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第6話・お題部屋でまさかのBLモードです
誰も得しないBL(男同士の性描写注意)
しかしお題部屋の壁に書かれた文字を見た私たちはビシッと固まって
「……は?」
「えっ!? う、嘘ですよね!? 『ベロチューしながら手淫しないと出られない部屋』って」
「アルゼリオの旦那……」
咎めるような風丸の視線に、アルゼリオさんは狼狽えて
「なんで俺を見るんだよ!? 俺がお題を出したわけじゃねーぞ!?」
確かにアルゼリオさんの言うとおりですが、風丸としては
「俺とマスターちゃんだけの時は軽いお題しか出なかったのに、アンタが入った途端に変わったんだから、アンタの影響としか考えられねーだろ」
アルゼリオさんは明らかに、私に性的な興味を持っていません。でもエバーシュタインさんとは「いやん、ばかん」していた様子なので、他の主人に代わっても反映されるのかもしれません。
その可能性を聞いたアルゼリオさんは
「そうかもしれねーけど、そんな影響があるなんて事前に分かるはずねーだろ! 言い出したのは俺でも、最終的にはお前らも同意したんだから、俺だけを責めるんじゃねぇ!」
「責任の所在よりも目の前の問題に、どう対処したらいいんでしょうか……?」
呆然自失で呟く私に、アルゼリオさんは渋い顔で
「お前には悪いけど、俺かコイツを選んでお題を消化するしかねーだろ」
「は? 何ちゃっかり自分を候補に入れてんだよ。アンタ、金髪ちゃんだけじゃなくて、マスターちゃんにまで手を出すつもりか?」
風丸はピリピリしていますが、アルゼリオさんが名乗り出たのは
「そういうつもりじゃねぇよ! むしろお前が嫌かと思って、俺も候補に入ってやったんだろうが!」
「俺が嫌って……」
「まぁ、嫌ですよね。私みたいなブスと、そこまで過激な接触をするのは」
かくいう私も好きでもない人に、しかも嫌々触れられるのは嫌です。どうしてもしなきゃいけないなら、せめて風丸が良かったけど、彼も本当は人に触られるのが嫌いだと言っていました。
けっきょくこれは誰にとっても罰ゲームでしか無いのだから
「……どちらを選んでも可哀想なので、ジャンケンとかで負けたほうで……」
泣きそうな気持ちを堪えながら、なんとか平静を装って話を進めると
「だとよ、風丸。ほら、最初はグ……ハァッ!?」
最初はグーの勢いで、アルゼリオさんの顔面を殴りつけた風丸に
「風丸ぅぅ!? ジャンケンはじめてですか!?」
突然の凶行に仰天する私をよそに、風丸はそのまま殴り飛ばしたアルゼリオさんの腹に馬乗りになると
「ベロチューしながら手淫しろって言うなら、マスターちゃんを巻き込まなくても、俺と旦那ですりゃいいだろ?」
「は!? 正気か、お前!? 何が悲しくて男同士で、そんな気持ち悪りぃこと」
アルゼリオさんだけじゃなく私にとっても驚きの提案でしたが、風丸は怖い顔で
「男同士じゃなくたって十分気持ち悪りぃだろうが。そんな気持ち悪いことに、マスターちゃんを巻き込むなよ」
「か、風丸……」
風丸だって本当は平気なわけじゃないのに。それでも護ろうとしてくれる彼の思いやりに涙ぐむ私の前で
「分かったら観念して、やられて?」
「うっ、うわぁぁああっ!?」
風丸はニッコリ小首を傾げると、自分より体格のいいアルゼリオさんを襲いました。
事後。アルゼリオさんは半泣きで唇を擦りながら
「ぐぅぅ。気持ち悪い。穢された……」
熱砂の国の傲慢王子が、多感な少女のように泣く姿を見て
「す、すみません、アルゼリオさん。私のせいで新しい扉を開かせてしまって」
「謝ることねーって。口では嫌って言いながら、嬉しそうにおっ勃てていたじゃねーか。気持ち良く無かったら、勃たねーだろ。現に俺は無反応だったし~?」
風丸の言うとおり、アルゼリオさんが反応できたからこそ、私たちはお題部屋から出られたのでした。ベロチューと手淫で、一方的にいかされてしまったアルゼリオさんは真っ赤になって
「それはお前が触る側だったからだろ!? 逆だったら絶対に、お前も勃っていた!」
「逆ってアルゼリオの旦那が俺を攻めていたらってこと? ははっ、ありえねーだろ。アンタ、下手そうだし」
風丸に馬鹿にされたアルゼリオさんは余計に怒って
「はぁ!? 何を根拠に下手とか言ってんだよ!? 触られてから言えや!」
「わーっ!? ダメです、アルゼリオさん! もうお題は終わったんですから、これ以上のBLフラグを立てないでください!」
咄嗟に止めに入るも、風丸はさらに
「アンタ、そっちの気がありそうだし、本当に気を付けたほうがいいよ。これ以上すると戻れなくなるかも」
とアルゼリオさんの顎を指先でなぞりながら、妖しく微笑みました。そんな風丸の仕草に、アルゼリオさんがカッと赤くなって、声を詰まらせるのを見た私は
「アーッ!? なんで風丸は、そうやってすぐに誘惑しちゃうんですか! ダメですよ、そんな色っぽい顔をしては! アルゼリオさんが本当に目覚めてしまいます!」
「小悪魔もいい加減にしてください!」と間に入ると、アルゼリオさんはハッと我に返って
「だ、誰が目覚めるか! 二度と俺に触るんじゃねーぞ!」
「言われなくても触らねーよ。男なんて気持ち悪い」
それにしても2人の温度差がすごいです。風丸は本当にその気が無さそうですが、アルゼリオさんは明らかにドギマギしています。同じく東洋系の私からすれば、しっかり男性な風丸ですが、西洋系のアルゼリオさんから見ると、小柄で可愛く見えるのかもしれません。
ダメです。いえ、BLはダメじゃありませんが。もしBLになるなら、アルゼリオさんよりも魅力的なスパダリないし、健気で可愛い受けにして欲しいと切に願いました。
「……は?」
「えっ!? う、嘘ですよね!? 『ベロチューしながら手淫しないと出られない部屋』って」
「アルゼリオの旦那……」
咎めるような風丸の視線に、アルゼリオさんは狼狽えて
「なんで俺を見るんだよ!? 俺がお題を出したわけじゃねーぞ!?」
確かにアルゼリオさんの言うとおりですが、風丸としては
「俺とマスターちゃんだけの時は軽いお題しか出なかったのに、アンタが入った途端に変わったんだから、アンタの影響としか考えられねーだろ」
アルゼリオさんは明らかに、私に性的な興味を持っていません。でもエバーシュタインさんとは「いやん、ばかん」していた様子なので、他の主人に代わっても反映されるのかもしれません。
その可能性を聞いたアルゼリオさんは
「そうかもしれねーけど、そんな影響があるなんて事前に分かるはずねーだろ! 言い出したのは俺でも、最終的にはお前らも同意したんだから、俺だけを責めるんじゃねぇ!」
「責任の所在よりも目の前の問題に、どう対処したらいいんでしょうか……?」
呆然自失で呟く私に、アルゼリオさんは渋い顔で
「お前には悪いけど、俺かコイツを選んでお題を消化するしかねーだろ」
「は? 何ちゃっかり自分を候補に入れてんだよ。アンタ、金髪ちゃんだけじゃなくて、マスターちゃんにまで手を出すつもりか?」
風丸はピリピリしていますが、アルゼリオさんが名乗り出たのは
「そういうつもりじゃねぇよ! むしろお前が嫌かと思って、俺も候補に入ってやったんだろうが!」
「俺が嫌って……」
「まぁ、嫌ですよね。私みたいなブスと、そこまで過激な接触をするのは」
かくいう私も好きでもない人に、しかも嫌々触れられるのは嫌です。どうしてもしなきゃいけないなら、せめて風丸が良かったけど、彼も本当は人に触られるのが嫌いだと言っていました。
けっきょくこれは誰にとっても罰ゲームでしか無いのだから
「……どちらを選んでも可哀想なので、ジャンケンとかで負けたほうで……」
泣きそうな気持ちを堪えながら、なんとか平静を装って話を進めると
「だとよ、風丸。ほら、最初はグ……ハァッ!?」
最初はグーの勢いで、アルゼリオさんの顔面を殴りつけた風丸に
「風丸ぅぅ!? ジャンケンはじめてですか!?」
突然の凶行に仰天する私をよそに、風丸はそのまま殴り飛ばしたアルゼリオさんの腹に馬乗りになると
「ベロチューしながら手淫しろって言うなら、マスターちゃんを巻き込まなくても、俺と旦那ですりゃいいだろ?」
「は!? 正気か、お前!? 何が悲しくて男同士で、そんな気持ち悪りぃこと」
アルゼリオさんだけじゃなく私にとっても驚きの提案でしたが、風丸は怖い顔で
「男同士じゃなくたって十分気持ち悪りぃだろうが。そんな気持ち悪いことに、マスターちゃんを巻き込むなよ」
「か、風丸……」
風丸だって本当は平気なわけじゃないのに。それでも護ろうとしてくれる彼の思いやりに涙ぐむ私の前で
「分かったら観念して、やられて?」
「うっ、うわぁぁああっ!?」
風丸はニッコリ小首を傾げると、自分より体格のいいアルゼリオさんを襲いました。
事後。アルゼリオさんは半泣きで唇を擦りながら
「ぐぅぅ。気持ち悪い。穢された……」
熱砂の国の傲慢王子が、多感な少女のように泣く姿を見て
「す、すみません、アルゼリオさん。私のせいで新しい扉を開かせてしまって」
「謝ることねーって。口では嫌って言いながら、嬉しそうにおっ勃てていたじゃねーか。気持ち良く無かったら、勃たねーだろ。現に俺は無反応だったし~?」
風丸の言うとおり、アルゼリオさんが反応できたからこそ、私たちはお題部屋から出られたのでした。ベロチューと手淫で、一方的にいかされてしまったアルゼリオさんは真っ赤になって
「それはお前が触る側だったからだろ!? 逆だったら絶対に、お前も勃っていた!」
「逆ってアルゼリオの旦那が俺を攻めていたらってこと? ははっ、ありえねーだろ。アンタ、下手そうだし」
風丸に馬鹿にされたアルゼリオさんは余計に怒って
「はぁ!? 何を根拠に下手とか言ってんだよ!? 触られてから言えや!」
「わーっ!? ダメです、アルゼリオさん! もうお題は終わったんですから、これ以上のBLフラグを立てないでください!」
咄嗟に止めに入るも、風丸はさらに
「アンタ、そっちの気がありそうだし、本当に気を付けたほうがいいよ。これ以上すると戻れなくなるかも」
とアルゼリオさんの顎を指先でなぞりながら、妖しく微笑みました。そんな風丸の仕草に、アルゼリオさんがカッと赤くなって、声を詰まらせるのを見た私は
「アーッ!? なんで風丸は、そうやってすぐに誘惑しちゃうんですか! ダメですよ、そんな色っぽい顔をしては! アルゼリオさんが本当に目覚めてしまいます!」
「小悪魔もいい加減にしてください!」と間に入ると、アルゼリオさんはハッと我に返って
「だ、誰が目覚めるか! 二度と俺に触るんじゃねーぞ!」
「言われなくても触らねーよ。男なんて気持ち悪い」
それにしても2人の温度差がすごいです。風丸は本当にその気が無さそうですが、アルゼリオさんは明らかにドギマギしています。同じく東洋系の私からすれば、しっかり男性な風丸ですが、西洋系のアルゼリオさんから見ると、小柄で可愛く見えるのかもしれません。
ダメです。いえ、BLはダメじゃありませんが。もしBLになるなら、アルゼリオさんよりも魅力的なスパダリないし、健気で可愛い受けにして欲しいと切に願いました。
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