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学校の合間に零は出来るだけ直斗の面会に足を運んだ。時間が許せば朝と夕方。
もちろん自分が会いたかったのもあるが、入院した日、玄関で自分を待っていた直斗の姿が頭から離れなかったからだ。
少しでも傍にいてやりたかった。
病院から帰ると零は何もする気になれずソファーへ身体を沈めた。
疲れの為か、すぐに瞼が重くなる。
───少しだけ……………休んでから…………。
そう思った時には既に微睡みの中へと落ちていた。
すると玄関から微かに音がして『お前』がソファーの下に身を隠した。
零は疲れきっていてそれも気付かない。
そして不意に髪を優しく撫でられ、まだ浅かった眠が現実へとゆっくりと呼び戻された。
───直斗………?
温かい手に目を閉じたまま心地よさに浸る。まだ夢と現を彷徨っていた。
───直斗……帰ってきたんだ……良かった………
しかし…どこかいつもと違う……。どこが…と言われればよく分からないが……何かが確実に違う……。
───直斗?…………じゃ…ない───
零はそれに気付くのと同時に目を開けた───。
———退屈だ………。
直斗はベッドの上でスマホをいじりながらため息を吐いた。
さすがに一週間近く入院していると探索する場所すら無くなっていた。
零の声だけでも聞きたかったが、時間を作っては毎日来てくれている零が疲れているのが目に見えて分かり、まさか夜まで付き合わせる訳にはいかなかった。
隣のベッドから大きないびきが聞こえる。
『坂下』とは気が合いそこそこ仲良くやっていた。看護師が認知症と言うだけあって、何度も同じ事を聞かれたり話されたりしたが大して気になる程でもない。
言い方は悪いが丁度いい暇つぶしにもなったし、どこか安心できた。
———明後日までなげぇな………。
しかしまさか『坂下』を叩き起こすわけにもいかず、直斗はまたため息を吐いた………。
———なんで……………
零はソファーに起き上がりかけたままの姿勢で動けなくなっていた。
すぐ横には紫紋が腰掛け零に微笑み掛けている。
「元気そうで安心したよ」
紫紋が口を開いた。
「結構心配してたんだよ?突然入院なんかするからさぁ……」
零の心臓があり得ない程早くなって、頭の中が危険だと知らせているのが分かる。
それなのに……何も考えられなくなり、身体が動かない。
「彼氏……入院してんだって?」
「…………何で……それ………」
もう二度と会うことも無いと思っていた。
「お前の彼……飲み屋で働いてるだろう?俺、たまにそこ行くんだよね…」
自分にすべてを教え
「そこでそれ聞いてさ、お前が寂しくしてんじゃないかな…って思ってね」
置き去りにした…………
昔のままの優しい笑顔が、温かく長い指をのばし零の頬に触れた。
「———触るな………」
精一杯の強がりも、紫紋への恐怖心に声を震わせた。
「まさか……俺が怖い?………それか…久しぶりに会えて……感動してる?」
紫紋が嬉しそうに笑った。
「……出てけよ……。じゃなきゃ…警察を呼ぶ……」
「おいおい…そりゃあんまりだろ」
言葉と同時に紫紋は零にぐっと近付き
「俺たち…あんなに愛し合ってたじゃないか」
耳元で囁いた。零の真実味の無い脅し文句などまるで利いていなかった。
上半身を辛うじて起こしている零に対して紫紋は今や覆いかぶさるように近付いている。
それに机の上に置きっぱなしのスマホに零の手が簡単には届かない事など一目瞭然だった。
「高校生と付き合ってるんだって…?最初聞いた時まさか本当に零の事だと思わなかったよ」
紫紋が愉快そうに笑った。何年も前に自分が捨てた男の元に突然姿を現しているとは思えない。まるで友人のそれの様に親しげに話している。
「お前が……高校生相手に『満足』できるとは思えないんだけど?」
紫紋の口が今にも耳に触れそうな程近付く。
「お前の彼氏は知ってんの……?お前の『性癖』をさ……。普通のセックスじゃ満足できないって……?」
「───なに言って………そんな事ない!」
「本気で言ってるのか⁉︎よく言うよ」
紫紋は声を上げて笑い出した。
その声に零の身体がビクッと震える。
「誰がお前に教え込んだと思ってる⁉︎お前が何を一番喜んだか俺が解ってないと思ってるのか⁉︎」
零の頭の中に昔の記憶が蘇った。
初めて「愛してる」と言った紫紋に嫌われたくない一心で、望むことなら何でも受け入れた……。
例えそれがどんなに異常で…犯罪まがいのことでも。
「『彼氏』に俺が教えてやろうか?お前が何をしたら本当に喜ぶかをさ……。よがってしょんべん垂れ流しにした事もあったよなぁ?あの時は俺も興奮したよ」
「それは!……お前が薬で………」
「そうそう!覚えてるじゃないか」
紫紋が嬉々として笑う。
「きっと……身体はもっと覚えてる。そうだろ?」
少しでも動けば触れそうな程、唇が近付いている。
「退けよ。俺はお前と関わるつもりはもう無い……」
零の声色が変わった。
震える身体を……突然目の前に現れた紫紋への恐怖をも、必死で見えないフリをした。
そうでもしないと、紫紋に従いそうになる自分を解っていた。
「直斗に話すなら話せばいい。俺たちはそんな事で……壊れたりしない……」
紫紋に脅されて言うことを聞くくらいなら……———直斗を信じようと決めた。
———直斗なら……きっと………そんな事で嫌いになったりしない……。
「…………お前……随分…可愛くなくなったな……」
一瞬笑顔を歪ませると紫紋は鼻で笑った。
しかしそう簡単に零を諦めるつもりは無かった。
何しろ、今までで一番気に入っていた。何処に連れて行っても、誰に会わせても羨ましがられた。『美しい玩具を持っている』と。
零が病気になり痩せ細った姿を見るまで手放すつもりなど無かった。
「そりゃそうか……いつまでも十代のままじゃないもんな」
紫紋は相変わらず触れそうな程そばで、優しい笑顔を向けた。
「じゃあ……やり方を変えよう」
楽しげに変わった口調に零が眉を顰めた。
「お前の大切な『彼』が……誤って……『薬』を口にする様な事があったら…どうなるかな?」
「……何言って………」
「飲み屋で働く高校生の体内から……そうだな………例えばLSDあたりが検出されても誰も不思議に思わないだろうな?」
楽しそうに笑う紫紋から目が離せなくなった。
———こいつは………狂ってる…………
「それとも……あの生意気そうなガキをお前の代わりにするのもありだな……。零も見たくないか?あのガキが何人もに犯される姿をさ……『昔のお前みたいに』」
「───ふざけるな‼︎直斗に手を出してみろ……」
零が怒鳴った。今度は恐怖ではなく怒りで身体が震えているのが分かる。
「……その先は?あのガキに手を出したらどうする…?──お前に一体何ができる?」
楽しげに笑っていた笑顔が、蔑む様な嗤笑へと変わった。零が自分に刃向かえないことを重々承知している。
「………何をしてでも…お前を殺す……どうせ…一度は死にかけたんだから……直斗の為なら何だってできる……」
絞り出すように声にした零に、紫紋の顔から笑顔が消え冷淡な瞳が現れた。
───気に入らないな……。
まさか本当に零にそんな事が出来るとは思っていないが、あんなに自分に従順だった零の口からここまで言わせる直斗が気に食わない。
「勘違いするなよ。俺はいつだってお前に全てを委ねてるだろ?無理強いなんかしたことない筈だ」
紫紋が再び優しく笑う。
「答えを出すのはお前だよ。俺はいつだって提案するだけ。決めるのはお前だ。零……」
零の瞳に迷いと微かな諦めが浮かぶのを紫紋の瞳が捉えている。
「零……俺はただ…昔みたいにお前と仲良くやりたいだけなんだよ……。何もアイツと別れろって言ってる訳じゃない……解るだろ?」
紫紋の言葉に再び思考が止まり始めていく……。
———俺は…………紫紋に……逆らえない………
鼓動が痛いほど早くなっている。
「……俺が……お前の言うことさえ聞けば……直斗には何もしないんだな……」
紫紋が嬉しそうに零の顎を指であげ
「約束はいつだって守ってきた。そうだろ?」
零の口を塞ぎ舌を絡める。
「また楽しくやろうよ。な?──零」
もちろん自分が会いたかったのもあるが、入院した日、玄関で自分を待っていた直斗の姿が頭から離れなかったからだ。
少しでも傍にいてやりたかった。
病院から帰ると零は何もする気になれずソファーへ身体を沈めた。
疲れの為か、すぐに瞼が重くなる。
───少しだけ……………休んでから…………。
そう思った時には既に微睡みの中へと落ちていた。
すると玄関から微かに音がして『お前』がソファーの下に身を隠した。
零は疲れきっていてそれも気付かない。
そして不意に髪を優しく撫でられ、まだ浅かった眠が現実へとゆっくりと呼び戻された。
───直斗………?
温かい手に目を閉じたまま心地よさに浸る。まだ夢と現を彷徨っていた。
───直斗……帰ってきたんだ……良かった………
しかし…どこかいつもと違う……。どこが…と言われればよく分からないが……何かが確実に違う……。
───直斗?…………じゃ…ない───
零はそれに気付くのと同時に目を開けた───。
———退屈だ………。
直斗はベッドの上でスマホをいじりながらため息を吐いた。
さすがに一週間近く入院していると探索する場所すら無くなっていた。
零の声だけでも聞きたかったが、時間を作っては毎日来てくれている零が疲れているのが目に見えて分かり、まさか夜まで付き合わせる訳にはいかなかった。
隣のベッドから大きないびきが聞こえる。
『坂下』とは気が合いそこそこ仲良くやっていた。看護師が認知症と言うだけあって、何度も同じ事を聞かれたり話されたりしたが大して気になる程でもない。
言い方は悪いが丁度いい暇つぶしにもなったし、どこか安心できた。
———明後日までなげぇな………。
しかしまさか『坂下』を叩き起こすわけにもいかず、直斗はまたため息を吐いた………。
———なんで……………
零はソファーに起き上がりかけたままの姿勢で動けなくなっていた。
すぐ横には紫紋が腰掛け零に微笑み掛けている。
「元気そうで安心したよ」
紫紋が口を開いた。
「結構心配してたんだよ?突然入院なんかするからさぁ……」
零の心臓があり得ない程早くなって、頭の中が危険だと知らせているのが分かる。
それなのに……何も考えられなくなり、身体が動かない。
「彼氏……入院してんだって?」
「…………何で……それ………」
もう二度と会うことも無いと思っていた。
「お前の彼……飲み屋で働いてるだろう?俺、たまにそこ行くんだよね…」
自分にすべてを教え
「そこでそれ聞いてさ、お前が寂しくしてんじゃないかな…って思ってね」
置き去りにした…………
昔のままの優しい笑顔が、温かく長い指をのばし零の頬に触れた。
「———触るな………」
精一杯の強がりも、紫紋への恐怖心に声を震わせた。
「まさか……俺が怖い?………それか…久しぶりに会えて……感動してる?」
紫紋が嬉しそうに笑った。
「……出てけよ……。じゃなきゃ…警察を呼ぶ……」
「おいおい…そりゃあんまりだろ」
言葉と同時に紫紋は零にぐっと近付き
「俺たち…あんなに愛し合ってたじゃないか」
耳元で囁いた。零の真実味の無い脅し文句などまるで利いていなかった。
上半身を辛うじて起こしている零に対して紫紋は今や覆いかぶさるように近付いている。
それに机の上に置きっぱなしのスマホに零の手が簡単には届かない事など一目瞭然だった。
「高校生と付き合ってるんだって…?最初聞いた時まさか本当に零の事だと思わなかったよ」
紫紋が愉快そうに笑った。何年も前に自分が捨てた男の元に突然姿を現しているとは思えない。まるで友人のそれの様に親しげに話している。
「お前が……高校生相手に『満足』できるとは思えないんだけど?」
紫紋の口が今にも耳に触れそうな程近付く。
「お前の彼氏は知ってんの……?お前の『性癖』をさ……。普通のセックスじゃ満足できないって……?」
「───なに言って………そんな事ない!」
「本気で言ってるのか⁉︎よく言うよ」
紫紋は声を上げて笑い出した。
その声に零の身体がビクッと震える。
「誰がお前に教え込んだと思ってる⁉︎お前が何を一番喜んだか俺が解ってないと思ってるのか⁉︎」
零の頭の中に昔の記憶が蘇った。
初めて「愛してる」と言った紫紋に嫌われたくない一心で、望むことなら何でも受け入れた……。
例えそれがどんなに異常で…犯罪まがいのことでも。
「『彼氏』に俺が教えてやろうか?お前が何をしたら本当に喜ぶかをさ……。よがってしょんべん垂れ流しにした事もあったよなぁ?あの時は俺も興奮したよ」
「それは!……お前が薬で………」
「そうそう!覚えてるじゃないか」
紫紋が嬉々として笑う。
「きっと……身体はもっと覚えてる。そうだろ?」
少しでも動けば触れそうな程、唇が近付いている。
「退けよ。俺はお前と関わるつもりはもう無い……」
零の声色が変わった。
震える身体を……突然目の前に現れた紫紋への恐怖をも、必死で見えないフリをした。
そうでもしないと、紫紋に従いそうになる自分を解っていた。
「直斗に話すなら話せばいい。俺たちはそんな事で……壊れたりしない……」
紫紋に脅されて言うことを聞くくらいなら……———直斗を信じようと決めた。
———直斗なら……きっと………そんな事で嫌いになったりしない……。
「…………お前……随分…可愛くなくなったな……」
一瞬笑顔を歪ませると紫紋は鼻で笑った。
しかしそう簡単に零を諦めるつもりは無かった。
何しろ、今までで一番気に入っていた。何処に連れて行っても、誰に会わせても羨ましがられた。『美しい玩具を持っている』と。
零が病気になり痩せ細った姿を見るまで手放すつもりなど無かった。
「そりゃそうか……いつまでも十代のままじゃないもんな」
紫紋は相変わらず触れそうな程そばで、優しい笑顔を向けた。
「じゃあ……やり方を変えよう」
楽しげに変わった口調に零が眉を顰めた。
「お前の大切な『彼』が……誤って……『薬』を口にする様な事があったら…どうなるかな?」
「……何言って………」
「飲み屋で働く高校生の体内から……そうだな………例えばLSDあたりが検出されても誰も不思議に思わないだろうな?」
楽しそうに笑う紫紋から目が離せなくなった。
———こいつは………狂ってる…………
「それとも……あの生意気そうなガキをお前の代わりにするのもありだな……。零も見たくないか?あのガキが何人もに犯される姿をさ……『昔のお前みたいに』」
「───ふざけるな‼︎直斗に手を出してみろ……」
零が怒鳴った。今度は恐怖ではなく怒りで身体が震えているのが分かる。
「……その先は?あのガキに手を出したらどうする…?──お前に一体何ができる?」
楽しげに笑っていた笑顔が、蔑む様な嗤笑へと変わった。零が自分に刃向かえないことを重々承知している。
「………何をしてでも…お前を殺す……どうせ…一度は死にかけたんだから……直斗の為なら何だってできる……」
絞り出すように声にした零に、紫紋の顔から笑顔が消え冷淡な瞳が現れた。
───気に入らないな……。
まさか本当に零にそんな事が出来るとは思っていないが、あんなに自分に従順だった零の口からここまで言わせる直斗が気に食わない。
「勘違いするなよ。俺はいつだってお前に全てを委ねてるだろ?無理強いなんかしたことない筈だ」
紫紋が再び優しく笑う。
「答えを出すのはお前だよ。俺はいつだって提案するだけ。決めるのはお前だ。零……」
零の瞳に迷いと微かな諦めが浮かぶのを紫紋の瞳が捉えている。
「零……俺はただ…昔みたいにお前と仲良くやりたいだけなんだよ……。何もアイツと別れろって言ってる訳じゃない……解るだろ?」
紫紋の言葉に再び思考が止まり始めていく……。
———俺は…………紫紋に……逆らえない………
鼓動が痛いほど早くなっている。
「……俺が……お前の言うことさえ聞けば……直斗には何もしないんだな……」
紫紋が嬉しそうに零の顎を指であげ
「約束はいつだって守ってきた。そうだろ?」
零の口を塞ぎ舌を絡める。
「また楽しくやろうよ。な?──零」
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