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・・・
しおりを挟む耳に自分の荒い息遣いが届き、それがまた冬音夜を昂らせた。
感じたくない、声も出したくないのに涼太の指に……『それ』に……微かに残った自尊心も何の役にも立たない程、感じている。
「………ぅ……ッン……」
声を押し殺す度に涼太がそれを煽る様に激しく奥をかき回した。
「………ぁあッッ……んッ…………」
「……どうした?声が漏れてるぞ?」
そう言ってクスッと笑い激しく冬音夜を煽る……。
すると、部屋のドアをノックする音が耳に届いた。
ビクッと身体を震わせた冬音夜にニヤッと笑うと
「空いてる、入ってくれ」
ドアの外のノックをした人物へ向け声を掛けた。
「───!!…ちょっ……と待ってください」
信じられないと言いたげな顔で起き上がろうとする冬音夜の肩を押さえ
「お前はそのままでいい」
その言葉が言い終わらないうちに今まで以上に激しく煽った。
「───ああッ!…ン……」
ウェイターが入ってくるのと同時に冬音夜の声が響き「あっ…」っとウェイターの小さな声が冬音夜の耳に届いた。
恥ずかしさに身体が反応して涼太に犯されている蕾がぎゅっと締まる。
それに触発される様に涼太が煽り続け
「…………ダ…メ………」
冬音夜の声が艶やかに変わる。
すぐ近くでウェイターがワゴンを運び込んでいるのがわかるのに自分が止められなくなっていく。
「……いい声だ」
耳元で囁く声にただでさえ熱い身体が、カッと熱くなった。
「もっと啼けよ」
涼太の言葉と激しさに昂りが抑えられなくなり、冬音夜はウェイターが部屋を出るのと同時に果てた。
「そんなに不貞腐れるなよ」
高そうな料理を前にニコリともしない冬音夜に向かって笑いながら涼太が声を掛けた。既にベッドから出て二人でソファーに向き合い座っている。
「………別に……不貞腐れてませんけど……」
明らかにブスッとした顔のまま冬音夜が意義を唱えた。
「そうか?…俺には小学生が拗ねてる様にしか見えないけどな」
そう言って笑いながらルームサービスのパンに手を伸ばした。ウェイターが入って来たのにも関わらず自分が冬音夜を抱き続けたことに腹を立てているのだと解っている。
「………そんなことないです……」
余計ムッとして答える冬音夜に堪えきれずクック…と本気で笑いながら
「…なら…食べろよ……」
下着姿の冬音夜に視線を向けた。
───意外にガキだな……こうなる事くらい解るだろ……
笑い続ける涼太をひと睨みすると、冬音夜はようやく食事に手を伸ばし食べ始めた。
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