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涼太の額から滴る汗が静流の胸へと落ちていく。
熱でほんのり赤く染まった肌に軽く歯を立てると、ビクッと美しく仰け反り静流の顔が快感から歪む。
そして激しくなる息遣いが終わりを近いことを知らせた。
「…………イキそう……」
「……いいよ……イキなよ…静流さん……」
そう言って赤みを増している薄く美しい唇に口付ける。
「───ぁ…………ンん…ッ………」
涼太は静流がイったのを見届けると身体を離し赤く染まった肌を見つめた。
「……見るなよ…」
面白くなさそうに背中を向ける静流を引き寄せ抱きしめると
「いいじゃん。セックスした後の静流さん……色っぽくて好きだよ」
耳元で囁く。
初めて静流を抱いてから五年以上の月日が経っていた。
「……また薬増やしたの?」
サイドテーブルの上の薬に視線を向けると静流をキツく抱きしめる。
「……眠れないんだから…仕方ないだろ……」
ここ何年か静流は薬に頼って眠っていた。
その種類も強さも時間と共に増えていっている。
「精神科医のくせに………俺を呼んでよ。静流さんならいつでも抱くよ」
「馬鹿言え。俺はもう若くないの。……毎晩お前に付き合ってられるかよ……」
「そんなことない……。静流さんは昔と全然変わらない……」
静流の透けるような白い肌に指を這わせ、首筋にキスをしていく。
「……この間連れて来てた娘……キレイな娘じゃないか。ちゃんと付き合えよ」
「……ちゃんと付き合ってるよ………。キスもしてるしセックスもしてる…………」
「……んッ……そう…じゃなくて……」
「──それは無理……俺、静流さんしか好きにならないから………それに…あいつより静流さんの方がずっとキレイだよ……比べ物にすらならない……」
「…そんな訳………あるかよ……」
「そんな訳あるんだよ……。ねぇ…次は静流の中でイかせてよ…………」
「───あ…ッ…………呼び捨てにするな……」
「…愛してるよ……『静流さん』」
熱を呼び戻され静流が涼太に口付ける。
「……俺は……お前が嫌いだ…………」
「知ってるよ……静流……」
ゆっくりと自分の中に挿入ってくる涼太を身体が受け入れ、それだけで快感から震えた。
───今夜はきっとよく眠れる……。
涼太に抱かれた日だけが熟睡出来た。
長倉でも、他の男でも眠れない……。
───そして明日は……もっと眠れなくなる…………。
静流は瞼を閉じ、全てを涼太に委ねた。
そして深い海に沈むように……
漆黒の闇の中へ落ちていった…………。
「涼太……試験どうなんだよ」
長倉は久々に訪れた静流の部屋でベッドの背もたれに寄りかかりながらタバコに火をつけた。
「どうって……あいつが落ちる訳ないだろ。俺なんかよりよっぽども出来が良い」
「親バカだな……」
笑う長倉の胸に体を預け、心臓の音を聞いている。
「………相変わらず眠れないのか?」
「んー……まぁね……」
サイドテーブルの上の灰皿を取り火を消すと胸の上の静流を抱きしめた。
「……そろそろ涼太と……切れたらどうだ?俺の家に来いよ」
「それはダメ……。俺がいなくなったら………涼太はきっと壊れてしまう……まだ…離れられない」
静流と涼太のことを知って一時離れることも考えたが、長倉は結局静流といることを選んだ。
静流の言葉に大きなため息を吐くと
「このままじゃ、お前が先に壊れる。解ってるだろ?お前の睡眠障害は涼太との関係からきてる。甥とそういう間になってしまったことからくる罪悪感。それを取り除かない限り……良くなるとは思わない」
長倉の言葉を黙って聞いていた静流がフッと笑った。
「俺もずっとそう思いこんでた……。涼太を拒めなかったことからきている罪悪感だって……」
静かにゆっくりと言葉を紡いでいる静流の髪を撫でながら長倉も何も言わず次の言葉を待っている。
「……けど違ったんだ……。俺は……涼太を愛してる……。多分…ずっと前から……離れられないのは、涼太じゃない。……俺なんだ……」
部屋の中を沈黙に委ねながら、長倉は静流の髪を優しく撫で続けた。
「俺は……自分から涼太が離れられない様にしたんだ……。そうやって涼太を手に入れておきながら……今度は涼太が離れることが恐くて仕方なくなってる……。涼太は俺を愛してると思い込まされてるだけで……いつか……それに気付く………けど………涼太の為には…そうならなければいけないことも理解ってるんだ……」
「それも全て……お前の思い込みだとしたら?」
「……そうかもね」
長倉の言葉にクスッと笑いながら静流は胸にキスをした。
「──けど……涼太を離したくないって思う俺と……引き離さなきゃって思う俺と……実際…二人の俺がいるんだよ……」
「……どっちにしろ、お前は涼太から離れた方がいい。一緒にいても、離れても危ういなら……俺のそばに来いよ……」
長倉はそう言いながら静流の身体をベッドへ押し戻した。
「………………そうだね……。考えとくよ……」
長倉と唇を重ねながら背中に腕を回した。
本当は涼太と離れるなんて出来ないと解っている。
しかし……離れなければいけないのも解っていた。
───涼太と離れたら……俺は眠れるようになるんだろうか…………。
長倉を受け入れながら、静流はぼんやりとそんなことを考えていた。
「ただいま」
玄関を入り靴を脱ぐと久しぶりに見る靴に静流の部屋の方へ視線を向けた。
───長倉さん……来てるんだ…………。
そう思うと微かに静流のあえぎ声が耳に届いた様な気がした。
───まぁ…いいけど…………。
リビングでテレビをつけると冷蔵庫へ飲み物を取りに行きコーラを見つけて眉をひそめた。
そして普段飲まないそれを取り出すとキャップを捻った。
さっきまで “恋人”とホテルにいた。
大学生活も残りわずかになり、医師国家試験も合否を待つのみとなっていた。
「たまにはデートしようよ」そう言われ仕方なし食事に行き、そのまま当然の事ながらホテルへ向かった。
喘ぎ声も感じる姿も……全てが陳腐でくだらなく見えた。
自分の名前を呼ぶ声にすらうんざりしていた程だ。
───静流さんと大違いだ……。
それでも誘われるままに何度か抱き、怠くなった身体をソファーへと沈める。
───卒業するし…………別れ時かな…………。
正直、静流さえいれば良かった。
それでも『世間体』や『周りとの兼ね合い』を考えると恋人の1人くらいいた方がいいか……と思い、長くは続かないが、それなりに上手くやっていた。
「よう、クソガキ」
背中から声を掛けられ涼太は面倒臭そうに振り向いた。
「来てたんですね。全然気付きませんでした」
冷蔵庫を開ける長倉を一瞥すると再びテレビへと視線を戻す。
「嘘つけ」
「嘘じゃありませんよ。───静流さんは?」
「シャワー浴びてるよ。……あれ?俺のコーラ無くなってる……」
「あ、俺飲んじゃいました。まだ残ってますけど……飲みます?」
笑顔でコーラを差し出す涼太を睨みつけると、長倉もその隣へ座った。
「帰らないんですか?」
「追い返したいんだろ?」
「ええ。…まあ」
「お前……本当ムカつくな」
そう言って涼太からコーラを取り上げると喉に流し込んだ。
「……そろそろ…静流から手を引け。静流が眠れないのはお前との関係のせいだ。頭の良いお前が解らない訳ないだろ」
長倉の言葉に涼太の表情が消える。
「……静流さんは……俺といれば眠れます……」
「次の日はもっと眠れなくなる」
「…………じゃぁ…毎日そばにいますよ」
涼太の言葉に長倉は大きなため息を吐いた。
「感情論で物を言うな。静流のことを考えたら、どうするのが一番良いか……分かるはずだ」
長倉の冷静な声に言葉が詰まった。
静流が眠れなくなったのは自分のせいだと涼太にも解っていた。
精神的なストレスからきているのだろうと。
そしてそのストレスのほとんどが自分が原因なのだろうと。
「もう一人でも大丈夫だろ……?静流を解放してやれよ……」
「………………嫌です……」
「……静流に何かあったらどうする?」
「…………そんなこと…絶対無い……俺が…………静流さんを守ります……」
「──今……静流を壊そうとしているお前がか?」
その言葉に涼太は顔を歪めた。
「あれ?涼太帰ってきてたの?」
シャワーから出てきた静流が涼太に笑顔を向ける。
「……うん。ただいま」
「二人して並んで座っちゃって……また喧嘩?」
冗談ぽく言った静流に
「お互い大人だ、喧嘩なんかしないさ。ただ、『どっちが静流を幸せにできるか』話してただけだ」
長倉も冗談ぽくそう返すと
「俺はそろそろ帰るよ」
そう言って玄関へ向かった。
「ちゃんと寝ろよ?」
静流の横を通りがてら額に優しくキスをすると涼太へ「またな。クソガキ」そう声を掛けて部屋を出て行った。
「……クソガキじゃねぇし……」
ポツリと言った涼太を心配そうに静流が見つめる。
「……何か言われたの?」
「……別に…何も言われてないよ……」
涼太は足早に静流へ向かうとシャワーの熱が残る身体を抱きしめた。
「……どうしたんだよ?……何かあった?」
優しく抱きしめ返す静流にキスをして激しく舌を絡める。
「───んッ……りょう…た……?」
「愛してる……。ずっとそばにいてくれるよね……?」
縋るような瞳を静流はもう一度優しく抱きしめると
「ずっと一緒にいるよ……」
そう言って涼太へ口付けた。
熱でほんのり赤く染まった肌に軽く歯を立てると、ビクッと美しく仰け反り静流の顔が快感から歪む。
そして激しくなる息遣いが終わりを近いことを知らせた。
「…………イキそう……」
「……いいよ……イキなよ…静流さん……」
そう言って赤みを増している薄く美しい唇に口付ける。
「───ぁ…………ンん…ッ………」
涼太は静流がイったのを見届けると身体を離し赤く染まった肌を見つめた。
「……見るなよ…」
面白くなさそうに背中を向ける静流を引き寄せ抱きしめると
「いいじゃん。セックスした後の静流さん……色っぽくて好きだよ」
耳元で囁く。
初めて静流を抱いてから五年以上の月日が経っていた。
「……また薬増やしたの?」
サイドテーブルの上の薬に視線を向けると静流をキツく抱きしめる。
「……眠れないんだから…仕方ないだろ……」
ここ何年か静流は薬に頼って眠っていた。
その種類も強さも時間と共に増えていっている。
「精神科医のくせに………俺を呼んでよ。静流さんならいつでも抱くよ」
「馬鹿言え。俺はもう若くないの。……毎晩お前に付き合ってられるかよ……」
「そんなことない……。静流さんは昔と全然変わらない……」
静流の透けるような白い肌に指を這わせ、首筋にキスをしていく。
「……この間連れて来てた娘……キレイな娘じゃないか。ちゃんと付き合えよ」
「……ちゃんと付き合ってるよ………。キスもしてるしセックスもしてる…………」
「……んッ……そう…じゃなくて……」
「──それは無理……俺、静流さんしか好きにならないから………それに…あいつより静流さんの方がずっとキレイだよ……比べ物にすらならない……」
「…そんな訳………あるかよ……」
「そんな訳あるんだよ……。ねぇ…次は静流の中でイかせてよ…………」
「───あ…ッ…………呼び捨てにするな……」
「…愛してるよ……『静流さん』」
熱を呼び戻され静流が涼太に口付ける。
「……俺は……お前が嫌いだ…………」
「知ってるよ……静流……」
ゆっくりと自分の中に挿入ってくる涼太を身体が受け入れ、それだけで快感から震えた。
───今夜はきっとよく眠れる……。
涼太に抱かれた日だけが熟睡出来た。
長倉でも、他の男でも眠れない……。
───そして明日は……もっと眠れなくなる…………。
静流は瞼を閉じ、全てを涼太に委ねた。
そして深い海に沈むように……
漆黒の闇の中へ落ちていった…………。
「涼太……試験どうなんだよ」
長倉は久々に訪れた静流の部屋でベッドの背もたれに寄りかかりながらタバコに火をつけた。
「どうって……あいつが落ちる訳ないだろ。俺なんかよりよっぽども出来が良い」
「親バカだな……」
笑う長倉の胸に体を預け、心臓の音を聞いている。
「………相変わらず眠れないのか?」
「んー……まぁね……」
サイドテーブルの上の灰皿を取り火を消すと胸の上の静流を抱きしめた。
「……そろそろ涼太と……切れたらどうだ?俺の家に来いよ」
「それはダメ……。俺がいなくなったら………涼太はきっと壊れてしまう……まだ…離れられない」
静流と涼太のことを知って一時離れることも考えたが、長倉は結局静流といることを選んだ。
静流の言葉に大きなため息を吐くと
「このままじゃ、お前が先に壊れる。解ってるだろ?お前の睡眠障害は涼太との関係からきてる。甥とそういう間になってしまったことからくる罪悪感。それを取り除かない限り……良くなるとは思わない」
長倉の言葉を黙って聞いていた静流がフッと笑った。
「俺もずっとそう思いこんでた……。涼太を拒めなかったことからきている罪悪感だって……」
静かにゆっくりと言葉を紡いでいる静流の髪を撫でながら長倉も何も言わず次の言葉を待っている。
「……けど違ったんだ……。俺は……涼太を愛してる……。多分…ずっと前から……離れられないのは、涼太じゃない。……俺なんだ……」
部屋の中を沈黙に委ねながら、長倉は静流の髪を優しく撫で続けた。
「俺は……自分から涼太が離れられない様にしたんだ……。そうやって涼太を手に入れておきながら……今度は涼太が離れることが恐くて仕方なくなってる……。涼太は俺を愛してると思い込まされてるだけで……いつか……それに気付く………けど………涼太の為には…そうならなければいけないことも理解ってるんだ……」
「それも全て……お前の思い込みだとしたら?」
「……そうかもね」
長倉の言葉にクスッと笑いながら静流は胸にキスをした。
「──けど……涼太を離したくないって思う俺と……引き離さなきゃって思う俺と……実際…二人の俺がいるんだよ……」
「……どっちにしろ、お前は涼太から離れた方がいい。一緒にいても、離れても危ういなら……俺のそばに来いよ……」
長倉はそう言いながら静流の身体をベッドへ押し戻した。
「………………そうだね……。考えとくよ……」
長倉と唇を重ねながら背中に腕を回した。
本当は涼太と離れるなんて出来ないと解っている。
しかし……離れなければいけないのも解っていた。
───涼太と離れたら……俺は眠れるようになるんだろうか…………。
長倉を受け入れながら、静流はぼんやりとそんなことを考えていた。
「ただいま」
玄関を入り靴を脱ぐと久しぶりに見る靴に静流の部屋の方へ視線を向けた。
───長倉さん……来てるんだ…………。
そう思うと微かに静流のあえぎ声が耳に届いた様な気がした。
───まぁ…いいけど…………。
リビングでテレビをつけると冷蔵庫へ飲み物を取りに行きコーラを見つけて眉をひそめた。
そして普段飲まないそれを取り出すとキャップを捻った。
さっきまで “恋人”とホテルにいた。
大学生活も残りわずかになり、医師国家試験も合否を待つのみとなっていた。
「たまにはデートしようよ」そう言われ仕方なし食事に行き、そのまま当然の事ながらホテルへ向かった。
喘ぎ声も感じる姿も……全てが陳腐でくだらなく見えた。
自分の名前を呼ぶ声にすらうんざりしていた程だ。
───静流さんと大違いだ……。
それでも誘われるままに何度か抱き、怠くなった身体をソファーへと沈める。
───卒業するし…………別れ時かな…………。
正直、静流さえいれば良かった。
それでも『世間体』や『周りとの兼ね合い』を考えると恋人の1人くらいいた方がいいか……と思い、長くは続かないが、それなりに上手くやっていた。
「よう、クソガキ」
背中から声を掛けられ涼太は面倒臭そうに振り向いた。
「来てたんですね。全然気付きませんでした」
冷蔵庫を開ける長倉を一瞥すると再びテレビへと視線を戻す。
「嘘つけ」
「嘘じゃありませんよ。───静流さんは?」
「シャワー浴びてるよ。……あれ?俺のコーラ無くなってる……」
「あ、俺飲んじゃいました。まだ残ってますけど……飲みます?」
笑顔でコーラを差し出す涼太を睨みつけると、長倉もその隣へ座った。
「帰らないんですか?」
「追い返したいんだろ?」
「ええ。…まあ」
「お前……本当ムカつくな」
そう言って涼太からコーラを取り上げると喉に流し込んだ。
「……そろそろ…静流から手を引け。静流が眠れないのはお前との関係のせいだ。頭の良いお前が解らない訳ないだろ」
長倉の言葉に涼太の表情が消える。
「……静流さんは……俺といれば眠れます……」
「次の日はもっと眠れなくなる」
「…………じゃぁ…毎日そばにいますよ」
涼太の言葉に長倉は大きなため息を吐いた。
「感情論で物を言うな。静流のことを考えたら、どうするのが一番良いか……分かるはずだ」
長倉の冷静な声に言葉が詰まった。
静流が眠れなくなったのは自分のせいだと涼太にも解っていた。
精神的なストレスからきているのだろうと。
そしてそのストレスのほとんどが自分が原因なのだろうと。
「もう一人でも大丈夫だろ……?静流を解放してやれよ……」
「………………嫌です……」
「……静流に何かあったらどうする?」
「…………そんなこと…絶対無い……俺が…………静流さんを守ります……」
「──今……静流を壊そうとしているお前がか?」
その言葉に涼太は顔を歪めた。
「あれ?涼太帰ってきてたの?」
シャワーから出てきた静流が涼太に笑顔を向ける。
「……うん。ただいま」
「二人して並んで座っちゃって……また喧嘩?」
冗談ぽく言った静流に
「お互い大人だ、喧嘩なんかしないさ。ただ、『どっちが静流を幸せにできるか』話してただけだ」
長倉も冗談ぽくそう返すと
「俺はそろそろ帰るよ」
そう言って玄関へ向かった。
「ちゃんと寝ろよ?」
静流の横を通りがてら額に優しくキスをすると涼太へ「またな。クソガキ」そう声を掛けて部屋を出て行った。
「……クソガキじゃねぇし……」
ポツリと言った涼太を心配そうに静流が見つめる。
「……何か言われたの?」
「……別に…何も言われてないよ……」
涼太は足早に静流へ向かうとシャワーの熱が残る身体を抱きしめた。
「……どうしたんだよ?……何かあった?」
優しく抱きしめ返す静流にキスをして激しく舌を絡める。
「───んッ……りょう…た……?」
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縋るような瞳を静流はもう一度優しく抱きしめると
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