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兜合わせ※エロ
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「あ、あざっす」
ペコッとしたけど、藤崎さんは下ネタには一切反応しないで、普通に雄大に話しかけた。
「冷蔵庫に入っていたケーキ、今お出ししますか?」
「・・・あー。あれは湊の。後でこいつが持って帰るから、触らないでいい。あと何回も言ってるけど、俺の朝飯もタッパーの作り置きも要らないから」
うわ、すっげー冷たい。
つぅか、最近見てなかったから忘れてたけど、そういえばこいつ、興味ないやつとかにはこんな態度だったっけ。
顔を上げもせず、スマホ片手にコーヒー飲みながら言う雄大に、藤崎さんは気にした風もなく「分かりました」って淡々と言うと、バスルームの方へ歩いてった。
「なあなあ、お前、あの人にいっつもあんな感じなの?吹雪でも吹いてんのかと思ったよ」
こっそり言うと、雄大はスマホ見ながら答えた。
「別に普通じゃね。俺はもっと感情抜きで機械的に仕事こなす奴がいいんだけどさ、あいつ実家絡みの紹介で来てるから俺の都合で解雇出来ねんだよな。はぁ、マジうぜえ」
「ええ!?今のやり取り充分機械的で淡々としてたじゃん!?あれ以上どうしろっつぅの?」
「はぁ?湊お前、あれが機械的に見えんの?だとしたらお前、何も見えてねーよ」
雄大は溜息付いたあと、意地悪い顔で笑った。
「ま、しょうがないか。お前、アホ可愛い子犬ちゃんだしな」
「はぁあ?可愛いは同意するけど俺、アホじゃないしー」
「はいはい、じゃ、そういう事にしといてやるよ。ほら、あーん」
「ん」
フォークで次々食い物を差し出されて、ついパクつく。
「うまい?」
面白そうな、でも前より確実に優しい目で見られて、
「・・・うん」
あーなんかもう、幸せ。
藤崎さんいるけど、掃除でもしてんのか向こうに行ったきりだし、段々どうでも良くなっちゃった。
「ゆーだい、俺、もっとくっ付きたいよぉ」
「ああ?しょうがねー犬だな」
餌付けごっこで楽しんだあと雄大の後ろから抱き着いたら、機嫌良さそうな声が返って来た。
「テラス出ようぜ」
手を引かれて、裸足のまま広いテラスに出る。
相変わらず、いい眺め。
「ははは、人がゴミのようだ~」
手すりから下を覗いて笑ったら、雄大も笑った。
「お前、それ言うの何回めだよ」
「いーじゃん、言いたくなるんだもん」
「もー、いーって。こっち来いよ」
でっかい観葉植物の陰に置いてあるデッキチェアに寝そべった雄大が、俺を膝に座らせる。
はぁ、今日もイケメン。
「雄大、こんな開けて誘ってんの?」
はだけたシャツの胸に手を滑らせたら、
「そりゃお前だろ。もうエロ乳首見えてんじゃん」
逆にきゅっと乳首を摘ままれる。
「んっ、ああっ、やば、感じるっ」
「はは、お前のここ、エロスイッチだな」
「スイッチ入れた責任取れよ」
「当然」
んー、気持ちいい。エロいキスしながら乳首弄られて、完勃ちしたちんこ扱かれて、たまんない。
俺もお返しに雄大のガン勃ちしたのをチノパンから出して扱いてやったら、雄大が俺のと一緒にして扱き始めた。
「こっちのがいいだろ」
「うん、裏、擦れていいっ」
「お前も手、動かせよ、・・・う」
時々、眉間に皺寄せて目を閉じてる雄大、エロ過ぎでしょ。
「うう、ゆうだいエロい~、俺もう、出そう」
「出せよ、俺も出るし」
耳元で言われて、あっという間に上り詰める。
「はぁっ、あっ、んああっ」
「くっ、はぁ、はぁ」
二人分の熱いのがバスローブに飛び散って、独特の匂いが昇って来る。
「あー、気持ちよかった・・・」
あ、そういえばつい夢中になってたけど、見られてなかった?
慌てて振り向いて部屋の中を見たけど、ガラスが反射してよく見えないな。
まあ、観葉植物の陰になってるし、大丈夫だよね。
「はー、お前の飛び過ぎ。これ、着替えなきゃダメだろ」
雄大がシャツの裾を引っ張って呆れた顔する。
「ああん?お前のだって飛んでる、っつぅの。けど俺の服、今洗濯機中だし、このままで待つしかないや」
そう言ったら、
「そういや、お前の服買っといたんだった」
何気ないように雄大が言って、立ち上がる。
「え?」
「ほら、来い。寝室のクローゼットに入れてあんだよ」
何これ貢ぎモード?
プレゼントだったら、アズマにもいっぱい貰った。でもあいつの時より何倍も嬉しい。
「マジで?やったー!雄大ありがとー」
飛んで行って雄大より先に寝室のドアを開けた途端、中にいた藤崎さんがビクッとした。
「え・・・?」
ちょ・・・、今、雄大の枕に顔埋めてなかった・・・?
けど、見間違いかと思って瞬きする間に、藤崎さんはものすごい勢いでシーツの塊を抱えて部屋を出てった。
******
エロ技のタイトルってどうなんだ・・・と思ったけどタイトルネタ切れで、つい。
ペコッとしたけど、藤崎さんは下ネタには一切反応しないで、普通に雄大に話しかけた。
「冷蔵庫に入っていたケーキ、今お出ししますか?」
「・・・あー。あれは湊の。後でこいつが持って帰るから、触らないでいい。あと何回も言ってるけど、俺の朝飯もタッパーの作り置きも要らないから」
うわ、すっげー冷たい。
つぅか、最近見てなかったから忘れてたけど、そういえばこいつ、興味ないやつとかにはこんな態度だったっけ。
顔を上げもせず、スマホ片手にコーヒー飲みながら言う雄大に、藤崎さんは気にした風もなく「分かりました」って淡々と言うと、バスルームの方へ歩いてった。
「なあなあ、お前、あの人にいっつもあんな感じなの?吹雪でも吹いてんのかと思ったよ」
こっそり言うと、雄大はスマホ見ながら答えた。
「別に普通じゃね。俺はもっと感情抜きで機械的に仕事こなす奴がいいんだけどさ、あいつ実家絡みの紹介で来てるから俺の都合で解雇出来ねんだよな。はぁ、マジうぜえ」
「ええ!?今のやり取り充分機械的で淡々としてたじゃん!?あれ以上どうしろっつぅの?」
「はぁ?湊お前、あれが機械的に見えんの?だとしたらお前、何も見えてねーよ」
雄大は溜息付いたあと、意地悪い顔で笑った。
「ま、しょうがないか。お前、アホ可愛い子犬ちゃんだしな」
「はぁあ?可愛いは同意するけど俺、アホじゃないしー」
「はいはい、じゃ、そういう事にしといてやるよ。ほら、あーん」
「ん」
フォークで次々食い物を差し出されて、ついパクつく。
「うまい?」
面白そうな、でも前より確実に優しい目で見られて、
「・・・うん」
あーなんかもう、幸せ。
藤崎さんいるけど、掃除でもしてんのか向こうに行ったきりだし、段々どうでも良くなっちゃった。
「ゆーだい、俺、もっとくっ付きたいよぉ」
「ああ?しょうがねー犬だな」
餌付けごっこで楽しんだあと雄大の後ろから抱き着いたら、機嫌良さそうな声が返って来た。
「テラス出ようぜ」
手を引かれて、裸足のまま広いテラスに出る。
相変わらず、いい眺め。
「ははは、人がゴミのようだ~」
手すりから下を覗いて笑ったら、雄大も笑った。
「お前、それ言うの何回めだよ」
「いーじゃん、言いたくなるんだもん」
「もー、いーって。こっち来いよ」
でっかい観葉植物の陰に置いてあるデッキチェアに寝そべった雄大が、俺を膝に座らせる。
はぁ、今日もイケメン。
「雄大、こんな開けて誘ってんの?」
はだけたシャツの胸に手を滑らせたら、
「そりゃお前だろ。もうエロ乳首見えてんじゃん」
逆にきゅっと乳首を摘ままれる。
「んっ、ああっ、やば、感じるっ」
「はは、お前のここ、エロスイッチだな」
「スイッチ入れた責任取れよ」
「当然」
んー、気持ちいい。エロいキスしながら乳首弄られて、完勃ちしたちんこ扱かれて、たまんない。
俺もお返しに雄大のガン勃ちしたのをチノパンから出して扱いてやったら、雄大が俺のと一緒にして扱き始めた。
「こっちのがいいだろ」
「うん、裏、擦れていいっ」
「お前も手、動かせよ、・・・う」
時々、眉間に皺寄せて目を閉じてる雄大、エロ過ぎでしょ。
「うう、ゆうだいエロい~、俺もう、出そう」
「出せよ、俺も出るし」
耳元で言われて、あっという間に上り詰める。
「はぁっ、あっ、んああっ」
「くっ、はぁ、はぁ」
二人分の熱いのがバスローブに飛び散って、独特の匂いが昇って来る。
「あー、気持ちよかった・・・」
あ、そういえばつい夢中になってたけど、見られてなかった?
慌てて振り向いて部屋の中を見たけど、ガラスが反射してよく見えないな。
まあ、観葉植物の陰になってるし、大丈夫だよね。
「はー、お前の飛び過ぎ。これ、着替えなきゃダメだろ」
雄大がシャツの裾を引っ張って呆れた顔する。
「ああん?お前のだって飛んでる、っつぅの。けど俺の服、今洗濯機中だし、このままで待つしかないや」
そう言ったら、
「そういや、お前の服買っといたんだった」
何気ないように雄大が言って、立ち上がる。
「え?」
「ほら、来い。寝室のクローゼットに入れてあんだよ」
何これ貢ぎモード?
プレゼントだったら、アズマにもいっぱい貰った。でもあいつの時より何倍も嬉しい。
「マジで?やったー!雄大ありがとー」
飛んで行って雄大より先に寝室のドアを開けた途端、中にいた藤崎さんがビクッとした。
「え・・・?」
ちょ・・・、今、雄大の枕に顔埋めてなかった・・・?
けど、見間違いかと思って瞬きする間に、藤崎さんはものすごい勢いでシーツの塊を抱えて部屋を出てった。
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エロ技のタイトルってどうなんだ・・・と思ったけどタイトルネタ切れで、つい。
応援ありがとうございます!
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