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転生〜ロッカの街
第8話 拡張・・・されちゃった
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馬車がゆっくりとスピードを落としていく。
時間としてはちょっと早めだけど、今日はここで野営する事にしたのだ。
その理由はひとつ。
「腹減ったぁ……」
「魔王城を出てから何も食べてなかったしね。ま、フィズは途中で食むったけれど。確かそういうのを道草を食うっていったかしら?」
「いや、それは違……わないな。むしろ語源か。ちょっと今は頭が回らん」
俺は御者席で大袈裟に倒れた。
すると耳元で風を切る音がして、隣にジャックが降りてきた。
「うおっ!」
「マスター、如何なさいましたかっ!?」
「お、おう。すまんちょっと腹が減って立ち上がる気力がなくなっただけだったんだが……」
「なんと! それは重要な案件ですね。ならば是非私めにお任せをっ!」
ジャックはそれだけいうとまた空へと戻っていった。
あいつずっとこっち、というか俺を見てるのか?反応が早すぎるだろ。
でも何か仕事をしたいっていう熱意は猛烈に感じるな。
やっぱり雨樋を延々とやらされていた弊害か……かわいそうに。
ああ、そういやお客さんにも野営地についた事を知らせないと。
俺はゆっくり起き上がると小窓から中の二人に声をかけ、御者台を降りた。
「女勇……じゃなくてレイアリスさん、体の具合はどうですか?」
「ええ、とってもいいわ。やっぱり回復魔法をかけて貰ってよかったわ」
そういってから頭上に広がる空に目を馳せる。
その視線の先には、人間の体に大きな羽根を生やした姿のローズがいた。
今はジャックがいないから一人で周囲の警戒をしているんだろう。
魔王城を出てしばらくして一回目の休憩をした時、ローズが降りてきて回復魔法をレイアリスさんに使うか尋ねてきた。
一応怪我をさせたのが相棒だった事もあって気にしていたのかもしれない。
俺がそのことを伝えると、レイアリスさんは相手が人間の姿をしているガーゴイルという事もあって悩んだ。
そして悩んだ結果、回復魔法をかけてもらうことになった。
で、そのあと回復魔法っていう奇跡みたいな現象に見とれていたらご飯を食べ忘れちゃったんだよな。
あ、またご飯の事を思い出しちゃった……腹減った。
そんな俺の横でまたもシュンという風切り音がした。
見ると、やはり先程と同じくジャックが立っていた。
「おまたせいたしました」
ジャックの手には大きな鳥が首を落とされた状態で、逆さまになって握られていた。
傷口からはまだ血が滴っている。
「こちらをお召し上がりください」
そういって鳥を手渡して来た。
思わず受け取ってしまったけれど、俺は料理なんてできない。
つまり、鳥を捌くなんてことは無理だ。
それを伝えるとジャックは少し悔しそうな顔をした。
そして突然地面に頭を擦り付けた。
「私は食事を必要としないため、料理だけは出来ず……申し訳ありませんッ!!」
「い、いや……大袈裟だなぁ」
「味が……味というものがッ! 分からないのですッ!!」
俺はそんな悲しいことを叫ぶジャックに、気にしなくていいから早く立ってくれといった。
仕事を全力でこなそうとするのは嬉しいけど、得手不得手があるのなんて当たり前だしな。
「じゃあその鳥、私が捌こうか?」
「レイアリスさん出来るんですか?」
「うん、大抵の冒険者はできるよ。というか出来ないと命に直結するからね」
そういって俺から鳥を受け取ると手早く捌いてくれる。
内臓などは地面に穴を掘って埋めていたけどあれがセオリーなのかな。
「はいどうぞ。ここには調理器具なんてないから直火焼きになるかな」
「一人で食べるには多いので、よかったら三人で食べましょう」
「いいの? じゃあグレイズを呼んでくるわ」
しばらくしてグレイズさんがそこらで見つけた、という食べられる木の実を持って戻って来ると、ささっと火をおこしてくれた。
「やっぱり旅慣れている人がいると違いますね」
「あれ、君も馬車を持っているんだから旅はしてるだろう?」
「いえ、天職を知ったのは最近の事でして……」
そんな俺の言葉にグレイズさんは首を傾げた。
どうやらこの世界の人々は”信託の儀”というので天職を獲得するらしい。
街や村単位で子供が十になる歳に一斉に行うんだそうだ。
その中で選ばれた人が天職を獲得できるって仕組みらしい。
どう誤魔化そうか、いっそ転生の事を話すか?と悩んでいると、グレイズさんは小さく呟いた。
「……という事は後天的に天職を獲得したわけか……」
「あ、ああ。実はそうなんですよ」
せっかく勘違いしてくれたので、俺はそれに乗っかることにした。
「そうだったんだな。それでいてあんな豪奢な馬車を持っているなんて有力貴族かなんかかい?」
「いや、そういうわけじゃないんですけどね。縁があったというか……」
「なるほど、カケルくんほどの実力があればそういう事もあるかもな。それじゃ火の起こし方でも教えてあげようか?」
「はい、お願いします!」
小さく切った鳥に火が通るまでの間、俺はグレイズさんに火起こしを習った。
この世界には魔石という魔力が封じられた石があるらしく、それを使って火をつけるらしい。
魔力という概念が分からない俺に扱えるものなのか不安だったけど、魔力がない人でも使えるものらしく、違う世界からきた俺でも簡単に火をつけることができた。
ちょっとした感動に浸っていると、鳥が焼けたわよとレイアリスさんに呼ばれたので食事にすることにした。
「調味料がないからちょっと薄味だけど案外いけますね」
「ええ、とっても美味しいね」
俺とレイアリスさんが舌鼓を打っていると、グレイズさんが真剣な顔をして口を開いた。
「……なぁ、そういえば川の側で馬が人間になったのを見たんだが……」
鳥をかじりながらグレイズさんがそんな事を言い始めた。
く、フィズめ。
水浴びしてくる、とは言っていたけど周りに人がいるかどうかくらいは確認しないと。
フィズには裸を見られるかも、という羞恥心がないんだよなぁ。
気をつけて、なんていっても「裸馬だからしょうがないじゃない」なんていいそうだ。
ま、バレてしまったんじゃ仕方ないか。
「——実はあの子も俺が人間にしたんですよ」
「ああ、そうだろうと思っていたよ。元の姿にも人にもなれるのか、と感心していたからね。君はどんな魔物でも人間に出来るのかい?」
「どう……でしょう? ちょっと分からないですね」
俺は正直にそう言った。
どこでボロが出るか分からないし、致命的なこと以外は正直になったほうがいい。
「そうか……もしそうならば少し危険だな、と思ってね」
「危険、というと?」
「だって考えてもみろ。君が手当り次第魔物を人に変えて街の中に紛れこませ、街中で一斉に魔物へと変身させたら……どうなる?」
「っ! 俺はそんなことッ」
「ああ、しないだろう。だが、もしかしたら……と思う人がいるかもしれない」
「それは……まぁ確かに……」
「また、それを他国に対して使いたくて君を取り込もうとする人が出てくるかもしれない」
そんな事になったら非常に面倒だな。
俺はただこの世界でも人を運んでいたいだけなのに。
「ああ、そんな不安そうな顔をしないでくれ。だからなるべく秘密にしておいたほうがいいよっておじさんから忠告をしたくてね」
「はい、ありがとうございます」
やっぱり女神さまのこととか転生のこととかは秘密にしておいた良さそうだ。
どう考えてもトラブルの元だしな。
「ま、困ったら俺の名前を出せばいい。仮にも世界に二人の勇者だから名は通っているしね」
食事が終わると、俺たちは馬車に戻った。
勇者の二人は外で寝るといっていたけど、ジャックとローズが見張りをしてくれているから哨戒を置く必要はないしな。
二人のお客さんを伴って客車に入ると、ちょっとした違和感があった。
馬車の背面から乗り込んですぐ右側に扉があったのだ。
昨日までこんなものはなかった。
そんないきなり現れた扉の中を覗くと、そこには小部屋があった。
小部屋のサイズは前の世界基準で六畳ほどか。
うん、どう考えても外側から見た馬車のサイズと合わないな。
まぁ元々客席の数からしておかしかったし……ドラえも○の四次元的な空間なのかもしれない。
そしてその四次元的な空間がさらに拡張されたって感じか?
そんな事を考えていたら長い水浴びを終えたフィズが馬車に乗り込んできた。
昨日作った俺製の裸エプロンを装着している。うん、偉いぞ。
「わぁ、なにこのお部屋っ! この馬車、すごいのね!」
とりあえずフィズは気に入ってくれたらしい。
……ならなんだっていっか。
「ねぇご主人さま。今日はここで寝ていい?」
お客さんの二人に聞くと座席で寝ると言ってくれたので、俺はフィズと一緒に小部屋で寝ることにした。
何故、急に馬車が拡張されたのかは分からない。
けど、なんにしても俺たちは馬車の中で<部屋>を手に入れたって事だな。
時間としてはちょっと早めだけど、今日はここで野営する事にしたのだ。
その理由はひとつ。
「腹減ったぁ……」
「魔王城を出てから何も食べてなかったしね。ま、フィズは途中で食むったけれど。確かそういうのを道草を食うっていったかしら?」
「いや、それは違……わないな。むしろ語源か。ちょっと今は頭が回らん」
俺は御者席で大袈裟に倒れた。
すると耳元で風を切る音がして、隣にジャックが降りてきた。
「うおっ!」
「マスター、如何なさいましたかっ!?」
「お、おう。すまんちょっと腹が減って立ち上がる気力がなくなっただけだったんだが……」
「なんと! それは重要な案件ですね。ならば是非私めにお任せをっ!」
ジャックはそれだけいうとまた空へと戻っていった。
あいつずっとこっち、というか俺を見てるのか?反応が早すぎるだろ。
でも何か仕事をしたいっていう熱意は猛烈に感じるな。
やっぱり雨樋を延々とやらされていた弊害か……かわいそうに。
ああ、そういやお客さんにも野営地についた事を知らせないと。
俺はゆっくり起き上がると小窓から中の二人に声をかけ、御者台を降りた。
「女勇……じゃなくてレイアリスさん、体の具合はどうですか?」
「ええ、とってもいいわ。やっぱり回復魔法をかけて貰ってよかったわ」
そういってから頭上に広がる空に目を馳せる。
その視線の先には、人間の体に大きな羽根を生やした姿のローズがいた。
今はジャックがいないから一人で周囲の警戒をしているんだろう。
魔王城を出てしばらくして一回目の休憩をした時、ローズが降りてきて回復魔法をレイアリスさんに使うか尋ねてきた。
一応怪我をさせたのが相棒だった事もあって気にしていたのかもしれない。
俺がそのことを伝えると、レイアリスさんは相手が人間の姿をしているガーゴイルという事もあって悩んだ。
そして悩んだ結果、回復魔法をかけてもらうことになった。
で、そのあと回復魔法っていう奇跡みたいな現象に見とれていたらご飯を食べ忘れちゃったんだよな。
あ、またご飯の事を思い出しちゃった……腹減った。
そんな俺の横でまたもシュンという風切り音がした。
見ると、やはり先程と同じくジャックが立っていた。
「おまたせいたしました」
ジャックの手には大きな鳥が首を落とされた状態で、逆さまになって握られていた。
傷口からはまだ血が滴っている。
「こちらをお召し上がりください」
そういって鳥を手渡して来た。
思わず受け取ってしまったけれど、俺は料理なんてできない。
つまり、鳥を捌くなんてことは無理だ。
それを伝えるとジャックは少し悔しそうな顔をした。
そして突然地面に頭を擦り付けた。
「私は食事を必要としないため、料理だけは出来ず……申し訳ありませんッ!!」
「い、いや……大袈裟だなぁ」
「味が……味というものがッ! 分からないのですッ!!」
俺はそんな悲しいことを叫ぶジャックに、気にしなくていいから早く立ってくれといった。
仕事を全力でこなそうとするのは嬉しいけど、得手不得手があるのなんて当たり前だしな。
「じゃあその鳥、私が捌こうか?」
「レイアリスさん出来るんですか?」
「うん、大抵の冒険者はできるよ。というか出来ないと命に直結するからね」
そういって俺から鳥を受け取ると手早く捌いてくれる。
内臓などは地面に穴を掘って埋めていたけどあれがセオリーなのかな。
「はいどうぞ。ここには調理器具なんてないから直火焼きになるかな」
「一人で食べるには多いので、よかったら三人で食べましょう」
「いいの? じゃあグレイズを呼んでくるわ」
しばらくしてグレイズさんがそこらで見つけた、という食べられる木の実を持って戻って来ると、ささっと火をおこしてくれた。
「やっぱり旅慣れている人がいると違いますね」
「あれ、君も馬車を持っているんだから旅はしてるだろう?」
「いえ、天職を知ったのは最近の事でして……」
そんな俺の言葉にグレイズさんは首を傾げた。
どうやらこの世界の人々は”信託の儀”というので天職を獲得するらしい。
街や村単位で子供が十になる歳に一斉に行うんだそうだ。
その中で選ばれた人が天職を獲得できるって仕組みらしい。
どう誤魔化そうか、いっそ転生の事を話すか?と悩んでいると、グレイズさんは小さく呟いた。
「……という事は後天的に天職を獲得したわけか……」
「あ、ああ。実はそうなんですよ」
せっかく勘違いしてくれたので、俺はそれに乗っかることにした。
「そうだったんだな。それでいてあんな豪奢な馬車を持っているなんて有力貴族かなんかかい?」
「いや、そういうわけじゃないんですけどね。縁があったというか……」
「なるほど、カケルくんほどの実力があればそういう事もあるかもな。それじゃ火の起こし方でも教えてあげようか?」
「はい、お願いします!」
小さく切った鳥に火が通るまでの間、俺はグレイズさんに火起こしを習った。
この世界には魔石という魔力が封じられた石があるらしく、それを使って火をつけるらしい。
魔力という概念が分からない俺に扱えるものなのか不安だったけど、魔力がない人でも使えるものらしく、違う世界からきた俺でも簡単に火をつけることができた。
ちょっとした感動に浸っていると、鳥が焼けたわよとレイアリスさんに呼ばれたので食事にすることにした。
「調味料がないからちょっと薄味だけど案外いけますね」
「ええ、とっても美味しいね」
俺とレイアリスさんが舌鼓を打っていると、グレイズさんが真剣な顔をして口を開いた。
「……なぁ、そういえば川の側で馬が人間になったのを見たんだが……」
鳥をかじりながらグレイズさんがそんな事を言い始めた。
く、フィズめ。
水浴びしてくる、とは言っていたけど周りに人がいるかどうかくらいは確認しないと。
フィズには裸を見られるかも、という羞恥心がないんだよなぁ。
気をつけて、なんていっても「裸馬だからしょうがないじゃない」なんていいそうだ。
ま、バレてしまったんじゃ仕方ないか。
「——実はあの子も俺が人間にしたんですよ」
「ああ、そうだろうと思っていたよ。元の姿にも人にもなれるのか、と感心していたからね。君はどんな魔物でも人間に出来るのかい?」
「どう……でしょう? ちょっと分からないですね」
俺は正直にそう言った。
どこでボロが出るか分からないし、致命的なこと以外は正直になったほうがいい。
「そうか……もしそうならば少し危険だな、と思ってね」
「危険、というと?」
「だって考えてもみろ。君が手当り次第魔物を人に変えて街の中に紛れこませ、街中で一斉に魔物へと変身させたら……どうなる?」
「っ! 俺はそんなことッ」
「ああ、しないだろう。だが、もしかしたら……と思う人がいるかもしれない」
「それは……まぁ確かに……」
「また、それを他国に対して使いたくて君を取り込もうとする人が出てくるかもしれない」
そんな事になったら非常に面倒だな。
俺はただこの世界でも人を運んでいたいだけなのに。
「ああ、そんな不安そうな顔をしないでくれ。だからなるべく秘密にしておいたほうがいいよっておじさんから忠告をしたくてね」
「はい、ありがとうございます」
やっぱり女神さまのこととか転生のこととかは秘密にしておいた良さそうだ。
どう考えてもトラブルの元だしな。
「ま、困ったら俺の名前を出せばいい。仮にも世界に二人の勇者だから名は通っているしね」
食事が終わると、俺たちは馬車に戻った。
勇者の二人は外で寝るといっていたけど、ジャックとローズが見張りをしてくれているから哨戒を置く必要はないしな。
二人のお客さんを伴って客車に入ると、ちょっとした違和感があった。
馬車の背面から乗り込んですぐ右側に扉があったのだ。
昨日までこんなものはなかった。
そんないきなり現れた扉の中を覗くと、そこには小部屋があった。
小部屋のサイズは前の世界基準で六畳ほどか。
うん、どう考えても外側から見た馬車のサイズと合わないな。
まぁ元々客席の数からしておかしかったし……ドラえも○の四次元的な空間なのかもしれない。
そしてその四次元的な空間がさらに拡張されたって感じか?
そんな事を考えていたら長い水浴びを終えたフィズが馬車に乗り込んできた。
昨日作った俺製の裸エプロンを装着している。うん、偉いぞ。
「わぁ、なにこのお部屋っ! この馬車、すごいのね!」
とりあえずフィズは気に入ってくれたらしい。
……ならなんだっていっか。
「ねぇご主人さま。今日はここで寝ていい?」
お客さんの二人に聞くと座席で寝ると言ってくれたので、俺はフィズと一緒に小部屋で寝ることにした。
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