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サヴァン少年期
盗賊の子①
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~7年前~
「痛ってぇぇえ! つ、強く打ちすぎなんだよ。 ヴェル兄のバカ野郎ッ!」
「おいおい、サヴァン。 戦場だったらお前、今の『痛い!』じゃすまねぇからな。 ほら! 立った立った」
マルダート王国辺境の森の奥地、刀身の長い木剣を両手に2人の少年は激しく打ち合いをしていた。
その2人の内、サヴァンと呼ばれるその少年は右手首に打撃を喰らい、地べたに這いつくばって悶絶をしていた。
それからしばらく経った後に、サヴァンは歯を食いしばりながら右手首を押さえて立ち上がる。 そして、そんなサヴァンの正面で高笑いしているのはヴェルと言う少年だった。
サヴァンは剣を再び構えると、ヴェルを下から睨み上げ、木剣を持つ両手にありったけの力を込めた。
「も、もう一回だ! ヴェル兄!」
「はは、しょうがねぇな…。 いいぜ、かかってこい!」
開幕速攻。 サヴァンは木剣を突き立てると、ヴェルの胴を目掛けて突進する。
ヴェルはそんなサヴァンの姿を見ると、『またか…』と呆れたような表情を浮かべた。
「うぉぉおおおッ!」
「速ぇっ……!?」
開幕僅か1秒と言ったところで既に、サヴァンはヴェルの懐に向けて剣を振りかぶっていた。 一瞬、面食らったヴェルだったが、とりあえずこれを防御した。
そこですかさず、ヴェルも反撃に出る。
「フンっ!」
ヴェルは両腕に多大な力を込めて、剣を薙ぎ払った。
対してサヴァン、後ろに後退しその攻撃を難無く避ける。
(よし……攻めるなら今だっ!)
ヴェルの、剣を薙ぎ払ったことによりできた隙を、サヴァンは見逃さない。
息を整えるとサヴァンは、脚に力を込め跳躍をした。
そのサヴァンの跳躍力はヴェルの頭上にまで及んでいた。
(サヴァンのこの驚異的な跳躍力…… “血”は争えないな)
サヴァンは人間と亜人族の“混血児”だ。
しかし、亜人の持つ外見的な特徴は彼には見られない。
各種亜人族の大きな外見的特徴を挙げると
森人の先の尖った長い耳。
地人の 筋骨隆々で小さな背丈。
獣人の 獣のような耳と尻尾、鋭い爪と犬歯。
竜人の 竜と酷似した顔と体格、そして竜鱗を纏った皮膚。
このような第三者からでも見て分かる外見的特徴があるわけだが、サヴァンは至って普通の人間族と変わりない姿形をしている。
(血が混ざって多少は薄まっているのにも関わらずこの身軽さかよ。 そんなサヴァンでこれなら、純血の“森人”ってのは随分、すばしっこいんだな)
サヴァンの母親は “森人” だ。
外見にその要素がハッキリと存在するわけではない。
あくまでその要素は“内面”に存在している。
森人というものは人間や他の亜人と共生するようになる以前は、高い木々の聳える森の奥地で生活を営んでいた。
そこで生活する彼らは、森に住まう獣の狩猟や木の実の採集をすることで食を繋いでいた。
そのため、狩猟や採集に必要な要素である “聴覚” “嗅覚” “空間把握能力” が優れている。
そして採集、狩猟の2つを行う中でも最も重要となる “身軽さ” を手に入れた。
そしてサヴァンは森人の持つ、この4つの能力全てを有している。
さらに、森人の持つ負の要素である “身軽さ故の筋肉が少ない華奢な体格” は、“人間族” である男親の遺伝によって奇跡的に打ち消されているのだ。
人間と森人の間で生まれた混血児の中でも、これほど絶妙に2つの種族の凹凸が噛み合った者は精々、片手の指で数えられる程度しか存在しないだろう。
サヴァンは類い希なる才能の持ち主だった。
「おりゃぁッ!」
ヴェルの頭上にまで跳躍したサヴァンは、そのまま空中に留まった状態で攻撃を仕掛ける。 徐々に落下していってはいるとはいえ、少しでも上の位置に居るものが戦闘において有利なのは言うまでもない。
「すごいよッ……サヴァンは!」
ヴェルは剣を、上空のサヴァンに目掛けて振るった。
1回、2回、3回、4回。 縦切り、横切り、斜め切り、突き。 この4つのバリエーションを織り交ぜて攻撃する。 それでもサヴァンに攻撃は一切当たらない。 その尽くを回避する。 不安定であるハズの空中に居るにも関わらずにだ。
「ヴェル兄、覚悟ぉぉおお!」
「……マズい!」
30回振るった辺りで、ヴェルの剣速は急激に減少する。 スタミナ切れだ。
そこですかさず、サヴァンは先程より力の込もった攻撃を仕掛ける。 窮地に立たされたヴェルの頬に1つの汗粒が伝う。
「―――なんて言ってみただけだ。 盗の流技 《二連斬撃》!!」
「え、流技だって……!?」
“ 流技 ”
古来より、先人の手によって代々受け継がれてきた技《ワザ》。
流技の起源はおよそ1500年前、魔術が誕生して200年後だ。
そして流技が存在する以前、人間族が魔族に対抗できる策が“魔術”のみだった。
そのため、魔術を扱える者のみが魔族に対抗でき、扱えない者のほとんどは魔族に一方的にやられるだけ。 1対1の勝負では勝てず、相当な数で抑え込まなければ勝てないほどだった。
魔術を扱える者しか魔族と渡り合うことができないのだから当然、
魔術師は優遇される立場に置かれ、貴族にも勝る権力と地位をも手に入れた。
その時代の中、魔術師をよく思わない者も大勢いた。
それも戦士階級の者のほとんどはそうだ。
彼らは魔術が使えない中、武器と己の肉体のみで魔族を相手に奮戦していた。
魔術師の優遇は同時に戦士達の失職及び、戦士階級という地位の略奪にも等しかったのである。
無論、戦士階級の者達にとってそれは看過できない問題。
時には魔術師と戦士の間で争いが起こることも多々あった。
そこで彼らは自らの地位と権利を守るため、魔術に匹敵する“技”を編み出みだそうと奮闘。
それから何十年という歳月を重ねて遂に誕生した“技”……それが “流技” だ。
さらに、時が経つにつれて源の流技を基に様々な流技が派生していった。
ヴェルの使用した流技はその派生にあたる “盗の流技” 。
それの真髄は、他の流技を模倣し、自身の技とするというもの。
盗賊を生業とする一族が代々、受け継いできた流技である。
「あ痛っ……!」
サヴァンはヴェルの攻撃により横腹を撃たれ、苦痛の表情を浮かべると地面に転がった。
そんなサヴァンにヴェルは『ドンマイ』と声を掛け、手を差し伸べる。
しかしサヴァンはそっぽを向き、その手を取ろうとはしない。
「1つ言わせてもらうけどさ……サヴァンお前、長剣あってないぞ。 いくら親父さんに憧れてるからって、無理して使わんでもいいんじゃないか? 短剣とか合うんじゃないか?」
「たっ……短剣は……ダッセェーンだよ! ちっちぇじゃん、かっこわりぃ」
内もう1人の、13歳の少年ヴェルは地面に腰を着かせたままのサヴァンを見下ろしてそう言った。 そのヴェルに対してサヴァンはむすっと頬を膨らませて、上目でヴェルを睨む。
「強情だなぁ」
「う、うるさい」
サヴァンにとってはヴェルは兄貴分のようなものであると同時に、良き好敵手でもあった。 たとえ、自分より5年分多く生きているヴェルの方が当然有利であったとしても、決してサヴァンは言い訳をせず、ただヴェルに打ち勝つことに必死のようだ。
「ほう、精が出るな。 2人共!」
「とっ、父さん!?」
2人の前に突如として現れた大男。 筋肉で引き締まった体に、2m近い背丈は見る者をたちまち畏縮させるほど。 その男は、サヴァンの父親であると同時に“グロフィン盗賊団”の現首領であった。
「こっ、これはこれは!……我らが首領、ゴランド様。 い、如何なされましたか?」
「サヴァンの稽古の様子を一目見ようと思ったのだ。 それで、息子の剣の腕前はどうだ? 少しはお前さんと戦えるようにはなったかい? 」
「……」
「なるほど、“まだまだ” と言うわけか」
「合わす顔も……ございません」
自分らの首領を前に緊張したか、ヴェルの声は徐々にしおれていき最後には何も言えなくなった。 ゴランドはそんなヴェルの姿を見て少し苦笑いを浮かべた。
「なあ、サヴァンよ」
気を取り直すと、ゴランドは息子であるサヴァンに近寄る。
彼の呼び掛けにサヴァンは意気揚々と『はい』と言い返した。
「おまえ、長剣を得物としたいらしいな?」
「はい、父さん! 僕も父さんみたいに長剣を使いこなしてみせたいんだ! ……それに父さんも言ってたじゃないか。 長剣を握ったグロフィン一族の強さは、王国の騎士なんて敵じゃないって。 現に父さんもそのとおりだしっ!」
「ははは…たしか、そんな事も言っていたかな。 だが……ヴェルの言うとおり、お前に長剣が向いていないのは確かだ。 お前は母さんに似て、指は細く短いからな。 長剣の柄は さぞかし握りづらかろう。 ヴェルの言うとおり短剣の方がお前には向いている」
「…そっ…そんなぁ」
サヴァンは尊敬する父から受けたその言葉に、気を悪くしたのか木剣を強く握り締め、ゴランドの腰をペチペチとそれで打ち始めた。
それから、しばらく経っても一向に止めようともしないサヴァンを気の毒に思ったゴランドは、自分のゴツゴツとした胸にサヴァンの顔を埋もらせると、息子の頭を優しく何度もさすった。
「案ずるな、サヴァン。 お前は俺の自慢の息子だ。 今この瞬間、強者の血がお前の身体中を巡っている。 いづれは俺を超えうる最強の戦士となるだろうさ」
ゴランドはサヴァンの肩を握り、サヴァンの泣きじゃくった顔を見つめると、優しくそう言い聞かせた。 ゴランドの、サヴァンの肩を握るその手にはよりいっそう強い力が込められていた。
「……疲れただろ? 基地に戻ろう。 母さんが飯を作って待っているぞ。 ヴェルもサヴァンの面倒見てくれて助かった。 よければ昼、ウチで食ってってくれ」
「は、はい……父さん」
「よっ、よろしいのですか? ゴランド様」
ゴランドは大きく頷くと、サヴァンの豆だらけになった右手を引いて基地に向けて歩き始める。 そして、ヴェルはその2人の後ろをゆっくりと追いかけた。
*********
森の中の、恐らく人によって手が着けられた道をしばらく歩いて十数分。
3人は、基地へと辿り着いた。
その基地の外壁は石によって構築されており蔦が張り付いている。
規模はというと、1000人は容易に収容できるといっても過言ではない。
現に、ゴランドの数多くの同朋が出入りをしているところである。
ただ、建物が立派とは言え、王族が住む城のような縦長の造りとは少々異なっており、ここ “グロフィン盗賊団 本拠地” は横に広いのが目立つ造りだ。
そして、この基地の中には多くの部屋があり、そこでは多くの盗賊が生活を営んでいる。
「よし、無事到着だな。 じゃあ、2人とも井戸の水で身体を洗ってきなさい。 汗もかいただろうしな。 し~っかりと、清めて来い! 俺は先に行っとくからな」
「「……はい!」」
2人はゴランドの指示通り、近場の井戸へと向かっていった。
そしてゴランドは基地にある、自宅へ向かったのだった。
*********
「おかえりなさいアナタ。 昼は、メェノ鳥の臓煮込みですよ~。 あれ、サヴァンちゃんは? 一緒じゃないんですか?」
「ただいま、サーヴェ。 水浴びしてから来るように言ったよ。 あと、ヴェルの分はあるか? 一緒に食事しようと思ったのだが」
「もちろん、ありますよっ。 最近、御一緒することが増えましたから、それを見越して増量してあります。 2人とも成長期ですから、たくさん食べてもらわないとー」
扉を開けると、そこには鍋を煮込んでいるエプロン姿をした、ゴランドの愛妻でありサヴァンの母親である女性の姿があった。 サヴァンという今年8にもなる子供が居るとは思えないほど、彼女の姿には年端もいかぬ幼さが残っている。 顔、体格に関してもそれは言えているだろう。
「その、 “あの事” は言ったのですか? 仲間達に、そしてサヴァンに」
「……今日か明日、言うつもりだ」
「そうですか。 どうか、無理はなさらないで。 もしもの時は私を頼って……?」
「なんか、すまんなサーヴェ。 何から何まで」
「いえいえ」
それからしばらくした後、サヴァンとヴェルは帰ってきた。
4人で小さなテーブルを囲み、楽しく談笑しながら食事を摂ったのだった。
ただ、ゴランドの表情には笑みと同時に曇りが混ざっているようにも見えた。
*********
空が橙色に染まり始めた頃、4人は今も談笑を続けている。
そんな中、ゴランドは唐突に席を外した。
それを不思議に思ったヴェルは席を一旦外し、ゴランドの後を静かに追う。
「ヴェル。 後ろを付けて来るとは感心しないな」
「っ、申し訳ありません。 今日はゴランド様の御様子が良くないように思えまして……その」
「心配して付いて来たわけか」
「……はい」
ゴランドは呆れたように溜め息をつくと、ヴェルに目線を合わせる。
ヴェルはその鋭い目線を前に少々狼狽えたが、それでもなんとか目を合わせた。
そして、こう言い放った。
「1つ聞きたいことがあります」
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