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ドランクール遺跡
間章
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女は洞窟を歩いていた。
左手に引っ提げた血の滴る黒剣は、鉄を硬い岩で砕いた様な歪なギザギザの形をしている。
「あはは.......ようやくこの日が来ました」
ピンクのボブカットに黒のくっきりした瞳。可愛らしい顔立ちに似合わない狂悪な顔で歩を進める。
「何者だ!止ま.......」
護衛の騎士が目の前で武器を構えようとする。
「.......あ?」
ゴトリ
だがその時にはすでに女は剣を振り、騎士の首が地を転がった。
「う、うわぁぁあ!?」
そばに居た考古学者は悲鳴をあげ、もう2人の騎士は武器を構える。
「侵入者だ、迎撃するぞ」
リーダー格の騎士が切りかかろうとした時だった。何者かがその騎士の足を掴む。
「な、なんだ!?」
見ると、首を失った騎士の胴体が男の脚を掴んでいる。
「し、死霊術か!?」
死霊術。死者を操ったり、魂を操る外法の魔法だ。死者への冒涜としてイーリスト国では禁術に指定されている。
「おい、こいつを魔法で消し飛ばせ!」
リーダー格の騎士はもう1人の騎士へと指示を出す。
「あ...あぁ......!」
もう1人の騎士は震えて動けなかった。仲間だったものが一瞬で肉塊となり、それがおぞましく自分たちに牙を剥いているのだ。
「無理だよねぇ?怖いよねぇ?仲間がそうなっちゃうのがさぁ!!」
女はユラユラと体を揺らしながらゆっくり近づいてくる。
「くっ、くそっ!【雷】に【狼】のマナ.......ほとばしれ!【雷狼】!」
身動きが取れないままに詠唱。狼の形を模した雷が女に飛びかかった。
「.......あはっ」
女は剣を振る。すると彼女の足元に転がる生首が宙に浮かんだ。
「弾けなっ!【魂の爆発】!」
彼女が詠唱する。男の首が一気に膨らんだかと思うと、青い爆発を起こした。
そしてそれは【雷狼】を巻き込んで消滅させる。
「ぐあっ」
その衝撃は護衛対象の学者のみならず騎士の2人も吹き飛ばした。
「まだだ!」
リーダー格の騎士は立ち上がろうと顔をあげる.......つもりだった。
身体が動かない。足の感覚がない。いや、足だけではない。全身の感覚がない。
視界には自分の首を失った胴体が転がっている。
「さようなら」
女の優しく微笑む顔を最後に彼の意識は途絶えた。
ーーーーーーー
目的の相手はこの洞窟にいる。
彼女を殺すために色々準備をして、ついに全ての準備と条件が整った。
転がる死体の山を鼻歌まじりにスキップで通り抜ける。通り抜けた死体たちはガクガクと震えたかと思うと立ち上がり彼女に続く。
「待っててねぇ?シーナ.......いや、姉さん♪」
そう言って遺跡に向かって進んでいくのだった。
左手に引っ提げた血の滴る黒剣は、鉄を硬い岩で砕いた様な歪なギザギザの形をしている。
「あはは.......ようやくこの日が来ました」
ピンクのボブカットに黒のくっきりした瞳。可愛らしい顔立ちに似合わない狂悪な顔で歩を進める。
「何者だ!止ま.......」
護衛の騎士が目の前で武器を構えようとする。
「.......あ?」
ゴトリ
だがその時にはすでに女は剣を振り、騎士の首が地を転がった。
「う、うわぁぁあ!?」
そばに居た考古学者は悲鳴をあげ、もう2人の騎士は武器を構える。
「侵入者だ、迎撃するぞ」
リーダー格の騎士が切りかかろうとした時だった。何者かがその騎士の足を掴む。
「な、なんだ!?」
見ると、首を失った騎士の胴体が男の脚を掴んでいる。
「し、死霊術か!?」
死霊術。死者を操ったり、魂を操る外法の魔法だ。死者への冒涜としてイーリスト国では禁術に指定されている。
「おい、こいつを魔法で消し飛ばせ!」
リーダー格の騎士はもう1人の騎士へと指示を出す。
「あ...あぁ......!」
もう1人の騎士は震えて動けなかった。仲間だったものが一瞬で肉塊となり、それがおぞましく自分たちに牙を剥いているのだ。
「無理だよねぇ?怖いよねぇ?仲間がそうなっちゃうのがさぁ!!」
女はユラユラと体を揺らしながらゆっくり近づいてくる。
「くっ、くそっ!【雷】に【狼】のマナ.......ほとばしれ!【雷狼】!」
身動きが取れないままに詠唱。狼の形を模した雷が女に飛びかかった。
「.......あはっ」
女は剣を振る。すると彼女の足元に転がる生首が宙に浮かんだ。
「弾けなっ!【魂の爆発】!」
彼女が詠唱する。男の首が一気に膨らんだかと思うと、青い爆発を起こした。
そしてそれは【雷狼】を巻き込んで消滅させる。
「ぐあっ」
その衝撃は護衛対象の学者のみならず騎士の2人も吹き飛ばした。
「まだだ!」
リーダー格の騎士は立ち上がろうと顔をあげる.......つもりだった。
身体が動かない。足の感覚がない。いや、足だけではない。全身の感覚がない。
視界には自分の首を失った胴体が転がっている。
「さようなら」
女の優しく微笑む顔を最後に彼の意識は途絶えた。
ーーーーーーー
目的の相手はこの洞窟にいる。
彼女を殺すために色々準備をして、ついに全ての準備と条件が整った。
転がる死体の山を鼻歌まじりにスキップで通り抜ける。通り抜けた死体たちはガクガクと震えたかと思うと立ち上がり彼女に続く。
「待っててねぇ?シーナ.......いや、姉さん♪」
そう言って遺跡に向かって進んでいくのだった。
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