32 / 50
・・・
しおりを挟む
開け放たれたカーテンから月明かりが差し込む中、自分の上で快感に身をよじる静流を見つめている。
恐らく少し前まで長倉が静流を抱いていたベッドで静流を抱いていることに微かな優越感が湧いていた。
「……涼太…………」
静流が甘い声で囁く度に唇を重ねる。
涼太は静流の腕を引き寄せると自分の身体の下に組み敷き、激しく舌を絡ませ静流の全てを舐め尽そうとでもする様にキスをした。
そして何度も静流の中を煽り、その度に声を上げ善がる静流をキツく抱きしめた。
何度『愛してる』と告げても足りない。
───どうしたら……離れないでいてくれる…………?…………
涼太は自分の腕の中で安心したようにぐっすり眠る静流を見つめていた。
柔らかい髪を撫でると、微かに口角が上がり笑った様に見える。
柔らかい髪も、透けるような肌も、出会った頃から何ひとつ変わらない。
世界でただ一人『そばにおいで』と言ってくれた人……。
ずっと一人だった。
父にも、母にすら『愛されている』と感じた記憶が無い。
静流だけが愛してくれた。精一杯の愛情でいつでもそばにいてくれた。
生まれて初めて愛されていると『自分の居場所はここなんだ』と安心していられた。
あの不格好な卵焼きの味を、嬉しそうな静流の笑顔を今でも覚えている。
───俺にだって………静流さんは守れる………。
それがいつからか静流が自分を置いて、誰か他の者の元へ行ってしまうのではないかという恐怖が常に胸に巣食い始めた。
一人に戻りたくないという思いが静流への執着へ変わっていった。
「───お願いだから……俺を捨てないで………ずっと…そばにいてよ……」
何度言ったか分からない言葉を涼太は眠っている静流に囁いた。
恐らく少し前まで長倉が静流を抱いていたベッドで静流を抱いていることに微かな優越感が湧いていた。
「……涼太…………」
静流が甘い声で囁く度に唇を重ねる。
涼太は静流の腕を引き寄せると自分の身体の下に組み敷き、激しく舌を絡ませ静流の全てを舐め尽そうとでもする様にキスをした。
そして何度も静流の中を煽り、その度に声を上げ善がる静流をキツく抱きしめた。
何度『愛してる』と告げても足りない。
───どうしたら……離れないでいてくれる…………?…………
涼太は自分の腕の中で安心したようにぐっすり眠る静流を見つめていた。
柔らかい髪を撫でると、微かに口角が上がり笑った様に見える。
柔らかい髪も、透けるような肌も、出会った頃から何ひとつ変わらない。
世界でただ一人『そばにおいで』と言ってくれた人……。
ずっと一人だった。
父にも、母にすら『愛されている』と感じた記憶が無い。
静流だけが愛してくれた。精一杯の愛情でいつでもそばにいてくれた。
生まれて初めて愛されていると『自分の居場所はここなんだ』と安心していられた。
あの不格好な卵焼きの味を、嬉しそうな静流の笑顔を今でも覚えている。
───俺にだって………静流さんは守れる………。
それがいつからか静流が自分を置いて、誰か他の者の元へ行ってしまうのではないかという恐怖が常に胸に巣食い始めた。
一人に戻りたくないという思いが静流への執着へ変わっていった。
「───お願いだから……俺を捨てないで………ずっと…そばにいてよ……」
何度言ったか分からない言葉を涼太は眠っている静流に囁いた。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる