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「──飯……食べていきますか…?」
浴室から出るなり声を掛けられ涼太は目を丸くした。
先にシャワーを浴び終えていた冬音夜がキッチンで味噌汁を温めながら視線を向けているのを見ると、どうやら自分に掛けられた言葉らしい……と分かる。
「……俺か?」
「他に誰がいるんですか?」
少し顔を染めながら面白くなさそうな視線へと変わる。
「…そうだな……じゃぁ…食ってくかな…」
まさか冬音夜からそんな言葉を掛られるとも思っておらず、戸惑いながら答えた。
居間に戻ると先程は気付かなかったが、机の上に財布に鍵、それと学生証が綺麗に並べて置かれている。
───へぇ……。あいつ明智大なのか……教育学部……。
「あっ……ちょっと…何勝手に見てるんですか」
手に料理を持った冬音夜が学生証を見ている涼太に慌てて声を掛け
「お前……教育学部なんだ……教師になるの?」
「───!?…悪いですか!?」
涼太の手から学生証を取り上げた。
───こんな事…してるくせにって絶対言われる……。
「……いいんじゃねぇの?お前……教師とか合ってそうじゃん」
「───え……」
「感情的に怒らなさそうだし……子供の話、ちゃんと聞いてやりそうだし…」
そう言いながら冬音夜の運んできた野菜炒めを指でつまみ口へ放り込む。
「似合ってるよ」
───絶対……意地悪言われると思ったのに……。
「……なんか………涼太さんに言われても……あんまり嬉しくないんですけど……」
「はぁ!?───なんだそれ!?……お前…ホントッ最近可愛くないな!」
冬音夜の照れ隠しに本気で不貞腐れた涼太を見てクスクス笑い
「嘘ですよ。…ありがとうございます」
そう言って微笑む冬音夜に視線が止まり
─────『トクッ』─────
涼太の心臓が大きく音を立てた。
「運ぶの手伝ってくださいよ。…あ……野菜炒めと味噌汁しか無いですからね」
笑いながらキッチンへ戻っていく冬音夜を、目で追いながら涼太は胸に手を当てた。
───なんだ…………今の…………。
鼓動を気にするが、まだ少し早い様な気がする。
───まさか…………そんな訳あるはずない……。
一瞬浮かんだバカみたいな考えを一笑すると
「しょうがねぇなぁ……」
そう言って涼太もキッチンへ向かった。
食事も終え、お互いスマホをいじったり好きな事をして過ごしている。
涼太も「帰る」と言わなかったし、冬音夜も別段「帰れ」とも言わなかった。
それは冬音夜の中で涼太と何もせず過ごす時間が特に苦痛では無かっただけで、当然帰るだろう……と思い込んでいた。
「そろそろ寝るか」
涼太の一言に冬音夜が目を兎のように丸くした。
「は!?……また泊まる気ですか!?」
「悪いかよ……」
「悪いですよ!…前は熱があったからで……それだって、ベッドが固いとか狭いとか文句言ってたじゃないですか!?」
「狭いって言ったのはお前な……」
「────!! とにかく嫌です!俺だってゆっくり寝たいんですからっ」
「この前だって…俺の腕の中で即行寝てたじゃねぇか」
「それはっ──」
涼太は照れて赤くなっている冬音夜の腕を引き
「お前には悪いが、俺は好きなだけお前を犯せる権利がある」
そう言って抱き寄せた。
「…………犯せるって言わないでください」
そして不貞腐れる冬音夜をベッドへ押し倒す。
「……要はお前を朝まで抱けば良いってことだろ?」
「…………ムカつく……」
ボソッと文句を言った冬音夜にキスするとニヤッと笑った。
灯りが着いたままの部屋で冬音夜の荒くなった息遣いが響く。
明らかに以前と違う。
演技ではなく本気で感じているのが分かる。
「───もう…ダメ………です……………」
涼太の指を易々と受け入れ『クチュクチュ』と淫らな音を立て、ヒクヒクと中を締め付ける。もう何回涼太にイカされているかすら分からなくなっていた。
「……あンッ───そこは………もう……」
縋るような甘い声を楽しみながら、冬音夜の中へゆっくりと入っていく。
「──んンッ───涼太さんッ…………」
薄ら開く唇が、涼太を求めることも目に見えて増えている。
ほんのり赤く染った肌に潤んだ瞳はゾクッとする程美しく、そして艶めかしく見える。
その肌をまだ赤く染めるように冬音夜の中を煽り、再び自分を求めて開いた唇に口付けると涼太はキツく冬音夜を抱きしめた。
浴室から出るなり声を掛けられ涼太は目を丸くした。
先にシャワーを浴び終えていた冬音夜がキッチンで味噌汁を温めながら視線を向けているのを見ると、どうやら自分に掛けられた言葉らしい……と分かる。
「……俺か?」
「他に誰がいるんですか?」
少し顔を染めながら面白くなさそうな視線へと変わる。
「…そうだな……じゃぁ…食ってくかな…」
まさか冬音夜からそんな言葉を掛られるとも思っておらず、戸惑いながら答えた。
居間に戻ると先程は気付かなかったが、机の上に財布に鍵、それと学生証が綺麗に並べて置かれている。
───へぇ……。あいつ明智大なのか……教育学部……。
「あっ……ちょっと…何勝手に見てるんですか」
手に料理を持った冬音夜が学生証を見ている涼太に慌てて声を掛け
「お前……教育学部なんだ……教師になるの?」
「───!?…悪いですか!?」
涼太の手から学生証を取り上げた。
───こんな事…してるくせにって絶対言われる……。
「……いいんじゃねぇの?お前……教師とか合ってそうじゃん」
「───え……」
「感情的に怒らなさそうだし……子供の話、ちゃんと聞いてやりそうだし…」
そう言いながら冬音夜の運んできた野菜炒めを指でつまみ口へ放り込む。
「似合ってるよ」
───絶対……意地悪言われると思ったのに……。
「……なんか………涼太さんに言われても……あんまり嬉しくないんですけど……」
「はぁ!?───なんだそれ!?……お前…ホントッ最近可愛くないな!」
冬音夜の照れ隠しに本気で不貞腐れた涼太を見てクスクス笑い
「嘘ですよ。…ありがとうございます」
そう言って微笑む冬音夜に視線が止まり
─────『トクッ』─────
涼太の心臓が大きく音を立てた。
「運ぶの手伝ってくださいよ。…あ……野菜炒めと味噌汁しか無いですからね」
笑いながらキッチンへ戻っていく冬音夜を、目で追いながら涼太は胸に手を当てた。
───なんだ…………今の…………。
鼓動を気にするが、まだ少し早い様な気がする。
───まさか…………そんな訳あるはずない……。
一瞬浮かんだバカみたいな考えを一笑すると
「しょうがねぇなぁ……」
そう言って涼太もキッチンへ向かった。
食事も終え、お互いスマホをいじったり好きな事をして過ごしている。
涼太も「帰る」と言わなかったし、冬音夜も別段「帰れ」とも言わなかった。
それは冬音夜の中で涼太と何もせず過ごす時間が特に苦痛では無かっただけで、当然帰るだろう……と思い込んでいた。
「そろそろ寝るか」
涼太の一言に冬音夜が目を兎のように丸くした。
「は!?……また泊まる気ですか!?」
「悪いかよ……」
「悪いですよ!…前は熱があったからで……それだって、ベッドが固いとか狭いとか文句言ってたじゃないですか!?」
「狭いって言ったのはお前な……」
「────!! とにかく嫌です!俺だってゆっくり寝たいんですからっ」
「この前だって…俺の腕の中で即行寝てたじゃねぇか」
「それはっ──」
涼太は照れて赤くなっている冬音夜の腕を引き
「お前には悪いが、俺は好きなだけお前を犯せる権利がある」
そう言って抱き寄せた。
「…………犯せるって言わないでください」
そして不貞腐れる冬音夜をベッドへ押し倒す。
「……要はお前を朝まで抱けば良いってことだろ?」
「…………ムカつく……」
ボソッと文句を言った冬音夜にキスするとニヤッと笑った。
灯りが着いたままの部屋で冬音夜の荒くなった息遣いが響く。
明らかに以前と違う。
演技ではなく本気で感じているのが分かる。
「───もう…ダメ………です……………」
涼太の指を易々と受け入れ『クチュクチュ』と淫らな音を立て、ヒクヒクと中を締め付ける。もう何回涼太にイカされているかすら分からなくなっていた。
「……あンッ───そこは………もう……」
縋るような甘い声を楽しみながら、冬音夜の中へゆっくりと入っていく。
「──んンッ───涼太さんッ…………」
薄ら開く唇が、涼太を求めることも目に見えて増えている。
ほんのり赤く染った肌に潤んだ瞳はゾクッとする程美しく、そして艶めかしく見える。
その肌をまだ赤く染めるように冬音夜の中を煽り、再び自分を求めて開いた唇に口付けると涼太はキツく冬音夜を抱きしめた。
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