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三章 中間テストと告白
告白……させちゃった②
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「……そんな風に、言われたの初めてなんだけど」
熱が顔に集中して来る。
これは、照れる。
「今まで身内や友達にメイクしたときはそんな事言われなかったし……」
「その中に同年代の男いるか?」
「いないよ。男の人にメイクしたのって、日高くんが初めてだったし……」
そう告げると、日高くんはニヤァッと笑う。
「そうか、お前の初めては俺だったのか」
声が嬉しそうだ。
初めてという言葉を聞いて思い出す。
「……キスも初めてだったんだけど?」
これは寧ろファーストキスを返せって感じに非難したんだけれど、日高くんは笑みを深めただけだった。
「まあそうだとは思ってたけど……やっぱり初めてか」
と、嬉しそうだ。
いや、そこは反省してほしいところなんだけど⁉
少し腹を立てていると、にやけた顔のまま日高くんは私を見る。
「そういうわけで、俺はお前が好きなんだよ。分かったか?」
念を押すように言われて、少し言葉に詰まる。
理解は、した。でも……。
「分かったけど……何だか信じられなくて」
中学の頃の男子にはメイクの話ばっかりでウザいと思われていたみたいだし、私のメイクオタクっぷりを知っている日高くんがまさか私を好きだなんて……。
ちょっかいはかけて来るから、嫌われてはいないだろうなと思ってはいたけれど、まさか恋愛的な意味で好きだとは……。
「信じられねぇなら、何度でも言ってやるよ。俺は灯里のことが好きだってな」
「っ!」
そこで名前を呼ぶとか、何だか反則な気がする。
声にならない悲鳴を上げてしまいそうなのに、喉が詰まったように何も出てこない。
「好きだ、灯里」
そう繰り返す日高くんの顔が近付いて来て、私はとっさにその肩を押した。
ちょっと待って、今日高くん何しようとしてた?
「おい」
「い、今キスしようとしてた?」
不満そうな声を上げる日高くんに確認する。
「当たり前だろ?」
それが一番好きだって伝わりやすいし、とまで言ってくる。
「いや、ダメでしょ⁉」
まず不意打ちの様なキスは駄目だし、私は良いなんて言ってないし。
でも一番の理由は……。
「ここ、公園だよ? 周りに人いるんだよ?」
そう、人目があるってことだ。
前も人目のある場所だったけれどそれは本当に不意打ちで、何をされるか分からなかったから。
でも今は何か分かっちゃったし、少なくともここでキスは駄目だ。
そう拒絶すると「でもご褒美は欲しいんだが?」と軽く睨まれた。
「ご褒美?」
聞き返すと、彼の口端が上がる。
「早寝とスキンケア。ちゃんと約束は守ってるぜ? だからお前も約束通りご褒美はくれよ」
確かにクマも薄くなっているし、肌の調子も良くなっているみたいだ。
口元の傷もほとんど消えている。
ちゃんとやってくれているのは見れば分かった。
それに忘れてたけれど、確かにご褒美は“定期的に”貰うって言ってたっけ。
「でも口は駄目!」
こんなところで口にキスは絶対駄目。
せめて頬ならまだ……と思ってそう言ったんだけれど……。
「じゃあ口以外なら良いんだな?」
そう確認されて、手首を掴んでいた手がそのまま私の手を取った。
そこに顔が近付けられ、指先にキスを落とされる。
その仕草だけで顔に熱が集まりそうだ。
軽く息を呑んでいるうちに、次は頬にキスされる。
あれ? 一回だけじゃないの?
そう思いながらも黙っていると、続いてこめかみ、額と唇が触れる。
チュッチュッ、とわざわざリップ音まで鳴らして。
「っちょ! 日高くん?」
非難すると、そうお前が言ったんだと言わんばかりに「口じゃなければ良いんだろ?」と言って、今度は耳たぶに触れる。
チュッと言う音が更にハッキリ聞こえて恥ずかしさが最高潮に達した。
「も、もう良いでしょ?」
そう言って肩を強めに押すと、離れてくれる。
でもニッと笑って「残念」と口にした日高くんは、獲物を捕らえた獣の様な目をしていた。
あ、逃げられない。
そのとき私は、日高くんの作った檻にでも閉じ込められたような、逃げられない状態にされたような気がした。
熱が顔に集中して来る。
これは、照れる。
「今まで身内や友達にメイクしたときはそんな事言われなかったし……」
「その中に同年代の男いるか?」
「いないよ。男の人にメイクしたのって、日高くんが初めてだったし……」
そう告げると、日高くんはニヤァッと笑う。
「そうか、お前の初めては俺だったのか」
声が嬉しそうだ。
初めてという言葉を聞いて思い出す。
「……キスも初めてだったんだけど?」
これは寧ろファーストキスを返せって感じに非難したんだけれど、日高くんは笑みを深めただけだった。
「まあそうだとは思ってたけど……やっぱり初めてか」
と、嬉しそうだ。
いや、そこは反省してほしいところなんだけど⁉
少し腹を立てていると、にやけた顔のまま日高くんは私を見る。
「そういうわけで、俺はお前が好きなんだよ。分かったか?」
念を押すように言われて、少し言葉に詰まる。
理解は、した。でも……。
「分かったけど……何だか信じられなくて」
中学の頃の男子にはメイクの話ばっかりでウザいと思われていたみたいだし、私のメイクオタクっぷりを知っている日高くんがまさか私を好きだなんて……。
ちょっかいはかけて来るから、嫌われてはいないだろうなと思ってはいたけれど、まさか恋愛的な意味で好きだとは……。
「信じられねぇなら、何度でも言ってやるよ。俺は灯里のことが好きだってな」
「っ!」
そこで名前を呼ぶとか、何だか反則な気がする。
声にならない悲鳴を上げてしまいそうなのに、喉が詰まったように何も出てこない。
「好きだ、灯里」
そう繰り返す日高くんの顔が近付いて来て、私はとっさにその肩を押した。
ちょっと待って、今日高くん何しようとしてた?
「おい」
「い、今キスしようとしてた?」
不満そうな声を上げる日高くんに確認する。
「当たり前だろ?」
それが一番好きだって伝わりやすいし、とまで言ってくる。
「いや、ダメでしょ⁉」
まず不意打ちの様なキスは駄目だし、私は良いなんて言ってないし。
でも一番の理由は……。
「ここ、公園だよ? 周りに人いるんだよ?」
そう、人目があるってことだ。
前も人目のある場所だったけれどそれは本当に不意打ちで、何をされるか分からなかったから。
でも今は何か分かっちゃったし、少なくともここでキスは駄目だ。
そう拒絶すると「でもご褒美は欲しいんだが?」と軽く睨まれた。
「ご褒美?」
聞き返すと、彼の口端が上がる。
「早寝とスキンケア。ちゃんと約束は守ってるぜ? だからお前も約束通りご褒美はくれよ」
確かにクマも薄くなっているし、肌の調子も良くなっているみたいだ。
口元の傷もほとんど消えている。
ちゃんとやってくれているのは見れば分かった。
それに忘れてたけれど、確かにご褒美は“定期的に”貰うって言ってたっけ。
「でも口は駄目!」
こんなところで口にキスは絶対駄目。
せめて頬ならまだ……と思ってそう言ったんだけれど……。
「じゃあ口以外なら良いんだな?」
そう確認されて、手首を掴んでいた手がそのまま私の手を取った。
そこに顔が近付けられ、指先にキスを落とされる。
その仕草だけで顔に熱が集まりそうだ。
軽く息を呑んでいるうちに、次は頬にキスされる。
あれ? 一回だけじゃないの?
そう思いながらも黙っていると、続いてこめかみ、額と唇が触れる。
チュッチュッ、とわざわざリップ音まで鳴らして。
「っちょ! 日高くん?」
非難すると、そうお前が言ったんだと言わんばかりに「口じゃなければ良いんだろ?」と言って、今度は耳たぶに触れる。
チュッと言う音が更にハッキリ聞こえて恥ずかしさが最高潮に達した。
「も、もう良いでしょ?」
そう言って肩を強めに押すと、離れてくれる。
でもニッと笑って「残念」と口にした日高くんは、獲物を捕らえた獣の様な目をしていた。
あ、逃げられない。
そのとき私は、日高くんの作った檻にでも閉じ込められたような、逃げられない状態にされたような気がした。
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