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四章 校外学習そして
テスト結果
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日高くんとのこと、ちゃんと向き合おう。
そう決意して翌日も一緒に帰ろうとしたら、何故か美智留ちゃんに先を越されてしまった。
私が決意したことは知っているはずだから、邪魔するつもりではないと思うんだけど……。
そもそも邪魔する理由がないんだから、もっと別の理由に決まってる。
それに本当に何か用事がある様子だったし。
それも翌日の朝になったらすんなり理解した。
日高くんを見た瞬間髪が綺麗になっていたんだもん。
ボサボサだった髪はボリュームが抑えられたためか落ち着いて見えるし、痛んだ毛先はしっかり切られていたし。
それを美智留ちゃんが切ったってのはびっくりしたけれど。
将来理容師か美容師になりたいと言っていた美智留ちゃん。
そんな彼女が日高くんの髪を切りながら何を話したのか分からないけれど、朝会った瞬間に肩を掴まれて言われたことがある。
「日高とちゃんと向き合うって言ってたけど、焦らないでね? ゆっくりでいいんだからね?」
何故か急ぐなと念を押された。
しかも「日高のためにも……」なんて言われてさらによく分からないことになる。
日高くんのためにって言うなら、ちゃんと向き合って早めに私の気持ちをハッキリさせた方がいいんじゃないのかな?
あれ? 違うの?
何だかよく分からなくなってきたし、美智留ちゃんの目は真剣そのものだったからとりあえず「分かった」と了承した。
そんなこともあって、無理に日高くんと二人きりになろうとせずいつもの様に仲間内で集まりながら過ごす。
そうしているうちに、本格的にテスト勉強が始まりあっという間に中間テストが終わった。
終わった瞬間に工藤くんが「終わったー! 遊ぶぞー!」なんて叫んでいたけれど、そのテストの結果はすぐに分かるわけで……。
「ヤバイ、ヤバイ! 数学赤点ギリギリ! 母さんに小遣い減らされる……」
返って来たテストに工藤くんが顔を青ざめさせていた。
私は最低が四十八点だったけれど、最高が九十六点。
最低の教科以外は五十点以上はいけたので、平均は七十八点ってところだ。
良すぎず悪すぎずといった感じ。
平均点で言ったら女子グループと花田くんは大体同じ感じだった。
意外なのは日高くん。
「最低で七十九点……他は百点は無いものの八十、九十点代って……日高、お前頭良かったんだな」
自分と比べてしまったのか、工藤くんが据わった目で日高くんを見る。
でも。
「いや……俺もちょっとびっくりで……」
と、何故か日高くん本人が戸惑い気味だった。
「いや、何で本人が驚いてるんだ?」
花田くんが突っ込むと、日高くんは言っていいものかという感じに躊躇いながら口を開く。
「いや、中学のときはまともにテスト勉強とかしてなくて……」
まあ、元総長らしいからね。
「で、今回初めてまともにちゃんとやったから……」
「何だそれ俺への当て付けかぁ⁉」
工藤くんが思わずと言った感じで掴みかかる。
でも本気で敵意がある様なものではなく友達同士のじゃれ合いの範囲。
日高くんが何とも言えず目を逸らした事ですぐにその場は収まった。
日高くんから離れた工藤くんは、ビシッと彼を指差す。
「こうなったら責任とって期末テストでは付きっきりでテスト勉強付き合ってもらうからな!」
「何の責任だよ⁉」
なんてテンポ良く突っ込む姿を見ると仲が良さそうだ。
工藤くんの勢いに付いて行けない、というか疲れたんだろう。
日高くんは「勝手にしろ」と言って自分の席に逃げて行った。
私はそんな日高くんを追いかけるように近付いて行く。
自分の席に座った彼に、こっそり話しかける。
「日高くん、私にも勉強教えてくれないかな?」
工藤くんに聞かれたらまた疲れさせてしまいそうなので、声量を押さえて出来る限り近くで話した。
「……ん?」
日高くんが顔を上げると、思ったより近くなってしまっていて慌てる。
「あ、その、英語を教えて欲しいなって。私英語六十八点で、海外に行くことも視野に入れてるのに英語の成績が良くないってちょっと不安だし、それで……」
つい捲し立てるように言ってしまった。
すると日高くんの机に置いていた私の手に彼の指先が触れる。
人差し指でトントンと軽く叩くだけだったけれど、少しドキリとした。
思えば最近、日高くんはあまり私に触れてきていなかったから。
「落ち着けって、ちゃんと教えてやるから」
そうしてニッと笑顔を見せた彼は潜めた声で続けた。
「好きな女の頼みを断る男はいねぇよ」
「っっっ!」
つい反射的に距離を開けてしまう。
キスまでしてきた人なのに、最近触れてこなくて離れて行ったように感じたと思ったら、次の瞬間にはこれだ。
本当に私のことが好きなのかな? と思い始めるころに、こうやって事実なんだって思い出させる。
その度にこうして心臓に悪い状態になっている私。
何だろう。
日高くん、駆け引き上手なのかな?
って言うか私、ゆっくりでもいいけれどちゃんと自分の気持ちに向き合ってみると決めたのに……。
ちゃんと出来てるんだろうか?
ドクドクとうるさいくらい早鐘を打つ心臓に、いつも翻弄されてしまってよく分からない。
こんな反応をしてしまうのは、私が日高くんを好きだからなの?
それとも、私を好きだって言ってくれてる日高くんに戸惑っているだけなの?
その辺りの判断が出来なくて、私は今日も日高くんに翻弄されるだけになっていた。
そう決意して翌日も一緒に帰ろうとしたら、何故か美智留ちゃんに先を越されてしまった。
私が決意したことは知っているはずだから、邪魔するつもりではないと思うんだけど……。
そもそも邪魔する理由がないんだから、もっと別の理由に決まってる。
それに本当に何か用事がある様子だったし。
それも翌日の朝になったらすんなり理解した。
日高くんを見た瞬間髪が綺麗になっていたんだもん。
ボサボサだった髪はボリュームが抑えられたためか落ち着いて見えるし、痛んだ毛先はしっかり切られていたし。
それを美智留ちゃんが切ったってのはびっくりしたけれど。
将来理容師か美容師になりたいと言っていた美智留ちゃん。
そんな彼女が日高くんの髪を切りながら何を話したのか分からないけれど、朝会った瞬間に肩を掴まれて言われたことがある。
「日高とちゃんと向き合うって言ってたけど、焦らないでね? ゆっくりでいいんだからね?」
何故か急ぐなと念を押された。
しかも「日高のためにも……」なんて言われてさらによく分からないことになる。
日高くんのためにって言うなら、ちゃんと向き合って早めに私の気持ちをハッキリさせた方がいいんじゃないのかな?
あれ? 違うの?
何だかよく分からなくなってきたし、美智留ちゃんの目は真剣そのものだったからとりあえず「分かった」と了承した。
そんなこともあって、無理に日高くんと二人きりになろうとせずいつもの様に仲間内で集まりながら過ごす。
そうしているうちに、本格的にテスト勉強が始まりあっという間に中間テストが終わった。
終わった瞬間に工藤くんが「終わったー! 遊ぶぞー!」なんて叫んでいたけれど、そのテストの結果はすぐに分かるわけで……。
「ヤバイ、ヤバイ! 数学赤点ギリギリ! 母さんに小遣い減らされる……」
返って来たテストに工藤くんが顔を青ざめさせていた。
私は最低が四十八点だったけれど、最高が九十六点。
最低の教科以外は五十点以上はいけたので、平均は七十八点ってところだ。
良すぎず悪すぎずといった感じ。
平均点で言ったら女子グループと花田くんは大体同じ感じだった。
意外なのは日高くん。
「最低で七十九点……他は百点は無いものの八十、九十点代って……日高、お前頭良かったんだな」
自分と比べてしまったのか、工藤くんが据わった目で日高くんを見る。
でも。
「いや……俺もちょっとびっくりで……」
と、何故か日高くん本人が戸惑い気味だった。
「いや、何で本人が驚いてるんだ?」
花田くんが突っ込むと、日高くんは言っていいものかという感じに躊躇いながら口を開く。
「いや、中学のときはまともにテスト勉強とかしてなくて……」
まあ、元総長らしいからね。
「で、今回初めてまともにちゃんとやったから……」
「何だそれ俺への当て付けかぁ⁉」
工藤くんが思わずと言った感じで掴みかかる。
でも本気で敵意がある様なものではなく友達同士のじゃれ合いの範囲。
日高くんが何とも言えず目を逸らした事ですぐにその場は収まった。
日高くんから離れた工藤くんは、ビシッと彼を指差す。
「こうなったら責任とって期末テストでは付きっきりでテスト勉強付き合ってもらうからな!」
「何の責任だよ⁉」
なんてテンポ良く突っ込む姿を見ると仲が良さそうだ。
工藤くんの勢いに付いて行けない、というか疲れたんだろう。
日高くんは「勝手にしろ」と言って自分の席に逃げて行った。
私はそんな日高くんを追いかけるように近付いて行く。
自分の席に座った彼に、こっそり話しかける。
「日高くん、私にも勉強教えてくれないかな?」
工藤くんに聞かれたらまた疲れさせてしまいそうなので、声量を押さえて出来る限り近くで話した。
「……ん?」
日高くんが顔を上げると、思ったより近くなってしまっていて慌てる。
「あ、その、英語を教えて欲しいなって。私英語六十八点で、海外に行くことも視野に入れてるのに英語の成績が良くないってちょっと不安だし、それで……」
つい捲し立てるように言ってしまった。
すると日高くんの机に置いていた私の手に彼の指先が触れる。
人差し指でトントンと軽く叩くだけだったけれど、少しドキリとした。
思えば最近、日高くんはあまり私に触れてきていなかったから。
「落ち着けって、ちゃんと教えてやるから」
そうしてニッと笑顔を見せた彼は潜めた声で続けた。
「好きな女の頼みを断る男はいねぇよ」
「っっっ!」
つい反射的に距離を開けてしまう。
キスまでしてきた人なのに、最近触れてこなくて離れて行ったように感じたと思ったら、次の瞬間にはこれだ。
本当に私のことが好きなのかな? と思い始めるころに、こうやって事実なんだって思い出させる。
その度にこうして心臓に悪い状態になっている私。
何だろう。
日高くん、駆け引き上手なのかな?
って言うか私、ゆっくりでもいいけれどちゃんと自分の気持ちに向き合ってみると決めたのに……。
ちゃんと出来てるんだろうか?
ドクドクとうるさいくらい早鐘を打つ心臓に、いつも翻弄されてしまってよく分からない。
こんな反応をしてしまうのは、私が日高くんを好きだからなの?
それとも、私を好きだって言ってくれてる日高くんに戸惑っているだけなの?
その辺りの判断が出来なくて、私は今日も日高くんに翻弄されるだけになっていた。
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