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【第一章】一部
【呼び出されし者】15.引き出す
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「うおっ眩し!」
「いや、それもういいから」
思わず突っ込みを入れてしまう。
自動翻訳のせいなのかどこかの掲示板で使われているネタを喋る悪魔とかシュール過ぎて口を吐いてしまった。
現れたデビルカ○ヤの胸に縦に開いた大きな目玉をくっつけたようなやつが、目を細めながら右腕を上げて顔に当たる光を遮るように掲げている。左手は光から胸の目玉を守るようにしている。
身長は人間の倍はあるだろう人型に蝙蝠の羽を備えた悪魔然とした存在。全身は蟇のようにぼつぼつした嫌悪感を覚える質感で青黒い皮膚に被われている。
昼間よりも明るい光を浴びて皮膚から白い煙を上げている。
「ふん、貴公が我の眠りを妨げた愚か者か」
貴公と聞いて脳裏に浮かぶうさぎさんヘルメット
いやいやそうじゃなくて、会話が成り立つなら時間が稼げる。
今はMPの回復をしないことにはどうにもならない。
「それは失礼。貴殿の部下による扱いがあまりにも酷かったためちょっとお灸を据えていたところなのですよ。良くできた部下をお持ちのようで羨ましい限りです」
ラノベで得た皮肉を混ぜる貴族という体で会話をする。
さてどうこの状況を打開する?
とりあえすアナライズ。
ギュベリュマ(正式発音表記不可)
魔人族種(騎士級)
ダンジョンシード寄生
推定HP 280/280(270+10)
推定MP 1009/1200(200+1000)
弱点 水 (光)
意識被支配
憑代強化
身体強化
ダンジョンシード
推定HP 10/10
推定MP 1000/1000
弱点 光
寄生中
色々突っ込み処はあるけど、ダンジョンシード寄生中?
あのあからさまな胸のでかい目の下にダンジョンシードと表示されている。
寄生されているギュベリュマはMP俺よりも低いじゃないの。ダンジョンシードを引き剥がせば可能性あるかもしれない。ダンジョンシードもHP10ならばワンチャン有り得るぞ。
少し希望が見えてきたかも。問題はすべて推定って付いてることだ。今までこんなことは無かったから一抹の不安を覚える。
そんなことを考えながら次の言葉を探る。
「私はダイン・ジ・アースフレイム。魔術師です。貴殿はダンジョンマスターとお見受けしたがお間違いないか?」
適当な偽名を名乗り話を引き延ばすことにした。
「これは失礼した。我は魔人族騎士爵がギュベリュマ。如何にも我はダンジョンマスターである。さて此度は我が配下が礼を欠いたようだな。謝罪として礼節を欠いた愚昧な配下に代わり我の配下となることを許そう」
それ、今死んだ奴等の代わりが欲しいってだけだろ。
冗談じゃない。が、奴が何を目的で奴等に何をやらせようとしていたのかは探っておきたい。
「配下になるにしても何をすればよろしいのかな?」
「この世界に召喚された稀人狩りだ」
あ、これ、俺のことじゃない?
「稀人ですか?どのように見分けるか方法があるのですか?手当たり次第というのは無理がありますが」
見分ける手段が判れば対策が取れるかもしれない。居場所駄々漏れとか最悪だからな。
「稀人は、奴等が聖域と呼ばれる場所に呼び出される。だからそこから出てくる者を捕らえて来れば良い」
「全員ですか?出てくるのをひたすら待つだけなのでしょうか?それとも出てくる時期はわかるのですか?」
「時期は分かる。そこに連れてきた獣人の巫女が神託を受け聖域に赴く時だ」
そう言いながらギュベリュマは鉄格子の方を緩く曲げた人差し指で指差す。
獣人の巫女てのはクミンのことか
「なるほど、それで我々ですか。我々の中に稀人が居るのでしょうか?」
もう俺しか居ないじゃんとか冷や汗止まらん。バレバレやん。
「稀人は強固なマナを所有している。そう貴公のようにな」
にやにやとこちらの顔を睨め付ける。
あーやっぱりな。さてまだ会話で引き出せるか一応稀人こと俺への目的はなんなのか聞いておきたいところだ。
「ふむ、私が稀人だとして稀人へのご用件とはなんなのでしょう?」
「用向きは簡単なことよ。我のダンジョンの礎になってもらうことだ」
なるほど、苗床とか男なので勘弁です!こいつも律儀に答えずに餌で釣るというずる賢さを持ち合わせて居ない辺り脳筋気味だな。俺としては助かるけど。
「礎になると稀人にはメリットがあるのでしょうか?」
「礎となる者は、我らが主と一体になり永劫の快楽を得ることとなろう。大変な誉れよ」
ギュベリュマは両目を瞑り少し上を向き恍惚の表情を浮かべている。悪魔のうっとり顔とか誰得?
それに、それはつまり魔王様に吸収される流れだろ。
「ところで一つ確認。何故神託の巫女まで連れて来てあまつさえ殺そうとしたのですか?
稀人は一人とは限らないのですよね?
ここで殺してしまったら次からの時期が分からなくなるのでは?」
クミンを瀕死の重傷を負わせ放置して殺そうとした意味が分からない。
「稀人は情に厚い者が選ばれる。つまりは稀人を見付ける餌だ」
まんまと引っ掛かりましたぁぁぁぁぁ、畜生めぇぇぇぇぇ
最初からバレてたのね。
「我は貴公を歓迎しようぞ」
「いや、それもういいから」
思わず突っ込みを入れてしまう。
自動翻訳のせいなのかどこかの掲示板で使われているネタを喋る悪魔とかシュール過ぎて口を吐いてしまった。
現れたデビルカ○ヤの胸に縦に開いた大きな目玉をくっつけたようなやつが、目を細めながら右腕を上げて顔に当たる光を遮るように掲げている。左手は光から胸の目玉を守るようにしている。
身長は人間の倍はあるだろう人型に蝙蝠の羽を備えた悪魔然とした存在。全身は蟇のようにぼつぼつした嫌悪感を覚える質感で青黒い皮膚に被われている。
昼間よりも明るい光を浴びて皮膚から白い煙を上げている。
「ふん、貴公が我の眠りを妨げた愚か者か」
貴公と聞いて脳裏に浮かぶうさぎさんヘルメット
いやいやそうじゃなくて、会話が成り立つなら時間が稼げる。
今はMPの回復をしないことにはどうにもならない。
「それは失礼。貴殿の部下による扱いがあまりにも酷かったためちょっとお灸を据えていたところなのですよ。良くできた部下をお持ちのようで羨ましい限りです」
ラノベで得た皮肉を混ぜる貴族という体で会話をする。
さてどうこの状況を打開する?
とりあえすアナライズ。
ギュベリュマ(正式発音表記不可)
魔人族種(騎士級)
ダンジョンシード寄生
推定HP 280/280(270+10)
推定MP 1009/1200(200+1000)
弱点 水 (光)
意識被支配
憑代強化
身体強化
ダンジョンシード
推定HP 10/10
推定MP 1000/1000
弱点 光
寄生中
色々突っ込み処はあるけど、ダンジョンシード寄生中?
あのあからさまな胸のでかい目の下にダンジョンシードと表示されている。
寄生されているギュベリュマはMP俺よりも低いじゃないの。ダンジョンシードを引き剥がせば可能性あるかもしれない。ダンジョンシードもHP10ならばワンチャン有り得るぞ。
少し希望が見えてきたかも。問題はすべて推定って付いてることだ。今までこんなことは無かったから一抹の不安を覚える。
そんなことを考えながら次の言葉を探る。
「私はダイン・ジ・アースフレイム。魔術師です。貴殿はダンジョンマスターとお見受けしたがお間違いないか?」
適当な偽名を名乗り話を引き延ばすことにした。
「これは失礼した。我は魔人族騎士爵がギュベリュマ。如何にも我はダンジョンマスターである。さて此度は我が配下が礼を欠いたようだな。謝罪として礼節を欠いた愚昧な配下に代わり我の配下となることを許そう」
それ、今死んだ奴等の代わりが欲しいってだけだろ。
冗談じゃない。が、奴が何を目的で奴等に何をやらせようとしていたのかは探っておきたい。
「配下になるにしても何をすればよろしいのかな?」
「この世界に召喚された稀人狩りだ」
あ、これ、俺のことじゃない?
「稀人ですか?どのように見分けるか方法があるのですか?手当たり次第というのは無理がありますが」
見分ける手段が判れば対策が取れるかもしれない。居場所駄々漏れとか最悪だからな。
「稀人は、奴等が聖域と呼ばれる場所に呼び出される。だからそこから出てくる者を捕らえて来れば良い」
「全員ですか?出てくるのをひたすら待つだけなのでしょうか?それとも出てくる時期はわかるのですか?」
「時期は分かる。そこに連れてきた獣人の巫女が神託を受け聖域に赴く時だ」
そう言いながらギュベリュマは鉄格子の方を緩く曲げた人差し指で指差す。
獣人の巫女てのはクミンのことか
「なるほど、それで我々ですか。我々の中に稀人が居るのでしょうか?」
もう俺しか居ないじゃんとか冷や汗止まらん。バレバレやん。
「稀人は強固なマナを所有している。そう貴公のようにな」
にやにやとこちらの顔を睨め付ける。
あーやっぱりな。さてまだ会話で引き出せるか一応稀人こと俺への目的はなんなのか聞いておきたいところだ。
「ふむ、私が稀人だとして稀人へのご用件とはなんなのでしょう?」
「用向きは簡単なことよ。我のダンジョンの礎になってもらうことだ」
なるほど、苗床とか男なので勘弁です!こいつも律儀に答えずに餌で釣るというずる賢さを持ち合わせて居ない辺り脳筋気味だな。俺としては助かるけど。
「礎になると稀人にはメリットがあるのでしょうか?」
「礎となる者は、我らが主と一体になり永劫の快楽を得ることとなろう。大変な誉れよ」
ギュベリュマは両目を瞑り少し上を向き恍惚の表情を浮かべている。悪魔のうっとり顔とか誰得?
それに、それはつまり魔王様に吸収される流れだろ。
「ところで一つ確認。何故神託の巫女まで連れて来てあまつさえ殺そうとしたのですか?
稀人は一人とは限らないのですよね?
ここで殺してしまったら次からの時期が分からなくなるのでは?」
クミンを瀕死の重傷を負わせ放置して殺そうとした意味が分からない。
「稀人は情に厚い者が選ばれる。つまりは稀人を見付ける餌だ」
まんまと引っ掛かりましたぁぁぁぁぁ、畜生めぇぇぇぇぇ
最初からバレてたのね。
「我は貴公を歓迎しようぞ」
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