海色と灼熱

SHIROKO

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灼熱の過去に触れる海色

人の温もりに触れる灼熱

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 突然のナルタの告白に、三人とも時が止まったかのようにただただ呆然とした。
 一番初めに動いたのは、やはり奏子だった。

 「すっっっっ……ごくない!?ナルタ、海音の事好きなんだって!!!!!ど、どうしたら一日でそんな関係値までに発展するわけ!?やば!!!!すご!!!!ガチ恋愛!?」
 奏子は海音の肩を抱きながらきゃあきゃあと一人黄色い声をあげている。
 海音もナルタの言葉にぽかんとしていたが、次第にその顔は赤みが増していった。
 「な……ナルタくん……そ、それって……」

 「だから!!!!俺は海音が好きなんだよ!!!!今更昔の話引っ張り出しやがってこのクソ野郎!!!!このタコ!!!!」

 焦りが頂点に達したナルタは周りの声が聞こえていないようで、褐色肌の顔をこれでもかと言うくらい沸騰させながら、傅くアランを指さしながら叫び続ける。
 タコくらい赤くなっているのはナルタの方ではあるが。

 「………………あの、なら、はい、それなら私から申し上げられる事は御座いません。大変失礼致しました。」

 一番長く呆然としていたアランは、足を崩して今度は土下座の姿勢で深く頭を下げた。
 そして顔を上げて、海音に言った。

 「……こんな事ってあるか?」

 海音もこれには流石に同意の意を示すしかなかった。



 「うぅ……こんな筈じゃなかったのに……」
 今度はナルタが海音の部屋の押し入れに、それこそ言葉の通り押し入ってしまった。
 まさかこんな形で自分の想いを口に出すことになるとは思ってもいなかった。

 我に返った時には、時既に遅し。
 ナルタはぎこちない動きで首を動かし、横で唖然としている海音の顔を見て想定外の暴露をしてしまった事に気付き、目にも止まらぬ速さで押し入れに逃げ込んだのだった。

 契約の時に海音の魂に一目惚れして、一日でキスの意味を知り、愛ゆえの止まらない性欲の辛さも知り、そして一日で惚れたことを本人の前で暴露する。
 ここまで超スピードな想いバレもそうそうないだろう。

 「いや、まぁそもそもこういう時ってどう相手に想いを伝えればいいのかとか分からないけど……でもアレは絶対に違う、だって今めちゃくちゃ俺やるせなくなってるし」

 暗い押し入れの中の隅で再び体育座りして、無性に泣けてきて膝の上に額を置いた。
 押し入れの向こう側の声も勿論ナルタに筒抜けなので、更にいたたまれない気持ちになってくる。
 物理的に塞ぎ込んでも、結局状況は何一つ変わりはしないのだ。



 「で、で!?海音はどうなの!?」
 「あの、えっと、その」
 興奮気味に海音に詰め寄っているのは言うまでもなく奏子だ。
 海音は顔を真っ赤にしながら奏子の問い詰めに何も答えられず、視線を彷徨わせる。
 「やめろ」
 グイ、と肩を掴んで海音から奏子を引き剥がしたのはアランだった。
 「……少なくとも、今は本人がいる前で問い詰める話じゃないだろう。」
 チラ、と押し入れの方を一瞥してから小声で奏子に言い聞かせた。

 流されやすい海音、空気の読めない奏子、このメンツの中で唯一まともに状況を冷静に判断し、的確な落とし所を付けられるのはアランだけのようだった。
 奏子はちぇ~っと言いながらもそれ以上は海音に問い詰めようとはせず、件の黒魔術書を持ってきたバッグに入れて立ち上がった。
 「本当はもう少し色々話を聞きたかったんだけど!!ちょっとこの本の事を調べたいから帰るね!!」
 「絶対に召喚術やるなよ」
 すぐさまアランから釘を刺される。
 「ヤラナイヨ(目逸らし)」
 「お前の家まで着いていく」
 「えっ!!キモっ!!警察呼ぶ!!!!」
 いつものようにギャーギャー言い合っている二人をどこか遠くに感じながら、さっきのナルタの暴露した言葉を思い出しては海音はぼーっとしていた。

 『ナルタくんが言っていた、惚れたって言葉……やっぱりそういう意味なのかな……』

 契約前後でナルタの態度が急変したこと。
 「絶対にお前の事守るから」と言ってくれたこと。
 優しく口付けてくれたこと。
 一緒に服を買いに行ったこと。
 手を繋いだこと。

 たった二十四時間一緒に過ごしただけなのに、既にナルタとの思い出が沢山出来てしまっていた。
 特に、ナルタからの温かくて優しいキスは、いつも胸が甘く痺れて、同時に優しい気持ちになる。
 『私がナルタくんをもっと知りたいって思うのは、なんでなんだろう』
 単純に、龍に興味があるだけなのだろうか。
 しかし、さっきアランが契約を破棄するように頭を下げた時に感じた強い焦燥感。
 あれは、大切な何かを失いそうになった時の気持ちによく似ていた。

 海音はしっかりと閉じられてしまった押し入れを見る。
 中からは物音ひとつしない。

 「……みね、海音!!」
 「えっ!!あ、うん!!」

 アランに声を掛けられていた事にもすぐには気付けなかった。
 慌てて海音は立ち上がり、玄関へと向かう。

 「宍戸が本当に召喚しないかが不安だ。警察を呼ばれない範囲でこのバカの監視をしてくる。いきなり上がり込んで悪かったな」
 「ううん、大丈夫……ちょっとお父さんお母さんが起きちゃわないか心配だったけど……。あの、奏子……本当にやっちゃダメだからね?」
 「や、やらないってば~!!なんで二人してそんな疑いの目で見るの!?」
 「本当はその本を今すぐにでも燃やしたいくらいなんだがな」
 「バチが当たるよ!?」
 ひっし!!と黒魔術書を入れたバッグを抱きしめる奏子を見て、やれやれとアランは頭を横に振った。
 「なんかあったらいつでも連絡してくれて構わないから。じゃあ、また」
 アランは奏子を外に押しやるようにして背を向け、一度だけ振り返って小さく手を振った。
 アランの気遣いに感謝しつつ、海音も笑って手を振った。

 「……。」
 閉じられた玄関ドアの前で、再びぼーっとしてしまう。
 自分の気持ちはどうなんだろう。
 今まで恋をした事がなかった為に、ナルタへの思いがどのようなものかをまだ理解出来ていなかった。

 何より、この後ナルタと顔を合わせるのがとても気まずい気持ちになってしまっていた。




 ……………………。
 どのくらい、押し入れの中に閉じこもっていただろうか。
 僅かに押し入れの隙間から差し込む光が、陽の光ではなく海音の部屋の照明だと気付くのに少しだけ時間が掛かった。
 気まずい気持ちが胸の中で渦巻く。
 もし時間を戻せるのなら、戻したいと強く願ってしまう。
 すっかり静かになってしまった押し入れの向こう側で、時々海音の気配が別の部屋に移動しては、机の前で止まるを繰り返していた。
 気まずいと思っているのは海音もなのだろう。
 声をかけてくるような気配は一切なかった。

 『昔は人間の気持ちなんて考えなくても良かったのにな……』

 ことある事に昔を思い出してしまう自分にも嫌気がさす。
 アランが言った言葉は事実だった。
 かつてこの世界にナルタを召喚した召喚士は、ナルタと愛人となることを望んでいた。
 しかし、ナルタはその召喚士に興味などチリ程もなかった。
 しかし、いつまでもしつこく言い寄る為、"契約"……国の反逆者達から国を守り、一族を繁栄へと導く事が出来たのであれば愛人になってもいいと言った。
 それからはその召喚士は祖国を奪還する為に奔走し、そして勝利を掴み取り、一族は英雄の血と賞賛された。
 名声を得た召喚士は嬉々としてナルタにその事を報告し、願いを叶えよと詰め寄った。
 まるで獣のように、ナルタの身体と心を得ようとする召喚士を見てナルタは怒りを顕にし、国から献上された召喚士の城丸ごと業火で焼き付くした。
 その業火は言うまでもなく、召喚士の生命力から搾り取ったものであり、その召喚士は絶叫しながら自らの力によって炙り殺されたのであった。
 召喚士が死んだ事により契約を終えたナルタは元の世界へと戻り、そのまま千年の眠りについた。


 『……こんな過去、海音に言えるわけがないだろ……。』
 嫌われたくない。こんな身勝手な過去を知られたくない。
 ナルタは海音に嫌われる事が、何よりも怖くて仕方なかった。
 炎龍とは短気で気分屋、召喚士すらも翻弄し蹂躙する高貴かつ圧倒的な力の化身。
 どの世界に於いても、炎龍とは他の龍とは別格の扱いを受けていた。
 それがかつてのナルタを慢心させていたとも言えるのだが、まさかたった一人の人間との出会いで全て悔いるべき過去になるとは思ってもいなかった。
 『俺の生きてきた長い龍生の中で、こんなに辛い思いをする時が来るなんて思ってなかった』
 もしかしたら自分の世界の神からの天罰なのでは?と思わなくもない。
 最高峰の炎龍であっても、やはり神には勝てないのだ。


 「ナルタくん」
 「!!!!」
 ビクッ!!とナルタの小さな全身が強ばった。
 海音の声だ。
 「あのね……も、もうご飯の時間だから……」
 「……い、いいって、俺、そんなに飯食わなくても生きられるから……」
 ナルタは声を絞り出した。
 「だ、ダメだよ……」
 海音の声は、困っていた。
 「ナルタくん……家族はね、みんなが揃ってる時はみんなで食べるものなんだよ。もしお腹が空いてなくても、ほんの少しだけ食べるだけでもいいの。一緒に過ごす事が大事、なんだよ」
 「……海音」
 少しだけ、押し入れを開く。
 隙間から覗いて見る海音の顔は、やはり声と同じく困った表情を浮かべていた。
 『俺も……もっとお前と一緒にいたい』
 海音を見るだけでぶわりと愛しさが溢れてくる。
 「……分かった」
 そしてナルタは引き出しの上段から飛び降り、複雑な表情を浮かべたままリビングに足を向けた。



 「ナルタくん、海音の友達に色々聞かれて疲れちゃったんだって?お疲れ様」
 温かい湯気が立つ合わせ味噌の味噌汁をテーブルの上に置きながら、海音の母、光冬は優しく笑った。
 『海音がそういう風に伝えてくれたんだな……』
 嘘ではないにしろ、押し入れに飛び込んだ理由に関しては両親には話さなかった海音の気遣いに気付いて、ナルタは更に申し訳ない気持ちになった。
 「まぁ、龍なんて言われたら誰もが興味持つだろうしな」
 朝はくたびれたサラリーマンだった海音の父、慎二はだいぶ顔の疲れも消え、今は爽やかな印象を受ける面持ちの初老の男性だった。
 「あ、あの、さ……俺、二人に対してどう呼んだら良いんだ……??」
 海音に「二人をどう呼ぶかは直接聞いてね」と言われた事を思い出し、ナルタは少し気恥ずかしくなりながらも光冬と慎二を交互に見た。
 「あら、改めて聞いてくれるなんてやっぱり真面目な龍くんなのね。私には好きに呼んでいいのよ」
 「俺は呼び捨てで構わないぞ。同じ男だからな」
 二人の優しい反応に、ナルタは胸がきゅっと締め付けられるような気がした。
 むず痒いような、温かいような……。
 光冬の代わりにお椀に白米を盛る海音は、ナルタを見てにこっと笑った。
 それがまたナルタは無性に嬉しくて、思わずしっぽが揺れた。

 「はい、これナルタくんのお椀とフォークね。」
 赤い耐熱プラスチック製のお椀と子供用のフォーク。
 「海音から、ナルタくんはこの国のご飯の食べ方はまだ知らないって聞いたから、まずはフォークを使ってご飯を食べられるようになるまで頑張ってみましょうね」
 子供扱い!?と思わず叫びたくなったが、確かに三人の持つ二本一組の細い木の棒を見て、なんじゃこりゃと思ったのは確かだった。
 それに、フォークであれば見覚えがあるし、使い方もよく知っていた。
 思わず不満そうな顔を見せるナルタを見て、慎二は麦酒を呑みながらははっとさわやかに笑った。
 テーブルの一遍を挟んで隣に座る海音が、ナルタに話しかける。
 「今日の晩御飯は、ナルタくんが家に来たお祝いに、みんなで一緒に食べられる肉じゃがだよ。ナルタくんの口に合うといいんだけど……」
 テーブルの中央に置かれた大きな器に、ごろっとしたじゃがいもと人参、じんわりと出汁と肉汁が染みた玉ねぎに、牛のこま切れ肉。
彩り鮮やかなシャキシャキさやいんげんに、つるっとしたしらたき。
 嗅いだこともない優しい香りに、ナルタの腹が思わずくるると鳴いた。
 「うわっ!?いやっ、今のはっ」
 かっと顔を赤くするナルタを見て、三人は笑った。
 「ナルタくんのお腹が待ちきれないみたいだし、食べましょうか」
 光冬の言葉に合わせて、慎二と海音は手を合わせる。
 「ナルタくん、私の真似をしてね」
 「ん?」
 言われた通りに、ナルタは両手を目の前で合せた。
 「手をこうやって合わせて、みんなで「いただきます」って言うの。」
 「へぇ……何でだ?」
 「うんとね……」
 海音は光冬を見る。
 「うふふ、これはね、ご飯が美味しくなる魔法の言葉だからよ」
 「魔法の言葉……」
 ナルタは目を瞬かかせた。
 「ほら、じゃあ、せーの」


 いただきます。




 初めて食べる肉じゃがは、それはもうとびきり美味しかった。
 白米も、味噌汁も、全て美味しかった。
 ご飯を食べたあとの「ごちそうさま」という魔法の言葉で満足感も得られた気がする。
 ナルタの満足そうな顔を見て、光冬と海音は小さくハイタッチしたのだった。

 「あ、忘れてたわ。ねえあなた、お酒飲んだ後でごめんなさいなのだけど、ナルタくんにお風呂の入り方を教えてあげて欲しいの」
 キッチンから顔を出して、リビングでテレビを眺めている慎二に光冬は声を掛けて、慎二もそうだな、とソファから立ち上がってナルタに声をかけた。
 「ナルタくん、君は風呂に入った経験はあるのか?」
 「風呂?まぁ……千年前の英国の風呂と同じなら」
 「千年前の英国か……あそことは少し風呂の文化が違うんだよな。じゃあ、とりあえず一緒に風呂に行ってみるか」
 「??おう」
 「まずはこれ。君の下着。ブリーフ派かトランクス派か分からなかったから、とりあえずトランクスにしておいた。合わなかったら言ってくれ」
 「ん?これが下着……??なんか形が俺の知ってるものとは違うような……」
 「基本的に千年前の衣食住は参考にはならないぞ」
 「そうなのか……」
 この世界の人間にとって、千年前とは気の長くなるような大昔の話らしい。
 ナルタはそのギャップにも少し悩まされていた。
 「で、これは寝間着。寝る間はコレを着る。サイズが合わなかったら言ってくれ」
 「ん?これは服とは何が違うんだ?」
 「寝間着。寝てる、間に、着る服。パジャマって言った方が伝わるのか分からないが、ひとつ確実に言えるのは、これ着て外に出ると色んな人に笑われるから気をつけるんだな」
 「え?お、おう」
 笑われる服を何故渡すんだ?と疑問に思ったが、とりあえず受け取った。
 「あとはこれ、バスタオル。風呂から出たらこれを使って全身を拭く。濡れたまま出ると風邪引くからな。」
 「なんかデカい布?だな……分かった」
 そして慎二は脱衣所の扉を閉め、服を脱ぐように促した。
 「流石に千年前の英国でも、風呂に入る時は服は脱いだだろ?」
 「金持ちの家とかは風呂に入らない奴が多かったけどな」
 「……聞かなかったことにしとく」
 ナルタの脱いだ服を脱衣所に置かれたドラム式洗濯機を指さして入れるように促し、全裸になったナルタが慎二を見上げると、慎二まで全裸になっていた。
 「んっ!?なんで慎二まで全裸なんだよ!?」
 「何言ってるんだ??これから一緒に風呂入るからだろ」
 「んっ!?」
 そして慎二は風呂場の扉を開けてナルタの頭をポンポンと叩いた。


 「……風呂ってこんなものだったか??」
 風呂に入りながら慎二に風呂のアレソレを教わり、全身ほっかほかに仕上がったナルタは少し感動していた。
 「風呂とはこんなもんだ」
 慎二も清々しい顔で全身をバスタオルで拭っている。
 『なんかすっごい気持ちよかったな……これがこの時代の風呂ってやつなのか』
 慎二の言う通り、千年前の風呂とは全く違った。
 全身の疲れが吹き飛ぶような……そんな爽快感があった。
 「うわぷ」
 感慨に耽っているナルタの髪をバスタオルでガシガシと水気を拭き取って、慎二は再びナルタの頭をポンポンと軽く叩いた。
 「湯冷めするぞ。」
 そういう慎二は既に寝間着……スウェットに着替え済みで先に脱衣所を後にした。
 『………………千年前とは何もかもが違うな』
 関わった人間の反応も、食文化も、胸に抱く思いも。

 『……あと、慎二の股間』

 風呂に入ってる間に見た慎二の慎二は、ナルタとは形も違えば大きさも違った。


 『……あれをきっかけにして海音が生まれたのか……』


 自分の股間にあるソレを見て、もう少し太くならないものかと思った。

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