うふふ、二人とも綺麗ですわね)
それをアイリーンが微笑ましく見ているのであった。
アレクはいま父王の執務室にて書類仕事を任されていた。手元には自分が壊したシャンデリアと壁の修復費用に関する書類が積まれている。
アレクが自分で壊したものだからか、書類に記載されている修繕費の金額の桁に驚き目を丸くしていた。
それも当然だろう。
アレクは前世、子供の頃に読んだというある本のことを思い出した。
それは3分しか戦えない有名なヒーローと敵対する怪獣が戦った際に壊れた建物や橋など諸々、半壊した建造物など含めた被害総額の想定金額を記した本の事だ。
子供心に巨額な損害金額を見て驚いた記憶がいま甦ってきたようだ。
一回戦っただけで町が半壊するほどの規模だ。それだけ被害総額も巨額である。
自分はそこまでいかないが書類に記された金額などは到底自分の小遣いなどで支払える金額などではないことはわかる。
アレクは己の罪の深さに猛省し、もう二度と建物を壊さないと心の中で誓うのであった。
しばらくして、
「アレク、頼んでおいた仕事は済んだか?」
父であるアレクサンドル国王と王妃マグダがアレクの部屋に入ってきた。
「父上!母上も」
「アレク、心配しましたよ」
王妃マグダも涙を流してアレクを抱きしめてくれた。
「アイリーン嬢の頭上にシャンデリアが落ちてきたときは心臓が止まるかとおもいました。よくぞあの子を守ってくれましたね」
「はい、とにかく必死でした。ただ、この書類に記された金額を見る限り、父上にはかなり迷惑をおかけしてしまいましだが」
「うむ、しかしそれを軽率な行動とは言わぬ。アイリーン嬢の命を守ったのだ。必要経費、だと思うしか、あるまい」
「父上」
「好きな女を守るためにしたことであろう。私がそなたの立場であっても同じことをしたと思う。どうしてそなたを責められようか」
「そうですわね。アレクの勇敢な行動は他の貴族子女にも感動を与えていました。アレクの身は心配ではありましたけど、こうして無事な姿を見る事ができて本当に良かったと思います」
母のマグダも涙を流している。そして近くにいたセバスも同じようにハンカチで涙を拭いていた。
「母上」
王妃マグダはもう一度アレクを抱きしめた。
アレクにとって久しぶりの母の抱擁は嬉しくもあり、少し恥ずかしくもあった。
「そうだ、いまアイリーン嬢がアレクに会いたいと王城に来ておるぞ」
「え?アイリーンですか?」
「うむ」
王はニヤリとして小声でセバスに話しかけた。セバスはすぐに部屋を出て来客を呼び寄さに行った。
すると、
「おお!アレク王子!お会いできて光栄ですぞ!!」
「あ!あなたは、ガ、ガスタル殿?」
「おお!覚えておりましたか。この度は我が孫アイリーンを助けてくださり誠に有難うございます」
ガスタルは臣下の礼をとり、アレクの前に跪く。
「よくぞアイリーンを助けてくださいました」
ガスタルは本当に嬉しそうだ。
「ア、アイリーンは無事なの?」
アレクはオドオドとしながらガスタルに聞いた。
「はい、お陰様で」
「はぁ、本当に、良かった」
アイリーンの無事を知り安堵するアレクを見てガスタルもアレクへの印象を良くした。そしてガスタルの背後から可愛らしい影が現れる。
「アレク様!!」
「アイリーン!!」
アイリーンはアレクに駆け寄るとそっと彼の袖を掴んだ。
「ああ、アレク様!お会いしたかったですわ!」
「うん、僕もだよ。まあ昨日一昨日も会ったけどね」
「毎日お会いできるなんて、わたくし嬉しくて嬉しくて」
アイリーンはお得意の上目遣いアンドうるうると眼を涙でうるわせるコンボ技を披露した。
「アイリーン♡」
無防備のアレクはさっそくアイリーンに魅了されたようだ。
普段から猫を被るアイリーンだが、以前とは違い今はアレクに恋心を抱いているため本気度が違っている。得意技にも磨きがかかっているようだ。
「さて、私たちはこれから用事があるのでな。アレクはアイリーン嬢と話したいこともあるであろう。書類仕事は後にしてしばらく休んでいなさい」
「はい、ありがとうございます」
こうしてアレクサンドル国王と王妃マグダはガスタル辺境伯と共に別室へと移動していった。
「それではアレク様、お茶の時間としましょう」
セバスは気を利かせてくれて部屋にティーセットを持ってきてくれた。
アレクの好きなクッキーと紅茶である。
別の話になるが、この国での食事は割と美味しい。他の異世界モノならば、主人公が地球の食文化を異世界に広めていくという話が多いが、そもそも前世で料理をしたことのない調理経験ゼロのアレクは全くもって食事の提案が出来ず今のところ貢献度ゼロ。
また異世界にしては食文化は発展しており地球に近い料理もあれば、この世界ならではの料理もあった。
ということで、アレクの異世界チートはこの世界での鍛錬のみであった。
話は戻る。
アレクがアイリーンと共にお茶を愉しんでいた頃、突然妹のマリアがやってきた。
「お兄さま~!」
マリアは夜会での出来事を知らないため、とりあえずアレクに会いに来ただけだった。
アレクもマリアも普段は忙しいので今回空いた時間をマリアと会えるようにと母であるマグダが気を利かせてくれたようだ。
「お兄さま、夜会はどうでしたの?」
「楽しかったよ」
「アイリーンさまは?」
「わたくしも楽しかったですわ」
「アイリーンがとっても綺麗でビックリしたよ。それでダンスに誘うのに苦労してね。本当にアイリーンがあんまりにも綺麗すぎてさ。随分と緊張しちゃった」
「そうなのですね。アレク様にそう言っていただけるなんて、わたくし嬉しいですわ」
「アイリーン」
「アレク様」
アイリーンは優しく天使の笑顔を見せる。
「ア、アイリーン」
「お兄さま、お顔が真っ赤ですわ。どうなさったのですか?」
「え!?そ、それは、アイリーンとマリアが可愛い過ぎてさ、酷く緊張しちゃってるんだ」
「そうなんだ。お兄さまも大変なのですね」
「うん、ま、まあね」
「まあ、あのような巨大なシャンデリアを吹き飛ばしてしまわれたアレク様が、わたくしに緊張だなんて、ずいぶんと可愛らしいことを仰いますわ」
「いやいや、僕にとってはアイリーンは女神だからね。また君とちゃんと踊れるようにダンスの練習をしないとね」
「ウフフ♡アレク様ったら、嬉しいですわ。本当にお優しい方ね」
「マリアもダンスの稽古してますわ。お兄さま、マリアとも踊ってくださいな!」
「ああ、マリアとも踊ろうか。そうだね。今のうちに一緒に練習しようか」
「はい!」
そしてアレクは立ち上がりマリアとダンスの練習をする。
「アレク様、次は私と踊ってくださいな」
「うん」
「お兄さま、次はマリアと踊ってください」
「うん」
それぞれが踊り交わす室内にて、窓から陽の光が差し込むとアレクとマリアに陽の光が当たり金色の髪が反射して殊更美しく輝いてみえる。
(うふふ、二人とも綺麗ですわね)
それをアイリーンが微笑ましく見ているのであった。
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