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◆4 私、お兄ちゃんを捜すために冒険者になったんです。
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ピンクの髪の毛をした少女リイファが、僕ら〈時の狩人〉のメンバーに入って、すっかり馴染んだ頃ーー。
人喰いの化け物を探索するため、〈時の狩人〉は森の奥深くにパーティで潜行した。
その活動中、荷物番の時、久方ぶりに、リイファと僕は森の中で二人きりになった。
そのとき、僕は、大きな荷物を背負っていて、ふくらはぎがパンパンに腫れていた。
木陰で休んでいるとリイファがやってきて、ペンダントから治癒の光を当ててくれた。
ペンダントからぼんやりとした青白い光が出てきて、僕のふくらはぎを照らす。
すると、次第にふくらはぎから張りが退いていき、足が軽くなるのを感じた。
僕は素直に頭を下げた。
「ありがとう。
料理のための加熱や、怪我を直す治癒だけでなく、体力の回復までできるなんて。
ほんと、便利なペンダントだ」
正直、僕は羨ましかった。
僕には、これといった特殊能力がない。
体力だけの男だ。
でも、彼女にはペンダントがある。
僕にもこんな便利な魔道具が使いこなせたらと思う。
だから、つい冒険者のタブーである、前歴を彼女に問うてしまった。
「どうやって、こんなペンダントを手に入れたんだ?」と。
リイファはタブーにこだわることなく答えた。
むしろ、誰かに訊いてもらいたかったかのように。
「うん。これ、本当はお兄ちゃんのものなんだ。
でも、冒険者になりたいって私が言ったら、くれたの。
思い出のペンダントなんです」
リイファのお兄さんーーランドと言うらしいがーー彼は北方の村ハリスのガキ大将で、いつも大人の真似事をしては、冒険者につき従って、魔物討伐や盗賊の探索に参加していたという。
随分と大人びた少年だったようだ。
このペンダントは、たまたま村にやってきた伝説的な冒険者パーティーのメンバーにもらったという。
〈時の狩人〉という王都のS級冒険者パーティの名前は、その冒険者から、
「一千年を超えたエルフがいる古株のヤバいパーティだから、気をつけな」
と聞かされていたという。
王都にはS級冒険者パーティーは三つしかないから、その三つのどれかに入るんだ、とお兄ちゃんのランドは言っていた。
このペンダントの正式名称は忘れてしまったが、その、お世話になった冒険者からお兄ちゃんが、「ボウズ、頑張れよ!」と言ってもらったもので、迷宮にあった宝箱から出てきた発掘品らしい。
もらった当初から使い方を教わっており、わずかな魔力で治癒や発熱の魔法が使えることは承知していた。
だが勇者や剣士に憧れるランドは、このペンダントを使うのを潔しとしなかったらしい。
妹のリイファに投げ渡して、言ったという。
「俺には、そんなものはいらない。
剣一本で、勇者になってやる」と。
「ふうん。自信があったんだね」
と応じながらも、いかにも挫折を知らない、田舎の少年のようなセリフだ、と僕は苦笑いした。
リイファは頬を紅潮させながらも、兄ランドのことを懐かしそうに語る。
だが、急にうつむくと口調が変わった。
「そんなお兄ちゃんが、行方不明になって……。
私、お兄ちゃんを捜すために冒険者になったんです。
『ペンダント、ありがとう』ってお礼を言いたくて」
冒険者は過酷な商売だ。
魔物を討伐しようと思っても、返り討ちにあうことも多い。
迷宮を彷徨って、地上に出られなくなることもある。
冒険者仲間ですら、信用がおけない。
同業者から魔術具や金品、さらには生命までをも奪われることは、よくある話だ。
基本、無法状態の世界の中で、腕っ節や才覚だけでのしていくしかない。
それが冒険者という生き方だった。
才能のある冒険者が魔物にやられたり、古株の先輩や盗賊に殺されたりすることも、よくあることだ。
音沙汰がなくなったお兄ちゃんを心配するのもよくわかる。
しかも、彼女、リイファは、できれば兄を見つけ出し、故郷の村に帰りたがっていた。
優しい父母に育てられただけでなく、兄のランドの帰りを待つ許嫁までがいる。
いつ帰ってきてもいいように、ランド用の麦畑が何枚も用意されているほどだという。
僕は驚いた。
同じ田舎出身者として、こうまで境遇が違うものか、と。
親との折り合いも悪く、近所での付き合いが心地も良くなく、一刻も早く大人になって、田舎から飛び出したくって仕方なかった僕とは大違いだ。
身体一つで王都にまでやって来たのも、農作業ばかりの〈日常世界〉から、冒険に満ちた〈非日常世界〉へ行きたくて仕方がなかったからだ。
でも、リイファは逆で、ペンダントを兄に返して、できるだけ早く、平凡な農村の〈日常世界〉に帰りたがっていた。
僕は自分と真逆とも言えるリイファに対して、不思議と親近感を覚えた。
自分でも意外だった。
パーティ内で評判になっている彼女に対する嫉妬がないわけでもない。
だけど、それ以上に、彼女の素朴さが愛おしく、できれば彼女の思いを遂げさせてやりたいと思った。
僕には妹はいないが、妹がいたら、こんな感情になったのではないかと思った。
「リイファが、お兄ちゃんを探してるってのは知ってる。
そして、お兄ちゃんーーランドだっけ?
彼は勇者とか、剣士を志望してるんだろう?
しかも、S級冒険者パーティーに入ろうとしてた。
だったら、まだ見つかるかもしれないよ。
三年前程度だったら、誰か知っている人がいると思う。
王都に来たんだったら、冒険者組合の受付のお姉さんあたり、なにか覚えてるんじゃないかな?
とにかく、僕が組合に行った際、みんなに訊いといてあげよう」
幸い、僕は〈荷物係〉としてだけでなく、〈商人〉として、魔物や迷宮由来の宝物を換金するために、冒険者組合や商業組合にも顔が広くなっていた。
〈時の狩人〉の経済状態を管理しているのは、斥候のエレノアさんと、エルフのフレシアさんだけど、僕も今では売買取引の責任者になっているような感じで、経済活動の重要な一翼を担っている立場になっていた。
だから、それなりに顔が広いのだ。
加えて冒険者に女の子は少ないので、新人にとっては、社交の輪を他のパーティーにまで広げるのは難しいようだった。
「ありがとう」
僕に向かって、手を合わせて微笑む。
そんなリイファは、一段と可愛く見えた。
人喰いの化け物を探索するため、〈時の狩人〉は森の奥深くにパーティで潜行した。
その活動中、荷物番の時、久方ぶりに、リイファと僕は森の中で二人きりになった。
そのとき、僕は、大きな荷物を背負っていて、ふくらはぎがパンパンに腫れていた。
木陰で休んでいるとリイファがやってきて、ペンダントから治癒の光を当ててくれた。
ペンダントからぼんやりとした青白い光が出てきて、僕のふくらはぎを照らす。
すると、次第にふくらはぎから張りが退いていき、足が軽くなるのを感じた。
僕は素直に頭を下げた。
「ありがとう。
料理のための加熱や、怪我を直す治癒だけでなく、体力の回復までできるなんて。
ほんと、便利なペンダントだ」
正直、僕は羨ましかった。
僕には、これといった特殊能力がない。
体力だけの男だ。
でも、彼女にはペンダントがある。
僕にもこんな便利な魔道具が使いこなせたらと思う。
だから、つい冒険者のタブーである、前歴を彼女に問うてしまった。
「どうやって、こんなペンダントを手に入れたんだ?」と。
リイファはタブーにこだわることなく答えた。
むしろ、誰かに訊いてもらいたかったかのように。
「うん。これ、本当はお兄ちゃんのものなんだ。
でも、冒険者になりたいって私が言ったら、くれたの。
思い出のペンダントなんです」
リイファのお兄さんーーランドと言うらしいがーー彼は北方の村ハリスのガキ大将で、いつも大人の真似事をしては、冒険者につき従って、魔物討伐や盗賊の探索に参加していたという。
随分と大人びた少年だったようだ。
このペンダントは、たまたま村にやってきた伝説的な冒険者パーティーのメンバーにもらったという。
〈時の狩人〉という王都のS級冒険者パーティの名前は、その冒険者から、
「一千年を超えたエルフがいる古株のヤバいパーティだから、気をつけな」
と聞かされていたという。
王都にはS級冒険者パーティーは三つしかないから、その三つのどれかに入るんだ、とお兄ちゃんのランドは言っていた。
このペンダントの正式名称は忘れてしまったが、その、お世話になった冒険者からお兄ちゃんが、「ボウズ、頑張れよ!」と言ってもらったもので、迷宮にあった宝箱から出てきた発掘品らしい。
もらった当初から使い方を教わっており、わずかな魔力で治癒や発熱の魔法が使えることは承知していた。
だが勇者や剣士に憧れるランドは、このペンダントを使うのを潔しとしなかったらしい。
妹のリイファに投げ渡して、言ったという。
「俺には、そんなものはいらない。
剣一本で、勇者になってやる」と。
「ふうん。自信があったんだね」
と応じながらも、いかにも挫折を知らない、田舎の少年のようなセリフだ、と僕は苦笑いした。
リイファは頬を紅潮させながらも、兄ランドのことを懐かしそうに語る。
だが、急にうつむくと口調が変わった。
「そんなお兄ちゃんが、行方不明になって……。
私、お兄ちゃんを捜すために冒険者になったんです。
『ペンダント、ありがとう』ってお礼を言いたくて」
冒険者は過酷な商売だ。
魔物を討伐しようと思っても、返り討ちにあうことも多い。
迷宮を彷徨って、地上に出られなくなることもある。
冒険者仲間ですら、信用がおけない。
同業者から魔術具や金品、さらには生命までをも奪われることは、よくある話だ。
基本、無法状態の世界の中で、腕っ節や才覚だけでのしていくしかない。
それが冒険者という生き方だった。
才能のある冒険者が魔物にやられたり、古株の先輩や盗賊に殺されたりすることも、よくあることだ。
音沙汰がなくなったお兄ちゃんを心配するのもよくわかる。
しかも、彼女、リイファは、できれば兄を見つけ出し、故郷の村に帰りたがっていた。
優しい父母に育てられただけでなく、兄のランドの帰りを待つ許嫁までがいる。
いつ帰ってきてもいいように、ランド用の麦畑が何枚も用意されているほどだという。
僕は驚いた。
同じ田舎出身者として、こうまで境遇が違うものか、と。
親との折り合いも悪く、近所での付き合いが心地も良くなく、一刻も早く大人になって、田舎から飛び出したくって仕方なかった僕とは大違いだ。
身体一つで王都にまでやって来たのも、農作業ばかりの〈日常世界〉から、冒険に満ちた〈非日常世界〉へ行きたくて仕方がなかったからだ。
でも、リイファは逆で、ペンダントを兄に返して、できるだけ早く、平凡な農村の〈日常世界〉に帰りたがっていた。
僕は自分と真逆とも言えるリイファに対して、不思議と親近感を覚えた。
自分でも意外だった。
パーティ内で評判になっている彼女に対する嫉妬がないわけでもない。
だけど、それ以上に、彼女の素朴さが愛おしく、できれば彼女の思いを遂げさせてやりたいと思った。
僕には妹はいないが、妹がいたら、こんな感情になったのではないかと思った。
「リイファが、お兄ちゃんを探してるってのは知ってる。
そして、お兄ちゃんーーランドだっけ?
彼は勇者とか、剣士を志望してるんだろう?
しかも、S級冒険者パーティーに入ろうとしてた。
だったら、まだ見つかるかもしれないよ。
三年前程度だったら、誰か知っている人がいると思う。
王都に来たんだったら、冒険者組合の受付のお姉さんあたり、なにか覚えてるんじゃないかな?
とにかく、僕が組合に行った際、みんなに訊いといてあげよう」
幸い、僕は〈荷物係〉としてだけでなく、〈商人〉として、魔物や迷宮由来の宝物を換金するために、冒険者組合や商業組合にも顔が広くなっていた。
〈時の狩人〉の経済状態を管理しているのは、斥候のエレノアさんと、エルフのフレシアさんだけど、僕も今では売買取引の責任者になっているような感じで、経済活動の重要な一翼を担っている立場になっていた。
だから、それなりに顔が広いのだ。
加えて冒険者に女の子は少ないので、新人にとっては、社交の輪を他のパーティーにまで広げるのは難しいようだった。
「ありがとう」
僕に向かって、手を合わせて微笑む。
そんなリイファは、一段と可愛く見えた。
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