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【第一章】一部
【呼び出されし者】05.本編スタート ~フレイム・ソフトウェア式~
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「ドナドナドーナドナー♪」
歌を口ずさみながら、回復魔術の糸口として魔力注入による再生治療促進というのを考えてみたのを試すために魔術礎を探していた。
俺の乏しい医学知識からだが胚性幹細胞を対象から抽出するなり生成して増殖させることで回復はできるだろうと思い付き、これをどのように組み上げるのかに頭を捻っていた。
最初に左肩に開いた穴3つの傷口をアナライズで確認するが出てくるのは傷の具合と治癒の経過状況とHP3相当ということだけだった。
刺創 径22mm 深度20mm
出血微量 化膿なし 回復中
HP-1
刺創 径20mm 深度18mm
出血微量 化膿なし 回復中
HP-1
刺創 径16mm 深度16mm
出血微量 化膿なし 回復中
HP-1
傷口洗っておいたから化膿はしなくて済んだようでなによりだ。
傷口の大きさにあまり違いがないからか減ったHPはみな同じ。
というしょぼげなアナライズ結果を見ててふと幹細胞を思い出したので細胞を意識して再度確認する。
【スキル:アナライズ に 生体組成解析 を追加しました】
【魔術礎:血液細胞群 を解放しました】
【魔術礎:リンパ細胞群 を解放しました】
【魔術礎:幹細胞群 を解放しました】
【魔術礎:筋細胞群 を解放しました】
【魔術礎:遺伝子 を解放しました】
おっし!これで回復魔術への可能性の芽がでてきた。
まずは
幹細胞群にある【胚性幹細胞】と【周辺魔素】【魔素吸収】を選択する。
【周辺魔素】【魔素吸収】を使うのは自分の魔力ではなく周囲にある魔素を使えれば魔力の節約ができないかと組み込んでみた。
これだけだと自然治癒と違いが判らなそうなので【魔力制御】を追加して回復を促進できないかを確認してみることにする。
【胚性幹細胞】(【周辺魔素】【魔素吸収】)+【魔力制御】】(【周辺魔素】【魔素吸収】)
魔術式生成を実行する。
【対象が曖昧なため生成出来ませんでした】
あー、エラーで返ってきた。
「胚性幹細胞だけだとダメってことか。一人一人遺伝子が違うから?」
エラーの原因を首を捻りつつも不足しているという情報を考え【遺伝子】を追加してみる。
(【遺伝子】【胚性幹細胞】(【周辺魔素】【魔素吸収】))+【魔力制御】(【周辺魔素】【魔素吸収】)
再度生成。
【対象が曖昧なため生成出来ませんでした】
再びのエラーメッセージ
「これでもダメかぁ・・・」
何が足りないのか分からず行き詰まる。
こんな時はヘルプ先生にお願いしてみるか。
遺伝子の礎を検索する。
【遺伝子とは生物を形成するための設計図に相当するたんぱく質です。4種のたんぱく質からなり(中略。遺伝子の解説で欲しい情報ではないので)。生物は個体毎に遺伝子情報が異なるため、アナライズにて個体毎に遺伝子情報を取得する必要があります。】
エラーメッセージの対象ってのの意味がやっとわかった。魔術礎の遺伝子てのは概念であって実際の遺伝子情報はアナライズして取得しなきゃ植物なのか動物なのかすらわからないから曖昧と言われたわけか。
胚性幹細胞は卵細胞の時にしか無さそうな記述だったので直接使えそうに思えなかったのでアナライズした情報から遺伝子を基に胚性幹細胞を作るように組み換えてみた。
(【アナライズ変数】【遺伝子】(【周辺魔素】【魔素吸収】)→【胚性幹細胞】)+【魔力制御】(【周辺魔素】【魔素吸収】)
3度目の正直
【ヒール(仮) を魔術式一覧へ登録しました】
一応魔術式はできたけど、想定通りの結果になるのか不安なので名称は(仮)にしておいた。
早速左肩の傷口で実験してみる。
傷口をロックしてからアナライズ、魔力制御で加速と魔力密度を増やして発動してみる。
傷口が温かくなってきたので効いてる感じがするので良く観察してみると、傷口の淵から肉が盛り上がりじわじわと閉じていく。・・・グロ!
痛みが引いていく。およそ10秒程度で穴は塞がり、瘡蓋になり剥げ落ちて綺麗な元の肌に戻った。
成功!
MPを確認すると全回復するところだったので10程度の消費だったようだ。
これなら連発できそうで心強いな。
魔素吸収で相手の魔術から魔素を奪って邪魔できそうだと思い付いたので試しに作ってみることにした。
【魔術式アナライズ変数】【魔力制御】+【魔素吸収】
かなり適当だが試しに魔術式作成したら成功したので機会があれば誰かの魔術相手に試してみたい。
【マグジャマを魔術式一覧へ登録しました】
ネーミングセンスないのは理解してる。うん、センス無いわ俺。
「荷馬車が揺ーれるぅ♪」
ガタゴトと揺れて乗り心地は最悪だ。
「神様・・・ふ ざ け ん な ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ」
俺 within 鉄格子 of 馬車
現実逃避するために回復魔術を作っていたが完成して傷も治り現実に戻ってきた。あ、いや、回復魔術作ったのも現実なんだけどね。
いくらフレイム・ソフトウェアでも奴隷としての輸送スタートなんてそこまで酷いのは無かっただろぉぉぉぉぉぉ!!
あ、お前もそうなるんだよって牢屋にぶち込まれるのはあったかも・・・
マンティコアを倒して壁や結界的な魔術を用意した辺りで異様な睡魔に襲われて気絶するように眠りに落ちたような記憶まではあるんだけど、目を覚ましたらこうなってました。
何を言っているのかわからないが俺も何をされたのかポルナrf
歌を口ずさみながら、回復魔術の糸口として魔力注入による再生治療促進というのを考えてみたのを試すために魔術礎を探していた。
俺の乏しい医学知識からだが胚性幹細胞を対象から抽出するなり生成して増殖させることで回復はできるだろうと思い付き、これをどのように組み上げるのかに頭を捻っていた。
最初に左肩に開いた穴3つの傷口をアナライズで確認するが出てくるのは傷の具合と治癒の経過状況とHP3相当ということだけだった。
刺創 径22mm 深度20mm
出血微量 化膿なし 回復中
HP-1
刺創 径20mm 深度18mm
出血微量 化膿なし 回復中
HP-1
刺創 径16mm 深度16mm
出血微量 化膿なし 回復中
HP-1
傷口洗っておいたから化膿はしなくて済んだようでなによりだ。
傷口の大きさにあまり違いがないからか減ったHPはみな同じ。
というしょぼげなアナライズ結果を見ててふと幹細胞を思い出したので細胞を意識して再度確認する。
【スキル:アナライズ に 生体組成解析 を追加しました】
【魔術礎:血液細胞群 を解放しました】
【魔術礎:リンパ細胞群 を解放しました】
【魔術礎:幹細胞群 を解放しました】
【魔術礎:筋細胞群 を解放しました】
【魔術礎:遺伝子 を解放しました】
おっし!これで回復魔術への可能性の芽がでてきた。
まずは
幹細胞群にある【胚性幹細胞】と【周辺魔素】【魔素吸収】を選択する。
【周辺魔素】【魔素吸収】を使うのは自分の魔力ではなく周囲にある魔素を使えれば魔力の節約ができないかと組み込んでみた。
これだけだと自然治癒と違いが判らなそうなので【魔力制御】を追加して回復を促進できないかを確認してみることにする。
【胚性幹細胞】(【周辺魔素】【魔素吸収】)+【魔力制御】】(【周辺魔素】【魔素吸収】)
魔術式生成を実行する。
【対象が曖昧なため生成出来ませんでした】
あー、エラーで返ってきた。
「胚性幹細胞だけだとダメってことか。一人一人遺伝子が違うから?」
エラーの原因を首を捻りつつも不足しているという情報を考え【遺伝子】を追加してみる。
(【遺伝子】【胚性幹細胞】(【周辺魔素】【魔素吸収】))+【魔力制御】(【周辺魔素】【魔素吸収】)
再度生成。
【対象が曖昧なため生成出来ませんでした】
再びのエラーメッセージ
「これでもダメかぁ・・・」
何が足りないのか分からず行き詰まる。
こんな時はヘルプ先生にお願いしてみるか。
遺伝子の礎を検索する。
【遺伝子とは生物を形成するための設計図に相当するたんぱく質です。4種のたんぱく質からなり(中略。遺伝子の解説で欲しい情報ではないので)。生物は個体毎に遺伝子情報が異なるため、アナライズにて個体毎に遺伝子情報を取得する必要があります。】
エラーメッセージの対象ってのの意味がやっとわかった。魔術礎の遺伝子てのは概念であって実際の遺伝子情報はアナライズして取得しなきゃ植物なのか動物なのかすらわからないから曖昧と言われたわけか。
胚性幹細胞は卵細胞の時にしか無さそうな記述だったので直接使えそうに思えなかったのでアナライズした情報から遺伝子を基に胚性幹細胞を作るように組み換えてみた。
(【アナライズ変数】【遺伝子】(【周辺魔素】【魔素吸収】)→【胚性幹細胞】)+【魔力制御】(【周辺魔素】【魔素吸収】)
3度目の正直
【ヒール(仮) を魔術式一覧へ登録しました】
一応魔術式はできたけど、想定通りの結果になるのか不安なので名称は(仮)にしておいた。
早速左肩の傷口で実験してみる。
傷口をロックしてからアナライズ、魔力制御で加速と魔力密度を増やして発動してみる。
傷口が温かくなってきたので効いてる感じがするので良く観察してみると、傷口の淵から肉が盛り上がりじわじわと閉じていく。・・・グロ!
痛みが引いていく。およそ10秒程度で穴は塞がり、瘡蓋になり剥げ落ちて綺麗な元の肌に戻った。
成功!
MPを確認すると全回復するところだったので10程度の消費だったようだ。
これなら連発できそうで心強いな。
魔素吸収で相手の魔術から魔素を奪って邪魔できそうだと思い付いたので試しに作ってみることにした。
【魔術式アナライズ変数】【魔力制御】+【魔素吸収】
かなり適当だが試しに魔術式作成したら成功したので機会があれば誰かの魔術相手に試してみたい。
【マグジャマを魔術式一覧へ登録しました】
ネーミングセンスないのは理解してる。うん、センス無いわ俺。
「荷馬車が揺ーれるぅ♪」
ガタゴトと揺れて乗り心地は最悪だ。
「神様・・・ふ ざ け ん な ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ」
俺 within 鉄格子 of 馬車
現実逃避するために回復魔術を作っていたが完成して傷も治り現実に戻ってきた。あ、いや、回復魔術作ったのも現実なんだけどね。
いくらフレイム・ソフトウェアでも奴隷としての輸送スタートなんてそこまで酷いのは無かっただろぉぉぉぉぉぉ!!
あ、お前もそうなるんだよって牢屋にぶち込まれるのはあったかも・・・
マンティコアを倒して壁や結界的な魔術を用意した辺りで異様な睡魔に襲われて気絶するように眠りに落ちたような記憶まではあるんだけど、目を覚ましたらこうなってました。
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