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学園編
剣術大会③
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《アレク視点》
「次の試合を行います」
「ユラン・クーシー」
「アリス・ウォースラ」
Bブロックのニ回戦、次に出てきたのは女の子二人だった。
ユランは二年生らしいが年齢がわからないほど小柄な女の子のようだ。彼女が出てくると観客席から男たちの大きな声援が会場に響き渡った。
「ユランちゃーーーん!!頑張れーーー!!」
「ほへー、まるでアイドルだな」
観客席では男たちは応援幕を張り、小さな旗にはユランの姿絵が描いてある。それを振り回しながら必死で応援していた。
「が、ガチや」
僕はその狂気じみた応援に驚くと共に熱狂的なファンを持つユランを恐れた。
「すげえな」
(アレク様?あんなのが好みなのですか?)
隣ではアイリーンの幻影がうふふと笑いながら黒いオーラを放っていた。
「い、いや、応援が狂気じみているなと・・・って、あれ?」
僕が横を振り向くとアイリーンの姿はそこにはいなかった。
「あれ?確かにアイリーンの声が、・・・幻聴か?」
こういう時に嫉妬に渦巻くアイリーンの姿が浮かぶなんてどうかしてるよ。
(アイリーンも普段は可愛いんだけど、時々狂気じみているのがなあ、まあ、可愛いから良いんだけどね)
アレクは気を取り直して再び闘技場にいる女の子ユランをちょっとだけ鼻の下を伸ばしながら見るのであった。
「確かに凄いですわね」
会場では本物のアイリーンも引くぐらいの熱狂ぶりである。
対して対戦相手は同じく二年生の上級生だ。同じ女性のはずなのだが、男?と思うほどの大柄な女の子だった。
薄緑の髪にお下げは可愛らしいがゴツい彼女にはまったく似合わない。
ユランは紫色の長い髪をツインテールしている。身長は145センチぐらいだろうか。相手とは1メートル以上も差がありその体格差は圧倒的である。ユランは小柄で軽装なのでサラと同じくスピードタイプの戦闘が得意なのだろう。
「始め!」
審判の掛け声と共に両者は動いた。
ドスンドスン!
そんな感じでゴツい女子アリスちゃんは猛烈な勢いでユランに接近する。
僕は念のためトーナメント表を確認すると、やはりあのゴツい兄弟の妹だった。
(3人とも、アレなのかぁーーー)
男がゴツいのは良いけど、女の子はなぁ、なんかなあ。
この世界って美形が多い分、あのゴツい容姿は珍しい。
少し可哀想だな。
ぶんっ!!
かつてのドルトン先生の槍投げの時のような豪快な攻撃を繰り出すアリスちゃん。まるで戦斧を振り回すかのように巨大な剣を振り回した。
ユランは余裕で躱して様子を見ている。
先程一回戦の小柄な男性の戦い方に近い。
ユランちゃーーん!頑張れーーー!
うざいほどの男たちの声援が闘技場に響き渡り、その熱狂ぶりにアレクも少しうんざりしてきた。
アリスちゃんは先程の戦いを見て警戒しているのか、隙を見せないように大振りながらも大勢を乱さずに攻撃を繰り返す。アリスも攻撃をするタイミングをみながら相手の攻撃を慎重に躱し続けた。
そうしていつのまにか五分経ち、一向に進展しないほどの膠着状態になった二人だっだが、とうとう痺れを切らしたのかユランが前にでる。
それを待ち侘びていたかのようにアリスちゃんは怖い顔をニヤリと歪めながらユランめがけて剣を振る。
ユランは攻撃を受けるのではなく、受け流して剣を滑らせるように合わせて躱し、すぐさま跳躍してアリスちゃんの首筋に剣を当てた。
「それまで!」
「おぉ、可愛いだけじゃなくて結構実力もあるんだな。サラと同じくらいの速さかもな」
アイリーンも近くにいないし、他の女の子を誉めても大丈夫だろ。
うぉぉぉぉ!!やったぁぁぁあ!
男性陣は大喜び。大歓声である。
ユランはアリスに握手を求めた。アリスも負けを認めて互いに握手すると観客席から大きな拍車が送られた。
Bブロックのニ回戦は終わったようだ。
次!
Aブロックではさっきのダレンという上級生がやってきた。対して相手のほうは小柄な体格のブレイクという二年生だ。
始め!
二人はお互いの間合いを取り合う。お互い先程の戦いを観ていたからなのか、慎重に隙を伺いながら闘い合っている。
ダレンのフェイントをブレイクはしっかりと見極めて攻撃を躱し、受けて反撃する。その精度は高く、二年生とは思えないほどの技量だ。
ダレンも舌打ちをしながらもブレイクへの攻撃をやめずにフェイントを絡めながらの変則的な攻撃を仕掛け続ける。
ブレイクはダレンがフェイントをかけようとすると一歩引き、必ず距離を取る。そして攻撃を躱すとすぐに攻撃に転じるのであった。
ダレンも段々焦ってきたのか、攻撃が雑になってきた。その隙を狙ってブレイクは剣を絡め取って気がつけばダレンの剣は地に落ちてブレイクの剣はダレンの首筋に止まる。
「それまで!」
二年生が上級生二人を降していくことに観客席の生徒たちの歓声が湧き上がる。
ダレンは落ちた剣を拾い、「やられたよ」と去っていった。ブレイクは額から多汗をかいて荒くなった息を深呼吸によって整えていた。
次!
いよいよアレクの番である。
「よし!行くか!」
少し緊張しながらアレクは試合会場へと移動すると、なんと二回戦の相手はシード枠の選手で以前戦ったことのある上級生だった。
「それでは次の選手の登場です!」
「アーノルド・ブラスカ!」
うおおお!!
大きな歓声と共に現れたのは筋肉隆々の爽やかな青年だった。なんとまたもや四年生である。
(あれ?なんか見たことあると思っていたけど、違う人か?)
たしか剣術の授業でカイン率いる上級生たちと稽古したときにいたはずだと僕は曖昧な記憶を辿ってみた。
(結構な人数と戦ったからなあ。見たことあると思ってたけど、なんか前と雰囲気が違うんだのな)
目の前にいる男は筋肉隆々で見目も良い美丈夫だ。前回はあっさり倒してしまったため、よほど悔しかったのか、相当な鍛錬を積んできたのかもしれない。
(目つきもあんなに険しくなかったし、腕や足の筋肉が一回り違って見えるんだけど、やっぱり別人かな)
「続きまして次の対戦者はアレク王子です!」
おおお!
なんかこの国の王子なんだけど、相手よりも声援の声が小さいような気がする。
(ま、負けるもんか)
悔しくなんか、ないやい。
「アレク様~!頑張ってくださいまし!」
観客席から愛しのアイリーンの声援が聞こえてくる。
アイリーン!!
(そうだよな。声援なんて、量じゃなくて質だよな!アイリーンの声援があれば、他の観客なんて、もう、ジャガイモみたいもんだよ!あ、父上もいたんだっけ。まあいいや)
なんか、やる気出てきた!
アイリーンのおかげだ!
こっちがやる気出てきた時に対戦相手のアーノルドが僕に話しかけてきた、、
「アレク王子、以前はあなたに簡単に負けてしまったが、今度はそうはいかないぞ」
「あ、やっぱり前に倒した人だったんだ!良かったよ。なんか別人かと思っちゃった」
ほんと、人違いだったら恥ずかしいもんね。
「ふふ、たしかに私はもう別人のように強くなった。アレク王子には気の毒だが、もうここで終わりだ」
お、失礼な奴だな。
「あ、そう、それじゃ試してもらおうか」
さて、また懲らしめてやろうかな。
「はじめ!」
「うぉぉぉ!!」
僕は思い切り踏み込んで、相手の懐に入り剣を振り下ろした。
♢
アレクがちょうど戦っている頃、
アレクを敵視していたヘンリー教頭はクレメンスと共に運営の別室にいた。
「おい、本当に大丈夫なのか?」
ヘンリー教頭は小さな声でクレメンスに話しかける。
「大丈夫ですよ。今のところ問題なく順調に計画は進んでいます」
「あの生徒は本当にアレク王子に勝てるのか?私の権限でトーナメントの組み合わせを変えてはおいたが、本当に大丈夫なのだろうか」
「そうですね。あの三兄弟にも実験してみせましたが、筋肉を倍化させる薬と精神が研ぎ澄まさせる薬をアーノルドにも飲ませておきましたからね。勝てなくともアレク王子の体力を相当削れると思いますよ。まあ、決勝までには弱体化も始まるでしょうから、そこでトドメを刺せばよいのです」
「そうだな。このために決勝のみ、真剣での使用を許可したからなあ。まあ、学園長の許可は得られなそうだったからこちらで無理にルール変更をしたが、ふふふ、アレク王子もこのまま順調に進んでいけば、決勝で命を落とすことになるのだな」
「はい、そうです。ローズマリア嬢にはアレク王子の弱体化と一緒にカインの精神操作も魔法陣の紙に仕込んで渡してあります。アレク王子の隙ができれば、そのまま真剣で斬り殺すことが出来ます」
「不慮の事故ということだな」
「はい、カインは精神操作で意識がなくなる手筈となっていますので、本人も斬ったことはわからない。まあ、可哀想に王族殺しの罪を着せられてしまうかもしれませんが」
「まあ良い、カインの祖父は英雄だが、第二王子派の中であまり影響力を持ち過ぎてもらっても困るのだ。孫の不始末を背負ってもらうしかあるまい」
「ええ、確かにそうですね」
「ふふ、楽しみだ」
ヘンリー教頭はほくそ笑んだ。
(ふふ、楽しみですね)
クレメンスは手元にもう一枚別の紙を持っている。
(あとは、これをいつ使えるかですね)
彼は手元にある魔法紙を撫でるように触りながら早く使ってみたいとばかりにその身をウズウズさせていた。
「次の試合を行います」
「ユラン・クーシー」
「アリス・ウォースラ」
Bブロックのニ回戦、次に出てきたのは女の子二人だった。
ユランは二年生らしいが年齢がわからないほど小柄な女の子のようだ。彼女が出てくると観客席から男たちの大きな声援が会場に響き渡った。
「ユランちゃーーーん!!頑張れーーー!!」
「ほへー、まるでアイドルだな」
観客席では男たちは応援幕を張り、小さな旗にはユランの姿絵が描いてある。それを振り回しながら必死で応援していた。
「が、ガチや」
僕はその狂気じみた応援に驚くと共に熱狂的なファンを持つユランを恐れた。
「すげえな」
(アレク様?あんなのが好みなのですか?)
隣ではアイリーンの幻影がうふふと笑いながら黒いオーラを放っていた。
「い、いや、応援が狂気じみているなと・・・って、あれ?」
僕が横を振り向くとアイリーンの姿はそこにはいなかった。
「あれ?確かにアイリーンの声が、・・・幻聴か?」
こういう時に嫉妬に渦巻くアイリーンの姿が浮かぶなんてどうかしてるよ。
(アイリーンも普段は可愛いんだけど、時々狂気じみているのがなあ、まあ、可愛いから良いんだけどね)
アレクは気を取り直して再び闘技場にいる女の子ユランをちょっとだけ鼻の下を伸ばしながら見るのであった。
「確かに凄いですわね」
会場では本物のアイリーンも引くぐらいの熱狂ぶりである。
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ユランは余裕で躱して様子を見ている。
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ユランちゃーーん!頑張れーーー!
うざいほどの男たちの声援が闘技場に響き渡り、その熱狂ぶりにアレクも少しうんざりしてきた。
アリスちゃんは先程の戦いを見て警戒しているのか、隙を見せないように大振りながらも大勢を乱さずに攻撃を繰り返す。アリスも攻撃をするタイミングをみながら相手の攻撃を慎重に躱し続けた。
そうしていつのまにか五分経ち、一向に進展しないほどの膠着状態になった二人だっだが、とうとう痺れを切らしたのかユランが前にでる。
それを待ち侘びていたかのようにアリスちゃんは怖い顔をニヤリと歪めながらユランめがけて剣を振る。
ユランは攻撃を受けるのではなく、受け流して剣を滑らせるように合わせて躱し、すぐさま跳躍してアリスちゃんの首筋に剣を当てた。
「それまで!」
「おぉ、可愛いだけじゃなくて結構実力もあるんだな。サラと同じくらいの速さかもな」
アイリーンも近くにいないし、他の女の子を誉めても大丈夫だろ。
うぉぉぉぉ!!やったぁぁぁあ!
男性陣は大喜び。大歓声である。
ユランはアリスに握手を求めた。アリスも負けを認めて互いに握手すると観客席から大きな拍車が送られた。
Bブロックのニ回戦は終わったようだ。
次!
Aブロックではさっきのダレンという上級生がやってきた。対して相手のほうは小柄な体格のブレイクという二年生だ。
始め!
二人はお互いの間合いを取り合う。お互い先程の戦いを観ていたからなのか、慎重に隙を伺いながら闘い合っている。
ダレンのフェイントをブレイクはしっかりと見極めて攻撃を躱し、受けて反撃する。その精度は高く、二年生とは思えないほどの技量だ。
ダレンも舌打ちをしながらもブレイクへの攻撃をやめずにフェイントを絡めながらの変則的な攻撃を仕掛け続ける。
ブレイクはダレンがフェイントをかけようとすると一歩引き、必ず距離を取る。そして攻撃を躱すとすぐに攻撃に転じるのであった。
ダレンも段々焦ってきたのか、攻撃が雑になってきた。その隙を狙ってブレイクは剣を絡め取って気がつけばダレンの剣は地に落ちてブレイクの剣はダレンの首筋に止まる。
「それまで!」
二年生が上級生二人を降していくことに観客席の生徒たちの歓声が湧き上がる。
ダレンは落ちた剣を拾い、「やられたよ」と去っていった。ブレイクは額から多汗をかいて荒くなった息を深呼吸によって整えていた。
次!
いよいよアレクの番である。
「よし!行くか!」
少し緊張しながらアレクは試合会場へと移動すると、なんと二回戦の相手はシード枠の選手で以前戦ったことのある上級生だった。
「それでは次の選手の登場です!」
「アーノルド・ブラスカ!」
うおおお!!
大きな歓声と共に現れたのは筋肉隆々の爽やかな青年だった。なんとまたもや四年生である。
(あれ?なんか見たことあると思っていたけど、違う人か?)
たしか剣術の授業でカイン率いる上級生たちと稽古したときにいたはずだと僕は曖昧な記憶を辿ってみた。
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目の前にいる男は筋肉隆々で見目も良い美丈夫だ。前回はあっさり倒してしまったため、よほど悔しかったのか、相当な鍛錬を積んできたのかもしれない。
(目つきもあんなに険しくなかったし、腕や足の筋肉が一回り違って見えるんだけど、やっぱり別人かな)
「続きまして次の対戦者はアレク王子です!」
おおお!
なんかこの国の王子なんだけど、相手よりも声援の声が小さいような気がする。
(ま、負けるもんか)
悔しくなんか、ないやい。
「アレク様~!頑張ってくださいまし!」
観客席から愛しのアイリーンの声援が聞こえてくる。
アイリーン!!
(そうだよな。声援なんて、量じゃなくて質だよな!アイリーンの声援があれば、他の観客なんて、もう、ジャガイモみたいもんだよ!あ、父上もいたんだっけ。まあいいや)
なんか、やる気出てきた!
アイリーンのおかげだ!
こっちがやる気出てきた時に対戦相手のアーノルドが僕に話しかけてきた、、
「アレク王子、以前はあなたに簡単に負けてしまったが、今度はそうはいかないぞ」
「あ、やっぱり前に倒した人だったんだ!良かったよ。なんか別人かと思っちゃった」
ほんと、人違いだったら恥ずかしいもんね。
「ふふ、たしかに私はもう別人のように強くなった。アレク王子には気の毒だが、もうここで終わりだ」
お、失礼な奴だな。
「あ、そう、それじゃ試してもらおうか」
さて、また懲らしめてやろうかな。
「はじめ!」
「うぉぉぉ!!」
僕は思い切り踏み込んで、相手の懐に入り剣を振り下ろした。
♢
アレクがちょうど戦っている頃、
アレクを敵視していたヘンリー教頭はクレメンスと共に運営の別室にいた。
「おい、本当に大丈夫なのか?」
ヘンリー教頭は小さな声でクレメンスに話しかける。
「大丈夫ですよ。今のところ問題なく順調に計画は進んでいます」
「あの生徒は本当にアレク王子に勝てるのか?私の権限でトーナメントの組み合わせを変えてはおいたが、本当に大丈夫なのだろうか」
「そうですね。あの三兄弟にも実験してみせましたが、筋肉を倍化させる薬と精神が研ぎ澄まさせる薬をアーノルドにも飲ませておきましたからね。勝てなくともアレク王子の体力を相当削れると思いますよ。まあ、決勝までには弱体化も始まるでしょうから、そこでトドメを刺せばよいのです」
「そうだな。このために決勝のみ、真剣での使用を許可したからなあ。まあ、学園長の許可は得られなそうだったからこちらで無理にルール変更をしたが、ふふふ、アレク王子もこのまま順調に進んでいけば、決勝で命を落とすことになるのだな」
「はい、そうです。ローズマリア嬢にはアレク王子の弱体化と一緒にカインの精神操作も魔法陣の紙に仕込んで渡してあります。アレク王子の隙ができれば、そのまま真剣で斬り殺すことが出来ます」
「不慮の事故ということだな」
「はい、カインは精神操作で意識がなくなる手筈となっていますので、本人も斬ったことはわからない。まあ、可哀想に王族殺しの罪を着せられてしまうかもしれませんが」
「まあ良い、カインの祖父は英雄だが、第二王子派の中であまり影響力を持ち過ぎてもらっても困るのだ。孫の不始末を背負ってもらうしかあるまい」
「ええ、確かにそうですね」
「ふふ、楽しみだ」
ヘンリー教頭はほくそ笑んだ。
(ふふ、楽しみですね)
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