【完結】妾は正妃を婚約破棄へ追い込みました。妾は残酷な方法で正妃を王から引き離したのです。

五月ふう

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4.居場所なのかな?

「みんなおはよ~。」

一週間後。
いつものように海賊船で目覚めた私は
甲板に出た。

あらいい天気。

「おはようございます。レイシャさん!!」

「おはようございます!レイシャさん!
 今日は何の料理ですか?」

看板にいる船員たちに
次々に声を掛けられる。

「ん~なんだろ~
 今日はお肉があるから、
 カレーかな。」

そういうと
船員たちは嬉しそうに走っていった。

「おーい聞けよ~!
 今日はレイシャさんが
 カレーを作ってくれるって!!」

その無邪気な姿に
思わず笑みがこぼれる。

最近は海賊船のみんなと
すっかり仲良くなっていた。

ただ船に乗っているのも暇だからと
料理を手伝わせてもらったのだが、
それがすこぶる好評なのだ。

城では自分で料理を作ることはなかったが
ガイゼルのためにと
練習はしっかりしていた。

私が誘拐されてから
一週間が経つが海賊船は
いたって平和だった。

ガイゼルはきっと
本気で私を探していないのだ。

悲しくも思えるが、
ラトスたちのことを考えたら
よかったのかもしれない。

一国の王の婚約者を誘拐するのは
軽い罪ではないと思うから。

ここは、本当に自由だ。

城にいたころの自分が
いかに張り詰めて生きていたか
よくわかる。

王妃として、
ガイゼルを支えて
国を守らねばと
ずっとプレッシャー感じていた。

「レイシャ、今日はカレーだって?」

ポーっとしていると、
ラトスに声をかけられた。

「ええ。」

ラトスは満面の笑みで言った。

「カレーは俺の大好物なんだ。
 楽しみだな。」

「よかった。
 みんなが本当に喜んでくれるから
 私も作り甲斐があるよ。」

ラトスはポンポンと
私の頭を撫でた。

「なんかわかんねぇけど、
 この船に乗った時より、
 元気になったな。レイシャ。」

ラトスは、人の気持ちを和らげるのが
凄く上手だ。

なぜだか分からないが、
ラトスのことを妙に信頼してしまう。

「そう?」

「おう!
 誘拐した甲斐があったってもんだよ。」

誘拐した甲斐て、、。

「調子に乗らないのー!」

本当に怖かったんだからね!

「くく。
 な、レイシャ。
 今日の夜、二人でお酒でも
 飲まないか?」

お酒かぁ。
船員たちと一緒に飲んだことはあるけど
二人で飲んだことはないかもしれない。

「いいね!
 いいお酒、用意しててよ??」

まぁ、この船で食べるものは
なんでもおいしく感じるんだけどね。

「まかせろ!」
ラトスは綺麗にウィンクをして
そう言った。




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